Exalogic Controlは、Exalogicマシン、vDC管理およびモニタリングに関する内蔵機能を提供する包括的なソフトウェア管理スタックです。
この章は次の項で構成されています:
この項では、Exalogic Control vServerを実行している計算ノードがクラッシュしたときに、Exalogic Controlスタックの各コンポーネントをリカバリする方法について説明します。
Oracle VM Manager (ovs
)およびEnterprise Manager Ops Center (emoc
、emoc_ro
)のデータベース・リポジトリは、データベースvServerにデプロイされます。デフォルトで、データベースvServerは、最初のプールの最初の計算ノードにデプロイされます。データベースvServerがクラッシュすると、Oracle VM ManagerとEnterprise Manager Ops Centerは両方とも動作が停止します。
計算ノードが前の状態にリストアされた後に、次を実行して、データベースvServerを起動します。
root
ユーザーとして、計算ノードにログインします。
ディレクトリを/OVS/Repositories/*/VirtualMachines
に変更します。
hostname#cd /OVS/Repositories/*/VirtualMachines
データベースvServerの仮想マシン構成ファイルへの絶対パスを検索します。
次のgrep
コマンドを実行して、Exalogic ControlデータベースvServerに対応する正しい構成ファイルを特定します。
hostname# grep -i ExalogicControlDB */vm.cfg
出力は次のようになります。
0004fb00000600002c18bee8647fb8f7/vm.cfg:OVM_simple_name = 'ExalogicControlDB'
xm create
コマンドを使用して、データベースvServerを起動します。
xm create absolute_path_to_vm.cfg
例:
xm create 0004fb00000600002c18bee8647fb8f7/vm.cfg
vServerにログインして、データベースvServerおよびすべてのデータベース・プロセスが実行されているかどうか確認します。
Oracle VM Managerプロセスを再起動します。
root
としてOracle VM Manager vServerにログインします。
service ovmm stop
を実行して、Oracle VM Managerプロセスを停止します。
service ovmm start
を実行して、Oracle VM Managerプロセスを起動します。
Oracle VM Managerコンソールにログインして、Oracle VM Managerが正常に起動したかどうか確認します。
プロキシ・コントローラ・プロセスおよびエンタープライズ・コントローラ・プロセスを再起動します。
root
として、プロキシ・コントローラvServerそれぞれにログインします。
proxyadm stop
を実行して、プロキシ・コントローラを停止します。
proxyadm start
を実行して、プロキシ・コントローラを起動します。
root
として、エンタープライズ・コントローラvServerにログインします。
satadm stop
を実行して、エンタープライズ・コントローラを停止します。
satadm start
を実行して、エンタープライズ・コントローラを起動します。
Exalogic Control BUIにログインして、プロキシ・コントローラvServerおよびエンタープライズ・コントローラvServerが正常に再起動したかどうか確認します。
Oracle VM Managerは、ovmm vServerにデプロイされます。デフォルトで、これは最初のプールの最初の計算ノードにデプロイされます。Oracle VM Manager vServerがクラッシュすると、Enterprise Manager Ops Centerの機能が影響を受けます。
計算ノードが前の状態にリストアされた後に、次を実行して、Oracle VM Manager vServerを起動します。
root
ユーザーとして、計算ノードにログインします。
ディレクトリを/OVS/Repositories/*/VirtualMachines
に変更します。
cd /OVS/Repositories/*/VirtualMachines
Oracle VM Manager vServerの仮想マシン構成ファイルへの絶対パスを検索します。
次のgrep
コマンドを実行して、正しい構成ファイルを特定します。
Hostname# grep -i ExalogicControlOVMM */vm.cfg
出力は次のようになります。
0004fb000006000088afde54f9794d32/vm.cfg:OVM_simple_name = 'ExalogicControlOVMM'
xm create
コマンドを使用して、Oracle VM Manager vServerを起動します。
xm create absolute_path_to_vm.cfg
例:
xm create 0004fb000006000088afde54f9794d32/vm.cfg
