ヘッダーをスキップ
Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース2.5 for Linux x86-64
B69545-03
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

1 Oracle Database Applianceについて

この章では、Oracle Database Applianceの概要について説明します。この章の内容は次のとおりです。

Oracle Database Applianceとは

次の各項では、Oracle Database Applianceのハイレベル概要について説明します。

ハードウェアおよびソフトウェアの完全なパッケージであるOracle Database Appliance

Oracle Database Applianceは、ネットワーク、クラスタ、データベース・ソフトウェアおよびテンプレートが統合されたサーバー、ストレージおよびネットワーク・ハードウェアです。Oracleでは、ハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントをすべて完全にサポートしています。ハードウェアとソフトウェアは総合的にエンジニアリングされているため、構成およびメンテナンスが簡単であるとともに、特定のデータベースのワークロードに応じた事前構成が可能です。Oracle Database Applianceは、データベースのデプロイおよびメンテナンスのコスト、時間およびリスクを最小限に抑えることができるよう設計されています。

Pay-As-You-Grow (システム規模に応じた支払い)方式のライセンスを提供するOracle Database Appliance

ワークロードに応じてOracle Database Applianceで必要な任意の数のプロセッサをデプロイできます。Pay-As-You-Grow方式のソフトウェア・ライセンスを使用することにより、通常のハードウェアのアップグレードに伴う過度のコストや停止時間を発生させずに2個のプロセッサ・コアから24個のプロセッサ・コアへ簡単にスケールアップできます。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームをデプロイすると、アプリケーションの処理のためにスペア・プロセッサを使用できます。ベア・メタルとOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのどちらを使用するかは、企業の方針や、それぞれの実装によってもたらされるメリットに応じて決定されます。


関連項目:

Pay-As-You-Growライセンスの詳細は付録B「コア数およびPay-As-You-Grow (システム規模に応じた支払い)」を参照

Oracle Database Applianceインストールの概要

インストールは、第2章「Oracle Database Applianceのデプロイの準備」と、第3章「ベア・メタルOracle Database ApplianceでのOracleソフトウェアのデプロイ」または第4章「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのOracleソフトウェアのデプロイ」で実行する次のステップで構成されています。

Oracle Database Applianceハードウェアの概要

図1-1および図1-2に、Oracle Database Applianceのフロント・パネルとバック・パネルのイメージと説明を示します。

図1-1 Oracle Database Applianceのフロント・パネル

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Oracle Database Applianceのフロント・パネル」の説明

表1-1 Oracle Database Applianceのフロント・パネルの図の凡例

コールアウト番号 説明

1

ロケータLED/ロケータ・ボタン(サーバー・ノードごとに1つ) (システム・コントローラ)

2

SP (サービス・プロセッサ) OK/フォルトLED (ノードごと)

3

サーバー・ノード削除準備完了LED (ノードごと)

4

必要なサービスLED (ノードごと)

5

電源/OK LED (ノードごと)

6

システム過熱LED (ノードごと)

7

後部ハード・ディスク・ドライブ(HDD)/電源(PS)/ファン・フォルトLED (ノードごと)

8

電源ボタン(ノードごと)

9

ドライブ・マップ

10

RFIDおよび製品シリアル番号タグ


図1-2 Oracle Database Applianceのバック・パネル

図1-2の説明が続きます
「図1-2 Oracle Database Applianceのバック・パネル」の説明

表1-2 Oracle Database Applianceのバック・パネルの図の凡例

コールアウト ラベル イーサネット ボンド 説明

1




電源コネクタ

2

PCIe 1

eth7、6、5、4 (左から右)

bond1、bond2

eth4およびeth5はbond1、eth6およびeth7はbond2として構成されます。これらのポートは、カスタム構成に使用されるか、個別バックアップ、障害時リカバリ、およびネットワーク管理に使用されます。

3

PCIe 0

eth8、eth9

xbond0

2つの10-GbEポート。

4

SER MGT



Oracle ILOMおよびシステム・コンソールへのシリアル・コネクタ。

5

Net 0、Net 1

eth2、eth3

bond0

2つの1-GbEコネクタ。1–GbEネットワークを構成する場合、これらのポートをパブリック・ネットワークに接続します。

6

NET MGT



Oracle ILOMのイーサネット接続

7

USBおよびビデオ



システム・コンソールへの接続に使用されます。

8




サーバー・ノード1 (システム・コントローラ0)

9




サーバー・ノード2 (システム・コントローラ1)



注意:

他のOracle Database Applianceドキュメントでは、ノードをシステム・コントローラ番号(SC0およびSC1)、その場所(それぞれ下位ノードおよび上位ノード)、またはノード番号(それぞれノード0およびノード1)によってノードを識別する場合があります。このドキュメントではノードをノード1 (システム・コントローラ0)およびノード2 (システム・コントローラ1)と呼びます。これらは、ファクトリ・イメージで割り当てられたシステム名で使用されるナンバリング、oak1およびoak2に一致します。


注意:

eth0の構成を変更しないでください。また、ベア・メタル・デプロイメントではeth1の構成を変更しないでください。変更した場合、内部クラスタ通信が失敗します。

Oracle Database Applianceソフトウェアの概要

表1-3 Oracle Database Applianceのソフトウェア

コンポーネント インストールまたはダウンロード

Oracle Database Applianceオペレーティング・システム・イメージ(次を含む):

  • Oracle Appliance Manager (OAKCLI)モジュールおよびコンフィギュレータ

  • Oracle Linux

  • ハードウェア・ドライバ

インストール

Oracle Database Applianceエンドユーザー・バンドル(次を含む):

  • Oracle Databaseクローン・バイナリ

  • Oracle Databaseテンプレート(Oracle Database Applianceデプロイ用としてカスタマイズ)

  • Oracle Grid Infrastructureクローン・バイナリ

このコンポーネントはベア・メタルOracle Database Applianceのデプロイメントで必要です。

ダウンロード

Oracle Database Applianceパッチ・セット・バンドル(次のOracle Database Applianceパッチを含む):

  • BIOS

  • ハードウェア・ドライバ

  • Oracle Linux

  • Oracle ILOM

  • Oracle Databaseクローン・バイナリ

  • Oracle Grid Infrastructureクローン・バイナリ

ダウンロード

Oracle仮想マシン・イメージ(Oracle Database ApplianceにOracle VMをインストールするために必要)

ダウンロード

ODA_BASEテンプレート(次を含む):

  • Oracle Databaseクローン・バイナリ

  • Oracle Databaseテンプレート(Oracle Database Applianceデプロイ用としてカスタマイズ)

  • Oracle Grid Infrastructureクローン・バイナリ

このコンポーネントはOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデプロイメントで必要です。

ダウンロード