Oracle® Exalogic Elastic Cloud Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド リリースEL X2-2、X3-2、X4-2およびX5-2 E51447-02 |
|
![]() 前 |
![]() 次 |
この章では、Oracle Service Busを追加するためのドメイン拡張の手順を説明します。
この章は次の項で構成されています:
この項では、SOAドメインへのOracle Service Busの追加について概説します。表11-1は、Oracle Service BusのためのSOAドメイン拡張の大まかな手順と説明を示しています。
表11-1 Oracle Service Busを追加するためのSOAドメインの拡張手順
手順 | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
Oracle Service Busバイナリのインストール |
SOAHOST1上にOracle Fusion Middleware Oracle Service Busをインストールします。 |
第11.2項「必須のOracle Service Busバイナリのインストール」 |
SOAHOST1でのVIP5およびSOAHOST2でのVIP6の有効化 |
2つのSOAマシン上でこれらの各ホスト名の仮想IPマッピングを有効化します。 |
第11.3項「OSB管理対象サーバーの仮想IPアドレスの検証」 |
ドメイン拡張のための構成ウィザードの実行 |
Oracle Service Busコンポーネントを追加するためにSOAドメイン拡張します |
第11.4項「SOAHOST1での構成ウィザードの実行によるOracle Service Busを追加するためのSOAドメインの拡張」 |
WLS_OSBn管理対象サーバーに対するホスト名検証の無効化 |
管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの間のホスト名を検証するための適切な証明書を設定していない場合、ホスト名検証を無効化します。 |
第11.5項「WLS_OSBn管理対象サーバーに対するホスト名検証の無効化」 |
Oracle Service Busの結果キャッシュのOracle Coherenceの構成 |
Oracle Service Busの結果キャッシュでユニキャスト通信を使用します。 |
第11.6項「Oracle Service Busの結果キャッシュのOracle Coherenceの構成」 |
トランザクション・リカバリのためのデフォルトの永続ストアの構成 |
クラスタ内のサーバーに対してトランザクション回復サービスの移行機能を利用する場合は、サーバーと、そのバックアップ・サーバーからアクセス可能な場所にトランザクション・ログを保管します。 |
第11.7項「トランザクション回復用としてのデフォルト永続ストアの構成」 |
SOAHOST1の管理対象サーバー・ディレクトリ、さらにはSOAHOST2へのドメイン構成の伝播 |
Oracle Service Busでは、WebLogic Serverの起動スクリプトに多少の更新が必要です。packおよびunpackコマンドを使用してこれらの変更を伝播します。 |
第11.8項「SOAHOST1の管理対象サーバー・ディレクトリ、さらにはSOAHOST2へのドメイン構成の伝播」 |
Oracle Service Busサーバーの起動 |
Oracle Service Busサーバーは既存のドメインを拡張します。したがって、管理サーバーおよびそれぞれのノード・マネージャはすでにSOAHOST1およびSOAHOST2で実行されています。 |
第11.9項「Oracle Service Busサーバーの起動」 |
WLS_OSB管理対象サーバーの検証 |
管理コンソールにサーバーのステータスが実行中と報告されることを確認し、URLにアクセスしてサーバーのステータスを確認します。 |
|
WLS_OSBn管理対象サーバーに対するOracle Traffic Directorの構成 |
Oracle Traffic DirectorからOracle Service BusコンソールおよびOracle Service Busサービスにルーティングできるようにするため、WebLogicClusterパラメータをこのクラスタにあるノードのリストに設定します。 |
第11.12項「拡張ドメインでのOracle Traffic Directorの構成」 |
OSB_Clusterに対するフロントエンドHTTPのホストおよびポートの設定 |
Oracle WebLogic Serverクラスタに対してフロントエンドHTTPのホストとポートを設定します。 |
第11.13項「OSB_Clusterに対するフロントエンドHTTPのホストおよびポートの設定」 |
アクセスの検証 |
サーバーのステータスが実行中と報告されることを確認します。 |
第11.14項「Oracle Traffic Directorおよびロード・バランサによるアクセスの検証」 |
OracleファイルおよびFTPのアダプタの高可用性化 |
OracleファイルおよびFTPアダプタのアウトバウンド操作に対する高可用性を、データベースのmutexロック操作を使用して実現します。 |
第11.15項「Oracle DB、ファイルおよびFTPのアダプタの高可用性」 |
WLS_OSBサーバーのサーバー移行の構成 |