このvServerにログインして、Oracle VM Manager vServerおよびすべてのOracle VMプロセスが実行されているかどうか確認します。
Exalogic Control BUIにログインして、Enterprise Manager Ops Centerが完全に機能しているかどうか確認します。
プロキシ・コントローラ・コンポーネントは、2つのvServerとしてデプロイされます。デフォルトで、2つ目のvServer (pc2)は最初のプールの2つ目の計算ノードにデプロイされ、最初のプロキシ・コントローラ(pc1) vServerは最初のプールの3つ目の計算ノードにデプロイされます。いずれかのプロキシ・コントローラvServerがクラッシュすると、Enterprise Manager Ops Centerの機能が影響を受けます。
計算ノードが前の状態にリカバリされた後に、次を実行して、プロキシ・コントローラvServerを起動します。
root
ユーザーとして、計算ノードにログインします。
ディレクトリを/OVS/Repositories/*/VirtualMachines
に変更します。
cd /OVS/Repositories/*/VirtualMachines
プロキシ・コントローラvServerの仮想マシン構成ファイルへの絶対パスを検索します。
次のgrep
コマンドを実行して、正しい構成ファイルを特定します。
Hostname# grep -i ExalogicControlOpsCenterPC* */vm.cfg
出力は次のようになります。
0004fb0000060000821f3e60a6d3502d/vm.cfg:OVM_simple_name = 'ExalogicControlOpsCenterPC2' 0004fb000006000084a183dbe7c3dba0/vm.cfg:OVM_simple_name = 'ExalogicControlOpsCenterPC1'
xm create
コマンドを使用して、プロキシ・コントローラvServerを起動します。
xm create absolute_path_to_vm.cfg
例:
xm create 0004fb0000060000cf01f02c2fb5adaf/vm.cfg
Exalogic Control BUIにログインして、Enterprise Manager Ops Centerが完全に機能しているかどうか確認します。
Enterprise Manager Ops Centerのエンタープライズ・コントローラ・コンポーネントは、エンタープライズ・コントローラvServerにデプロイされます。デフォルトで、エンタープライズ・コントローラvServerは、最初のプールの4つ目の計算ノードにデプロイされます。エンタープライズ・コントローラvServerが使用できないと、プロビジョニングおよびライフサイクル管理機能がすべて影響を受けます。計算ノードが前の状態にリカバリされたら、次の手順に従って、エンタープライズ・コントローラvServerを起動します。
root
ユーザーとして、計算ノードにログインします。
ディレクトリを/OVS/Repositories/*/VirtualMachines
に変更します。
cd /OVS/Repositories/*/VirtualMachines
プロキシ・コントローラvServerの仮想マシン構成ファイルへの絶対パスを検索します。
次のgrep
コマンドを実行して、正しい構成ファイルを特定します。
Hostname# grep -i ExalogicControlOpsCenterEC1 */vm.cfg
出力は次のようになります。
0004fb0000060000cf01f02c2fb5adaf/vm.cfg:OVM_simple_name = 'ExalogicControlOpsCenterEC1'
xm create
コマンドを使用して、エンタープライズ・コントローラvServerを手動で起動します。コマンドの構文は、次のとおりです。
xm create absolute_path_to_vm.cfg
例:
xm create 0004fb0000060000cf01f02c2fb5adaf/vm.cfg
Ops Center BUIにログインして、Ops Centerが完全に機能していることを確認します。
この項では、Oracle VM Managerおよびそのリポジトリのバックアップおよびリカバリの手順を示します。
第2章「バックアップおよびリカバリの場所」で説明しているとおりに、Exalogic Controlスタックに作成したNFSの場所にバックアップを保存します(たとえば、/export/Exalogic_Backup/control_metadata
)。
Oracle VM Managerのバックアップの保存ディレクトリをこのNFS共有の下に作成します(たとえば、/export/Exalogic_Backup/control_metadata/ovmm
)。
Oracle VM Managerをバックアップするには、Oracle VM Manager構成ファイルおよびOracle VM Managerデータベース・スキーマをバックアップする必要があります。デフォルトで、このスキーマにはovs
