この章では、リリース11.1.1.6.0のSiebel User Management Connectorのソフトウェアおよびドキュメントに関する更新の概要を示します。
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
この項では、コネクタのソフトウェアに対する更新について説明します。
この項では、このマニュアルに対する主な変更について説明します。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
次の項では、ソフトウェアの更新について説明します。
このリリースのコネクタで解決された問題は、次のとおりです。
| Oracle Bug# | 問題 |
|---|---|
| 16482094 | Oracle Identity Manager 11.1.2のプロセス・フォーム・フィールドには、「権限」、「ITリソース」、「アカウント名」および「アカウントID」がタグ付けされていませんでした。 |
| 16483473 | コネクタに対してDNLAフラグを使用してアクセス・ポリシーを作成したときに、ポリシーが期待どおりに機能しませんでした。 |
これは、Identity Connector Framework (ICF)に基づくSiebel User Management用の最初のOracle Identity Manager Connectorリリースです。リリース11.1.1.5.0でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
Oracle Identity Manager Siebel User Managementコネクタは、ICFベースのコネクタです。
Identity Connector Framework (ICF)は、Oracle Identity ManagerおよびOracle Wavesetのすべてのコネクタで必要とされるプロビジョニングやリコンシリエーションなどの基本機能を提供するコンポーネントです。ICFではクラスパス分離も使用されているため、Siebel User Managementコネクタと従来のバージョンのコネクタを共存させることができます。
詳細は、第1.4項「コネクタのアーキテクチャ」を参照してください。
以前のリリースでは、Siebel User ManagementコネクタはOracle Identity Managerが実行されているマシンにデプロイ可能でした。このリリース以降、Oracle Identity Managerにローカルにデプロイすることも、コネクタ・サーバーにリモートにデプロイすることもできます。
詳細は、次の各項を参照してください。
以前のリリースでは、ターゲット・システムの複数のインストールがある場合、参照定義のエントリは、エントリのコピー元のターゲット・システム・インストールにリンクされていませんでした。プロビジョニング操作中、プロビジョニング操作が実行されているターゲット・システム・インストールに固有の参照フィールドの値を選択できませんでした。
今後のリリースからは、参照定義のエントリは、コピー元のターゲット・システム・インストールにリンクされます。
詳細は、第1.6.1項「ターゲット・システムと同期された参照定義」を参照してください。
リコンシリエーション時にOracle Identity Managerに送信されたアカウント・データの変換を構成できます。さらに、リコンシリエーションおよびプロビジョニング時に、Oracle Identity Managerに送信された、またはOracle Identity Managerから送信されたアカウント・データの検証も構成できます。詳細は、次の各項を参照してください。
削除されたユーザー・レコードのリコンシリエーションのためにコネクタを構成できます。ターゲット・リソース・モードで、ターゲット・システムのレコードが削除された場合、対応するSiebelリソースはOIMユーザーから削除されます。信頼できるソース・モードでは、レコードがターゲット・システムで削除されると、対応するOIMユーザー・リソースが削除されます。
削除されたユーザー・レコードのリコンサイルに使用されるスケジュール済ジョブの詳細は、第3.4.4.2項「削除されたユーザー・レコードのリコンシリエーションのスケジュール済ジョブ」を参照してください。
以前のリリースでは、ターゲット・リソース・モードでも信頼できるソース・モードでも、ユーザー・レコードのリコンシリエーションと、削除されたユーザー・レコードのリコンシリエーションで、コネクタを構成するのスケジュール済タスクは1つでした。
このリリース以降、次のようにスケジュール済ジョブが独立します。
Siebelターゲット・ユーザー・リコンシリエーション
Siebelの信頼できるユーザーのリコンシリエーション
Siebelターゲット・リソース・ユーザー削除リコンシリエーション
Siebelの信頼できるユーザー削除のリコンシリエーション
それぞれのスケジュール済ジョブの属性については、第3.4.4項「リコンシリエーション・スケジュール済ジョブ」を参照してください。
ご使用の環境における要件によっては、リコンシリエーションおよびプロビジョニング用に新しいSiebelビジネス・オブジェクトおよびビジネス・コンポーネントを追加できます。詳細は、次の各項を参照してください。
このリリースから、異なるバージョンのターゲット・システム・インストール用にコネクタを構成できます。詳細は、第4.12項「ターゲット・システムの複数のバージョンに対するコネクタの構成」を参照してください。
次の項では、ドキュメント固有の更新について説明します。
このガイドのリビジョン21では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1「動作保証されているコンポーネント」の「ターゲット・システム」行は、Siebel Innovation Pack 2017および2018のサポートを追加して更新されました。
表1-1「動作保証されているコンポーネント」の「コネクタ・サーバーのJDKおよびJRE」行に、「注意」が追加されました。
ドキュメント全体で、Siebel Innovation Pack 2017および2018が2015、2016とともにSiebelターゲット・システムとして追加されました。
