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Oracle® Exalogic Elastic Cloudバックアップおよびリカバリ・ガイド
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E51445-03
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3 ハードウェア・コンポーネントのバックアップおよびリカバリ

この章では、Exalogicインフラストラクチャのコンポーネントのバックアップおよびリカバリについて説明します。


注意:

コンポーネントをリカバリする前に、そのコンポーネントが使用中ではないことを確認します。


内容は次のとおりです。

3.1 Exalogic構成ユーティリティ

初期デプロイメント時のExalogicマシンの構成には、Exalogic構成ユーティリティ(ECU)が使用されます。初期デプロイメントの完了後に、ECUによって生成された構成ファイルとランタイム・ファイルをバックアップしておくことを強くお薦めします。

  1. 第2章「バックアップおよびリカバリの場所」で定義したNFSの場所をマスター計算ノードにマウントします。

    マスター計算ノードとは、Exalogicラック内の、ECUが実行されていたノードです。

  2. 次のディレクトリのtarballを作成します。

    • /opt/exalogic/ecu: Exalogic構成ディレクトリ

    • /var/tmp/exalogic/ecu: Exalogicランタイム・ディレクトリ

    • (オプション) /var/log/exalogic/ecu: ECUログ・ファイルを含む

  3. ECUファイルをリカバリするには、ECU構成ファイルが含まれるtarballを/opt/exalogic/ecuディレクトリに抽出し、ランタイム・ファイルが含まれるtarballを/var/tmp/exalogic/ecuディレクトリに抽出します。ログ・ファイルをリストアする必要はありません。

3.2 Exalogic計算ノード

この項の内容は次のとおりです。

3.2.1 Exalogic計算ノードのバックアップ

計算ノードのバックアップには、次のもののバックアップが含まれます。

  • 計算ノードのILOM

  • 計算ノードのオペレーティング・システム

3.2.1.1 計算ノードのILOMのバックアップ

計算ノードのILOMをバックアップするには、次を実行します。


注意:

コンポーネントのバックアップとリストアに使用中の計算ノードのILOMをバックアップできません。そのような計算ノードのILOMをバックアップするには、別の計算ノードからこれらの手順を実行します。


  1. NFSの場所(第2章「バックアップおよびリカバリの場所」)をいずれかの計算ノードにマウントします。

  2. ilom-adminユーザーとしてその計算ノードにログインします。

  3. 次のコマンドを使用して、バックアップをエンコードします。

    set /SP/config passphrase=phrase
    

    :

    set /SP/config passphrase=mypassword1
    set 'passphrase to 'mypassword1'
    

    mypassword1は、ユーザーが選択したパスワードです。バックアップの作成で使用したパスワードを入力します。

  4. 次のコマンドを実行して、ILOMの構成をバックアップします。

    set /SP/config dump_uri=URI
    

    URIは、バックアップの実行に使用したコマンドです。

    :

    set /SP/config dump_uri=scp://root:rootpwd@hostIP/export/Exalogic_Backup/compute_nodes/computenode.backup
    

    hostIPは、バックアップ・ファイルのターゲット・ホストのIPアドレスです。

    /export/Exalogic_Backup/compute_nodes/computenode.backupは、リモート・ホスト上のバックアップ・ファイルの絶対パスおよび名前です。

3.2.1.2 計算ノードのオペレーティング・システムのバックアップ

Exalogicマシンのオペレーティング・システムは、各計算ノードのローカル・ディスクにインストールされます。

正式なExalogicベース・イメージがカスタマイズされている場合は、tardumpなど標準のオペレーティング・システム・ユーティリティを使用して、ルート・ファイル・システムおよびカスタマイズのバックアップを作成することをお薦めします。このとき、/var/tmp/tree/proc/dev/poolfsmntの各ファイル・システムおよびNFSマウントされたファイル・システムは除外します。Exalogic仮想スタックを実行している場合は、これらに加えて、poolfsExalogicPoolExalogicRepoの各ファイル・システムも除外する必要があります。ExalogicPoolおよびExalogicRepoファイル・システムは、NFSマウントされます。

第2章「バックアップおよびリカバリの場所」で説明しているとおりに、計算ノードに作成したNFSの場所にバックアップを保存します(たとえば、/export/Exalogic_Backup/compute_nodes)。


注意:

計算ノードにマウントされているNFSファイル・システムをリストするには、次のコマンドを実行します。

mount -t nfs | awk '{print $3}'

詳細は、Exalogicのバックアップおよびリカバリのベスト・プラクティスに関するホワイト・ペーパー(http://www.oracle.com/technetwork/database/features/availability/maa-exalogic-br-1529241.pdf)を参照してください。

3.2.2 再イメージ化およびベアメタル・リストア

計算ノードが回復不可能なほどに損傷を受けている場合、または複数のディスク障害が原因でローカル・ディスク障害が発生したときに計算ノードのバックアップがない場合は、その計算ノードを再イメージ化する必要があります。再イメージ化の処理中は、Exalogicマシン内のその他の計算ノードを使用できます。Exalogicベース・イメージで実行したすべてのスクリプト、CRONジョブ、メンテナンス・アクションおよびその他のカスタマイズをリストアする必要があります。

ベアメタル・リストアは、バックアップが作成されたときと同じ状態に新規計算ノードをリストアする処理です。ベアメタル・リストアを実行するには、この項で説明している手順を実行することによって、新規計算ノードを再イメージ化する必要があります。Exalogicベース・イメージを使用してノードを再イメージ化したら、作成しておいたバックアップを使用して元の状態にそのノードをリストする必要があります。

Exalogicマシンが物理構成と仮想構成のいずれかにデプロイされている場合は、次を実行して、計算ノードを再イメージ化します。Exalogicマシンが仮想構成にデプロイされている場合は、第3.2.3項「仮想環境におけるExalogic計算ノードのリカバリ」の手順を実行する必要があります。

  1. Oracleサポート・サービスでOracleサポート・リクエストを開きます。

    サポート・エンジニアが障害発生サーバーを特定して、置換を送信します。残存計算ノードから実行したimagehistoryコマンドおよびimageinfoコマンドの出力をサポート・エンジニアに提供します。この出力には、元の計算ノードのイメージ化とパッチ適用に使用した正しいイメージとパッチ・セットに関する詳細、およびシステムを同じレベルにリストアする方法が示されています。

  2. 計算ノードのILOMをリストアします。


    注意:

    コンポーネントのバックアップとリストアに使用中の計算ノードのILOMをリストアできません。そのような計算ノードのILOMをリストアするには、別の計算ノードからこれらの手順を実行します。


    計算ノードのILOMをリストアするには、次を実行します。

    1. NFSの場所(第2章「バックアップおよびリカバリの場所」)をいずれかの計算ノードにマウントします。

    2. ilom-adminユーザーとして、修復済の計算ノードにログインします。

    3. 次のコマンドを使用して、バックアップをエンコードします。

      set /SP/config passphrase=phrase
      

      :

      set /SP/config passphrase=mypassword1
      set 'passphrase to 'mypassword1'
      

      mypassword1は、ユーザーが選択したパスワードです。バックアップの作成で使用したパスワードを入力します。

    4. 次のコマンドを実行して、ILOMの構成をリストアします。

      set /SP/config load_uri=URI
      

      URIは、バックアップの実行に使用したコマンドです。

      :

      set /SP/config load_uri=scp://root:rootpwd@hostIP/export/Exalogic_Backup/compute_nodes/computenode.backup
      

      hostIPは、バックアップ・ファイルのターゲット・ホストのIPアドレスです。

      /export/Exalogic_Backup/compute_nodes/computenode.backupは、リモート・ホスト上のバックアップ・ファイルの絶対パスおよび名前です。