という名前が付けられ、バックアップの例ではこの名前が使用されています。この手順を実行する際には、スキーマ名を独自のものに置き換えてください。
Oracle VM Manager構成ファイルは、Oracle VM Manager vServer上の次の場所に保存されます。
/u01/app/oracle/ovm-manager-3/.config
この構成ファイルには、Oracle VM Managerによって使用されるデータベース接続情報、ポートおよびUUIDが含まれます。
次に、この構成ファイルの例を示します。
DBHOST=<hostname of database server> SID=<oracle SID> LSNR=<listener port number defaults 1521> APEX=<application express port number defaults 8080> OVSSCHEMA=<database schema name for oracle vm manager defaults ovs> WLSADMIN=<weblogic server admin defaults weblogic> OVSADMIN=<oracle vm manager administrator name defaults admin> COREPORT=<oracle vm manager core port defaults 54321> UUID=<oracle vm manager uuid>
Oracle VM Managerをバックアップするには、次を実行します。
次の場所にあるOracle VM Manager構成ファイルをバックアップまたはコピーします。
/u01/app/oracle/ovm-manager-3/.config
root
ユーザーとして、Oracle VM Managerを停止します。
# /sbin/service ovmm stop
Oracle VM Managerデータベース・スキーマをバックアップします。
Exalogicマシン上のいずれかの計算ノードにログインします。
Exalogic Controlスタックに作成したNFSの場所をマウントします。
IPoIB管理インタフェースのIPアドレスを使用して、計算ノードからOracle Database vServerにログインします。
oracle
ユーザーとして、オペレーティング・システムにログインします。
oracle
ユーザーのパスワードを持っていない場合は、root
ユーザーとしてsu - oracle
コマンドを使用できます。
次のディレクトリに移動して、インストールされているOracle Databaseのバージョンを検索します。
/u01/app/oracle/product/
次のコマンドを実行して、ORACLE_HOME、PATHおよびORACLE_SID環境変数を設定します。
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/ProductVersion/dbhome_1
ProductVersion
は、手順eで検索した、ExalogicラックにインストールされているOracle Databaseのバージョンです。
export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH export ORACLE_SID=elctrldb
次のディレクトリに移動します。
/u01/app/oracle/product/ProductVersion/dbhome_1/bin
exp
コマンドを使用して、スキーマをエクスポートします。
exp ovs/password grants=y compress=y file=/tmp/ovsbackup.dmp
手順aでログインした計算ノードに、バックアップ・ファイルをFTPで接続します。ftp
コマンドでは接続先としてNFS共有のマウント・ポイントを使用します。
Oracle VM Managerデータベース・スキーマのバックアップをOracle VM Manager構成ファイルとともに保存します。
Oracle VM ManagerおよびOracle VM Managerデータベース・スキーマをバックアップからリストアするには、第4.2.1項「Oracle VM Managerのバックアップ」で説明しているように、Oracle VM Managerをバックアップする手順を実行済である必要があります。
注意: OVSリポジトリとOracle VM Managerは、常に一緒にリストアする必要があります。これらを個々のコンポーネントとして保存できません。 |
場合によっては、Oracle VM Managerの再インストールまたはアップグレードが必要なことがあります。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
Oracle VM Managerのインストール: http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27308/html/vmiug-manager-install.html
Oracle VM Managerのアップグレード: http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27308/html/vmiug-manager-upgrading.html
