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Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B63038-04
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2 レポートの作成と編集

この章では、BI Publisherレポートの作成と編集の方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 レポート・コンポーネントについて

レポートは通常、次のコンポーネントで構成されます。

新しいレポートを作成する際の最初のステップは、レポートのデータのソースを選択することです。データ・モデルによって、レポートで使用されるデータが定義されます。データ・モデルには複数のデータセットを組み込むことができ、データ・フィールドが互いにどのように組み立てられるかが定義されます。また、どのようにデータがレポートに提供されるかを決定する、値、バースティング定義、他の構造やプロパティのリストを含むパラメータが含まれています。データ・モデルの作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』を参照してください。

データソースとしてOracle Business Intelligenceサブジェクト・エリアを使用するレポートでは、別のデータ・モデルは必要ありません。詳細は、第2.4項「サブジェクト・エリアへの直接接続を使用するレポートの作成」を参照してください。

次の手順では、レポート・データのレイアウトを設計します。レイアウトによって、どのようにデータがレポートに提示されるかが定義されます。レイアウトは、テンプレート・ファイルおよびテンプレート・ファイルを表示する1組のプロパティから構成されています。BI Publisherは、Microsoft Word、Adobe Acrobat、Microsoft Excel、Adobe Flash、BI Publisherのレイアウト・エディタなど、様々なソースから作成されたテンプレートをサポートしています。レポートは、複数のレイアウトを含むことができます。

次に、レポートのプロパティを構成します。レポート・プロパティによって、レポート生成、書式設定、および表示の様々な側面を制御できます。

オプションで、レポートに翻訳を追加します。BI Publisherの翻訳サポートにより、個々のレイアウトの翻訳またはレイアウト、データ・モデルおよびレポート・メタデータにおけるすべての翻訳可能な文字列の翻訳を含めることができます。

この章では、レポート・エディタを使用してデータ・モデルの選択、レイアウトの追加、プロパティの構成によって、レポートを作成するプロセスについて説明します。レポート・コンポーネントの詳細は、次の表にリストされた項を参照してください。

表2-1 レポート・コンポーネントに関する情報

トピック 詳細情報の参照先

データ・モデルの作成

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』を参照

レイアウト・タイプの選択

"第1.2項「レイアウト・タイプについて」

特定のレイアウト・テンプレート・タイプの作成

第3章「BI Publisherレイアウト・テンプレートの作成」

第4章「RTFテンプレートの作成」

第5章「Template Builder for Wordを使用したRTFテンプレートの作成」

第6章「Excelテンプレートの作成」

第7章「PDFテンプレートの作成」

第9章「Flashテンプレートの作成」

第8章「eTextテンプレートの作成」

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』のAnalyzer for Excelの使用に関する項

レポートの翻訳

第15章「翻訳サポートの概要と概念」



2.2 レポートの作成: プロセスの概要

「レポートの作成」プロセスでは、基本的なレポートの作成手順が示されます。基本的なレポートの作成後は、レポート・エディタを使用してレポートを構成し、追加のレイアウトを作成します。

「レポートの作成」プロセスによって次の手順が指示されます。

  1. 「レポートの作成」ガイドを起動してデータソースを選択し、基本的なレポートを作成します。このガイドを使用して単純なレイアウトを作成するか、または後でレイアウトを追加することもできます。

    第2.3項「レポートの作成」を参照してください。

  2. 「レポートの作成」ガイドを使用して作成した単純なレポート・レイアウトを編集するか、新しいレイアウトを作成します。

    第2.6項「レポート定義へのレイアウトの追加」を参照してください。

  3. レイアウトのプロパティを構成します。

    第2.7項「リスト・ビューを使用したレイアウトの構成」を参照してください。

  4. レポートのパラメータを構成します。

    第2.8項「レポートのパラメータ設定の構成」を参照してください。

  5. レポートのプロパティを構成します。

    第2.9項「レポート・プロパティの構成」を参照してください。

  6. レイアウトの翻訳を追加します。レポートに複数言語のサポートが必要な場合は、このステップを実行してください。

    第15章「翻訳サポートの概要と概念」を参照してください。

2.3 レポートの作成

次のいずれかの方法で、「レポートの作成」ガイドを起動します。

2.3.1 データソースの選択

次のオプションのいずれか1つを選択し、レポートの作成を開始します。

  • データ・モデルの使用

    カタログから既存のデータ・モデルを選択します。

    「次」をクリックして、「ガイド」または「レポート・エディタの使用の選択」に進みます。

  • スプレッドシートのアップロード

    Microsoft Excelファイル(ファイル形式.xls)をアップロードします。アップロードしたスプレッドシートに複数のシートが含まれている場合は、データソースとして使用するシートを選択します。1つのシートからのデータのみを組み込むことができます。

    ワークブックで複数のシートを使用するには、まずデータ・セットとして各スプレッドシートを含むデータ・モデルを作成し、次にそのデータ・モデルをレポートのデータソースとして使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』のMicrosoft Excelファイルを使用したデータ・セットの作成に関する項を参照してください。

    「次」をクリックして、「ガイド」または「レポート・エディタの使用の選択」に進みます。

  • サブジェクト・エリアの使用

    Oracle BIリポジトリからサブジェクト・エリアを選択します。このオプションにより、Oracle BIサーバーに直接問い合せることが可能になり、BI Publisherにデータ・モデルを作成する必要がなくなります。「レポートの作成」ガイドではサブジェクト・エリアが1つに制限されますが、レポート・エディタを使用すると複数のサブジェクト・エリアに対するレポートを作成できます。詳細は、第2.4.3項「複数のサブジェクト・エリアに対するレポートの作成」を参照してください。

    「次」をクリックして、「ガイド」または「レポート・エディタの使用の選択」に進みます。

2.3.2 「ガイド」または「レポート・エディタの使用」の選択

表2-2は、「レポートの作成」ページのオプションについて説明しています。

表2-2 「ガイド」または「レポート・エディタの使用」の選択

オプション 説明

ガイド

このオプションでは、共通の事前定義済レポート・スタイルでのデータのレイアウトの定義が示されます。次の操作を行うには、このオプションを選択します。

  • 単純なコンポーネントを含むレポートを作成します。

  • 基本的なオプションを含む共通のレポート・スタイルを選択します。

  • プレビュー・モードでデータを迅速に表示します。

レポート・レイアウトの選択を続行します。詳細は、第2.3.3項「レポート・レイアウトの選択」を参照してください。

レポート・エディタの使用

このオプションを使用すると、レポートを保存してからレポート・エディタで開くように求められます。レポートの構成を続行するか、より複雑なレイアウトを作成するには、このオプションを選択します。詳細は、第2.5項「レポートの編集」を参照してください。


2.3.3 レポート・レイアウトの選択

「ガイド」を選択すると、レポート・ページ・オプションの選択を求められます。レポートのデータソースを選択した後は、レポート・ページ・オプションおよびレポート・レイアウトを選択して、レポートでのデータの表示方法を定義します。

レポート・レイアウトを選択するには:

  1. レポート・ページ・オプションを次のように選択します。

    • 「縦」または「横」のページ・オプションを選択して、レポート・ページの向きを定義します。

    • 「ページ・ヘッダー」オプションを選択して、レポート・ページ・ヘッダーに日付を追加します。

    • 「ページ・フッター」オプションを選択して、レポート・ページ・フッターにページ番号を追加します。

  2. 次のいずれかのレポート・レイアウトを選択します。

    • 表(デフォルト)