  3. Oracle Exalogicベース・イメージとパッチ・セット更新(PSU)をダウンロードします。

    該当するOracle Exalogicベース・イメージをhttps://edelivery.oracle.comからダウンロードし、該当するPSUをMy Oracle Support https://support.oracle.comからダウンロードします。

  4. 置換計算ノードを再イメージ化します。

    置換される計算ノードは、PXEブート・サーバーを使用して、またはその計算ノードのWebベースのILOMを使用してイメージ化できます。このドキュメントでは、PXEブート・サーバーの構成手順については説明していませんが、計算ノードでPXEブート・サーバーを使用できるようにする手順は示しています。

    計算ノードの再イメージ化にPXEブート・サーバーを使用する場合は、SSH経由でその計算ノードのILOMにログインし、boot_devicepxeに設定して、計算ノードを再起動します。

    WebベースのILOMを使用する場合は、ダウンロードしておいたイメージが、WebベースのILOMインタフェースの起動元のホストのローカル・ディスク上にあることを確認して、次を実行します。

    1. Webブラウザを開き、計算ノードのILOMを起動します(http://host-ilom.mycompany.com/など)。

    2. rootユーザーとしてILOMにログインします。

    3. 「Remote Control」タブの「Redirection」に移動して、「Launch Remote Console」ボタンをクリックします。リモート・コンソール・ウィンドウが表示されます。


      注意:

      すべてのイメージ化処理が完了するまでこのウィンドウを閉じないでください。イメージ化処理の最後にネットワーク構成を実行するために、このウィンドウに戻る必要があります。


    4. リモート・コンソール・ウィンドウで、「Devices」メニュー項目をクリックして、次を選択します。

      - Keyboard (デフォルトで選択)

      - Mouse (デフォルトで選択)

      - CD-ROM Image

      表示される新しいダイアログ・ボックスで、ダウンロードしたLinuxベース・イメージのisoファイルを選択します。

    5. 「ILOM」ウィンドウで、「Remote Control」タブの「Host Control」タブに移動します。

    6. ドロップダウン・リストから「CDROM」を選択して、「Save」をクリックします。

    7. 「Remote Control」タブの「Remote Power Control」タブに移動します。

    8. ドロップダウン・リストから「Power Cycle」を選択して、「Save」をクリックします。

    9. 「OK」をクリックして、マシンの電源を入れ直すことを確定します。

    これによって、計算ノードのイメージ化が開始されます。イメージ化が完了したら、最初のブート・スクリプトで、ユーザーがネットワーク構成を指定するよう求められます。

  5. 置換計算ノードを構成します。

    • 有効なバックアップがある場合は、/etcディレクトリおよび作成したカスタマイズ(存在する場合)を置換計算ノードにリストアします。

    • 有効なバックアップがない場合は、適切なDNS、タイムゾーンおよびNTP設定で、置換計算ノードを構成します。これらの設定は、Exalogicマシン内のすべての計算ノードで同一である必要があります。


    注意:

    置換される計算ノードがExalogicマシンのマスター・ノードである場合は、第3.1項「Exalogic構成ユーティリティ」の説明に従って、バックアップしておいたECU構成をリストアします。Exalogicマシンのマスター・ノードとは、Exalogic構成ユーティリティ(ECU)が実行されているノードのことです。


  6. Exalogicマシンを物理構成にデプロイしていた場合は、IBスイッチのVNIC構成を新規IBポートGUIDで更新する必要がある可能性があります。

    計算ノードにアタッチされている両方のIBスイッチの既存のVNIC構成を確認するには、次を実行します。

    1. 置換計算ノードでibstatコマンドを実行して、その計算ノードのポートGUIDを取得します。

    2. 計算ノードにアタッチされているIBスイッチにログインして、showvnicsコマンドを実行し、スイッチで作成されたVNICを表示します。

    3. 置換計算ノードに関連付けられているVNICについては、手順aで実行したibstatコマンドの出力にポートGUIDが表示されていることを確認します。

3.2.3 仮想環境におけるExalogic計算ノードのリカバリ


注意:

Exalogic仮想構成では、障害が発生した計算ノードを完全に新しい計算ノードで置換する処理は実行しないでください。そのような置換を実行する手順については、Oracleサポートに連絡してください。不適切に置換されたコンポーネントは、Exalogic Controlで正常に検出されない場合があります。このドキュメントで説明している手順は、障害が発生したコンポーネントを修復した後でリストアするために使用できます


Exalogicマシンが仮想構成にデプロイされている場合は、次を実行して、計算ノードを置換します。

  1. 最初の計算ノードが停止した場合、Oracle VM Managerおよびコントロール・データベースvServerを別の計算ノードに移行する必要があります。これらを移行するには、次を実行します。

    1. 稼働している計算ノードで第4.1.1項の手順を実行して、データベースvServerを移行します。

    2. 稼働している計算ノードで第4.1.2項の手順を実行して、Oracle VM Manager vServerを移行します。

    3. Exalogic Controlスタックのコンポーネントを停止します。詳細は、第5.2.1項「Exalogic Controlスタックのコンポーネントの停止」を参照してください。

    4. Exalogic Controlスタックのコンポーネントを起動します。詳細は、第5.2.5項「Exalogic Controlスタックの起動」を参照してください。

  2. 計算ノードで実行されている仮想マシンを移行します。

    1. Oracle VM Manager BUIにログインします。

    2. 「Home」に移動して、「Server Pools」に移動します。

    3. サーバー・プールを選択して開き、プール内の計算ノードをリストします。

    4. 計算ノードを選択して開き、選択したノードで実行されている仮想マシンをリストします。

    5. 次を実行して、一度に1つの仮想マシンを移行します。

      i. 移行する仮想マシンを選択します。

      ii. 「Actions」の「Migrate」を選択して、Migration Assistantを起動します。

      iii. 「Unassigned Virtual Machine」フォルダを選択します。

      iv. 「OK」を選択します。

  3. Oracle VMサーバー・プールから計算ノードを削除します。

    1. Exalogic Controlにrootユーザーとしてログインします。

    2. 左側のナビゲーション・ペインの「Assets」を開きます。

    3. 「Servers」で、置換される計算ノードを開きます。

    4. 「Oracle VM Server」アセットを選択します。

    5. 右側の「Actions」ペインの「Remove from Server Pool」をクリックします。


      注意:

      計算ノードを削除するジョブが失敗する場合があります。失敗した場合は、「jobs」ペインでジョブを確認します。ジョブは、次のタスクで構成されています。

      • RemoveOvmServerFromPool

      • OvmRefreshDomainModelTask

      最初のタスクが成功した場合、2つの目のタスクの失敗は無視できます。


    6. Oracle VM Managerにログインして、ノードがプールから削除されていることを確認します。

    7. Oracle VM Managerから現在未割当ての計算ノードを削除します。

  4. アセットから計算ノードを削除します。

    1. Exalogic Controlにrootユーザーとしてログインします。

    2. 左側のナビゲーション・ペインの「Assets」を開きます。

    3. 「Servers」を開いて、すべての計算ノードをリストします。

    4. 置換される計算ノードを選択して開きます。

    5. オペレーティング・システムを選択し、「Actions」ペインの「Place in Maintenance Mode」をクリックして、オペレーティング・システムをメンテナンス・モードに入れます。

    6. サーバーを選択し、「Actions」ペインの「Place in Maintenance Mode」をクリックして、サーバーをメンテナンス・モードに入れます。

    7. 「Actions」ペインの「Delete Asset」をクリックして、オペレーティング・システムを削除します。

    8. 「Actions」ペインの「Delete Asset」をクリックして、サーバーを削除します。

  5. 標準の置換処理を実行して、障害が発生した計算ノードを置換します。

  6. このドキュメントの第3.2.2項「再イメージ化およびベアメタル・リストア」の手順を実行して、計算ノードを再イメージ化し、バックアップから前の構成をリストアします。

  7. 置換サーバーのIPアドレスは同じですが、MACアドレスが異なることを考慮して、cn01 (ECUマスター・ノード)のARPキャッシュのフラッシュが必要な場合があります。

    ECUマスター・ノードから新規ノードにpingを実行します。

    pingが失敗しても、接続が正常であれば、cn01のARPキャッシュをフラッシュします。Ciscoスイッチではキャッシュがクリアされるまでしばらく待機が必要な場合があります。

    • キャッシュを確認するには、arp -nを実行します。

    • キャッシュをフラッシュするには、ip -s neigh flush allを実行します。

  8. ノードを再イメージ化したら、その計算ノードにrootとしてログインし、oracleユーザーのovs-agentパスワードを設定します。

    ovs-agent-passwd oracle password
    

    注意:

    デフォルトのパスワードの詳細は、Oracleサポートに問い合せてください


  9. マスター計算ノードで、/opt/exalogic/ecuディレクトリに移動し、次のようにECU_HOME環境変数を設定します。

    export ECU_HOME=/opt/exalogic/ecu
    

    cd $ECU_HOMEを実行して、ECU_HOME環境変数が適切に設定されているかどうか確認します。

  10. 次のように/opt/exalogic.tools/tools/setup-ssh.shスクリプトを実行して、IPおよびIBを使用したパスワードなしSSHを設定します。

    ./setup-ssh.sh -H IP-of-xenbr0-on-replaced-node
    ./setup-ssh.sh -H IP-of-bond1-on-replaced-node
    
  11. 障害が発生した計算ノードのIBポートのGUIDを特定します。

    障害が発生した計算ノードのIBポートのGUIDは、ECUログ・ファイルにあります。

    1. マスター計算ノードにログインして、/var/tmp/exalogic/ecu/cnodesディレクトリに移動します。

      マシン内のすべての計算ノードのIBポートGUIDは、ibstat.node.NodeIndexという名前のファイルに保存されます。NodeIndexは、計算ノード番号(1–30)です。

    2. テキスト・エディタを使用して、障害が発生した計算ノードに対応するibstat.node.NodeIndexファイルを開きます。

      たとえば、計算ノード15が、障害の発生したノードである場合、次の例に示すように、ibstat.node.15を開きます。

      root@exlcn15 cnodes]# cat ibstat.node.15
         CA 'mlx4_0'
                 CA type: MT26428
                 Number of ports: 2
                 Firmware version: 2.9.1000
                 Hardware version: b0
                 Node GUID: 0x0021280001a122a8
                 System image GUID: 0x0021280001a122ab
                 Port 1:
                         State: Active
                         Physical state: LinkUp
                         Rate: 40
                         Base lid: 158
                         LMC: 0
                         SM lid: 95
                         Capability mask: 0x02510868
                         Port GUID: 0x0021280001a122a9
                         Link layer: IB
                 Port 2:
                         State: Active
                         Physical state: LinkUp
                         Rate: 40
                         Base lid: 159
                         LMC: 0
                         SM lid: 95
                         Capability mask: 0x02510868
                         Port GUID: 0x0021280001a122aa
                       Link layer: IB
      
    3. 計算ノードのIBポートGUIDを控えておきます。

      これらはポートごとに、キーワードPort GUIDによって示されます。

      この例ではIBポート1のGUIDは0x0021280001a122a9で、ポート2のGUIDは0x0021280001a122aaです。

  12. Exalogic構成ユーティリティ(ECU)を実行して、計算ノードにネットワークおよびIBパーティションを構成します。


    注意:

    このノードがExalogicラックのマスター・ノード、つまりECUが最初に実行されたノードである場合は、この手順の前に、第3.1項の手順を実行して、ECU構成ファイル、ランタイム・ファイルおよびログ・ファイルをリストアします。


    1. スイッチを検出します。

      ./ecu.sh ib_switches discover
      
    2. 新規計算ノードに構成を適用します。


      注意:

      次のコマンドを実行する前に、/var/tmp/ecu/cnodes_current.jsonファイルに、置換されるノードのeth-adminインタフェースおよびIPoIB-defaultインタフェースの現行IPアドレスが含まれていることを確認してください。


      ./ecu.sh apply_cnode_config node_index
      

      node_indexは、ラック内の計算ノード番号です。

    3. ノードを再起動します。

      ./ecu.sh reboot_cnode current node_index
      
    4. IPアドレスが予想どおりに機能していることをテストします。

      ./ecu.sh test_cnode_network target cnode_number
      

      次に示した出力部分では、次の手順で必要なインタフェースおよびIPアドレスが示されます。

      Network IP Ping Status
      ------------------------------------------------------
      ILOM 10.196.17.152 OK
      eth-admin 10.196.17.122 OK
      IPoIB-default 192.168.17.122 OK
      IPoIB-admin 192.168.30.2 OK
      IPoIB-storage 192.168.31.2 OK
      IPoIB-virt-admin 172.36.0.2 OK
      IPoIB-ovm-mgmt 192.168.33.2 OK
      IPoIB-vserver-shared-storage 172.37.0.2 OK
      
      INFO:netutils:Ping to all IP addresses succeeded
      
  13. 仮想マシンのネットワークを適切に調べるには、ユーザーEoIBパーティションおよびプライベートvNet IBパーティションを、置換計算ノードのIBポートGUIDで更新する必要があります。

    1. 置換計算ノードにログインします。

    2. 次の例で示しているように、ibstatコマンドを実行することによって、置換計算ノードのIBポートのGUIDを特定します。

      root@exlcn15 ~]# ibstat
        CA 'mlx4_0'
                CA type: MT26428
                Number of ports: 2
                Firmware version: 2.9.1000
                Hardware version: b0
                Node GUID: 0x0021280001eface6
                System image GUID: 0x0021280001eface9
                Port 1:
                        State: Active
                        Physical state: LinkUp
                        Rate: 40
                        Base lid: 98
                        LMC: 0
                        SM lid: 1
                        Capability mask: 0x02510868
                        Port GUID: 0x0021280001eface7
                        Link layer: IB
                Port 2:
                        State: Active
                        Physical state: LinkUp
                        Rate: 40
                        Base lid: 99
                        LMC: 0
                        SM lid: 1
                        Capability mask: 0x02510868
                        Port GUID: 0x0021280001eface8
                      Link layer: IB
      

