Oracle® Exalogic Elastic Cloud Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド リリースEL X2-2、X3-2、X4-2およびX5-2 E51447-02 |
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この章では、Oracle BPMを内包するためにドメインを拡張する手順について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle BPMは、次の2通りの方法でFusion Middlewareのインストールにインストールし構成できます。
管理サーバー(およびオプションでSOA以外の他のサーバー)を含む既存のドメインを拡張してSOAとBPMを含めます(単一の構成ウィザード・セッション)。構成手順は、第10.2項「オプション1: SOAおよびBPMを内包するためのドメインの拡張」を参照してください。
すでにSOA (およびオプションで他のSOA以外のサーバー)を含むドメインをBPMに拡張します。構成手順については、第10.3項「オプション2: Oracle BPMを内包するためのSOAドメインの拡張」を参照してください。
Oracle BPMを内包するためのドメイン拡張の前提条件
現在のドメインを拡張する前に、既存のデプロイメントが次の前提条件を満たしていることを確認します。
インストールのバックアップ: 既存のFusion Middlewareホームとドメインをまだバックアップしていない場合は、今すぐバックアップすることをお薦めします。詳細は、第14.8項「Oracle SOAエンタープライズ・デプロイメントのバックアップ」を参照してください。
前章で共有ストレージにインストールした既存のWL_HOMEとORACLE_HOMEがあります。
SOA ORACLE_HOME (バイナリ)がすでにインストールされ、最新のパッチ・セットが適用され(該当する場合)、SOAHOST1およびSOAHOST2から使用可能であることを前提としています。また、管理サーバーのあるドメインが作成されていることも前提としています。これは、SOAおよびBPMコンポーネントをサポートするために、この章で拡張されるドメインです。
構成ウィザードを使用してSOAおよびBPMコンポーネントを伴うドメインを拡張するには、第9章「SOAコンポーネントのためのドメインの拡張」と正確に同じ手順に従い、次の変更を加えます。
「拡張ソースの選択」画面で、第9章「SOAコンポーネントのためのドメインの拡張」で示されている製品の他にOracle BPM Suite - 11.1.1.0 [soa]を選択します。
「デプロイメントのクラスタへのターゲット設定」画面で、第9章「SOAコンポーネントのためのドメインの拡張」に示されている適切なターゲットの他に、oracle.BPM.*
デプロイメントがSOA_Cluster
のみをターゲットとしていることを確認します。
/bpm/composer
および/bpm/workspace
URIを、SOA用に作成されたOracle Traffic Director (OTD)ルート・プロパティに追加します。
BPM JMSサーバーに適した永続ストアを更新します
この手順では、Oracle BPMを含めるために作成されたドメインを拡張します。
Oracle BPMを内包するためのSOAドメイン拡張の前提条件
現在のドメインを拡張する前に、既存のデプロイメントが次の前提条件を満たしていることを確認します。
インストールのバックアップ: 既存のFusion Middlewareホームとドメインをまだバックアップしていない場合は、今すぐバックアップすることをお薦めします。
既存のFusion Middlewareホームとドメインをバックアップするには:
tar -cvpf fmwhomeback.tar ORACLE_BASE/product/fmw tar -cvpf domainhomeback.tar ORACLE_BASE/config/domain_name
これらのコマンドは、Oracle WebLogic ServerとOracle Fusion Middlewareの両方のインストール・ファイルとドメイン構成のバックアップを作成します。
前章で共有ストレージにインストールされた既存のWL_HOMEとSOA ORACLE_HOME (バイナリ)が存在し、SOAHOST1とSOAHOST2から使用可能になっています(これは、ドメインを拡張するためにWebLogic構成ウィザードの手順を実行する前に必要です)。
ノード・マネージャ、管理サーバー、SOAサーバーおよびWSMサーバーが存在し、SOAシステムを実行するために前章の説明どおりに構成されています。サーバー移行、トランザクション・ログ、CoherenceおよびSOAシステム用の他のすべて構成手順がすでに実行され、BPMが使用できる状態になっています。BPMは既存の構成のスーパーセットとして追加されます。
この項の内容は次のとおりです。
ORACLE_COMMON_HOME
ディレクトリから構成ウィザードを実行して、SOAおよびBPMコンポーネントをサポートするために、管理サーバーとOracle Web Services Managerを含むドメインを拡張します。
ディレクトリを構成ウィザードの場所に変更します。これは、SOAホーム・ディレクトリ内です。ドメイン拡張は、管理サーバーが常駐するノードから実行されます。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを起動します。
./config.sh
「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択し、「次」をクリックします。
「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、WebLogicドメイン・ディレクトリのASERVER_HOMEを選択し、「次」をクリックします。
「拡張ソースの選択」画面で、次を実行します。
「次の追加製品をサポートするために、自動的にドメインを拡張する」を選択します。次の製品を選択します。
次の製品を選択します。
Oracle BPM Suite - 11.1.1.0 [soa]
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、既存の値を受け入れ(既存のSOAシステムで作成されたスキーマ)、「次」をクリックします。
Oracle BPMは既存のSOAインフラ・システムと同じデータ・ソースを使用します。
「オプションの構成」画面で、次を選択します。
JMS分散宛先
デプロイメントとサービス
JMSファイル・ストア
「次へ」をクリックします。
「JMS分散宛先タイプの選択」画面で、BPMJMSModuleのドロップダウン・リストからUDDを選択します。既存のモジュールはそのままにしておきます。
「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、次のターゲットを確認します。
WSM-PMのみをWSM-PM_Clusterに対してターゲット設定します。