    • チャート

    • ピボット・テーブル

    • チャートと表

    • チャートとピボット・テーブル

    • 2つのチャートと表

  3. 「次へ」をクリックして次に進みます。

2.3.4 レポート・レイアウトの列の選択

「レイアウトの選択」ページで選択したレイアウトにより、レポートを作成するために完了する必要がある残りのページが決定されます。たとえば、「表」レイアウトを選択すると、次のページに「表の作成」が表示されます。

レイアウトを選択した後は、レポートに追加するデータソース列を選択します。列を選択すると、ページに列のサンプル・データが表示されます。選択した列は、選択した順番で表示されます。

サンプル・データについては次の点に注意してください。

  • データ・モデルの場合: 「レポートの作成」プロセスでは、データ・モデルに対して保存されたサンプル・データが使用されます。サンプル・データがデータ・モデルに連結されていない場合、選択された列のヘッダーにデータが表示されません。

  • アップロードされたスプレッドシートの場合: 選択したスプレッドシートからサンプル・データが表示されます。

  • サブジェクト・エリアの場合: サブジェクト・エリア内の列から直接サンプル・データが表示されます。

2.3.4.1 「表」レイアウト

「表の作成」ページでレイアウトに列を追加するには、「データソース」ペインから表領域に列をドラッグ・アンド・ドロップします。単純な表形式で列が表示され、図2-1に示すように、選択された列数に基づいて列幅が自動調整されます。

表から列を削除するには、列ヘッダーの右上隅にマウスを合せて「削除」をクリックします。

図2-1 「表の作成」レイアウト

レポートの列ページを選択します。

「総計行の表示」オプションがデフォルトで選択されていて、すべての列の集計された要約行が自動表示されます。このオプションを選択解除すると、表からその行が削除されます。

「レポートのプレビュー」をクリックして、レポート・ビューアにレポートを表示します。

「次へ」をクリックして、「レポートの保存」に進みます。

2.3.4.2 「チャート」レイアウト

「チャート・レイアウト」ページでは、3種類のチャートがサポートされています。チャート・タイプを選択するには、「棒」、「折れ線」または「円」のアイコンをクリックします。チャートに列を追加するには、図2-2に示すように、「データソース」ペインからチャート領域に列をドラッグ・アンド・ドロップします。チャートの「値」、「系列」および「ラベル」に表示する2つの値をそれぞれ指定できます。

レイアウト・エディタでは、より複雑な様々なチャートがサポートされています。このチャートにさらに値を追加したり、別のチャート・タイプを作成したりするには、レポートの保存後に、レイアウト・エディタでそのレイアウトを編集します。レイアウト・テンプレートの作成の詳細は、第3章「BI Publisherレイアウト・テンプレートの作成」を参照してください。

図2-2 「チャートの作成」レイアウト

チャートの作成レイアウト・ページ

チャートから値を削除するには、アイテム・ラベルの右上隅にマウスを合せて「削除」をクリックします。

「レポートのプレビュー」をクリックして、レポート・ビューアにレポートを表示します。

「次へ」をクリックして、「レポートの保存」に進みます。

2.3.4.3 「チャートと表」レイアウト

チャートと表のレイアウトを選択するときは、まず「チャートの作成」ページに列を追加し、「次へ」をクリックします。すると、「表の作成」ページに、そのチャートに対して選択済の列が表示されます。このページでは、さらなる列の追加および列の削除も可能です。

「次へ」をクリックして、「レポートの保存」に進みます。

2.3.4.4 「ピボット・テーブル」レイアウト

ピボット・テーブルのレイアウトの列を選択すると、図2-3に示すように、「表の作成」ページにその列が表示されます。

図2-3 「ピボット・テーブルの作成」レイアウト

ピボット・テーブルの作成レイアウト

「行総計の表示」オプションがデフォルトで選択されています。このオプションを選択解除すると、各列の総計を含む表でその行が非表示になります。

「列総計の表示」オプションがデフォルトで選択されています。このオプションを選択解除すると、各行の総計を含む表でその列が非表示になります。

「行と列の切替」をクリックすると、行軸および列軸が反転します。

「レポートのプレビュー」をクリックして、レポート・ビューアにレポートを表示します。

「次へ」をクリックして、「レポートの保存」に進みます。

2.3.4.5 「チャートとピボット・テーブル」レイアウト

チャートとピボット・テーブルのレイアウトを選択するときは、まず「チャートの作成」ページに列を追加し、「次へ」をクリックします。すると、「表の作成」ページに、そのチャートに対して選択済の列が表示されます。このページでは、さらなる列の追加および列の削除も可能です。

「次へ」をクリックして、「レポートの保存」に進みます。

2.3.4.6 「2つのチャートと表」レイアウト

2つのチャートと表のレイアウトを選択するときは、まず「チャートの作成」ページに列を追加し、「次へ」をクリックします。すると、図2-4に示すように「2番目のチャートの作成」ページが表示されます。

図2-4 「2番目のチャートの作成」レイアウト

2番目のチャートの作成レイアウト・ページ

「2番目のチャートの作成」ページに列を追加し、「次へ」をクリックすると、「表の作成」ページが表示されます。「表の作成」ページには、第1のチャートですでに選択済の列が表示されます。このページでは、さらなる列の追加および列の削除も可能です。

「次へ」をクリックして、「レポートの保存」に進みます。

2.3.5 レポートの保存

レポート・レイアウトおよび追加した列を保存するには、図2-5に示すように、「レポートの保存」ページを使用します。

図2-5 「レポートの保存」ページ

レポートの保存ページ

次のいずれかのオプションを選択します。

  • 作成したレポートを実行するには、「レポートの表示」「終了」をクリックします。最後のページで、レポートを保存するように求められます。保存すると、BI Publisherでレポートが実行され、レポート・ビューアでレポート表示されます。

  • レポート・レイアウトをカスタマイズするには、「レポート・レイアウトのカスタマイズ」「終了」をクリックします。最後のページで、レポートを保存するように求められます。保存すると、レイアウト・エディタでレポートが開きます。

追加のレポート・オプションおよびレイアウトの詳細は、第2.5項「レポートの編集」を参照してください。

2.4 サブジェクト・エリアへの直接接続を使用するレポートの作成

サブジェクト・エリア・レポートにはOracle BIサーバーに直接発行される問合せが含まれるため、このレポートではBI Publisherデータ・モデルは使用しません。

データソースとしてサブジェクト・エリアを使用するレポートを実行すると、Oracle BIサーバーでは、レポートに選択された列に基づいてデータベースに実際に発行される問合せの数が最適化され、決定されます。

サブジェクト・エリア・レポートの作成時には次の点に注意してください。

2.4.1 サブジェクト・エリア・レポートの作成

サブジェクト・エリア・レポートを作成するには:

  1. 「レポートの作成」ガイドを起動します。

  2. サブジェクト・エリアを選択します。1つのサブジェクト・エリアのみを選択できます。

    複数のサブジェクト・エリアに対してレポートするには、最初のサブジェクト・エリアを選択した後に、「レポート・エディタの使用」オプションを選択し、「終了」をクリックしてレポートを保存します。次に、レポート・エディタを使用して、追加のサブジェクト・エリアを追加します。詳細は、第2.4.3項「複数のサブジェクト・エリアに対するレポートの作成」を参照してください。