Oracle Service Busシステムの高可用性アーキテクチャでは、一部のシングルトン・サービスを障害から保護するためにサーバー移行を使用します。 |
第11.16項「WLS_OSBサーバーのサーバー移行の構成」 |
構成のバックアップ |
ドメイン構成をバックアップします。このバックアップは、今後の手順で障害が発生したときにただちにリストアできるようにすることを目的としています。 |
第11.17項「Oracle Service Bus構成のバックアップ」 |
現在のドメインを拡張する前に、既存のデプロイメントが次の前提条件を満たしていることを確認します。
インストールのバックアップ: 既存のFusion Middlewareホームとドメインをバックアップしていない場合は、今すぐバックアップすることをお薦めします。詳細は、第14.8項「Oracle SOAエンタープライズ・デプロイメントのバックアップ」を参照してください。
Oracle Fusion Middleware SOAが含まれているWL_HOMEとMW_HOME (バイナリ)が共有記憶域にインストールされており、それらはSOAHOST1とSOAHOST2から使用できます。
前の章の説明のとおり、SOAシステムを実行するために、ノード・マネージャ、管理サーバー、SOAサーバーおよびWSMサーバーがすでに構成されています。サーバー移行、トランザクション・ログ、一貫性など、SOAシステムのその他のすべての構成手順が完了しています。
SOAHOST1上にOracle Fusion Middleware Oracle Service Busをインストールするには:1つのインストールを、ドメイン内のすべてのノードに使用します。SOAHOST1にインストールし、SOAHOST2を同じマウント・ポイントでマウントします。
Linuxプラットフォームで、/etc/oraInst.loc
ファイルが存在する場合は、その内容が正しいことを確認します。特に、インベントリ・ディレクトリが正しいことと、そのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.loc
ファイルが存在しない場合は、この手順をスキップしてください。
インストール・メディアからOracle Service Busのインストーラを起動します。
./runInstaller
インストーラによってJRE/JDKの場所の入力を求められたら、Oracle WebLogic Serverのインストールで作成したOracle SDKの場所を入力します。たとえば、ORACLE_BASE/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_version
などです。詳細は、第8.2.2項「汎用インストーラを使用したWebLogic Serverのインストール」を参照してください。
「ようこそ」画面で、「次」をクリックします。
注意: SOAHOST1にはすでにSOA Suite Oracleホームが含まれているため、Oracleインベントリはすでに存在し、このインストールによって使用されています。この場合、「インベントリ・ディレクトリの指定」画面が表示されます。 |
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェア更新のスキップ」を選択し、「次」をクリックします。
「インストール場所」画面で、Oracle Service Busのインストール場所を指定します。ドロップダウン・リストから、前にインストールしたOracleミドルウェア・ホームを選択します。Oracleホーム・ディレクトリについては、ディレクトリ名(osb)を入力し、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプ」で、「カスタム」を選択し、「次へ」をクリックします。
「インストールするコンポーネント」画面で、「Oracle Service Bus IDE」および「Oracle Service Bus Examples」の選択を解除し、「次へ」をクリックします。
「前提条件チェック」画面ですべてのチェック項目が正常に完了したことを確認し、「OK」をクリックします。
「製品ホームの場所」で、前にインストールしたWebLogic Serverのインストール・ディレクトリを指定し、「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で、「インストール」をクリックします。
「インストール完了」画面で、「終了」をクリックします。
Oracle Service Busをインストールした後、ORACLE_HOME_OSBディレクトリ(osbの下)内に次のディレクトリが表示されることを確認することによって、インストールを検証します。
3rdparty
bin
cfgtoollogs
clone
common
config
dbscripts
diagnostics
financial
harvester
install
inventory
L10N
lib
modules
OPatch
osb
oui
soa
tools
SOAドメインでは、Oracle Service Bus管理対象サーバーのリスニング・アドレスとして、次の仮想ホスト名を使用します。SOAHOST1-PRIV-V2、SOAHOST2-PRIV-V2、SOAHOST1VHN2、SOAHOST2VHN2
。2つのSOAマシン上のこれらのホスト名それぞれの仮想IPマッピング(SOAHOST1上のVIP5、SOAHOST2上のVIP6)を有効化し、ネットワーク・システム内のトポロジによって使用される仮想ホスト名を(DNSサーバーまたはホスト解決のいずれかによって)適切に解決します。