Oracle VM Manager vServerにログインし、runInstaller.sh --uuid
uuid
コマンドを使用して、バックアップの作成元である前のManagerインストールのUUIDを指定し、インストールを実行します。UUIDは、Oracle VM Managerの構成ファイルにあります。
注意: Oracle VM Manager UUIDは、
|
例:
# ./runInstaller.sh --uuid 0004FB000000100002CB7F2DFFA8D8
Oracle VM Managerのインストーラによってパスワード以外のインストール情報の入力が求められる場合には、Oracle VM Manager構成ファイルのバックアップに記載されているものと同じユーザー名をOracle Databaseスキーマ、Oracle WebLogic ServerおよびOracle VM Manager管理ユーザーに再利用します。パスワードはバックアップされず、リストアできないため、再びパスワードを設定する必要があります。
インストール、再インストールまたはアップグレードの後、バックアップをリストアする前にOracle VM Managerを停止します。
# /sbin/service ovmm stop
Exalogicマシン内のいずれかの計算ノードにログインします。
Exalogic Controlスタックに作成したNFSの場所をマウントします。
IPoIB管理インタフェースのIPアドレスを使用して、計算ノードからOracle Database vServerにログインします。
oracleユーザーとしてオペレーティング・システムにログインします。oracleユーザーのパスワードを持っていない場合は、rootユーザーとしてsu - oracle
を実行できます。
次のディレクトリに移動して、インストールされているOracle Databaseのバージョンを検索します。
/u01/app/oracle/product/
次のコマンドを実行して、ORACLE_HOME、PATHおよびORACLE_SID環境変数を設定します。
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/ProductVersion/dbhome_1
ProductVersion
は、手順eで検索した、ExalogicラックにインストールされているOracle Databaseのバージョンです。
export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH export ORACLE_SID=elctrldb
Oracle Databaseにsys
またはsystem
ユーザーとしてログインし、Oracle VM Manager管理ユーザーを削除します。デフォルトのOracle VM Manager管理ユーザーは、ovsです。
$ sqlplus system/password
SQL> drop user ovs cascade;
その後に、必要な権限を指定して、Oracle VM Manager管理ユーザーを再作成します。
SQL> create user ovs identified by password;
SQL> grant connect, resource to ovs;
SQL> exit;
OVSスキーマのバックアップ・ファイルを、手順1で計算ノードにマウントしたNFSの場所から、データベースvServer上の一時的な場所にFTPで接続します。
OVSスキーマをバックアップ・ファイルからインポートすることによってリストアします。
# imp ovs/password file=/tmp/ovmmovsbackup.dmp full=y
Oracle VM Managerを再起動します。
# /sbin/service ovmm start
この項では、データベース内のOracle VM Managerデータの破損からリカバリする手順を示します。
第2章「バックアップおよびリカバリの場所」の説明に従って作成したNFSの場所に、Oracle VM ManagerおよびEnterprise Manager Ops Centerのリポジトリを保存します(たとえば、/export/Exalogic_Backup/control_metadata
)。
ここで実行する手順は、次のとおりです。
手順1: Enterprise Manager Ops Center VMの停止
手順2: Oracle VM Manager RDBMSスキーマのクリーンアップ
手順4: Enterprise Manager Ops CenterコントロールVMの起動
手順6: Enterprise Manager Ops Centerが実行されているかどうかの確認
手順1: Enterprise Manager Ops Center VMの停止
Oracle VM Managerデータベースが破損すると、Oracle VM Managerは動作できなくなります。この結果、Enterprise Manager Ops Centerで、Exalogicクラウド管理機能を実行できなくなります。
Enterprise Manager Ops CenterコントロールVMそれぞれを次の順序で停止する必要があります。