  3. 図2-6に示すように、列をレポートに追加します。

    図2-6 サブジェクト・エリア・レポートのレイアウトの作成

    サブジェクト・エリア・レポートの作成ページ

    レポートへの列の追加の詳細は、第2.3.4項「レポート・レイアウトの列の選択」を参照してください。

2.4.2 サブジェクト・エリア・レポートへのパラメータの追加

パラメータは通常、BI Publisherレポートのデータ・モデル内で定義されます。サブジェクト・エリアに対して直接実行されるレポートではデータ・モデルを使用しないため、レポート・エディタを使用して、サブジェクト・エリア・レポートのパラメータ定義を設定する必要があります。

Oracle BI Enterprise Editionダッシュボードでサブジェクト・エリア・レポートを使用し、かつパス・パラメータの使用が必要な場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』パラメータ化されたレポートでのプロンプトの使用に関する項を参照してください。

サブジェクト・エリア・レポートにパラメータを追加するには:

  1. レポート・エディタで、「パラメータ」をクリックして、図2-7に示すように、「パラメータの編集」ダイアログを起動します。

    図2-7 サブジェクト・エリア・レポートへのパラメータの追加

    サブジェクト・エリア・レポートへのパラメータの追加
  2. 「追加」をクリックして、図2-8に示すように、「パラメータを定義する列の選択」ダイアログを起動します。

    図2-8 パラメータ列の選択

    パラメータ列の選択
  3. パラメータ列を選択し、「OK」をクリックして、図2-9に示すように、「パラメータの編集」ダイアログを起動します。

    パラメータ列のデータ・タイプにより、「パラメータの編集」ダイアログで表示されるオプションが決定されます。

    図2-9 パラメータの編集

    パラメータの編集
  4. レポートに表示されるパラメータ・ラベルを入力します。

  5. パラメータの表示オプションを選択します。

    • カレンダ: 特定の日付を入力できるフィールドおよび日付を選択するカレンダ・ポップアップがユーザーに提供されます。この表示オプションは、パラメータにデータ列タイプがある場合にのみ選択可能です。

    • 選択リスト: すべてのプロンプト値の縮小されたリストがユーザーに提供されます。この表示オプションは、特定の値を検索する機能をユーザーに提供する、値の長いリストに有用です。

    • チェックボックス: 全プロンプト値が表示されたリストがユーザーに提供されます。各値アイテムの前には、選択可能な小さなボックスが表示されます。この表示オプションは、小規模なデータ・セットを含むプロンプトに適しています。

    • ラジオ・ボタン: 全プロンプト値が表示されたリストがユーザーに提供されます。各プロンプト値の前には、ラジオ・ボタンが表示されます。この表示オプションは、ユーザーがプロンプト値を1つのみ選択する、値の短いリストに有用です。

    • テキスト: 特定のプロンプト値を入力できるフィールドがユーザーに提供されます。この表示オプションは、複数のプロンプト値には使用できません。このオプションでは、フィールドとフィールド・ラベルのみが表示されます。

  6. パラメータ演算子を選択します。デフォルト値は、「次と等しい/次に存在する」に設定されています。

  7. 「オプション」で、パラメータ選択のオプションを選択します。この選択オプションでは、パラメータで渡すことができる選択と、パラメータ選択を制約するかどうかを制御します。詳細は、第2.8項「レポートのパラメータ設定の構成」を参照してください。

  8. 「OK」をクリックします。

2.4.3 複数のサブジェクト・エリアに対するレポートの作成

レポート・エディタを使用すると、複数のサブジェクト・エリアにレポートをリンクできます。

レポートに複数のサブジェクト・エリアを追加するには:

  1. レポート・エディタを使用してレポートを開きます。左上隅に、図2-10に示すとおり、レポートにすでにリンクされたサブジェクト・エリアが表示されます。

    図2-10 既存のサブジェクト・エリア

    既存のサブジェクト・エリア
  2. 「サブジェクト・エリアの編集」をクリックして、図2-11に示すように、「サブジェクト・エリアの選択」ダイアログを起動します。

    図2-11 サブジェクト・エリアの選択

    「サブジェクト・エリアの選択」ページ
  3. 「使用可能」ペインで、1つまたは複数のサブジェクト・エリアを選択します。

  4. 「追加」をクリックして、サブジェクト・エリアを「選択済」ペインに移動します。

  5. 「終了」をクリックします。

2.5 レポートの編集

図2-12には、レポート・エディタが示されています。「レポートの作成」プロセス・フローを利用するか、カタログ内のレポートの「編集」リンクをクリックして、レポート・エディタに移動します。

図2-12 「レポートの編集」ページ

「レポートの編集」ページ

レポート・エディタは、次の操作に使用します。

この手順では、リストされている順にこれらのオプションが処理されます。

2.6 レポート定義へのレイアウトの追加

新しいレイアウトを追加するには、レポート・エディタの「新規レイアウトの追加」をクリックします。「レイアウトの追加」ページを図2-13に示します。

図2-13 レイアウトの追加

レイアウトの追加

レポートにレイアウトを追加するには、次の3つのオプションがあります。

2.6.1 レイアウト・エディタを使用したレイアウトの追加

レイアウト・エディタを使用してレイアウトを追加するには手順は次のとおりです。

  1. レイアウトの作成」リージョンで、基本的なテンプレートまたは共有テンプレートの1つをクリックしてレイアウト・エディタを起動します。共有テンプレートとは、共通レポート・コンポーネントがあらかじめ挿入されている、事前にフォーマットされたレイアウトです。

  2. テンプレートを設計します。レイアウト・エディタの使用の詳細は、第3章「BI Publisherレイアウト・テンプレートの作成」を参照してください。

  3. 終了したら、「保存」をクリックします。「テンプレートの保存」ダイアログでこのレイアウトの名前を入力し、ロケールを選択します。「保存」をクリックします。

  4. 戻る」をクリックしてレポート・エディタに戻ります。

  5. レイアウトの設定を構成します。第2.7項「リスト・ビューを使用したレイアウトの構成」を参照してください。

2.6.2 テンプレート・ファイルのアップロードによるレイアウトの追加

テンプレート・ファイルのアップロードでは、テンプレート・ファイル(RTF、PDF、Excel、Flash、またはeText)の作成について、このガイドの指示に従っているものと想定しています。

テンプレート・ファイルをアップロードしてレイアウトを追加する手順は次のとおりです。

  1. レイアウトのアップロードまたは生成」リージョンで、「アップロード」アイコンをクリックします。

  2. アップロード」ダイアログで、次の操作を実行します。

    • レイアウト名」を入力します。

    • 「参照」をクリックして、ローカル・ファイル・システムでテンプレート・ファイルを見つけます。

    • リストで「テンプレート・タイプ」を選択します。

    • リストでテンプレート・ロケールを選択します。

    • 「アップロード」をクリックします。

Template BuilderまたはExcelアナライザ経由でBI Publisherに接続されている場合は、いずれかのツールからレイアウト・ファイルを直接アップロードできます。