      各ポートのGUIDは、Port GUIDによって示されます。

      この例では、IBポート1のGUIDは0x0021280001a122a9で、ポート2のGUIDは0x0021280001eface8です。

    3. マスター・サブネット・マネージャを実行しているIBスイッチにログインして、smpartition startを実行します。

      このコマンドによって、/confディレクトリに、一時ファイルpartitions.conf.tmpが作成されます。このファイルは、通常のLinuxコマンドを使用して更新できます。

    4. /conf/partitions.conf.tmpファイルで、手順11で特定した、障害の発生した計算ノードのIBポートGUIDを、手順13.bに従って特定した置換ノードのGUIDに置換します。

      これは、次の例で示しているように、テキスト・エディタまたはsedコマンドを使用して実行できます。

      sed 's/0x0021280001a122a9/0x0021280001a122a9/g' /conf/partitions.conf.tmp
      
    5. smpartition commitを実行して、ファブリック内のすべてのIBスイッチに構成を伝播します。

  14. ILOMおよび計算ノードの資格証明を更新します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 「Plan Management」セクションの「Credentials」に移動します。

    3. 検索ボックスに計算ノードのホスト名を入力し、「Search」をクリックします。

      ILOMおよび計算ノードのIPMIおよびSSH資格証明のエントリが表示されます。

    4. 4つすべての資格証明を更新するには、次を実行します。

      i. 資格証明のエントリを選択して、「Edit」をクリックします。「Update Credentials」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      ii. パスワード・フィールドと、パスワードの確認のフィールドを更新します。

      iii. 「Update」をクリックします。

  15. アセットを再検出し、追加します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 左側のナビゲーション・ペインで、「Plan Management」を開き、「Profiles and Policies」の下の「Discovery」を開きます。

    3. 該当するServer OS @ host検出プロファイルを選択します。

    4. 右側の「Actions」ペインで、「Add Assets」をクリックします。

    5. 結果の画面で、適切な検出プロファイルが表示されているかどうか確認します。

    6. 「Add Now」をクリックします。

    7. 検出プロセスが成功するまで待機します。

    8. 該当するServer ILOM @ host検出プロファイルを選択します。

    9. 右側の「Actions」ペインで、「Add Assets」をクリックします。

    10. 結果の画面で、適切な検出プロファイルが表示されているかどうか確認します。

    11. 「Add Now」をクリックします。

    12. 検出プロセスが成功するまで待機します。

    13. 左側のナビゲーション・ペインで、「Assets」セクションを開き、すべてのアセットを表示します。

    14. 置換されたサーバーが、「Assets」セクションに表示されているかどうか、およびフォトリアリスティック・ビューで適切に配置されているかどうかを確認します。

  16. adminユーザー資格証明を使用してOracle VM Managerにログインし、新規計算ノードを検出します。IPoIB-ovm-mgmtパーティションのIPアドレスを使用します。


    注意:

    IPoIB-ovm-mgmtパーティションのデフォルトのパーティション・キーおよびネットワークCIDRは、それぞれ0x8004および192.168.23.0/24です。

    この情報は、マスター計算ノードの/opt/exalogic/ecu/config/cnode_ipoib_networks.jsonファイルからも取得できます。


  17. 新規計算ノードを検出したら、必ずそれが、目的のプールに追加されるようにします。

    計算ノードがunassigned-serverグループに含まれる場合は、その計算ノードをOracle VM Managerに手動で追加する必要があります。

    1. 左側のペインの「Hardware」タブで、「Resources」を開き、計算ノードの追加先のサーバー・プールの名前を右クリックします。

    2. 表示されるコンテキスト・メニューから、「Add/Remove Servers」を選択します。

      「Add/Remove Servers from the Server Pool」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    3. 追加するサーバーを「Available Servers」リストから選択して、「Selected Servers」リストに移動します。

    4. 「OK」をクリックします。

  18. 次を実行して、Oracle VM Manager内のリポジトリをリフレッシュします。

    1. Oracle VM Managerコンソールにログインします。

    2. 「View」メニューの「Home」をクリックします。

    3. 左側のペインの「Servers Pools」を選択します。

    4. 右側のペインの「Repositories」を選択します。

    5. 「Refresh Repositories」アイコンをクリックします。これは、青の曲がった矢印のアイコンです。

  19. Oracle VM Managerで、計算ノードに対してリポジトリを提示します。

    1. Oracle VM Managerコンソールにログインします。

    2. 「View」メニューの「Home」をクリックします。

    3. 左側のペインの「Servers Pools」を選択します。

    4. 右側のペインの「Repositories」を選択します。

    5. 「Repositories」表でフォワード・スラッシュが付いているエントリを選択します。

    6. 「Present-Unpresent Selected Repository」アイコンをクリックします。これは、緑の上下矢印のアイコンです。

    7. 「Present this Repository to Server(s)」ダイアログ・ボックスで、「Servers」列にリストされている計算ノードを選択し、「Present to Server(s)」列に移動します。

    8. 「OK」をクリックします。

    9. Oracle VM Managerジョブのモニタリングによって、計算ノードが追加されているかどうかを確認します。

  20. 計算ノードを管理サーバーとしてリポジトリに追加します。

    1. Oracle VM Managerコンソールにログインします。

    2. 「View」メニューの「Hardware」をクリックします。

    3. 左側のペインの「Storage」を選択します。

    4. 「File Servers」を開きます。

    5. 「Generic Network File System」を開きます。

    6. 「Generic Network File System」を選択して、メニューから「Add/Remove Admin Servers」を選択します。

    7. 「Present this Repository to Server(s)」ダイアログ・ボックスで、「Servers」列にリストされている計算ノードを選択し、「Present to Server(s)」列に移動します。

    8. 「OK」をクリックします。

    9. Oracle VM Managerジョブのモニタリングによって、計算ノードが追加されているかどうかを確認します。

  21. Exalogic Control BUIにCloud Adminユーザーとしてログインし、手順2でOracle VM Manager BUIの「Unassigned Virtual Machine」フォルダに移行した仮想マシンを起動します。仮想マシンは、置換計算ノードで起動されます。


    注意:

    • プール内の別の計算ノードに仮想マシンを移行していた場合は、Oracle VM Managerを使用して、置換された計算ノードにそれらの仮想マシンを戻します。手順2.eの手順に従いますが、「Unassigned Virtual Machine」フォルダのかわりに、置換計算ノードを選択します。

    • 現在、プール間での仮想マシンの移行はサポートされていません。


3.3 インフィニバンド・スイッチ

インフィニバンド・スイッチはExalogicマシンの核となる部分であるため、すべてのインフィニバンド・スイッチの構成を定期的にバックアップする必要があります。サービス・プロセッサの構成バックアップは、ILOM BUIまたはCLIを使用して作成できます。