これらの仮想IPおよびVHNは、Oracle Service Busサーバーに対してサーバー移行を有効化するために必要です。高可用性を実現するためは、サーバー移行をOracle Service Busクラスタに対して構成する必要あります。Oracle Service Busサーバーに対するサーバー移行の構成の詳細は、第13章「Exalogicエンタープライズ・デプロイメント用のサーバー移行の構成」を参照してください。
注意: 第3章「Exalogicエンタープライズ・デプロイメント用ネットワークの構成」の説明に従って、 |
この手順では、第9章「SOAコンポーネントのためのドメインの拡張」で作成したドメインを、Oracle Service Busコンポーネントを追加するために拡張します。Oracle Service Busによって1つの管理サーバーと1つのWSM-PMクラスタのみを含むドメインを拡張する場合の手順は、この項で説明する手順とほぼ同じになりますが、画面に表示される一部のオプション、ライブラリ、コンポーネントは異なることがあります。
Oracle Service Busのためのドメイン拡張手順は、次のとおりです。
ディレクトリを構成ウィザードの場所に変更します。これはOracle Service Busディレクトリ内にあります。(すべてのデータベース・インスタンスが稼働中である必要があります。)
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
構成ウィザードを起動します。
./config.sh
「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択し、「次」をクリックします。
「WebLogicドメイン・ディレクトリ」画面で、WebLogicドメイン・ディレクトリを選択します。
ASERVER_HOME
「次へ」をクリックします。
「拡張ソースの選択」画面で、「次の追加製品をサポートするために、自動的にドメインを拡張する」を選択して、次の製品を選択します(Oracle SOAおよびOracle WSM Policy Managerで必要となるコンポーネントはすでに選択されてグレー表示になっています)。
Oracle Service Bus OWSM Extension - 11.1.1.7 [osb]
Oracle Service Bus - 11.1.1.7 [osb]
WebLogic Advance Web Services JAX-RPC Extension
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、次を実行します。
OSB JMSレポート・プロバイダ・スキーマを選択します。
コンポーネント・スキーマ対応のOracle RAC構成の場合は、「GridLinkへ変換」を選択します。
注意: SOAINFRA、サーバー移行/リース・データ・ソース、OPSSデータ・ソースなど追加のデータ・ソースがドメインに対して構成されていた場合は、それらがここに表示されます。それらはすでに検証済で機能しているデータ・ソースであると想定されるため、それらを変更したりテストすることなく、「次へ」を選択できます。 |
「次へ」をクリックします。「GridLink RACコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。
「GridLink RACコンポーネント・スキーマの構成」画面で、ドメイン内にすでに存在するデータ・ソースに対する値を受け入れ、「次へ」をクリックします。
「JDBCコンポーネント・スキーマのテスト」画面で、Oracle Service Bus JMSレポート・データ・ソースが正常に検証されたことを確認し、「次へ」をクリックします。
「オプション構成の選択」画面で、次を選択します。
JMS分散宛先
管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン
デプロイメントとサービス
JMSファイル・ストア
「次へ」をクリックします。
「JMS分散宛先タイプの選択」画面で、すでに存在するJMSシステム・リソースはそのままにしておき、WseeJMSModuleおよびJmsResourcesにはドロップダウン・リストから「UDD」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「管理対象サーバーの構成」画面で、Oracle Service Busで必要な管理対象サーバーを追加します。
自動的に作成されたサーバーを選択し、「名前の変更」をクリックして、名前をWLS_OSB1に変更します。
「追加」をクリックし、他の新規サーバーを追加して、サーバー名としてWLS_OSB2と入力します。
WLS_OSB1およびWLS_OSB2サーバーに、表11-2内の属性を指定します。
最終的に、管理対象サーバーのリストは表11-2と一致する必要があります。
「次へ」をクリックします。
「クラスタの構成」画面で、Oracle Service Busクラスタを追加します(既存のクラスタはそのままにしておきます)。
表11-3 クラスタ
名前 | クラスタ・メッセージング・モード | マルチキャスト・アドレス | マルチキャスト・ポート | クラスタ・アドレス |
---|---|---|---|---|
SOA_Cluster(*) |