詳細は、第5章「Template Builder for Wordを使用したRTFテンプレートの作成」、または『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』のAnalyzer for Excelの使用に関する項を参照してください。

2.6.3 テンプレート・ファイルの生成によるレイアウトの追加

テンプレート・ファイルを生成してレイアウトを追加する手順は次のとおりです。

  1. 「レイアウトのアップロードまたは生成」リージョンで、「生成」アイコンをクリックします。

  2. 自動生成レイアウト」ダイアログで、次を実行します。

    • レイアウトの「テンプレート名」を入力します。

    • 「生成」をクリックします。

自動生成機能によって、データ・モデルのすべてのフィールドが組み込まれたシンプルな表ベースのRTFレイアウトが作成されます。


注意:

自動生成レイアウト機能は、メタデータを利用できるデータ・セットのみで使用できます。このため、この機能は、格納されているXMLファイル、HTTPフィード、Webサービス、または移行されたデータ・テンプレートから生成されたデータ・セットとともには使用できません。


2.7 リスト・ビューを使用したレイアウトの構成

レポートのレイアウトを作成またはアップロードした後は、「リスト・ビュー」からレイアウトの設定を構成できます。図2-14は、「リスト・ビュー」を示しています。

図2-14 リスト・ビュー

リスト・ビュー
「図2-14 リスト・ビュー」の説明

2.7.1 レイアウトへのスタイル・テンプレートの適用

スタイル・テンプレートには、レポートの段落、見出し、表およびヘッダーとフッターに適用されるスタイル定義が含まれています。スタイル・テンプレートはオプションであり、RTFテンプレート・ファイルにのみ適用できます。

スタイル・テンプレートの作成の詳細は、第11章「スタイル・テンプレートの作成および実装」を参照してください。

レイアウトにスタイル・テンプレートを適用する場合は、「選択」をクリックし、スタイル・テンプレートを参照して選択します。次に、スタイル・テンプレートをリスト内の個々のレイアウトに適用するには、プロパティのリストでそのレイアウトの「スタイル・テンプレートの適用」ボックスを選択します。

2.7.2 レイアウト・ツールバーについて

レイアウト・ツールバーのボタンについては、表2-3で説明します。

表2-3 レイアウト・ツールバーのボタン

ツールバーのボタン 説明

作成

新しいレイアウトをアップロードまたは作成するために、レイアウトの追加ページを開きます。

編集

選択したレイアウトに対してレイアウト・エディタを起動します。このボタンはBI Publisherレイアウト(.xpt)のみに対して有効になります。

プロパティ

このレイアウトに関連付けるためにローカライズされたテンプレートおよびXLIFFファイルのアップロードを有効にするために、「プロパティ」ページを開きます。このボタンは、RTF(.rtf)およびBI Publisherレイアウト(.xpt)のみに対して有効になります。

テンプレートのローカライズの詳細は、第15章「翻訳サポートの概要と概念」を参照してください。

削除

選択されているレイアウトを削除します。


2.7.3 リスト・ビューを使用したレイアウト設定の構成

「リスト・ビュー」の設定を使用すると、レイアウトで次の設定を行うことができます。表2-4は、この設定について説明しています。

表2-4 リスト・ビューの設定

設定 説明

名前

レイアウトに新しい名前を入力するには、テキスト・ボックスにカーソルを合せます。

テンプレート・ファイル

レポート定義に保存されたファイルの名前が表示されます。ダウンロードするには、テンプレート・ファイル名をクリックします。

タイプ

テンプレート・ファイル・タイプが表示されます。

出力フォーマット

このレイアウトに対して有効にする出力タイプを選択します。デフォルトでは、レイアウトに対して有効なすべての出力タイプが有効化されます。レイアウト・タイプによって、利用できる出力タイプが決定されます。完全なリストについては、第2.7.4項「出力フォーマットの選択」を参照してください。

デフォルト・フォーマット

表示またはスケジュールするときは、このレイアウトのデフォルト出力フォーマットを選択します。

デフォルト・レイアウト

オンラインでの表示時またはスケジュール時に、このレポートがデフォルトで使用するレイアウトを選択します。この列のボックスを1つだけ選択できます。

スタイル・テンプレートの適用

スタイル・テンプレートをこのレイアウトに適用するには、このボックスを選択します。スタイル・テンプレートは、RTFテンプレート・ファイルにのみ適用できます。詳細は、第2.7.1項「レイアウトへのスタイル・テンプレートの適用」を参照してください。

アクティブ

デフォルトでは、レイアウトはアクティブです。レポート定義の一部としてレイアウトを維持しながら、利用できない状態にする場合は、このボックスの選択を解除します。レイアウトが非アクティブの場合は、レポート・ビューアまたはスケジューラに表示されません。

オンライン表示

デフォルトでは、レイアウトは、レポート・ビューアでレポートを開いたレポート利用者が利用できます。このレイアウトがスケジュール・レポートに対してのみの場合は、このボックスの選択を解除します。

ロケール

レイアウトがアップロードされたときに選択されたロケールが表示されます。このフィールドは更新できません。


2.7.4 出力フォーマットの選択

BI Publisherは、広範な出力フォーマットをサポートしています。レイアウトのタイプによって、サポートされる出力のタイプは異なります。表2-5は、使用可能なすべての出力タイプをリストしています。表2-6は、レイアウト・タイプのそれぞれで有効な出力フォーマットをリストしています。

表2-5 出力フォーマット

出力フォーマット 説明

データ(CSV)

値がカンマで区切られた出力を生成するには、このオプションを有効にします。

データ(XML)

XML出力を生成するには、このオプションを有効にします。

Excel(mhtml)

レポート・コンシューマがMicrosoft Excel 2003を持っているときに、Excelでレポートを表示するには、この出力タイプを有効にします。このオプションでは、Excel 2003以降で開くことのできるMHTML形式ファイルが生成されます。このオプションでは、チャートやロゴなどの埋込みイメージはサポートされますが、ネストされた表はサポートされません。

Excel(html)

レポート・コンシューマが以前のバージョンのMicrosoft Excel 2000または2002を実行している場合のみ、この出力タイプを有効にします。このオプションでは、Excelで開くことのできるHTMLが生成されます。埋込みイメージまたはネストされた表はサポートされません。

Excel(*.xlsx)

レポートをExcel .xlsx(Excel XMLフォーマット)で生成するには、このオプションを有効にします。レポート・コンシューマでExcel 2007以降がインストールされている場合、このオプションを使用すると、レイアウトやフォーマットを最適な状態で保持できます。

注意: この出力フォーマットでは、BI Publisherは数値や日付のフォーマットを適用しません。BI Publisherは、書式設定マスクおよび実際の値(日付または数値)をXLSX出力ファイルに保存します。この書式設定はMicrosoft Excelによって処理されます。たとえば、次のように入力します。

  • Microsoft Windowsで、クライアント・コンピュータの「地域と言語」が「英語(米国)」に設定されている場合、Excel 2007の出力ファイルでは、数値と日付がen-USロケールで書式設定されます。

  • Microsoft Windowsで、クライアント・コンピュータの「地域と言語」が「フランス語(フランス)」に設定されている場合、同じExcel 2007の出力ファイルがfr-FRロケールで書式設定されます。