この項の内容は次のとおりです。

3.3.1 インフィニバンド・スイッチのバックアップ

第2章「バックアップおよびリカバリの場所」で説明しているとおりに、IBスイッチに作成したNFSの場所にIBスイッチのバックアップを保存します(たとえば、/export/Exalogic_Backup/ib_gw_switchesおよび/export/Exalogic_Backup/ib_spine_switches)。バックアップは、ファブリック内のすべてのスイッチについて作成する必要があります。ファブリック内のスイッチごとに、NFS共有の下に個別のディレクトリを作成します。

ILOM CLIを使用してIBスイッチのサービス・プロセッサ構成をバックアップするには、次を実行します。

  1. NFSの場所(第2章「バックアップおよびリカバリの場所」)をいずれかの計算ノードにマウントします。

  2. インフィニバンド・スイッチにilom-adminユーザーとしてログインします。

  3. 次のコマンドを使用して、バックアップをエンコードします。

    set /SP/config passphrase=phrase
    

    :

    set /SP/config passphrase=mypassword1
    set 'passphrase to 'mypassword1'
    

    mypassword1は、ユーザーが選択したパスワードです。バックアップの作成で使用したパスワードを入力します。

  4. 次のコマンドを実行して、すべてのインフィニバンド・スイッチの構成をバックアップします。

    set /SP/config dump_uri=URI
    

    URIは、バックアップの実行に使用したコマンドです。

    :

    set /SP/config dump_uri=scp://root:rootpwd@hostIP/export/Exalogic_Backup/ib_type_switches/switch.backup
    

    hostIPは、バックアップ・ファイルのターゲット・ホストのIPアドレスです。

    typeは、IBスイッチのタイプに応じて、gwまたはspineになります。

    /export/Exalogic_Backup/ib_type_switches/switch.backupは、リモート・ホスト上のバックアップ・ファイルの絶対パスと名前です。

  5. インフィニバンド・スイッチのユーザー設定をバックアップするには、サービス・プロセッサ構成をバックアップしたところと同じ場所に/etc/opensm/opensm.confファイルを手動でバックアップします。

  6. インフィニバンド・スイッチのパーティションをバックアップするには、サービス・プロセッサ構成をバックアップしたところと同じ場所に/conf/partitions.currentファイルを手動でバックアップします。

    ファイルをNFSの場所に転送した後には、それらのファイルをオペレーティング・システムのバックアップの一環として、より永続性のあるストレージにバックアップできます。

3.3.2 物理環境におけるインフィニバンド・スイッチのリカバリ

リストアの実行中は、構成の変更が行われていないことを確認してください。構成の変更としては、vServerの作成およびvNetの作成があります。


注意:

リストアの実行中は、トラフィックが一時的に中断します。


次の手順に従って、ILOM CLIを使用してIBスイッチの構成をリストアします。

  1. NFSの場所(第2章「バックアップおよびリカバリの場所」)をいずれかの計算ノードにマウントします。

  2. インフィニバンド・スイッチにilom-adminユーザーとしてログインします。

  3. 次のコマンドを使用して、バックアップをエンコードします。

    set /SP/config passphrase=phrase
    

    :

    set /SP/config passphrase=mypassword1
    set 'passphrase to 'mypassword1'
    

    mypassword1は、ユーザーが選択したパスワードです。バックアップの作成で使用したパスワードを入力します。

  4. 次を実行して、すべてのインフィニバンド・スイッチの構成をリストアします。

    1. 次のコマンドを実行します。

      set /SP/config load_uri=URI
      

      URIは、バックアップの実行に使用したコマンドです。

      :

      set /SP/config load_uri=scp://root:rootpwd@hostIP/export/Exalogic_Backup/ib_type_switches/switch.backup
      

      hostIPは、バックアップ・ファイルのターゲット・ホストのIPアドレスです。

      typeは、IBスイッチのタイプに応じて、gwまたはspineになります。

      /export/Exalogic_Backup/ib_type_switches/switch.backupは、リモート・ホスト上のバックアップ・ファイルの絶対パスと名前です。

    2. 障害が発生したスイッチを修復したり再インストールしたりするのではなく、新規スイッチに置換するには、BridgeXポートのGUIDをスイッチのEoIBパーティションに追加します。

      BridgeXポートのGUIDは、スイッチでshowgwportsを実行することによって特定します。

      showgwports
      INTERNAL PORTS:
      ---------------
      Device Port Portname PeerPort PortGUID LID IBState GWState
      -------------------------------------------------------------------------
      Bridge-0 1 Bridge-0-1 4 0x002128f4832ec001 0x0007 Active Up
      Bridge-0 2 Bridge-0-2 3 0x002128f4832ec002 0x0006 Active Up
      Bridge-1 1 Bridge-1-1 2 0x002128f4832ec041 0x000a Active Up
      Bridge-1 2 Bridge-1-2 1 0x002128f4832ec042 0x000e Active Up
      

      マスター・サブネット・マネージャを実行しているスイッチにログインして、次のコマンドを実行し、Bridgexポートを完全なメンバーとして各EoIBパーティションに追加します。

      smpartition add -pkey PKEY -port BridgeXGUID -m full
      

      :

      smpartition add -pkey 0x8006 -port 0x002128f4832ec002 -m full
      
    3. 第3.3.1項「インフィニバンド・スイッチのバックアップ」の説明に従ってバックアップしておいたユーザー設定をリストアします。

    4. 第3.3.1項「インフィニバンド・スイッチのバックアップ」の説明に従ってバックアップしておいたパーティションをリストアします。パーティションをリストアする前に、現行パーティションおよびpartitions.currentファイルを確認します。

      次のコマンドを使用して、partitions.currentファイルをマスター・スイッチにリストアしてサブネット・マネージャ構成を伝播します。


      注意:

      新規スイッチが必ずIBファブリックに結合されるように、両方のスイッチでenablesmコマンドを実行して、サブネット・マネージャを有効にします。ただし、1つのゲートウェイ・スイッチのみをマスター・サブネット・マネージャとして設定する必要があります。


      smpartition start
      smpartition commit
      

3.3.3 仮想環境におけるインフィニバンド・スイッチのリカバリ


注意:

Exalogic仮想構成では、障害が発生したインフィニバンド・スイッチを完全に新しいインフィニバンド・スイッチで置換する処理は実行しないでください。そのような置換を実行する手順については、Oracleサポートに連絡してください。不適切に置換されたコンポーネントは、Exalogic Controlで正常に検出されない場合があります。このドキュメントで説明している手順は、障害が発生したコンポーネントを修復した後でリストアするために使用できます


Exalogicが仮想構成にデプロイされている場合は、次を実行して、障害が発生したインフィニバンド・スイッチを置換します。

  1. 対象のインフィニバンド・スイッチをアセットから削除します。

    1. Exalogic Control BUIにrootユーザーとしてログインします。

    2. 左側のナビゲーション・ペインの「Assets」アコーディオンから、「Switches」を開きます。

    3. 置換されるスイッチを選択します。

    4. 「Actions」ペインの「Place in Maintenance Mode」をクリックして、スイッチをメンテナンス・モードに入れます。

    5. 置換されるスイッチを選択します。

    6. 右側の「Actions」ペインで、「Delete Assets」をクリックします。

  2. 標準の置換手順に従って、障害が発生したスイッチを置換します。


    注意:

    このスイッチをIBファブリックに接続する前に、スイッチでdisablesmコマンドを実行して、サブネット・マネージャを無効にします。


  3. 第3.3.2項「物理環境におけるインフィニバンド・スイッチのリカバリ」に示されている手順を実行して、最新のバックアップからスイッチをリストアします。


    注意:

    NM2-36Pスイッチが仮想構成に含まれる場合、このスイッチについては、partitions.currentファイルをリストアしないでください。


  4. 障害が発生したIBスイッチのBridgeXポートGUIDを特定します。

    ポートGUIDは、ECUの実行時に作成され、ランタイムECU構成ファイルから取得できます。

    1. マスター計算ノードにログインして、/var/tmp/exalogic/ecu/switchesディレクトリに移動します。

      マシン内のすべてのスイッチのBridgeXポートGUIDは、switchHostname_showgwports.outという名前のファイルに保存されます。switchHostnameは、IBスイッチのホスト名またはIPアドレスです。

    2. テキスト・エディタを使用して、障害が発生したIBスイッチに対応するファイルを開きます。たとえば、elswib02が、障害の発生したIBスイッチであるなら、次の例のようにelswib02_showgwports.outを開きます。

      cat elswib02_showgwports.out
      showgwports
         
      INTERNAL PORTS:
      ---------------
         
      Device   Port Portname  PeerPort PortGUID           LID    IBState  GWState
      ---------------------------------------------------------------------------
      Bridge-0  1   Bridge-0-1    4    0x002128deb28ac001 0x004b Active   Up
      Bridge-0  2   Bridge-0-2    3    0x002128deb28ac002 0x004f Active   Up
      Bridge-1  1   Bridge-1-1    2    0x002128deb28ac041 0x0055 Active   Up
      Bridge-1  2   Bridge-1-2    1    0x002128deb28ac042 0x0059 Active   Up
         
      CONNECTOR 0A-ETH:
      -----------------
         
      Port      Bridge      Adminstate Link  State       Linkmode       Speed 
      ------------------------------------------------------------------------
      0A-ETH-1  Bridge-0-2  Enabled    Up    Up          XFI            10Gb/s
      0A-ETH-2  Bridge-0-2  Enabled    Up    Up          XFI            10Gb/s
      0A-ETH-3  Bridge-0-1  Enabled    Up    Up          XFI            10Gb/s
      0A-ETH-4  Bridge-0-1  Enabled    Up    Up          XFI            10Gb/s
         
      CONNECTOR 1A-ETH:
      -----------------
         
      Port      Bridge      Adminstate Link  State       Linkmode       Speed 
      ------------------------------------------------------------------------
      1A-ETH-1  Bridge-1-2  Enabled    Up    Up          XFI            10Gb/s
      1A-ETH-2  Bridge-1-2  Enabled    Up    Up          XFI            10Gb/s
      1A-ETH-3  Bridge-1-1  Enabled    Up    Up          XFI            10Gb/s
      1A-ETH-4  Bridge-1-1  Enabled    Up    Up          XFI            10Gb/s
      
    3. 4つのBridgeXポートGUIDが、INTERNAL PORTSセクションのPortGUID列に表示されていることを確認してください。

      この例では、BridgeXポートは、0x002128deb28ac0010x002128deb28ac0020x002128deb28ac041および0x002128deb28ac042です。

  5. 対象のスイッチのゲートウェイ・ポートGUIDを、既存のEoIBパーティションに追加します。

    1. ラックのマスター計算ノード、つまりExalogic構成ユーティリティ(ECU)が実行された計算ノードにログインします。

    2. 次の例で示されているとおりに、シェルにECU_HOME変数を設定します。

      export ECU_HOME=/opt/Exalogic/ecu
      
    3. 次のコマンドを実行して、ファブリック内のIBスイッチをすべて検出します。

      ./ecu.sh ib_switches discover
      
    4. 次のコマンドを実行して、すべてのIBスイッチのゲートウェイ・ブリッジGUIDを検出し、スイッチのシステムEoIBパーティションに追加します。

      ./ecu.sh ib_switch_gw_ports discover: GUIDの検出

      ./ecu.sh ib_switch_gw_ports add_ports: 0x8006パーティション(Exalogic ControlスタックのEoIBパーティション)へのGUIDの追加

      ./ecu.sh ib_switch_gw_ports show: ポートGUIDの表示

    5. 置換されるスイッチのゲートウェイ・ポートGUIDをカスタムEoIBパーティションに完全なメンバーとして追加します。

      i. マスター・サブネット・マネージャを実行しているスイッチにログインします。

      ii. smpartition startを実行して、パーティションの編集を開始します。このコマンドによって、/confディレクトリに、一時ファイルpartitions.conf.tmpが作成されます。このファイルは、通常のLinuxコマンドを使用して更新できます。

      iii. /conf/partitions.conf.tmpファイルにおいて、手順4で特定した障害発生スイッチのBridgeXポートGUIDを、手順5.dで特定した置換スイッチのBridgeXポートGUIDに置換します。

      これは、次の例で示しているように、テキスト・エディタまたはsedコマンドを使用して実行できます。

      sed 's/0x002128deb28ac001/0x002128fe54f6c001/g' /conf/partitions.conf.tmp
      

      iv. smpartition commitを実行して、構成をコミットし、ファブリック内のすべてのスイッチに構成を伝播します。

  6. すべてのインフィニバンド・スイッチでsmnodes listコマンドの出力が正常であるかどうか確認します。このコマンドによって、ファブリック内のスイッチのIPアドレスが表示される必要があります。


    注意:

    • smnodes listの出力に、サブネット・マネージャの実行を予定しているすべてのIBスイッチのIPアドレスが含まれてはいない場合は、smnodes addコマンドを使用して、ファブリック内のすべてのスイッチでSMノードを更新します。

      smnodes add IP_address_of_IB_switch
      
    • smnodesリストからスイッチのIPアドレスを削除するには、smnodes deleteコマンドを使用します。

      smnodes delete IP_address_of_IB_switch
      

  7. 現行のサブネット・マネージャ構成をスイッチに伝播します。


    注意:

    新規スイッチが必ずIBファブリックに結合されるように、両方のスイッチでenablesmコマンドを実行して、サブネット・マネージャを有効にします。ただし、1つのゲートウェイ・スイッチのみをマスター・サブネット・マネージャとして設定する必要があります。


    1. いずれかのスイッチにログインしてgetmasterを実行し、マスター・サブネット・マネージャを実行しているスイッチを特定します。

    2. マスター・サブネット・マネージャを実行しているスイッチにログインします。

    3. smpartition startを実行して、サブネット・マネージャ構成を編集します。

    4. smpartition commitを実行し、サブネット・マネージャ構成を保存して伝播します。

    5. 置換されるスイッチにログインして、smpartition list activeを実行し、サブネット・マネージャ構成が伝播されているかどうか確認します。

  8. スイッチの資格証明を更新します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 「Plan Management」アコーディオンの「Credentials」を選択します。

