Essbaseは、多次元データベースに対するパーシスタンス・メカニズムとして、集約ストレージ・カーネルを備えています。集約ストレージ・データベースにより、データベースの集約時間と次元のスケーラビリティの両面で、劇的な改善が可能になります。集約ストレージ・カーネルはブロック・ストレージ・カーネルに代わるものです。集約ストレージ・データベースは、通常、次のアプリケーションのような、大きな次元性を持つ読取り専用の「ラック・アンド・スタック型」のアプリケーションに対応します:
サンプル・アプリケーション(ASOsamp)、データ・ファイルおよびルール・ファイルを使用して、集約ストレージの機能を説明します。
集約ストレージ・アプリケーション。概念と設計の点でブロック・ストレージ・アプリケーションとは異なり、ブロック・ストレージ・アプリケーションには適用されない制限があります。次の項で、これらの相違点について説明します。
表 191. 集約ストレージとブロック・ストレージの本質的な相違点
データベースのコピー |
サポートされていません |
サポートされています |
アプリケーションとデータベースの命名規則を参照してください。テーブルスペース用に予約された名前は、アプリケーション名またはデータベース名としては使用できません: |
アプリケーションとデータベースの命名規則を参照してください。 | |
Administration Servicesの「アプリケーション・プロパティ」ウィンドウと「データベース・プロパティ」ウィンドウに表示されます。 集約ストレージ・アプリケーションでサポートされていない情報や関連のない情報は表示されません。集約ストレージ固有の情報の説明は、「アプリケーション・プロパティ」ウィンドウおよび「データベース・プロパティ」ウィンドウでOracle Essbase Administration Services Online Helpを参照してください。 |
Administration Servicesの「アプリケーション・プロパティ」ウィンドウと「データベース・プロパティ」に表示されます | |
集約ストレージ・データベースに適用される設定のリストは、『Oracle Essbaseテクニカル・リファレンス』を参照してください。 |
ブロック・ストレージ・データベースに適用されない設定のリストは、『Oracle Essbaseテクニカル・リファレンス』を参照してください。 |
表 192. 集約ストレージとブロック・ストレージのアウトラインに関する相違点
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再構築のレベル(集約ストレージ・データベースの再構築を参照) |
再構築のレベル(データベースの再構築の最適化を参照) |
表 195. 集約ストレージとブロック・ストレージのデータ・ロードに関する相違点
表 196. 集約ストレージとブロック・ストレージのクエリーに関する相違点
属性クエリーに関する設計時の考慮事項も参照してください。 | ||
サポートされていません |
サポートされています | |
集約ストレージのクエリーの設計時の考慮事項を参照してください。 |
表 197. 集約ストレージとブロック・ストレージの機能に関する相違点