FO形式のXML

このオプションでは、XSL-FO(Extensible Stylesheet Language Formatting Objects)ファイルを生成します。この出力タイプは、テンプレートのデバッグに役に立ちます。

HTML

ブラウザでの表示を必要とするレポートのHTML出力を有効にします。

インタラクティブ

この出力は、BI Publisherのレイアウト・エディタを使用して設計されたレイアウトでのみ使用できます。インタラクティブ出力を使用すると、レポートでチャートの値のポップアップ表示、スクロールおよびフィルタが可能な表などの対話型機能を使用できます。

MHTML

Mime Hyper Text Markup Languageを有効にします。これにより、レポート・コンシューマは、Webページとそのリソースを単一のMHTMLファイル(.mht)として保存できるようになり、このファイルには、イメージやリンク・ファイルのすべてが単一のエンティティとして保存されます。レポート・コンシューマがこのオプションを使用すると、HTML出力を送信または保存して、埋込みイメージやスタイルシートの書式設定を保持できます。

PDF

Portable Document Formatは、一般に、印刷や共有を必要とするレポートで使用されます。

PDF/A

長期の保存やアーカイブを必要とするレポートに使用します。PDF/AはPDF標準の特殊なサブセットで、自己完結型ドキュメントとしてファイルを保存することを妨げる可能性のある要素が禁止されます。

詳細は、第E.1項「PDF/A出力の生成」を参照してください。

PDF/X

印刷前のグラフィック交換用書式設定が必要なレポートに使用されます。PDF/XはPDF標準の特殊なサブセットで、高品質印刷生成出力に対応するようにドキュメントを効率化し、署名やコメント、埋込みマルチメディアなど、印刷の生成に寄与しないコンテンツを制限します。

詳細は、第E.2項「PDF/X出力の生成」を参照してください。

PowerPoint(mhtml)

この出力タイプを有効にすると、Microsoft PowerPoint 2003との互換性を持つPowerPointファイルを生成できます。Microsoft PowerPoint 2010ではこの出力タイプをサポートしないことに注意してください。かわりにPowerPoint(*.pptx)を選択してください。

PowerPoint(*.pptx)

この出力タイプを有効にすると、Microsoft Office Open XML形式でMicrosoft PowerPointファイルを生成できます。この出力タイプは、Microsoft PowerPoint 2007以降のバージョンでサポートされます。

RTF

リッチ・テキスト形式。開いて編集する必要のあるレポートの場合は、この出力フォーマットを有効にします。

テキスト

このオプションは、eTextテンプレート用のテキスト出力を生成します。テキスト出力は、eTextテンプレートでのみ使用可能です。

圧縮PDF

BI Publisherでは、レポートのPDF出力と索引ファイルを含むzipファイルを生成できます。このオプションは、圧縮(zip化)されたPDF出力を有効にするように設計されているレイアウトでのみ使用できます。圧縮PDFを生成するレポートの設計の詳細は、第A.2項「Zip圧縮されたPDF出力の生成」を参照してください。



注意:

データ(CSV)およびデータ(XML)の出力フォーマットはすべてのレイアウト・タイプで使用できます。ただし、これらのフォーマットのいずれかを指定する場合は、レイアウトの書式設定が適用されず、出力にはデータのみが含まれます。


表2-6 レイアウト・タイプ別の有効出力フォーマット

レイアウト・タイプ 有効な出力タイプ

レイアウト・エディタを使用して作成したBI Publisherテンプレート(XPT)

データ(CSV)、データ(XML)、Excel(mhtml)、Excel(html)、FO形式のXML、HTML、インタラクティブ、MHTML、PDF、PDF/A、PDF/X、PowerPoint(mhtml)、PowerPoint(*.pptx)、RTF、圧縮PDF

RTFテンプレート(RTF)

データ(CSV)、データ(XML)、Excel(mhtml)、Excel(html)、Excel(*.xlsx)、FO形式のXML、HTML、MHTML、PDF、PDF/A、PDF/X、PowerPoint(mhtml)、PowerPoint(*.pptx)、RTF、圧縮PDF

PDFテンプレート(PDF)

データ(CSV)、データ(XML)、PDF、圧縮PDF

Excelテンプレート(XLS)

データ(CSV)、データ(XML)、Excel(*.xls)、Excel(html)

Flashテンプレート(SWF)

データ(CSV)、データ(XML)、Flash、MHTML、PDF

XSLスタイルシート(FO)(XSL)

RTFテンプレートと同じ出力

XSLスタイルシート(HTML XML/テキスト)(XSL)

データ(CSV)、データ(XML)、HTML、テキスト

eTextテンプレート(RTF)

データ(CSV)、データ(XML)、テキスト

Analyzerテンプレート(XPA)

(下位互換用にのみサポートされます。)Analyzerテンプレートは、BI Publisherの以前のバージョンからアップロードできます。BI Publisherの現行バージョンのオンライン・アナライザでは、レイアウト・エディタ・テンプレート(.xpt)にオンライン分析をエクスポートします。


2.7.5 レイアウトの編集

BI Publisherレイアウト(.xptファイル・タイプ)を編集する手順は次のとおりです。

  1. リストからレポートを選択して、「編集」をクリックします。

その他のテンプレート・タイプを編集する手順は次のとおりです。

  1. ファイル名のリンクをクリックしてローカル・コンピュータにレイアウトをダウンロードして編集します。

2.8 レポートのパラメータ設定の構成

パラメータはデータ・モデルで定義されます。レポート・エディタを使用すると、特定のデータ・モデルを使用する各レポートに専用のパラメータ設定を構成できます。

このレポートのパラメータを構成するには:

  1. レポート・エディタページで「パラメータ」をクリックします。「パラメータ」ダイアログは、図2-15のように表示されます。

    図2-15 「パラメータ」ダイアログ

    「パラメータ」ダイアログ
  2. 次の表示オプションを選択して、個別レポートのパラメータ設定をカスタマイズします。

パラメータの場所

このプロパティは、パラメータ・リージョンをレポート・ビューアに表示するかどうかを制御します。オプションは次のとおりです。

パラメータ・ラベルの場所

このプロパティは、パラメータ・ラベルの表示場所を制御します。オプションは次のとおりです。

「適用」ボタンの表示

このプロパティは、レポート・ビューアでの「適用」ボタンの表示を制御します。

「True」に設定すると、パラメータ・オプション付きレポートのレポート・ビューアには「適用」ボタンが表示されます。パラメータ値を変更した場合にユーザーは「適用」をクリックし、変更後の値でレポートをレンダリングする必要があります。

「False」に設定すると、レポート・ビューアに「適用」ボタンは表示されません。そのかわり、ユーザーが新しいパラメータ値を入力する際に、新しい値が選択または入力されると、ユーザーが特に操作をしなくても、BI Publisherによってレポートが自動的にレンダリングされます。

このプロパティは、サーバー・レベルでも設定されます。常にこのサーバー設定を使用する場合は、「デフォルト」オプションを選択します。サーバー構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のレポート・ビューアのプロパティ設定に関する項を参照してください。

「適用」ボタンを削除するかどうかを決定するときには、基礎となるデータソースにすばやくデータを戻す能力があるかどうかを考慮してください。静的リストに基づく値のリストや、非常に高速なデータソースでは、「適用」ボタンをオフにすることが理想的です。値リストの基礎となるデータソースの問合せに時間がかかる場合、またはレポートをレンダリングする前に、多数のパラメータ値の設定と調整が行われる場合には、「適用」ボタンを保持することをお薦めします。

