この項では、Solarisゾーンの作成方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Solarisゾーンを作成する前に、次の作業を実行する必要があります。
次のように実行することで、iSCSIイニシエータを作成できます。
iSCSIイニシエータを作成する前に、イニシエータIQNを識別する必要があります。イニシエータIQNは、特定の計算ノードと関連付けられた一意の参照番号です。計算ノードのイニシエータIQNを見つけるには、次のように実行します。
Exalogic計算ノードにログインします。
次のように、iscsiadm list initiator-node
コマンドを実行します。
# iscsiadm list initiator-node
Initiator node name: iqn.1986-03.com.sun:01:e00000000000.51891a8b
Initiator node alias: el01cn01
Login Parameters (Default/Configured):
Header Digest: NONE/-
Data Digest: NONE/-
Max Connections: 65535/-
Authentication Type: NONE
RADIUS Server: NONE
RADIUS Access: disabled
Tunable Parameters (Default/Configured):
Session Login Response Time: 60/-
Maximum Connection Retry Time: 180/-
Login Retry Time Interval: 60/-
Configured Sessions: 1
この例では、イニシエータIQNは次のとおりです。
iqn.1986-03.com.sun:01:e00000000000.51891a8b
root
ユーザーとして、ストレージ・アプライアンスBUIにログインします。
「Configuration」タブをクリックします。
「SAN」をクリックします。
「Initiators」をクリックします。
「iSCSI Initiators」をクリックします。
「iSCSI Initiators」の横にあるプラス・ボタンをクリックし、新しいiSCSIイニシエータを作成します。
「Initiator IQN」フィールドに、手順1で特定したイニシエータIQNを入力します。
「Alias」フィールドに、作成しているiSCSIイニシエータの名前を入力します。
CHAP認証を使用している場合、「Use CHAP」チェック・ボックスを選択し、「Initiator CHAP name」および「Initiator CHAP secret」フィールドに、「iSCSIターゲットの作成」で行ったとおりに入力します。
注意:
計算ノードとストレージ・アプライアンスとの間におけるCHAP認証の設定の詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/sun-unified-storage/documentation/iscsi-quickstart-v1-2-051512-1641594.pdf
ドキュメントでCHAP認証の設定に関するトピックを参照してください。
「OK」をクリックします。
iSCSIイニシエータをドラッグ・アンド・ドロップすることで、そのイニシエータをiSCSIイニシエータ・グループに追加します。
必要に応じて、新しいiSCSIイニシエータ・グループを作成できます。
次のように実行することで、プロジェクトおよびLUNを作成できます。
「カスタム・プロジェクトの作成」の説明に従って、プロジェクトを作成します。
次のように実行することで、LUNを作成できます。
「Project」の横にある「Shares」をクリックします。
「LUNs」をクリックします。
LUNのリストが表示されます。
LUNの横にあるプラス・ボタンをクリックします。
「Project」フィールドで、手順1で作成したプロジェクトを選択します。
「Name」フィールドに、LUNの名前を入力します。
GB単位でボリュームのサイズを入力します。
「Thin provisioned」を選択します。
「Volume block size」を32kに設定します。
「Target Group」フィールドで、「iSCSIターゲットの作成」で使用したターゲット・グループを選択します。
「Initiator Group」フィールドで、「iSCSIイニシエータの作成」で使用したイニシエータ・グループを選択します。
「Apply」をクリックします。
LUNのリストで作成したLUNのGUIDを書き留めておきます。たとえば、g600144f09c96cca900005190bfc4000aです。
注意:
LUNを作成した後、「Write cache enabled」チェック・ボックスの選択が解除されていることを確認します。このチェック・ボックスは、LUNの「Protocols」タブにあります。
計算ノードでLUNを使用する前に、LUNをフォーマットする必要があります。次のように実行することで、LUNをフォーマットできます。
root
ユーザーとして計算ノードにログインします。
iscsiadm
コマンドを実行し、計算ノードからiSCSIターゲットを発見します。
# iscsiadm add discovery-address IPoIB_address_of_the_storage_appliance
# iscsiadm modify discovery -t enable
この例では、IPoIB_address_of_the_storage_appliance
は、IPoIBネットワーク上のストレージ・アプライアンスのIPアドレスです。
次のコマンドを実行し、ドライバをロードし、デバイス・インスタンスをアタッチし、デバイス・ノードへの論理リンクを作成し、iSCSIのデバイス・ポリシーをロードします。
# devfsadm -c iscsi
次のようにecho | format
を実行することで、フォーマットおよびラベル付けを実行する必要があるディスクを特定します。