ユニキャスト |
n/a |
n/a |
SOAHOST1-PRIV-V1:8001,SOAHOST2-PRIV-V1:8001 注意: 外部クライアントがSOAサーバーにアクセスする予定である場合は、クラスタ・アドレスを適切なEoIBアドレスに変更する必要があります。 |
WSM-PM_Cluster |
ユニキャスト |
n/a |
n/a |
空白のままにします。 |
OSB_Cluster |
ユニキャスト |
n/a |
n/a |
SOAHOST1-PRIV-V2:8011、SOAHOST2-PRIV-V2:8011 |
(*) - SOAドメインを拡張する場合
「次へ」をクリックします。
注意: 直接バインディングを介した非同期リクエスト/レスポンス・インタラクションの場合は、起動されたサービスがコールバック用のBeanをルックアップできるように、SOAコンポジットがJNDIプロバイダURLを提供する必要があります。 soa-infraの構成プロパティは指定されていないがWebLogic Serverクラスタ・アドレスが指定されている場合は、JNDIプロバイダURLのクラスタ・アドレスが使用されます。このクラスタ・アドレスはクラスタ化されたサーバーのIPアドレスにマップされた単一のDNS名の場合もあれば、サーバーのip:portのカンマ区切りリストの場合もあります。また、ユーザーが明示的に設定していれば、soa-infraの構成プロパティ |
「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次のようにサーバーをクラスタに割り当てます。
SOA_Cluster: SOAドメインを拡張する場合。
WLS_SOA1
WLS_SOA2
WSM-PM_Cluster:
WLS_WSM1
WLS_WSM2
OSB_Cluster:
WLS_OSB1
WLS_OSB2
「次へ」をクリックします。
次のエントリが表示されることを確認します。
他のフィールドはすべてデフォルト値のままにします。
「次へ」をクリックします。
「サーバーのマシンへの割当」画面で、次のとおり、サーバーをマシンに割り当てます。
ADMINHOST:
AdminServer
SOAHOST1
WLS_SOA1 (SOAドメインを拡張する場合)
WLS_WSM1
WLS_OSB1
SOAHOST2:
WLS_SOA2 (SOAドメインを拡張する場合)
WLS_WSM2
WLS_OSB2
「次へ」をクリックします。
「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、次のターゲットを確認します。
usermessagingserverおよびusermessagingdriver-emailのみをSOA_Clusterに対してターゲット設定します。(usermessaging-xmpp、usermessaging-smppおよびusermessaging-voicexmlアプリケーションはオプションです。)
oracle.sdp.*およびoracle.soa.*ライブラリのみをSOA_Clusterに対してターゲット設定します。
oracle.rules.*ライブラリのターゲットとして、AdminServerおよびSOA_Clusterのみを指定します。
wsm-pmアプリケーションのみをWSM-PM_Clusterに対してターゲット設定します。
すべてのトランスポート・プロバイダのデプロイメントのターゲットとして、OSB_ClusterとAdminServerの両方を指定します。
oracle.bpm.*ライブラリのターゲットとして、SOA_Clusterのみを指定します。
「次へ」をクリックします。
「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で次のようにします。
mds-owsmのターゲットとして、WSM-PM_ClusterおよびAdminServerのみを指定します。
mds-soaのターゲットとして、SOA_Clusterを指定します。
「次へ」をクリックします。
「JMSファイル・ストアの構成」画面で、第4.2項「Exalogicエンタープライズ・デプロイメントの共有記憶域推奨事項」でお薦めされるとおりにJMSストアに指定された共有ディレクトリの場所を入力します。次に例を示します。
ASERVER_HOME/jms
すべてのストアについて「直接書込み」ポリシーを選択します。
「次へ」をクリックします。
「構成サマリー」画面で、「拡張」をクリックします。
「ドメインの拡張中」画面で、「終了」をクリックします。
管理サーバーを再起動して、この構成を有効にします。
このガイドで説明されているExalogicエンタープライズ・デプロイメントの場合、Oracle SOA Suiteのドメインを拡張する手順を完了した後に、管理サーバーで複数のノードを認証するために適切な資格情報を設定します。WLS_OSB1およびWLS_OSB2管理対象サーバーのホスト名検証を無効化して、様々なWebLogic Serverインスタンスを管理するときにエラーが発生しないようにする必要があります。詳細は、第8.4.8項「ホスト名検証の無効化」を参照してください。
Exalogicエンタープライズ・デプロイメント・トポロジ構成が完了した後に、ホスト名検証を再度有効にします。詳細は、第13.3項「ノード・マネージャに対するホスト名検証証明書の有効化」を参照してください。