表示

このプロパティは、パラメータをユーザーに表示するかどうかを制御します。データ・モデルに渡されるパラメータ値をユーザーに表示したり、変更されたりしたくない場合は、「表示」プロパティを無効にします。

タイプ

このプロパティは、メニュー・タイプのパラメータでのみカスタマイズできます。メニュー・タイプのパラメータでは、次の表示オプションを使用できます。


ヒント:

「チェックボックス」および「ラジオ・ボタン」オプションは、値リストが小さい場合のメニューに最適です。これらのオプションは、「パラメータの場所」が「垂直リージョン」である場合にも問題なく表示されます。


複数

このプロパティは読取り専用で、特定のメニュー・パラメータについて複数の値を選択できるかどうかを示しています。

表示ラベル

各パラメータの表示ラベルを編集するには、このプロパティを使用します。デフォルト値はデータ・モデルに定義されています。

デフォルト値

特定のレポート専用として使用されるパラメータのデフォルト値を構成するには、このプロパティを使用します。データ・モデルで定義されたデフォルト値を渡すには、「デフォルト」を選択します。

行配置

パラメータを表示する行数、および各パラメータの配置先となる行を設定するにはこのプロパティを使用します。たとえば、レポートで6個のパラメータが使用されている場合、行1を先頭に、パラメータを行1-6に1個ずつ割り当てることも、行1、2、3にパラメータを2個ずつ割り当てることもできます。デフォルトでは、すべてのパラメータが行1に割当てられます。

ただし、「パラメータの場所」プロパティが「垂直リージョン」に設定されている場合、1行につき1パラメータのみ表示されます。行を垂直方向に並べるには、「行配置」プロパティを使用します。

2.9 レポートのプロパティの構成

ページ・ヘッダーの「プロパティ」をクリックして「レポート・プロパティ」ダイアログを開きます。図2-18「レポート・プロパティ」ダイアログを示しています。

図2-18 「レポート・プロパティ」ダイアログ

「レポート・プロパティ」ダイアログ
「図2-18 「レポート・プロパティ」ダイアログ」の説明

レポート・プロパティ」ダイアログには、次のオプションが表示されています。

2.9.1 一般的なプロパティの設定

「一般」タブのプロパティを次のように設定します。

2.9.1.1 説明

(オプション)カタログにレポートとともに表示する説明を入力します。このテキストは翻訳可能です。

2.9.1.2 レポート・オンラインの実行

オンラインのレポート・ビューアでこのレポートをユーザーに見せたくない場合は、このプロパティを無効にします。無効にすると、ユーザーはレポートのスケジュールのみ可能になります。ほとんどのレポートでは、これは有効な状態で保持します。長時間実行、バッチ、またはオンライン表示が適切でない他のレポートでは無効にします。このプロパティが有効の場合、表2-7で説明されているプロパティも設定できます。

表2-7 「レポートの実行」プロパティ

プロパティ 説明 デフォルト

コントロールの表示

このプロパティは、レポートの制御リージョンの表示を制御します。制御リージョンは、テンプレート・リスト、出力リスト、およびパラメータ・リストから構成されています。これらのオプションをユーザーに見られたり、更新されたりしたくない場合は、このプロパティを無効にします。

有効

レポート・リンクの共有許可

レポート・ビューアの「アクション」メニューには、「レポート・リンクの共有」オプションがあり、現在のレポートのURLを表示できます。ユーザーにレポート・リンクを見られたり、コピーされたりしたくない場合は、このプロパティを無効にします。

有効

新規ウィンドウでリンクを開く

このプロパティは、レポートに含まれているリンクを開く方法を制御します。デフォルトでは、リンクは新しいブラウザ・ウィンドウで開きます。同じブラウザ・ウィンドウでリンクを開くには、このプロパティを無効にします。

有効

非同期モード

非同期モードで実行されるレポートをレポート・ビューアで実行した場合は、一意のスレッドを使用して実行されます。これにより、ユーザーがレポートの実行をキャンセルした場合、BI Publisherはスレッドを完全に終了できます。ただし、このプロパティを有効にすると、パフォーマンスに影響が及ぶことがあリます。

無効

自動実行

このプロパティを有効にした場合、ユーザーがレポートの 「開く」リンクを選択すると、レポートが自動的に実行されます。「自動実行」が無効の場合は、レポートの「開く」リンクを選択するとオンライン・ビューアが表示されますが、レポートは実行されません。ユーザーは、レポートを実行するために「レポートの表示」メニューから出力タイプを選択する必要があります。

有効


2.9.1.3 Excelアナライザ・オプション

デフォルト: 「オンライン・モード

このプロパティは、レポート・データがExcelにダウンロードされる方式を制御し、またMicrosoft ExcelからBI Publisherサーバーと通信する機能に影響を及ぼします。「オフライン・モード」を使用すると、次のような影響があります。

  • レポート・データのダウンロードが高速になり、大容量のデータ・セットの処理が効率化されます。

  • マクロを有効にする必要がありません。

  • 独自のカスタム・マクロを有効にできます。

  • Microsoft ExcelセッションからBI Publisherサーバーへのログインや接続ができません。したがって、テンプレートをExcelから直接アップロードできず、レポート・パラメータの更新や新規テンプレートの適用もできません。

オンライン・モードは、5MBより大きいデータ・セットを処理できません。このため、Excelで操作する非常に大きなデータ・セットを生成するレポートの場合は、このプロパティを有効にします。また、オフライン・モードでは、データは<ROWSET><ROW>...</ROWS>...</ROWSET>形式である必要があります。

表2-8に、オンライン・モードとオフライン・モードの違いの詳細を示します。

表2-8 オンライン・モードとオフライン・モードの違い

比較項目 オフライン・モード オンライン・モード

パフォーマンス

Excelへのデータ・ダウンロードが高速になり、大容量のデータ・セットがより効率的に処理されます。

ダウンロードは低速であり、データ・セットが大きすぎると、アドインの機能に影響を及ぼす可能性があります。オンライン・モードは、5MBより大きなファイルを処理できません。

マクロ

Excelアナライザをこのモードで使用する場合、マクロを有効にする必要はありません。また、Excelアナライザで使用する独自カスタム・マクロを作成することもできます。

Excelアナライザをこのモードで使用する場合、マクロを有効にする必要があります。カスタム・マクロは、このモードではサポートされていません。

BI Publisherとの接続

データのダウンロード後は、接続が切断されます。Excelからのテンプレートの直接アップロード、パラメータの変更、データへの新規テンプレートの適用はできません。

BI PublisherサーバーにExcelセッションから接続できます。レポートへのテンプレートのアップロード、レポートのパラメータ更新、新規テンプレートの適用を、Excelセッション内から直接実行できます。

データセットの構造

データは、<ROWSET><ROW>...</ROWS>..</ROWSET>形式である必要があります。

データは、<ROWSET><ROW>...</ROWS>..</ROWSET>形式であることをお薦めします。


Analyzer for Excelの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』のAnalyzer for Excelの使用に関する項を参照してください。