このガイドのリビジョン20では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1「動作保証されているコンポーネント」の「Oracle Identity Manager」行は、「Oracle Identity GovernanceまたはOracle Identity Managerバイナリ」に変更され、Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.0)の動作保証に対応して更新されました。
このガイドのリビジョン19では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1「動作保証されているコンポーネント」の「ターゲット・システム」行と「外部コード」行は、Siebel Innovation Pack 2016のサポートを追加して更新されました。
ドキュメント全体で、Siebel Innovation Pack 2016のサポートを更新
このガイドのリビジョン18では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1「動作保証されているコンポーネント」の「ターゲット・システム」行と「外部コード」行は、Siebel Innovation Pack 2015のサポートを追加して更新されました。
Siebel Innovation Pack 2015に関する情報が、次の各項に追加されました。
このガイドのリビジョン17では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
「コネクタ・サーバー」行が表1-1「動作保証されているコンポーネント」に追加されました。
表1-1「動作保証されているコンポーネント」の「JDKおよびJRE」行が、「コネクタ・サーバーのJDKおよびJRE」に変更されました。
このガイドのリビジョン16では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
信頼できるソースITリソースに関する「注意」が、第2.2.2項「ターゲット・システムのITリソースの構成」の冒頭に追加されました。
このガイドのリビジョン15では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
第2.5項「クローニング後の手順」が追加されました。
このガイドのリビジョン14では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1「動作保証されているコンポーネント」の「Oracle Identity Manager」行が更新されています。
Oracle Identity Manager 11gリリース2 PS3 (11.1.2.3.0)に固有の情報が第1.2項「使用上の推奨事項」に追加されました。
このガイドのリビジョン13では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
「注意」が、第4章「コネクタの機能拡張」の冒頭に追加されました。
このガイドのリビジョン12では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
第4.13項「古いプライマリ担当またはプライマリ職責を削除するコネクタの構成」が追加されました。
このガイドのリビジョン11では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
第4.1項「新しい参照定義の作成と移入」が追加されました。
次の項が更新されました。
このガイドのリビジョン10までは、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1「動作保証されているコンポーネント」の「Oracle Identity Manager」行が変更されています。
表2-1「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」の「xml/SiebelConnectorRequestDatasets.xml」行に注意事項が追加されました。
次の項が追加されました。
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.xに固有の手順が、次の項に追加されました。
第6章「既知の問題と回避策」が変更され、一部の既知の問題について回避策が追加されました。
このガイドのリビジョン8では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
第1.1項「動作保証されたコンポーネント」では、動作保証されたターゲット・システムがSiebel CRM 8.2.2に更新されました。
第6章「既知の問題と回避策」で、不具合14756265が追加されました。
このガイドのリビジョン7では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
第4.6項「リコンシリエーション用の新しいSiebelビジネス・オブジェクトおよびビジネス・コンポーネントの追加」と第4.7項「プロビジョニング用の新しいSiebelビジネス・オブジェクトおよびビジネス・コンポーネントの追加」で、コネクタ・ガイドでの非勘定科目Siebelオブジェクトのサポートについて、注意が追加されました。
このガイドのリビジョン6では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
第2.2項「インストール時」には、コネクタ・コード(バンドル)を実行する場所(Oracle Identity Managerでローカルまたはコネクタ・サーバーでリモート)に応じたコネクタ・インストール・シナリオが含まれます。
このガイドのリビジョン5では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
第2.2.2項「ターゲット・システムのITリソースの構成」で、表2-2に「コネクタ・サーバー名」パラメータを追加しました。
「既知の問題」の章の名前は、「既知の問題と制限事項」に変更されました。さらに、第6章「既知の問題と回避策」が改編されました。
第2.2.2項「ターゲット・システムのITリソースの構成」の表2-2で、ssoFlagパラメータに設定できる値がYes/No.からTrue/Falseに変更されました。
第2.3.2.3項「ロギングの有効化」で、ログ出力名がOIMCP.SIEBELからORG.IDENTITYCONNECTORS.SIEBELに変更されました。