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Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B63038-04
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1 レポート設計の概要

この章では、BI Publisherレポートを構成するコンポーネントについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

1.1 レポート設計者向けの概要

レポートは、データ・モデル、レイアウト、および1組のプロパティから構成されています。オプションとして、レポートは、スタイル・テンプレートおよび1組の変換を含むことができます。レポート設計者が実行するタスクは、次のとおりです。

1.2 レイアウト・タイプについて

BI Publisherには、レポートのレイアウトを設計するための複数のオプションが用意されています。次の形式がサポートされています。レイアウト・タイプによって、サポートされる出力ドキュメントのタイプが決定されます。

レイアウト・タイプの詳細は、第2章「レポートの作成と編集」を参照してください。

1.3 ランタイム・プロパティの設定について

BI Publisherには多様なユーザー制御による設定があり、これらは簡単にアクセスできる「プロパティ」ダイアログを使用して指定されます。これには、PDFレポートごとのセキュリティ設定、HTML出力の表示設定、フォント・マッピング、通貨の書式設定、他の出力固有の設定などがあります。詳細は、第10章「レポート処理および出力ドキュメントのプロパティの設定」を参照してください。これらはシステム・レベルで構成することもできますが、レポートごとにカスタマイズすることもできます。

1.4 翻訳について

BI Publisherには、RTFテンプレートからXLIFFファイルを作成する機能が用意されています。XLIFFとは、XML Localization Interchange File Formatのことです。これはローカライゼーション・プロバイダによって使用される標準的なフォーマットです。BI PublisherのXLIFF生成ツールを使用すると、RTFテンプレートの標準的な翻訳ファイルを生成できます。次に、このファイルを翻訳(または変換プロバイダに送信)できます。翻訳されたファイルは、該当するロケール設定のレポート定義にアップロードできるようになります。これによって、レポート実行時に、ユーザーが選択した対応ロケールの翻訳済レポートが自動的に実行されます。

詳細は、第15章「>翻訳サポートの概要と概念」を参照してください。

1.5 スタイル・テンプレートについて

スタイル・テンプレートは、レイアウト・テンプレートに適用できるスタイル情報を含むRTFテンプレートです。エンタープライズ・レポート全体で一貫性のあるルック・アンド・フィールを達成するために、スタイル・テンプレートのスタイル情報は、実行時にレポート・レイアウト・テンプレートに適用されます。

詳細は、第11章「スタイル・テンプレートの作成および実装」を参照してください。

1.6 サブ・テンプレートについて

サブ・テンプレートは1つのレイアウト・テンプレート内、または複数のレイアウト・テンプレート・ファイルで、一度定義すると複数回使用できる書式設定機能です。この書式設定には、RTFファイル形式またはXSLファイル形式を使用できます。RTF形式のサブ・テンプレートは、Microsoft Wordのネイティブ機能を使用するため、容易に設計できます。XSL形式のサブ・テンプレートは、複雑なレイアウトやデータ要件の場合に使用します。

詳細は、第12章「サブ・テンプレートの理解」を参照してください。