2.9.1.4 拡張オプション

表2-9は「拡張オプション」プロパティの説明です。

表2-9 レポート・プロパティの拡張オプションの説明

プロパティ 説明

バースティング有効化

レポート出力のバースティングを有効化するには、このボックスを選択し、リストから適切なバースティング定義を選択します。レポートがスケジュールされると、スケジューラ内で選択したバースティング定義が有効になります。

バースティング定義は、データ・モデルのコンポーネントです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』のバースティング定義の追加に関する項を参照してください。

レポートは外部アプリケーションにより制御されます。ユーザーはカタログからレポートを実行またはスケジュールできませんが、履歴は表示できます。

BI Publisherが、レポートの実行を制御する別のアプリケーションと統合されているときに、このレポートのカタログからの直接実行や表示をユーザーに許可しない場合は、このオプションを有効にします。BI Publisherによって実行されるレポートは、BI Publisher履歴表に格納され、ユーザーは「レポート・ジョブ履歴」ページから完了したレポートを表示できます。

エンタープライズ・スケジューラ・ジョブ・パッケージ名

このプロパティは、Oracle Fusionアプリケーションの実装にのみ適用されます。

エンタープライズ・スケジューラ・ジョブ定義名

このプロパティは、Oracle Fusionアプリケーションの実装にのみ適用されます。


2.9.2 キャッシュ・プロパティの設定

図2-19は「キャッシュ」タブを示しています。

図2-19 「キャッシュ」タブ

「キャッシュ」タブ
「図2-19 「キャッシュ」タブ」の説明

表2-10は「キャッシュ」タブのプロパティを説明しています。

表2-10 キャッシュのプロパティ

変数 説明 デフォルト

データ・キャッシュの有効化

このプロパティを有効にすると、このレポートのオンライン送信によって生成されたデータが、キャッシュに格納されます。同じパラメータ選択でこのレポートを実行する後続のリクエストは、キャッシュに格納されているデータを使用してレポートを表示します。この設定によって、ソースからデータを再生成するかわりに、レポートの生成に格納されているデータを使用することによって、パフォーマンスが向上します。データは、キャッシュ期間プロパティで指定された時間制限に従って、キャッシュ内に保持されます。「ユーザー・レベル」プロパティを設定することによって、レポートのキャッシュをユーザーが共有するかどうかを制御できます。データ・キャッシュが有効の場合は、次のプロパティを設定できます。

無効

キャッシュ期間(分)

レポートのデータ・セットまたはドキュメントをキャッシュに残す時間制限を入力します。時間制限が期限切れになると、同じレポートの次回のリクエストでは、新しいデータ・セットが生成されます。

30分

ユーザー・レベル

このプロパティではユーザーのそれぞれに個別のキャッシュが保存されます。各ユーザーに表示されるレポート・データは、プライベート・キャッシュからのみ取得されます。有効にすると、このプロパティによって、各ユーザーは表示が許可されたデータのみ表示できます。しかし、ユーザー・レベルのキャッシュは、効率のパフォーマンスが劣ります。レポート・データがユーザー依存でない場合は、このプロパティを無効にしてパフォーマンスを向上できます。

有効

ドキュメント・キャッシュ

レポート・ドキュメントをキャッシュするには、このプロパティを有効にします。ドキュメント・キャッシュが有効化されている場合、ユーザーがレポートをオンラインで表示すると、ドキュメント(データとレイアウト)がキャッシュに配置されます。(「ユーザー・レベル」が有効でなければ)他のユーザーがオンライン・ビューアを使用して同じレポート(同じレイアウト、同じ出力タイプ、同じパラメータ選択)を表示すると、そのドキュメントはキャッシュから取得されます。ドキュメントは、指定されたキャッシュ期間に従ってキャッシュ内で保持されます。スケジュール・レポートでは、ドキュメント・キャッシュは使用されません。

有効

ユーザーはレポート・データをリフレッシュできます

このプロパティを有効にした場合、ユーザーは要求に応じてデータをリフレッシュできます。ユーザーがレポート・ビューアで「リフレッシュ」をクリックすると、BI Publisherは、新しいデータ・セットを生成してレポートに使用します。

無効


2.9.3 書式設定プロパティの設定

書式設定プロパティ・タブでは、レポート・レベルで実行時プロパティを設定できます。これらのプロパティは、「管理」ページからシステム・レベルで設定することもできます。書式設定プロパティ・タブには、システム・レベルの設定と、各プロパティのレポート・レベルの設定が表示されます。各レベルで異なる値が設定された場合は、レポート・レベルが優先されます。

各プロパティの詳細は、第10章「レポート処理および出力ドキュメントのプロパティの設定」を参照してください。

2.9.4 フォント・マッピングの構成

BI Publisherのフォント・マッピング機能では、RTFまたはPDFのテンプレートでベース・フォントを公開ドキュメントで使用されるターゲット・フォントにマップできます。フォント・マッピングは、レポート・レベルまたはシステムレベルで設定できます。レポート・プロパティの「フォント・マッピング」タブを表示すると、システム・レベルの設定がすべて表示されます。このレポートの設定を変更するには、ここでフォント・マッピングを編集します。

フォント・マッピングの詳細は、第10.16項「フォント・マッピングの定義」を参照してください。

フォント・マッピングを作成する手順は次のとおりです。

  1. 「RTFテンプレート」または「PDFテンプレート」で、「フォント・マッピングの追加」を選択します。

  2. 「フォント・マッピングの追加」ページで、次を入力します。

    • ベース・フォント: 新しいフォントにマップするフォント・ファミリを入力します。たとえば、Arialと入力します。

    • スタイル: 「標準」または「斜体」を選択します(「PDFテンプレート」フォント・マッピングには適用されません)。

    • 重み: 「標準」または「太字」を選択します(「PDFテンプレート」フォント・マッピングには適用されません)。

    • ターゲット・フォント・ファイル: 「Type 1」または「Truetype」を選択します。

    • 「ターゲット・フォント」を入力します。

      「Truetype」を選択した場合、コレクション内の特定の番号付きフォントを入力できます。目的のフォントの「TrueTypeコレクション(TTC)番号」を入力します。

      事前定義済フォントのリストは、第10.16.4項「BI Publisherの事前定義済のフォント」を参照してください。

2.9.5 通貨書式の構成

「通貨書式」タブでは、レポートに、複数の通貨を対応する書式設定で表示できるように、特定の通貨に数値書式マスクをマップできます。通貨書式は、RTFおよびXSL-FOテンプレートのみでサポートされています。

通貨書式は、レポート・レベルまたはシステム・レベルで設定できます。レポート・プロパティの「通貨書式」タブを表示すると、システムレベルの設定が表示されます。このレポートの設定を変更するには、ここで通貨書式を編集します。

RTFテンプレートでこれらの通貨書式を適用するには、format-currency関数を使用する必要があります。詳細な手順は、第4.15.14項「通貨の書式設定」を参照してください。

通貨書式を追加するには:

  1. 「追加」アイコンをクリックします。

  2. USD、JPY、EUR、GBP、INRのように、ISO通貨コードを入力します。

  3. この通貨に対して適用する書式マスクを入力します。

    書式マスクは、Oracleの数値書式である必要があります。Oracleの数値書式では、たとえば、「9」、「0」、「D」、および「G」という要素を使用して9G999D00のような書式を構成します。