    3. 検索ボックスにスイッチのホスト名を入力し、「Search」をクリックします。

      スイッチのIPMIおよびSSH資格証明のエントリが表示されます。

    4. 4つすべての資格証明を更新するには、次を実行します。

      i. 資格証明のエントリを選択して、「Edit」をクリックします。「Update Credentials」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      ii. パスワード・フィールドと、パスワードの確認のフィールドを更新します。

      iii. 「Update」をクリックします。

  9. アセットを再検出します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 左側のナビゲーション・ペインで、「Plan Management」を開き、「Profiles and Policies」の下の「Discovery」を開きます。

    3. 該当するInfiniband @ host検出プロファイルを選択します。

    4. 右側の「Actions」ペインで、「Add Assets」をクリックします。

    5. 結果の画面で、適切な検出プロファイルが表示されているかどうか確認します。

    6. 「Add Now」をクリックします。

    7. 検出プロセスが成功するまで待機します。

    8. 左側のナビゲーション・ペインで、「Assets」を開き、すべてのアセットを表示します。

    9. 置換されたサーバーが、「Assets」セクションに表示されているかどうか、およびフォトリアリスティック・ビューで適切に配置されているかどうかを確認します。

  10. スイッチをアセットとして追加します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 「Assets」アコーディオンを開きます。

    3. 該当するラックを選択して、「Actions」アコーディオンから「Place/Remove Assets」を選択します。

    4. 「Place/Remove Assets in the Oracle Exalogic Rack」ダイアログ・ボックスで、対象のスイッチを選択して、「Submit」をクリックします。

    ジョブが完了したら、「Assets」タブに対象のスイッチが表示されます。

3.4 Cisco管理スイッチ

Cisco管理スイッチは、管理インタフェースの接続を提供するため、定期的にバックアップする必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

3.4.1 管理スイッチのバックアップ

第2章「バックアップおよびリカバリの場所」で説明しているとおりに、Ciscoスイッチに作成したNFSの場所にCiscoスイッチのバックアップを保存します(たとえば、/export/Exalogic_Backup/management_switches)。

  1. ローカルZFSストレージ・アプライアンスでFTPサービスを有効にします。

    1. ストレージBUIのhttps://storageIP:215/rootユーザーとしてログインします。

    2. 「Shares」タブをクリックします。

    3. management_switches共有をダブルクリックします。
      management_switches共有の「properties」ページが表示されます。

    4. 「プロトコル」タブをクリックします。

    5. 「FTP」セクションの「Inherit from project」を選択解除します。

    6. 「Share mode」を「Read/write」に設定します。

    7. 「Apply」をクリックします。

    8. 「Configuration」の「Services」に移動して、「FTP」サービスを選択します。

    9. 「FTP」ページの「General Settings」セクションで、第2章「バックアップとリカバリの場所」で説明しているとおりにCiscoスイッチに作成したNFS共有の場所に、「Default Login」ルートを設定します。

      例: /export/Exalogic_Backup/management_switches

    10. 「Security Settings」で、rootログインを許可します。

    11. 「Apply」をクリックします。

  2. Ciscoスイッチの構成をバックアップします。

    1. Ciscoスイッチにログインし、Router>プロンプトで、enableコマンドを発行します。

      パスワードの入力を求められたら、パスワードを入力します。プロンプトがRouter#に変わります。これは、ルーターが権限モードに入ったことを示します。

    2. FTPユーザー名およびパスワードを構成します。

      Router#config terminal
      Router (config)#ip ftp username root
      Router (config)#ip ftp password password for root
      Router (config)#end
      Router#
      
    3. 構成をFTPサーバーにコピーします。

      Router#copy running-config ftp:
      Address or name of remote host []? IP address of your storage
      Destination filename [Router-confg]? backup_cfg_for_router
      Writing backup_cfg_for_router !
      1030 bytes copied in 3.341 secs (308 bytes/sec)
      Router#
      
    4. テキスト・エディタを使用して構成ファイルを開きます。AAAで始まる行を検索して、これを削除します。


      注意:

      この手順は、ユーザーをルーターからロックアウトする可能性のあるセキュリティ・コマンドを削除するために実行します。


3.4.2 物理環境における管理スイッチのリカバリ

Ciscoスイッチをリカバリするには、次を実行します。


注意:

リストアの実行中は、構成の変更が行われていないことを確認してください。


  1. Ciscoスイッチにログインします。

    Router>プロンプトでenableコマンドを発行し、パスワードの入力を求められたら、パスワードを入力します。プロンプトがRouter#に変わります。これは、ルーターが権限モードに入ったことを示します。

  2. FTPユーザー名およびパスワードを構成します。

    Router#config terminal
    Router (config)#ip ftp username root
    Router (config)#ip ftp password password for root
    Router (config)#end
    Router #
    
  3. FTPサーバーから、基本構成が設定されている権限(enable)モードのルーターに構成ファイルをコピーします。

  4. 次のコマンドを実行します。

    Router# copy ftp: running-config
    Address or name of remote host [IP address]? 
    Source filename [backup_cfg_for_router]? 
    Destination filename [running-config]? 
    Accessing ftp://storageIP/backup_cfg_for_router...
    Loading backup_cfg_for_router !
    [OK - 1030/4096 bytes]
    1030 bytes copied in 13.213 secs (78 bytes/sec)
    Router#
    

3.4.3 仮想環境における管理スイッチのリカバリ


注意:

Exalogic仮想構成では、障害が発生したCiscoスイッチを完全に新しいスイッチで置換する処理は実行しないでください。そのような置換を実行する手順については、Oracleサポートに連絡してください。不適切に置換されたコンポーネントは、Exalogic Controlで正常に検出されない場合があります。このドキュメントで説明している手順は、障害が発生したコンポーネントを修復した後でリストアするために使用できます


Exalogicが仮想構成にデプロイされている場合は、次を実行して、障害が発生したCiscoスイッチを置換します。

  1. 対象のCiscoスイッチをアセットから削除します。

    1. Exalogic Control BUIにrootユーザーとしてログインします。

    2. ページの左側にある「Assets」セクションに移動します。

    3. 「Switches」を開いて、vDCに関連付けられているすべてのスイッチをリストします。

    4. 置換されるスイッチを選択します。

    5. 「Actions」ペインの「Delete Assets」をクリックします。

  2. 標準の置換処理を実行して、障害が発生したCiscoスイッチを置換します。

  3. スイッチの置換後に、第3.4.2項「物理環境における管理スイッチのリカバリ」の手順を実行して、最新のバックアップからスイッチをリストアします。

  4. スイッチの資格証明を更新します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 「Plan Management」アコーディオンの「Credentials」を選択します。

    3. 検索ボックスにスイッチのホスト名を入力し、「Search」をクリックします。

      スイッチのIPMIおよびSSH資格証明のエントリが表示されます。

    4. 4つすべての資格証明を更新するには、次を実行します。

      i. 資格証明のエントリを選択して、「Edit」をクリックします。「Update Credentials」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      ii. パスワード・フィールドと、パスワードの確認のフィールドを更新します。

      iii. 「Update」をクリックします。

  5. Ciscoスイッチを再検出します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 左側のナビゲーション・ペインで、「Plan Management」を開き、「Profiles and Policies」の下の「Discovery」を開きます。