デフォルトで、結果のキャッシュではマルチキャスト通信が使用されます。Oracle Service Busの結果キャッシュでは、ユニキャスト通信を使用することをお薦めします。また、異なる製品で使用するCoherenceクラスタのポート範囲を分離することをお薦めします。Oracle Service Busの結果キャッシュのCoherenceクラスタに対するポートは、SOAに対して使用されるCoherenceクラスタと異なっている必要があります。
Oracle Service Busの結果キャッシュのCoherenceインフラストラクチャに対してユニキャストを有効にする手順は、次のとおりです。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。「チェンジ・センター」で「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」ウィンドウで、「環境」ノードを開きます。
「サーバー」をクリックします。
表の「名前」列で、サーバーの名前(ハイパーリンクとして表示される)をクリックします。選択したサーバーの設定ページが表示されます。
「サーバーの起動」タブをクリックします。
WLS_OSB1には、次のものを改行は入れずに1行で入力します。
-DOSB.coherence.localhost=SOAHOST1-PRIV-V2 -DOSB.coherence.localport=7890 -DOSB.coherence.wka1=SOAHOST1-PRIV-V2 -OSB.coherence.wka1.port=7890 -DOSB.coherence.wka2=SOAHOST2-PRIV-V2 -DOSB.coherence.wka2.port=7890
WLS_OSB2には、次のものを改行は入れずに1行で入力します。
-DOSB.coherence.localhost=SOAHOST2-PRIV-V2 -DOSB.coherence.localport=7890 -DOSB.coherence.wka1=SOAHOST1-PRIV-V2 -OSB.coherence.wka1.port=7890 -DOSB.coherence.wka2=SOAHOST2-PRIV-V2 -DOSB.coherence.wka2.port=7890
注意: 異なる-Dパラメータの間では改行しないでください。テキストは、前述の場所からコピーして管理コンソールの引数テキスト・フィールドに貼り付けないでください。Java引数にHTMLタグが挿入される可能性があります。このテキストには、前述の例に含まれているテキスト文字以外は含めないでください。 |
変更を保存してアクティブ化します。これらの変更を有効にするには、Oracle Service Busサーバー再起動する必要があります。
注意: Oracle Service Busの結果キャッシュに使用するCoherenceクラスタは、前述のとおりポート7890を使用して構成されます。このポートは、次の起動パラメータで別のポート(8089など)を指定することで変更できます。 -Dtangosol.coherence.wkan.port -Dtangosol.coherence.localport Coherenceクラスタの詳細は、Oracle Coherence開発者ガイドを参照してください。 |
これらの変数が管理対象サーバーに正しく渡されていることを、サーバーの出力ログで確認します。
Oracle Coherenceフレームワークに問題があると、結果のキャッシュが機能しなくなる可能性があります。
各サーバーに、完了できなかった可能性のある、サーバーによって調整されたコミット済トランザクションについての情報を保管するトランザクション・ログがあります。WebLogic Serverは、システム・クラッシュまたはネットワーク障害からの回復に、このトランザクション・ログを使用します。クラスタ内のサーバーに対してトランザクション回復サービスの移行機能を利用する場合は、サーバーと、そのバックアップ・サーバーからアクセス可能な場所にトランザクション・ログを保管します。
デフォルトの永続ストアの場所を設定する手順は、次のとおりです。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ウィンドウで「環境」ノードを開き、さらに「サーバー」ノードをクリックします。
「サーバーのサマリー」ページが表示されます。
表の「名前」列で、「WLS_OSB1」サーバー(ハイパーリンクとして表示される)をクリックします。
選択したサーバーの「設定」ページが表示され、デフォルトで「構成」タブが表示されます。
「サービス」タブをクリックします。
このページの「デフォルト・ストア」セクションで、デフォルト永続ストアがデータ・ファイルを保管するフォルダのパスを入力します。
このパスのディレクトリ構造は次のとおりです。
ASERVER_HOME/tlogs
「保存」→変更のアクティブ化をクリックします。
WLS_OSB2に対して手順3から6を繰り返します。
注意: トランザクション回復サービスの移行を有効にするには、クラスタ内のその他のサーバーから使用できる永続ソリューションの場所を指定します。WLS_OSB1とWLS_OSB2の両方からこのディレクトリにアクセスできる必要があります。また、このディレクトリは、サーバーを再起動する前に存在する必要があります。 |
Oracle Service Busでは、WebLogic Serverの起動スクリプトに多少の更新が必要です。packおよびunpackコマンドを使用してこれらの変更を伝播します。
前提条件