ExalogicControlOpsCenterEC1 VM
ExalogicControlOpsCenterPC1 VM
ExalogicControlOpsCenterPC2 VM
まず、Enterprise Manager Ops CenterコントロールVMが実行されているOVSサーバーを判別します。後でVMを同じOVSサーバーで再起動する必要があることに注意してください。
注意: デフォルトで、VMは、次のOVSサーバーで実行されます。
|
Webブラウザを起動して、Oracle VM Manager Webコンソールにログインします。
「Home」セクションの「Server Pools」を開きます。
Serverpool1プールのOVSサーバーを1つずつ、前の箇所で示されている3つのVMが見つかるまで開いていきます。
Enterprise Manager Ops CenterコントロールVMインスタンスを停止する方法はいくつかあります。この項では、それらのうちの2つについて説明します。
Oracle VM Manager Webコンソールの使用
ExalogicControlOpsCenterEC1 VMを選択して、「Stop」をクリックします。
ExalogicControlOpsCenterPC1 VMを選択して、「Stop」をクリックします。
ExalogicControlOpsCenterPC2 VMを選択して、「Stop」をクリックします。
各VMが停止するまで待機してから、操作を続行します。
Oracle VM Manager CLIの使用
前述の箇所で示されている順序で、各Exalogic Control VMに対して次を実行します。
Oracle VM Manager VMに、それに割り当てられているEoIB-external-mgmt
IPアドレスを使用して、SSHで接続します。
Oracle VM Manager VM内から、VMが実行されているOVSサーバー(dom0
)に、そのOVSサーバーに割り当てられているIPoIB-ovm-mgmt
IPアドレスを使用して、SSHで接続します。デフォルトのECU設定を使用した場合、IPアドレスは、次のようになります。
192.168.23.N
N
は、OVSサーバーのインデックスです。
例:
cn01の場合、IPは次のとおりです。
192.168.23.1
停止する必要のあるVMのUUIDを検索します。
これを実行するには、Oracle VM Manager Webコンソールで、VMインスタンスを選択します。IDが、右側のウィンドウに表示されます。次のコマンドを実行することによって、このOVSサーバーでこのVMが実行されていることを確認できます。
xm list
コントロールVMがこれまで停止したことがなかった場合、それらのコントロールVMには、それぞれのOVSサーバーでインデックス1が割り当てられます。
VMを正常に停止するには、次のコマンドを実行します。
xm shutdown UUID
オプションで、次のコマンドを実行することによって、停止処理中のVMをモニターできます。
xm console UUID
次のコマンドを実行して、VMインスタンスが停止されたことを確認します。
xm list
停止されたVMのUUIDはリストされていないはずです。
注意: VMを強制的に停止することができます。この処理はお薦めしていません。この処理は、前の手順がうまくいかなかった場合にのみ使用してください。
xm destroy UUID
|
手順2: Oracle VM Manager RDBMSスキーマのクリーンアップ
Oracle VM Managerサービスを停止します。
root
としてOracle VM Manager VMに、そのEoIB-external-mgmt IPアドレスを使用してSSHで接続します。
次のコマンドを実行します。
service ovmm stop
RDBMSの破損をすべて修正します。
たとえば、破損した行が含まれる表がある場合、SQL*Plusなどの通常のRDBMSツールを使用してその行を削除する必要があります。RDBMSエラーORA-1555がいずれかのログ・ファイルにある場合、破損したBLOB値が含まれる可能性があります。次の項で、この行を確認して削除する方法を説明しています。
注意: 複数の表に破損したBLOBが含まれる場合、表ごとにこの手順を繰り返す必要があります。次の文を使用して、 SQL> drop table corrupted_lob_data; |
破損したBLOB値を検索して削除する手順は、次のとおりです。
root
としてOracle VM Manager VMに、そのEoIB-external-mgmt IPアドレスを使用してSSHで接続します。
Oracle VM Manager VMから、root
としてDB VMインスタンスに、そのIPoIB-admin IPアドレスを使用してSSHで接続します。デフォルトのIPアドレスは、192.168.20.10です。
次のコマンドを実行して、Oracle VM Managerデータベース・スキーマに接続します。
# ssh root@192.168.20.10
The authenticity of host '192.168.20.10 (192.168.20.10)' can't be established.