    3. Cisco Switch @ Cisco-switch検出プロファイルを選択します。

    4. 右側の「Actions」ペインで、「Add Assets」をクリックします。

    5. 結果の画面で、適切な検出プロファイルが表示されているかどうか確認します。

    6. 「Add Now」をクリックします。

    7. 検出プロセスが成功するまで待機します。

    8. 左側のナビゲーション・ペインで、「Assets」セクションを開き、すべてのアセットを表示します。

    9. 置換されたスイッチが、「Assets」セクションに表示されているかどうか、およびフォトリアリスティック・ビューで適切に配置されているかどうかを確認します。

  6. スイッチが「Assets」セクションに表示されていない場合は、次を実行して、そのCiscoスイッチを手動で追加します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 「Assets」セクションを開きます。

    3. 該当するラックを選択して、ページの左側にある「Actions」セクションの「Place/Remove Assets」を選択します。

    4. 「Place/Remove assets in the Oracle Exalogic Rack」ダイアログ・ボックスで、対象のスイッチを選択して、「Submit」をクリックします。

    ジョブが完了したら、「Assets」タブに対象のスイッチが表示されます。

3.5 ZFSストレージ・ヘッド

Exalogicマシン内のZFSストレージ・アプライアンスには、クラスタ構成にデプロイされている2つのヘッドがあります。常に、一方のヘッドがアクティブで、他方のヘッドがパッシブになっています。1つのストレージ・ヘッドに障害が発生して、置換が必要な場合、存続しているアクティブ・ノードから新規ストレージ・ヘッドに構成がプッシュされます。ZFSストレージ・アプライアンスの構成をバックアップする必要はありません。


注意:

アクティブ・ヘッドではなく、パッシブ・ヘッドがリストアされていることを確認してください。リストアの実行中は、構成の変更が行われていないことを確認してください。


仮想構成におけるZFSストレージ・ヘッドのリカバリ


注意:

Exalogic仮想構成では、障害が発生したZFSストレージ・ヘッドを完全に新しいZFSストレージ・ヘッドで置換する処理は実行しないでください。そのような置換を実行する手順については、Oracleサポートに連絡してください。不適切に置換されたコンポーネントは、Exalogic Controlで正常に検出されない場合があります。このドキュメントで説明している手順は、障害が発生したコンポーネントを修復した後でリストアするために使用できます


Exalogicマシンが仮想構成にデプロイされている場合は、次を実行して、ZFSストレージ・ヘッドを追加します。

  1. 障害が発生したストレージ・ヘッドをアセットから削除します。

    1. Exalogic Control BUIにrootユーザーとしてログインします。

    2. ページの左側にある「Assets」セクションに移動します。

    3. 「Storage」を開いて、vDCに関連付けられているすべてのストレージ・ヘッドをリストします。

    4. 置換されるストレージ・ヘッドを選択します。

    5. 「Actions」ペインの「Delete Assets」をクリックします。

  2. 標準の置換処理を実行して、障害が発生したストレージを置換します。

  3. ストレージ・ヘッドの置換後に、スイッチの資格証明を更新します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 「Plan Management」セクションの「Credentials」を選択します。

    3. 検索ボックスにスイッチのホスト名を入力し、「Search」をクリックします。

      ILOMおよび計算ノードのIPMIおよびSSH資格証明のエントリが表示されます。

    4. 4つすべての資格証明を更新するには、次を実行します。

      i. 資格証明のエントリを選択して、「Edit」をクリックします。「Update Credentials」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      ii. パスワード・フィールドと、パスワードの確認のフィールドを更新します。

      iii. 「Update」をクリックします。

  4. ストレージ・アプライアンスを再検出します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 左側のナビゲーション・ペインで、「Plan Management」を開き、「Profiles and Policies」の下の「Discovery」を開きます。

    3. 該当するStorage Appliance @ host検出プロファイルを選択します。

    4. 右側の「Actions」ペインで、「Add Assets」をクリックします。

    5. 結果の画面で、適切な検出プロファイルが表示されているかどうか確認します。

    6. 「Add Now」をクリックします。

    7. 検出プロセスが成功するまで待機します。

    8. 左側のナビゲーション・ペインで、「Assets」セクションを開き、すべてのアセットを表示します。

    9. 置換されたストレージが、「Assets」セクションに表示されているかどうか、およびフォトリアリスティック・ビューで適切に配置されているかどうかを確認します。

  5. 置換されたストレージをアセットとして追加します。

    1. Exalogic Control BUIにログインします。

    2. 「Assets」セクションを開きます。

    3. 該当するラックを選択して、ページの右側にある「Actions」セクションの「Place/remove Assets」を選択します。

    4. 「Place/Remove assets in the Oracle Exalogic Rack」ダイアログ・ボックスで、対象のストレージ・ヘッドを選択して、「Submit」をクリックします。

    ジョブが完了したら、「Assets」タブに対象のストレージ・ヘッドが表示されます。

  6. 置換したストレージ・ヘッドのIBポートGUIDをIPoIB-adminIPoIB-storageおよびIPoIB-vserver-shared-storageの各パーティションに追加します。これらのパーティションのデフォルトのキーはそれぞれ、0x80010x8002および0x8005です。

    1. SSHを使用して、置換したストレージ・ヘッドにログインします。

      i. 次のように、最初のポートのIBポートGUIDを特定します。

      storagehead:> configuration net devices

      storagehead:configuration net devices> select ibp0

      storagehead sn02:configuration net devices ibp0> show

      Properties:

      speed = 32000 Mbit/s

      up = true

      active = false

      media = Infiniband

      factory_mac = not available

      port = 1

      guid = 0x212800013f279b

      storagehead:configuration net devices ibp0>

      ポート1のIBポートGUIDが、guidエントリとして表示されています。この例では、GUIDは0x212800013f279bです。

      ii. 次のように、2つ目のポートのIBポートGUIDを特定します。

      storagehead:> configuration net devices

      storagehead:configuration net devices> select ibp1

      storagehead sn02:configuration net devices ibp1> show

      Properties:

      speed = 32000 Mbit/s

      up = true

      active = false

      media = Infiniband

      factory_mac = not available

      port = 1

      guid = 0x212800013f279c

      storagehead:configuration net devices ibp0>

      iii. ポート1のIBポートGUIDが、guidエントリとして表示されています。この例では、GUIDは0x212800013f279cです。

    2. デフォルトのpkey0x8001であるIPoIB-adminパーティションの完全なメンバーとしてこれらのIBポートGUIDを追加します。

      i. マスター・サブネット・マネージャを実行しているスイッチにログインします。

      ii. パーティションを編集するためのsmpartition startを実行します。

      iii. 次のコマンドを使用して、パーティション0x8001にGUIDを追加します。

      smpartition add -pkey 8001 -port GUID_for_port1 -m full 
      smpartition add -pkey 8001 -port GUID_for_port2 -m full
      

      例:

      smpartition add -pkey 8001 -port 0x212800013f279b -m full
      smpartition add -pkey 8001 -port 0x212800013f279c -m full
      

      iv. smpartition commitを実行して、構成を更新し、ファブリック内のすべてのスイッチに構成を伝播します。

    3. 手順bを繰り返して、手順aで特定したIBポートGUIDを、デフォルトのpkey0x8002IPoIB-storageネットワーク、およびデフォルトのpkey0x8005IPoIB-vserver-shared-storageネットワークに追加します。