usermessagingserverおよびusermessagingdriver-emailのみをSOA_Clusterに対してターゲット設定します。(usermessaging-xmpp、usermessaging-smppおよびusermessaging-voicexmlアプリケーションはオプションです。)
oracle.sdp.*、oracle.bpm.*およびoracle.soa.*ライブラリのみをSOA_Clusterに対してターゲット設定します。
oracle.rules.*ライブラリをSOA_Clusterおよび管理サーバーに対してターゲット設定します。
「次へ」をクリックします。
「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、mds-owsmデータソースをWSM-PM_ClusterおよびAdminServerに対してターゲット設定し、「次」をクリックします。
「JMSファイル・ストアの構成」画面で、第4.4項「Oracle Exalogicエンタープライズ・デプロイメントの推奨ディレクトリ場所」でお薦めされるとおりにJMSストアに指定された共有ディレクトリの場所を入力します。次に例を示します。
ASERVER_HOME/jms
すべてのストアについて「直接書込み」ポリシーを選択します。
「次へ」をクリックします。
「構成サマリー」画面で、「拡張」をクリックします。
「ドメインの作成中」画面で「完了」をクリックします。
構成を有効にするために管理サーバーを再起動する必要があります。第8.5.3項「SOAHOST1での管理サーバーの起動」を参照してください。
Oracle BPM Suiteでは、WebLogic Server起動スクリプトにいくつかの更新を加える必要があります。packおよびunpackコマンドを使用してこれらの変更を伝播します。
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播する手順は次のとおりです。
管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリと管理対象サーバー・アプリケーション・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
SOAHOST1でpack
コマンドを実行して、次のようにテンプレート・パックを作成します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./pack.sh -managed=true -domain=ASERVER_HOME -template=soadomaintemplateExtSOABPM.jar -template_name=soa_domain_templateExtSOABPM
SOAHOST1でunpackコマンドを実行し、伝播されたテンプレートを管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに解凍します。
./unpack.sh -domain= MSERVER_HOME -overwrite_domain=true -template=soadomaintemplateExtSOABPM.jar -app_dir=APP_DIR
注意: unpackコマンドの |
SOAHOST2でunpackコマンドを実行して、伝播されたテンプレートを解凍します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./unpack.sh -domain=MSERVER_HOME/ -overwrite_domain=true -template=soadomaintemplateExtBPM.jar -app_dir=APP_DIR
注意: このExalogicエンタープライズ・デプロイメント・トポロジで提示された構成手順は、管理対象サーバーごとに1つのプライベート(ノード当たり)ドメイン・ディレクトリが使用されていることを前提に記述されています。 |
構成の変更と起動スクリプトを有効にするため、BPMが追加されたWLS_SOAnサーバーを再起動する必要があります。BPMは既存のシステムを拡張するため、管理サーバーと各ノード・マネージャはSOAHOST1およびSOAHOST2ですでに実行されています。
追加されたBPMコンポーネントを起動する手順は次のとおりです。
WLS_SOA1管理対象サーバーを再起動します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
http://ADMINVHN:7001/console
.
「ドメイン構造」ウィンドウで「環境」ノードを開き、さらに「サーバー」を選択します。
「サーバーのサマリー」ページが表示されます。
「制御」タブをクリックします。
表の「サーバー」列から「WLS_SOA1」を選択します。
「停止」をクリックします。停止処理が完了するまで待機します(停止処理のステータスを確認するには、WebLogic Serverコンソール・ページをリフレッシュします)。
「起動」をクリックします。
WLS_SOA2サーバーに対して手順aからfを繰り返します。
Oracle Traffic Director (OTD)を適切なBPM URIにルーティングできるようにするには、soainternal.mycompany.com
およびsoa.mycompany.com
の両方の仮想サーバーのルート・ルールに次を追加します。
/bpm/composer
/bpm/workspace
URLを検証して、OTDサーバーからBPM Suiteコンポーネントへの適切なルーティングとフェイルオーバーが動作していることを確認します。
ロード・バランサを介したシステム・アクセスの構成の詳細は、第3.7項「ロード・バランサの構成」を参照してください。
URLを検証する手順は次のとおりです。
WLS_SOAが実行されている間に、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してWLS_SOA1を停止します。
http://webhostN-priv-v1:7777/bpm/composer
およびhttp://webhostN-priv-v1:7777/bpm/workspace
にアクセスし、BPMプロジェクト・コンポーザに適した機能を確認します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールからWLS_SOA1を起動します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールからWLS_SOA2を停止します。
http://webhostN-priv-v1:7777/bpm/composer
およびhttp://webhostN-priv-v1:7777/bpm/workspace
にアクセスし、BPMワークスペースに適した機能を確認します。
これらのURLはロード・バランサ・アドレスを使用して確認することもできます。
http://soa.mycompany.com:80/bpm/composer
http://soa.mycompany.com:80/bpm/workspace
Oracle BPM構成をバックアップします。詳細は、第14.8項「Oracle SOAエンタープライズ・デプロイメントのバックアップ」を参照してください。