RSA key fingerprint is f6:14:37:f9:ef:45:ba:48:73:76:35:7f:a9:e0:99:ab.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added '192.168.20.10' (RSA) to the list of known hosts.
root@192.168.20.10's password:
Last login: Wed May 16 13:39:58 2012
[root@elir-db ~]# su - oracle
[oracle@elir-db root]$ export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/DatabaseVersion/dbhome_1
DatabaseVersion
は、使用しているExalogicマシンにインストールされているOracle DBのバージョンです。
[oracle@elir-db root]$ export ORACLE_SID=elctrldb
[oracle@elir-db root]$ cd /u01/app/oracle/product/DatabaseVersion/dbhome_1/bin
[oracle@elir-db bin]$ ./sqlplus ovs@elctrldb
SQL*Plus: Release 11.2.0.1.0 Production on Wed May 16 13:39:58 2012
Copyright (c) 1982, 2009, Oracle. All rights reserved.
Enter password:
Connected to:
Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.1.0 - 64bit Production
With the Partitioning, OLAP, Data Mining and Real Application Testing options
SQL>
破損したLOBの行IDをすべて保存するための一時的な表を新規作成します。この例では、この表の名前はcorrupted_lob_data
です。
SQL> create table corrupted_lob_data (corrupted_rowid rowid);
次のSQLを実行して、BLOBデータの破損を検出します。
SQL> set concat off declare error_1555 exception; pragma exception_init(error_1555,-1555); num number; begin for cursor_lob in (select rowid r, &&lob_column from &table_owner.&table_with_lob) loop begin num := dbms_lob.instr (cursor_lob.&&lob_column, hextoraw ('889911')) ; exception when error_1555 then insert into corrupted_lob_data values (cursor_lob.r); commit; end; end loop; end; /
この手順を実行すると、次のプロンプトが表示されます。
Enter value for lob_column : m_data
Enter value for table_owner : ovs
Enter value for table_with_LOB: You need to get this information from your application log file, for example, Mgr_Eventlog, run this for each table you saw in the log prior to the exception
最後に、破損したLOBのすべての行IDが、作成しておいたcorrupted_lob_data
表に挿入されます。
次の問合せを実行して、破損したBLOBが検出されたかどうか確認します。
SQL> select * from corrupted_lob_data; CORRUPTED_ROWID --------------------- AAEWBsAAGAAACewAAC AAEWBsAAGAAACewAAF AAEWBsAAGAAACewAAG 3 rows selected
次のいずれかを実行して、破損したBLOB値を削除します。
影響を受けたLOBを空にします。
SQL> update table_name_with_corrupted_blob set m_data = empty_blob() where rowid in (selectcorrupted_rowid
fromcorrupted_lob_data
);
破損したBLOB値が含まれる行を削除します。
SQL> delete from table_name_with_corrupted_blob where rowid in (select corrupted_rowid from corrupted_lob_data);
注意: SQL*Plusツールは、RDBMS VMでのみ使用できます。そのRDBMS VMには、Oracle VM Manager VMから、そのRDBMS VMに割り当てられているIPoIB-admin IPアドレスを使用してSSHでアクセスできます。 次のMy Oracle Supportドキュメントに、破損したBLOBセグメントを検出する方法が説明されています。