    説明:

    9がデータに存在するときは、表示数を表します。

    Gは、グループ・セパレータを表します。

    Dは、小数点セパレータを表します。

    0は、着信データにかかわらず明示的に表示される数値を示します。

    これらの書式マスク・コンポーネントの詳細は、第4.15.6項「Oracle書式マスクの使用」を参照してください。

図2-20は、通貨書式の例を示しています。

図2-20 通貨書式の例

通貨書式の例

2.10 URLを介したレポートへのアクセス

この項では、BI Publisherレポートを、ポータルやApplication Expressアプリケーションなどの別のアプリケーションからURLを介してコールする方法について説明します。内容は次のとおりです。

2.10.1 セキュリティ上の考慮事項

BI Publisherセキュリティ・モデルでは、レポートがフォルダに配置され、そのフォルダはロールによって保護されます。また、ロールはユーザーに割り当てられます。ユーザーがレポートにアクセスするには、そのレポートを表示するための資格証明がBI Publisher内でユーザーに対して付与されている必要があります。そのために、次の2つのオプションがあります。

  • 「ゲスト」フォルダの使用

    「ゲスト」フォルダ内のレポートは、すべてのユーザーが表示および実行できます。レポートに機密データが含まれていない場合は、このオプションを使用します。「セキュリティ・センター」ページの「セキュリティ構成」タブで、「ゲスト」フォルダを有効にします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のゲスト・ユーザーの有効化に関する項を参照してください。

  • SSOの使用

    SSOサーバーで呼出し側アプリケーションとBI Publisherの両方がパートナ・アプリケーションとして構成されている場合は、ユーザーにレポートの表示または実行権限があれば、URLを介して任意のレポートを呼び出すことが可能であり、BI Publisherでは、ユーザーのログインを必要とせずにレポートがレンダリングされます。セキュリティ・オプションの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のシングル・サインオンの構成に関する項を参照してください。

2.10.2 URLの作成

レポートの基本URLは次のとおりです。

http://<server:port>/xmlpserver/<ReportDirectory>/<ReportName>.xdo

説明:


server:port: BI Publisherが実行されているサーバーおよびポート番号の名前です。
xmlpserver: 必要な静的文字列(アプリケーション名)です。
ReportDirectory: レポートへのフォルダ・パスです。レポートが「共有フォルダ」内にある場合は、パスにShared Foldersを含めないでください。レポートが「マイ・フォルダ」内にある場合は、パス内の最初のノードとして~usernameを追加します。次の例を参照してください。
ReportName.xdoは、.xdo拡張子付きのレポート名です。名前に空白がある場合は、その空白をプラス文字(+)に置き換えてください。

例:

次のURLでは、North America Salesレポートを起動します。このレポートは、Shared Folders/Samples/Salesの下のカタログに存在します。「Shared Folders」はパスに含まれていないことに注意してください。

http://example.com:7001/xmlpserver/Samples/Sales/North+America+Sales.xdo

次のURLでは、My Folders/Samples/Salesの下のカタログにあるNorth America Salesレポートを起動します。この場合のユーザー名は「weblogic」であるため、パス内の最初のノードは~weblogicになることに注意してください。

http://example.com:7001/xmlpserver/~weblogic/Samples/Sales/North+America+Sales.xdo

2.10.3 URLでのパラメータの指定

前述の例では、すべてのレポート・コントロールを使用してBI Publisherレポート・ビューア内に完全なレポートをレンダリングしています。レポートのレンダリングには、デフォルト・レイアウト、デフォルト出力形式およびデフォルト・パラメータが使用されています。パラメータをURLに追加すると、レポートのレンダリング方法を指定できます。

URLを構成するときは、標準URL構文(?は最初のパラメータを示し、&は追加の各パラメータを示しています)に留意してください。

次の表では、URLに追加可能なその他のパラメータについて説明しています。

パラメータ 定義 使用例

_xpt

BI Publisherレポート・ビューアにレポートをレンダリングするか、出力タイプに適した新規ウィンドウにドキュメントをエクスポートするかを指定します。たとえば、指定された出力タイプがhtmlの場合は、レポート・ドキュメント(のみ)がブラウザ・ウィンドウにレンダリングされ、出力タイプがPDFの場合は、PDFドキュメントを保存するか、開くことが求められます。このパラメータが指定されていない場合は、BI Publisherレポート・ビューアにレポートがレンダリングされます。

有効な値は次のとおりです。

  • 0: BI Publisherレポート・ビューアにレポートがレンダリングされます。

  • 1: 適切なアプリケーション・ウィンドウにドキュメントがエクスポートされます。

_xpt=0

_xdo

(オプション)レポートへのパスを指定します。

_xdo=%2FSamples%2FSalary+Report.xdo

_xt

使用するレイアウトを指定します。レポート定義内の定義に従ってレイアウト名を入力します。無効な名前が入力された場合は、デフォルト・レイアウトが使用されます。

_xt=Manager+Summary

_xf

出力形式を指定します。値が指定されていない場合は、デフォルトの出力形式が使用されます。無効な値が指定されるか、レイアウトで有効化されていない値が指定された場合は、レポートはレンダリングされません。有効な値は次のとおりです。

  • analyze: インタラクティブ出力に使用

  • rtf

  • pdf

  • html

  • pptx: PowerPoint 2007に使用

  • ppt: PowerPointに使用

  • xml: データに使用

  • excel: Excelに使用

  • excel2000: Excel 2000に使用

  • xslx: Excel 2007に使用

  • csv

_xf=pdf

データ・モデル内で指定されているレポート・パラメータ

レポートに固有のパラメータの名前-値ペアを指定します。データ・モデルで定義されているパラメータ名を使用する必要があります。

dept=10

_xmode

レポート・ビューア・モードを指定します。指定されていない場合は、デフォルトでフル・レポート・ビューアのビューが設定されます。有効な値は次のとおりです。

  • 0: フル・レポート・ビューアのビュー。

  • 1: BI Publisherバナーを非表示にする、パラメータを非表示にする、レイアウトを変更できる。その他のアクションはエクスポートのみ。

  • 2: BI Publisherバナーを非表示にする。(ヘッダーなし)

  • 3: BI Publisherバナーを非表示にする、パラメータを非表示にする。(パラメータなし)

  • 4: レポート・ドキュメントのみ。BI Publisherバナーを非表示にする、パラメータを非表示にする、その他のアクションを非表示にする、レイアウトを非表示にする。(ドキュメントのみ)

_xmode=1


例:

http://example.com:7001/xmlpserver/Samples/Salary+Report.xdo?_xpt=0&_xdo=%2FSamples%2FSalary%20Report.xdo&_xmode=4&dept=10&_xt=Simple&_xf=html

このURLでは、Shared Folders/Samplesの下にあるレポートのSalary Reportを実行します。次の点に注意してください。

_xpt=0では、レポート・ビューアにドキュメントがレンダリングされます。

_xdo=%2FSamples%2FSalary%20Report.xdoでは、レポートのパスを定義します。

_xmode=4では、ドキュメントのみがレンダリングされます。

dept=10では、レポート固有のパラメータのdeptが10に設定されます。

_xt=Simpleでは、Simpleという名前のレイアウトが使用されます。

_xf=htmlでは、出力形式がhtmlに設定されます。