管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリと管理対象サーバー・アプリケーション・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播する手順は次のとおりです。
SOAHOST1でpackコマンドを実行し、テンプレート・パックを作成します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./pack.sh -managed=true -domain=ASERVER_HOME -template=soadomaintemplateExtOSB.jar -template_name=soa_domain_templateExtOSB
SOAHOST1でunpackコマンドを実行し、伝播されたテンプレートを管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに解凍します。
./unpack.sh -domain=MSERVER_HOME -overwrite_domain=true -template=soadomaintemplateExtOSB.jar -app_dir=APP_DIR
注意: unpackコマンドの |
SOAHOST2でunpackコマンドを実行して、伝播されたテンプレートを解凍します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./unpack.sh -domain=MSERVER_HOME/ -overwrite_domain=true -template=soadomaintemplateExtOSB.jar -app_dir=APP_DIR
注意: このExalogicエンタープライズ・デプロイメント・トポロジで提示された構成手順は、管理対象サーバーごとに1つのプライベート(ノード当たり)ドメイン・ディレクトリが使用されていることを前提に記述されています。 |
Oracle Service Busサーバーでは既存のドメインが拡張されているので、管理サーバーおよびそれぞれのノード・マネージャがSOAHOST1およびSOAHOST2で稼働していると想定します。
追加したWLS_OSBサーバーを起動する手順は、次のとおりです。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
http://ADMINVHN:7001/console
「ドメイン構造」ウィンドウで「環境」ノードを開き、さらに「サーバー」を選択します。
「サーバーのサマリー」ページが表示されます。
「制御」タブをクリックします。
表の「サーバー」列から「WLS_OSB1」を選択します。
「起動」をクリックします。サーバーが起動するのを待ち、管理コンソールでそのステータスが「実行中」であることを確認します。
WLS_OSB2に対して手順2から5を繰り返します。
HTTPクライアントおよびT3クライアントが10 GBイーサネット・ネットワークを使用する場合、SOAHOST1およびSOAHOST2上のOSBサーバー用に追加のネットワーク・チャネルを作成する必要があります。詳細は、次を参照してください。
WLS_OSB1などの管理対象サーバーに対してHTTPネットワーク・チャネルを作成するには、次の手順を実行します。
ブラウザで、http://ADMINVHN1:7001/console
に移動し、管理者としてログインします。
チェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします(選択されていない場合)。
コンソールの左側のペインで、「環境」→「サーバー」を開き、「サーバーのサマリー」ページを開きます。
「サーバー」表で、「WLS_OSB1」をクリックし、「WLS_OSB1の設定」ページを開きます。
「プロトコル」→「チャネル」→「新規」を選択します。
新しいネットワーク・チャネルの名前としてOSB_HTTPChannelと入力して、プロトコルとして「HTTP」を選択してから、「次へ」をクリックします。
次の情報を「ネットワーク・チャネルのアドレス指定」ページに入力します。
リスニング・アドレス: SOAHOST1VHN2
注意: このアドレスは、BOND1インタフェースを使用してWLS_OSB1サーバーに割り当てられている仮想ホスト名です。 |
リスニング・ポート: 8011
外部リスニング・アドレス
: osb.mycompany.com
注意: このアドレスは、サーバー上のアプリケーションにアクセスするためのDNS名です。 |
外部リスニング・ポート: 80
「次へ」をクリックします。「ネットワーク・チャネルのプロパティ」ページで、「有効」→「このプロトコルでHTTPを有効化」を選択します。
「終了」を選択します。
これらの変更をアクティブにするには、管理コンソールの「チェンジ・センター」の「変更のアクティブ化」をクリックします。
前述の手順を繰り返して、SOAHOST2上のWLS_OSB2管理対象サーバーのネットワーク・チャネルを作成し、記述する必須プロパティを入力する必要があります。
注意: この例では、IPアドレスがリスニング・アドレスとして使用されています。ただし、ホスト名が対応するフローティングIPアドレスに解決される場合は、ホスト名を指定できます。 |
管理対象サーバー | 名前 | プロトコル | リスニング・アドレス | リスニング・ポート | 外部リスニング・アドレス |
---|---|---|---|---|---|