# echo | format Searching for disks...done AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t600144F09C96CCA90000518CDEB10005d0 <SUN-ZFS Storage 7320-1.0-64.00GB> /scsi_vhci/disk@g600144f09c96cca90000518cdeb10005 1. c0t600144F09C96CCA90000518CDF100006d0 <SUN-ZFS Storage 7320-1.0-64.00GB> /scsi_vhci/disk@g600144f09c96cca90000518cdf100006 2. c0t600144F09C96CCA90000518CDFB60007d0 <SUN-ZFS Storage 7320-1.0-64.00GB> /scsi_vhci/disk@g600144f09c96cca90000518cdfb60007 3. c0t600144F09C96CCA900005190BFC4000Ad0 <SUN-ZFS Storage 7320-1.0 cyl 8352 alt 2 hd 255 sec 63> /scsi_vhci/disk@g600144f09c96cca900005190bfc4000a 4. c7t0d0 <LSI-MR9261-8i-2.12-28.87GB> /pci@0,0/pci8086,340a@3/pci1000,9263@0/sd@0,0 Specify disk (enter its number): Specify disk (enter its number):
/scsi_vhci/disk@g
の後の値は、「プロジェクトとLUNの作成」で作成したLUNのGUIDです。この例では、ディスクc0t600144F09C96CCA900005190BFC4000Ad0
(GUID g600144f09c96cca900005190bfc4000a
を使用)のフォーマットおよびラベル付けを実行する必要があります。
次のように実行することで、ディスクをフォーマットします。
次のようにformatコマンドを実行し、ディスクのフォーマットを開始します。
# format -e c0t600144F09C96CCA900005190BFC4000Ad0 selecting c0t600144F09C96CCA900005190BFC4000Ad0 [disk formatted]
format
プロンプトが表示されます。
次のようにfdisk
を入力し、パーティション表を操作します。
format> fdisk No fdisk table exists. The default partition for the disk is: a 100% "SOLARIS System" partition
プロンプトが表示されたら、nを入力し、パーティション表を編集します。
Type "y" to accept the default partition, otherwise type "n" to edit the partition table. n
1を入力し、パーティション・タイプを設定します。
次のように、fを入力し、パーティション・タイプをEFI (Protective)に設定します。
Select the partition type to create:
1=SOLARIS2 2=UNIX 3=PCIXOS 4=Other 5=DOS12
6=DOS16 7=DOSEXT 8=DOSBIG 9=DOS16LBA A=x86 Boot
B=Diagnostic C=FAT32 D=FAT32LBA E=DOSEXTLBA F=EFI (Protective)
G=EFI_SYS 0=Exit? f
次のように実行することで、LUNにラベル付けします。
6を入力し、LUNにラベル付けします。
format
プロンプトが表示されます。
次のようにlabel
を入力し、ディスクにラベル付けします。
format> label
ラベル・タイプのリストが表示されます。
次のように1を入力し、ラベル・タイプをEFIラベルに指定します。
[0] SMI Label
[1] EFI Label
Specify Label type[1]: 1
確認メッセージが表示されます。
y
を入力し、続行します。
quit
を入力し、formatプロンプトを終了します。
次のようにformat
コマンドを使用して、ディスクが使用可能であることと、ストレージ・アプライアンスBUIで指定したものと同じであることを確認できます。
# format Searching for disks...done AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t600144F09C96CCA90000518CDEB10005d0 <SUN-ZFS Storage 7320-1.0-64.00GB> /scsi_vhci/disk@g600144f09c96cca90000518cdeb10005 1. c0t600144F09C96CCA90000518CDF100006d0 <SUN-ZFS Storage 7320-1.0-64.00GB> /scsi_vhci/disk@g600144f09c96cca90000518cdf100006 2. c0t600144F09C96CCA90000518CDFB60007d0 <SUN-ZFS Storage 7320-1.0-64.00GB> /scsi_vhci/disk@g600144f09c96cca90000518cdfb60007 3. c0t600144F09C96CCA900005190BFC4000Ad0 <SUN-ZFS Storage 7320-1.0-64.00GB> /scsi_vhci/disk@g600144f09c96cca900005190bfc4000a 4. c7t0d0 <LSI-MR9261-8i-2.12-28.87GB> /pci@0,0/pci8086,340a@3/pci1000,9263@0/sd@0,0 Specify disk (enter its number):