|
Oracle VM Manager RDBMSスキーマ内のすべての表を削除します。
root
としてOracle VM Manager VMに、そのEoIB-external-mgmt IPアドレスを使用してSSHで接続します。
次のコマンドを実行して、現行のOracle VM Managerインスタンスに関するメタデータ情報を収集します。
[root@elir-ovmm ovm-manager-3]# cat /u01/app/oracle/ovm-manager-3/.config DBHOST=192.168.20.10 SID=elctrldb LSNR=1521 APEX=8080 OVSSCHEMA=ovs WLSADMIN=weblogic OVSADMIN=admin COREPORT=54321 UUID=0004fb0000010000e224fcdfc21df2d2 BUILDID=3.0.3.240
次のコマンドを使用して、Oracle VM Managerインスタンスに割り当てられているUUIDを検索できます。このUUIDは、Oracle VM Managerを再インストールする場合に必要です。
[root@elir-ovmm ovm-manager-3]# cat /etc/sysconfig/ovmm UUID=0004fb0000010000e224fcdfc21df2d2 RUN_OVMM=YES
ファイル/u01/app/oracle/ovm-manager-3/.config
からパラメータの正確な値を取得して次のコマンドを実行し、Oracle VM Manager RDBMSスキーマ内のすべての表を削除します。
# cd /u01/app/oracle/ovm-manager-3/ovm_upgrade/bin/ # bash ./ovm_upgrade.sh --dbuser=OVSSCHEMA --dbpass=OVSSCHEMA_PASSWORD --dbhost=DBHOST --dbport=LSNR --dbsid=SID --deletedb
たとえば、デフォルト値を使用すると、次のようになります。
# cd /u01/app/oracle/ovm-manager-3/ovm_upgrade/bin/
# bash ./ovm_upgrade.sh --dbuser=ovs --dbpass=default_password --dbhost=192.168.20.10 --dbport=1521 --dbsid=elctrldb --deletedb
このコマンドを実行すると、Oracle VM Manager RDBMSスキーマは存在しますが、空になります(表は含まれていない)。
手順3: 環境の再検出
Oracle VM Managerサービスを開始します。
# service ovmm start
次のようにすべてのOVSサーバーを検出します。
Webブラウザを起動し、次のURLを使用してOracle VM Manager Webコンソールにアクセスします。
http://OVMM_VM_EoIB-external-mgmt_IP_Address:7002/ovm/console
「Hardware」セクションを開きます。
「Hardware」タブを選択します。
「Discover Servers」ボタンをクリックします。
「Discover Servers」ウィンドウが表示されます。
Oracle VM Manager VM内から、VMが実行されているOVSサーバー(dom0
)に、そのOVSサーバーに割り当てられているIPoIB-ovm-mgmt IPアドレスを使用して、SSHで接続します。デフォルトのECU設定を使用した場合、そのIPアドレスは、次のようになります。
192.168.23.N
Nは、OVSサーバーのインデックスです。
例:
cn01の場合、IPは次のとおりです。
192.168.23.1
Oracle VM Agentパスワードを入力します。
「OK」をクリックします。
すべてのサーバーが検出されるまで待機します。この時点で、すべてのOVSサーバーが正常に機能しているはずです。
なんらかのエラーが発生した場合は、エラーが発生したOVSサーバーを選択する必要があります。その上で、「Events」タブに移動して、すべてのイベントを確認します。
ファイル・サーバーを登録します。
引き続き「Hardware」ペインで、「Storage」タブを選択します。
「Discover a File Server」ボタンをクリックします。
「Discover a File Server」ウィザードが表示されます。
次の値を入力します。
Name: Generic Network File System
Access Host: IPoIB-storage_IP_address_of_the_storage
注意: クォーター・ラックの場合、デフォルト設定で前述のIPアドレスは、192.168.21.9です。 |
「Next」をクリックします。
すべてのOVSサーバーを選択して、これらを「Selected Servers」セクションに移動します。
「Next」をクリックします。
nfs:/export/ExalogicRepo
ファイル・システムのみを選択します。
「Finish」をクリックします。
すべてのサーバーに対してリポジトリを提示します。
「Home」ペインを開きます。
「Server Pools」を選択します。
ページの右側にある「Repositories」タブをクリックします。
exlcontrol_repo
リポジトリを選択します(唯一リストされているリポジトリです)。
「Present-Unpresent Selected Repository」アイコンをクリックします(緑の上下矢印で表されています)。