WLS_OSB1 |
OSB_HTTPChannel |
HTTP |
SOAHOST1VHN2 |
|
|
WLS_OSB2 |
OSB_HTTPChannel |
HTTP |
SOAHOST2VHN2 |
|
|
SOA管理対象サーバーに対してT3ネットワーク・チャネルを作成するには、次の手順を実行します。
ブラウザで、http://ADMINVHN1:7001/console
に移動し、管理者としてログインします。
チェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします(選択されていない場合)。
コンソールの左側のペインで、「環境」→「サーバー」を開き、「サーバーのサマリー」ページを開きます。
「サーバー」表で、「WLS_OSB1」をクリックし、「WLS_OSB1の設定」ページを開きます。
「プロトコル」→「チャネル」→「新規」を選択します。
新しいネットワーク・チャネルの名前としてOSB_T3Channelと入力して、プロトコルとして「T3」を選択してから、「次へ」をクリックします。
次の情報を「ネットワーク・チャネルのアドレス指定」ページに入力します。
リスニング・アドレス: SOAHOST1VHN2
注意: このアドレスは、 |
リスニング・ポート: 8013
注意: デフォルトの外部リスニング・ポートの値を削除します。 |
「次へ」をクリックします。「ネットワーク・チャネルのプロパティ」ページで、「有効」→「このプロトコルでHTTPを有効化」を選択します。
「終了」を選択します。
これらの変更をアクティブにするには、管理コンソールの「チェンジ・センター」の「変更のアクティブ化」をクリックします。
前述の手順を繰り返して、SOAHOST2
上のWLS_OSB2管理対象サーバーのネットワーク・チャネルを作成し、表11-5に示す必須プロパティを入力する必要があります。
Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用し、URLにアクセスして、管理対象サーバーWLS_OSBを検証します。
WLS_OSB管理対象サーバーを検証する手順は、次のとおりです。
管理コンソールでサーバーのステータスが「実行中」と報告されることを確認します。サーバーが「起動中」または「再開中」として表示される場合は、サーバーのステータスが「起動済み」に変わるまで待ちます。別のステータス(「管理」や「失敗」など)が報告される場合は、サーバーの出力ログ・ファイルでエラーがないか確認します。考えられる原因については、第14.14項「エンタープライズ・デプロイメントのトポロジのトラブルシューティング」を参照してください。
次のURLにアクセスして、WLS_OSB1のステータスを確認します。
http://SOAHOST1-PRIV-V2:8011/sbinspection.wsil
デフォルトのインストールでは、これは次のHTTPレスポンスです。
次のURLにアクセスします。
http://SOAHOST1-PRIV-V2:8011/alsb/ws/_async/AsyncResponseServiceJms?WSDL
デフォルトのインストールでは、これは次のHTTPレスポンスです。
同等のURLにアクセスします。
http://SOAHOST2-PRIV-V2:8011/
次のURLにアクセスし、Oracle Service Busコンソールから管理サーバーへのデプロイメントが適切であることを確認します。
http://ADMINHOSTVHN:7001/sbconsole/
Oracle Service Busコンソールがエラーなしで表示される必要があります。
適切なチャネルを作成した後、適切なURIのOSBサーバーにルーティングするようにOracle Traffic Directorを構成します。
注意: 第7章「Exalogicエンタープライズ・デプロイメント用のOracle Traffic Directorのインストールおよび構成」で、 |
必要な仮想サーバー・ルートを作成する手順は次のとおりです。
次のURLを使用して管理コンソールにログインします。
https://OTDADMINVHN.mycompany.com:8989
ページの左上隅の「構成」をクリックし、使用可能な構成のリストを表示します。ルートを構成する構成を選択します。
ナビゲーション・ペインで、「仮想サーバー」を開き、osb.mycompany.com仮想サーバーを開きます。「ルート」を選択して、稼働サーバーに定義されたルートの一覧を開きます。
Oracle HTTP ServerがSOA_Clusterにルーティングされるようにする手順は次のとおりです。
「新規ルート」をクリックして、「新規ルート」ダイアログ・ボックスを開きます。
「ステップ1: ルート・プロパティ」画面で、「名前」フィールドにosb-route
と入力します。
「オリジン・サーバー・プール」ドロップダウン・メニューで、「osb-pool」
を選択し、「次へ」をクリックします。
「ステップ2: 条件情報」画面で、「変数/関数」ドロップダウン・リストから変数「$uri」
を選択します。「演算子」ドロップダウン・メニューで「= ~」
を選択し、「値」フィールドに/sbinspection.wsil
と入力します。
注意: 順序の先頭の式にジョイナ( |
「OK」を選択し、さらに「Plus」を選択して次の式を追加します。
注意: これでジョイナ |
「変数/関数」として「URI」、「演算子」として「= ~」、さらに「値」として「inspection.wsil」を選択します。「OK」を選択します。