すべてのサーバーを「Present to Server(s)」側に移動することによって、すべてのOVSサーバーに対してリポジトリを提示します。
「OK」をクリックします。
リポジトリを選択し、ツールバーの「Refresh Selected Repository Content」をクリックして、リポジトリをリフレッシュします。
「Servers and VMs」タブをクリックします。
各サーバー・プール内のOVSサーバーごとに次の手順を繰り返して、すべてのサーバーを再検出します。
OVSサーバーを選択します。
ツールバーの「Rediscover Server」ボタンをクリックします。
または、右クリックして、「Rediscover Server」を選択します。
この手順を実行すると、実行中のすべてのVMインスタンスが、それぞれの対応するOVSサーバーの下に表示されます。停止されたVMインスタンスのみは、「Unassigned Virtual Machines」の下に表示されます。これには、3つのEnterprise Manager Ops CenterコントロールVMが含まれます。
注意: 各VMに割り当てられているストレージ・ボリュームが検出されますが、それらの名前が表示されるかわりに、Oracle VM ManagerではそれらのUUIDが表示されます。これで問題ありません。 |
手順4: Enterprise Manager Ops CenterコントロールVMの起動
Enterprise Manager Ops Center VMは、次の順序で起動する必要があります。
ExalogicControlOpsCenterPC2
ExalogicControlOpsCenterPC1
5分待ってから続行します。
ExalogicControlOpsCenterEC1
「手順1: Enterprise Manager Ops Center VMを停止する」の手順に示しているように、VMが実行されていた場所を参照します。
各VMに次を実行します。
「Unassigned Virtual Machines」リストから対象のVMを選択します。
ツールバーの「Migrate」をクリックします。
または、VM名を右クリックして、「Migrate」を選択します。
VMを実行するOVSサーバーを選択します。
移行したVMを選択します。VMを実行するOVSサーバーを開きます。
ツールバーの「Star」をクリックします。
または、VM名を右クリックして、「Start」を選択します。
手順5: コントロールvServerのクロックの同期化
第5.2.1項「Exalogic Controlスタックのコンポーネントの停止」で説明しているとおりに、Exalogic Controlスタックのコンポーネントを停止します。
root
として、最初の計算ノードにログインします。
次のコマンドを実行して、すべてのコントロールvServerにSSHを設定します。
#/opt/exalogic.tools/tools/setup-ssh.sh -H 192.168.23.10 -P password #/opt/exalogic.tools/tools/setup-ssh.sh -H 192.168.23.11 -P password #/opt/exalogic.tools/tools/setup-ssh.sh -H 192.168.23.12 -P password #/opt/exalogic.tools/tools/setup-ssh.sh -H 192.168.23.13 -P password #/opt/exalogic.tools/tools/setup-ssh.sh -H 192.168.23.14 -P password
次のように、すべてのコントロールvServerのIPアドレスが含まれるファイルを作成します。
> 192.168.23.10 > 192.168.23.11 > 192.168.23.12 > 192.168.23.13 > 192.168.23.14
次のコマンドを実行して、すべてのコントロールvServerについて、時間が一致するようにします。
# /opt/exalogic.tools/tools/dcli -g IPAddressesFile 'date' # /opt/exalogic.tools/tools/dcli -g IPAddressesFile 'service ntpd stop' # /opt/exalogic.tools/tools/dcli -g IPAddressesFile 'ntpd -gq' # /opt/exalogic.tools/tools/dcli -g IPAddressesFile 'service ntpd start' # /opt/exalogic.tools/tools/dcli -g IPAddressesFile 'date'
注意: コントロールvServer間で時間を同期化するために、 |
第5.2.5項「Exalogic Controlスタックの起動」で説明しているとおりに、Exalogic Controlスタックのコンポーネントを起動します。
手順6: Enterprise Manager Ops Centerが実行されているかどうかの確認
ExalogicControlOpsCenterEC1 VMの起動後、Enterprise Manager Ops Centerが完全に起動し、Webブラウザからアクセス可能になるまでに10分から15分かかる場合があります。
Webブラウザを起動して、Exalogic Control BUIにアクセスします。Enterprise Manager Ops Centerは、この時点で完全に機能しているはずです。