前述の手順の情報を使用して残りの条件を追加します。
「次」、さらに「ルートの作成」をクリックします。
「ルート」にルートが表示され、メイン・ペインに「デプロイメント保留中」メッセージが表示されます。
「変更のデプロイ」を選択することで更新された構成をただちにデプロイすることも、変更を行うまで待つこともできます。詳細は、第7.8項「構成のデプロイと仮想サーバー・アドレスのテスト」を参照してください。
osbinternal.mycompany.com
仮想サーバーに新規ルートを作成するには、前述の手順と条件を繰り返します。作成した最初のルートからルールをコピーできます。osb-pool
WebLogic Server管理コンソールを使用して、Oracle WebLogic Serverクラスタに対してフロントエンドHTTPのホストとポートを設定します。
フロントエンドのホストおよびポートを設定する手順は、次のとおりです。
WebLogic Server管理コンソールの「チェンジ・センター」セクションで「ロックして編集」をクリックします。
左側のペインで、「環境」→「クラスタ」を選択します。
「OSB_Cluster」を選択します。
「HTTP」を選択します。
次の値を設定します。
フロントエンド・ホスト: osb.mycompany.com
フロントエンドHTTPポート: 80
フロントエンドHTTPSポート: 443
注意: 前述のアドレスが正しく、使用可能である(ロード・バランシング・ルーターが稼働している)ことを確認してください。アドレスの |
「保存」をクリックします。
これらの変更をアクティブにするには、管理コンソールの「チェンジ・センター」セクションの「変更のアクティブ化」をクリックします。
管理対象サーバーWLS_OSB1およびWLS_OSB2を再起動します。
OSB_Clusterのクラスタ・アドレスをすでに設定しているため、Oracle Service BusコンテキストURLをWebLogic ServerにルーティングするようにOracle HTTP Serverを構成しておくだけで、Oracle Service BusのURLを検証できます。URLを検証して、HTTP ServerからOracle Service Busコンポーネントへのルーティングとフェイルオーバーが適切に機能することを確認します。
ロード・バランサを介したシステム・アクセスの構成の詳細は、第3.3項「ロード・バランサの構成」を参照してください。
URLを検証する手順は次のとおりです。
WLS_OSB1が稼動している状態で、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してWLS_OSB2を停止します。
webhost2-priv-v1:7777/sbinspection.wsil
にアクセスし、HTTPレスポンスが第11.11項「WLS_OSB管理対象サーバーの検証」のとおりであることを確認します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールからWLS_OSB2を起動します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールからWLS_OSB1を停止します。
osb.mycompany.com:7777/sbinspection.wsil
にアクセスし、HTTPレスポンスが第11.11項「WLS_OSB管理対象サーバーの検証」のとおりであることを確認します。
注意:
|
注意: OSB_ClusterにフロントエンドURLが設定されているため、それらのURLへのリクエストはロード・バランサに再ルーティングされますが、どのようなケースでも、Oracle Traffic Director内の適切なマウント・ポイントおよび適切なフェイルオーバーの検証には十分です。 |
ロード・バランサのアドレスを使用して、このURLを検証します。
http://osb.mycompany.com:80/sbinspection.wsil
Oracle SOA SuiteとOracle Service Busは、同じデータベース、ファイルおよびFTP JCAアダプタを使用します。SOAでOracle Repository作成ユーティリティを使用するときに、これらのアダプタに必要なデータベース・スキーマを作成します。アダプタに必要な構成は、第9.12.1項「Oracle FileおよびFTPアダプタの高可用性の有効化」に記載されています。DBアダプタは、WebLogic Serverのリソース・レベルで構成する必要はありません。SOAドメインの拡張としてOracle Service Busを構成する場合は、アダプタにすでに行われているため構成に追加する必要はありません。
Oracle Service Busを、WSM-PMおよび管理サーバーのドメインへの拡張としてデプロイする場合は、次の手順を実行します。
RCUを実行し、Oracle Service Busデータベースに必要なアダプタ・スキーマをシードします(RCUで「SOAインフラストラクチャ」およびSOAおよびBAMインフラストラクチャを選択します)。
サーバー移行の構成の詳細は、第13章「Exalogicエンタープライズ・デプロイメント用のサーバー移行の構成」を参照してください。
Oracle Service Bus構成をバックアップします。詳細は、第14.8項「Oracle SOAエンタープライズ・デプロイメントのバックアップ」を参照してください。