ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
E51909-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

3 Oracle BI Discoverer接続の管理

この章の内容は、DiscovererインストールがOracle Internet DirectoryおよびDiscovererに必要な2つのデータベース・スキーマ(PStoreスキーマおよびPortlet Providerスキーマ)に関連付けられている場合にのみ適用されます。詳細は、第1.3項「Oracle BI Discovererのインストールについて」を参照してください。

DiscovererインストールがOracle Internet Directory (およびPStoreスキーマとPortlet Providerスキーマ)に関連付けられていない場合、エンド・ユーザーはDiscoverer接続(SSO対応)を使用できません。SSO非対応のパブリック接続とプライベート接続は、DiscovererがOracle Internet Directoryと関連付けられていない場合でも使用できます。

この章では、Oracle BI Discoverer接続を作成および管理する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

3.1 Oracle BI Discoverer接続

Discoverer接続により、Discovererエンド・ユーザーは、Discovererを起動するたびにデータベース・ログイン詳細を再入力することなくDiscovererを起動できます。

Oracle BI Discoverer接続は、次のデータベース・ログイン詳細で構成されます。

図3-1の例では、Customer Reportsという名前の接続が作成されています。この接続には、顧客レポートが格納されているデータベースに、エンド・ユーザーがログイン詳細を入力せずに接続するできるようにするためのログイン情報が含まれています。

図3-1 Oracle BI Discoverer Plusの接続ページ

図3-1の説明は前後にあります。

注意

3.1.1 Discovererプライベート接続とシングル・サインオンについて

シングル・サインオンが有効になっている場合、Discovererプライベート接続は次のように動作します。

  • Discovererエンド・ユーザーがDiscovererプライベート接続を最初に選択したときに、Oracleシングル・サインオンまたはOracle Access Managerの詳細情報を入力するプロンプトが表示されます(認証されていない場合)。

  • Discovererエンド・ユーザーがOracleシングル・サインオンまたはOracle Access Managerによって認証されると、Discovererパスワードを入力しなくても、Discovererプライベート接続を選択できます。

Discovererのシングル・サインオンの詳細は、第13.8.1項「Oracleシングル・サインオンとのDiscovererの使用」および第13.8.2項「Oracle Access ManagerとのDiscovererの使用」を参照してください。

3.2 Discoverer接続のタイプ

Discovererでは、次の種類の接続がサポートされています。


注意:

セキュアなDiscoverer環境では、パブリック接続のみを使用して、データベースへのアクセスを特定のログイン詳細に制限します。つまり、Discovererエンド・ユーザーによるプライベート接続の作成を防止できます。詳細は、第3.6項「パブリック接続の作成方法」を参照してください。


セキュアなDiscoverer環境では、パブリック接続のみを使用して、データベースへのアクセスを特定のログイン詳細に制限します。つまり、Discovererエンド・ユーザーによるプライベート接続の作成を防止できます。詳細は、第3.5項「Discovererエンド・ユーザーによるプライベート接続の作成を有効にするかどうかの指定について」を参照してください。

3.3 Discoverer接続の管理について

中間層の管理者は、Fusion Middleware Controlを使用して次のDiscoverer接続に関連するタスクを実行できます。

1つのOracle Business Intelligenceのインストールから別のインストールへのDiscoverer接続のコピー方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Portlets公開ガイド』を参照してください。

3.4 Discovererの接続ページについて

Discovererの接続ページには次の2つがあります。

図3-2は、「Discoverer Plusに接続」ページを示しています。

図3-2「Oracle BI Discovererに接続」ページ

図3-2の説明は前後にあります。

3.5 Discovererエンド・ユーザーによるプライベート接続の作成を有効にするかどうかの指定について

Discovererエンド・ユーザーが各自のプライベート接続を作成できるようにするかどうかを指定できます。詳細は、第3.8項「Discovererエンド・ユーザーによるプライベート接続の作成を有効にするかどうかを指定する方法」を参照してください。


注意:

Discoverer Plus OLAPユーザーは、パブリック接続を使用できません。プライベート接続を禁止した場合、Discoverer Plus OLAPユーザーは、常にDiscovererに直接接続する必要があります。


Discovererエンド・ユーザーによるプライベート接続の作成を有効にすると、エンド・ユーザーは次のことができるようになります。

エンド・ユーザーがプライベート接続を作成すると、次のことができるようになります。

tnsnames.oraファイルの場所の詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照してください。

3.6 パブリック接続の作成方法

Discoverer PlusユーザーおよびDiscoverer Viewerユーザーに事前定義したログイン詳細を提供する場合は、パブリック接続を作成します。たとえば、チュートリアル・ユーザーとしてチュートリアル・データベースに接続できる「Start Tutorial」というパブリック接続を作成します。


注意:

マルチディメンション・データ・ソースへのパブリック接続を作成した場合、そのパブリック接続を使用できるのは、Discoverer ViewerおよびDiscoverer Portlet Providerユーザーのみです。Discoverer Plus OLAPユーザーは、パブリックOLAP接続を使用できません。


パブリック接続を作成するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。詳細は、第4.1.2項「Fusion Middleware Controlを起動してファーム・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  2. Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページに移動します。詳細は、第4.1.3項「Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページとDiscovererコンポーネント・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  3. 「Discoverer」メニューから、「管理」を選択します。

    「Discoverer管理」ページが表示されます。

    em_admin.gifの説明は前後にあります。

    Discovererの接続ページの「データベースの詳細」列は、Internet Explorerでのみ表示されます。

    既存のパブリック接続が「パブリック接続」の下に表示されない場合は、Oracle Business IntelligenceインストールがOracle Internet DirectoryおよびDiscovererに必要な2つのデータベース・スキーマ(PStoreスキーマおよびPortlet Providerスキーマ)に関連付けられていないことを意味します。詳細は、第1.3項「Oracle BI Discovererのインストールについて」を参照してください。

  4. 「作成」をクリックします。

    「パブリック接続の作成」ページが表示されます。

    oem5.gifの説明は前後にあります。
  5. 接続の詳細を入力し、「OK」をクリックして、詳細を保存します。

    新しく作成した接続が、「Discovererパブリック接続」リストに表示されます。

    Discovererエンド・ユーザーは、Discoverer PlusまたはDiscoverer Viewerに接続して、この新しい接続を選択できます。

注意

3.7 パブリック接続の削除方法

Discoverer PlusユーザーおよびDiscoverer Viewerユーザーに事前定義したログイン詳細を提供しない場合は、パブリック接続を削除します。

パブリック接続を削除するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。詳細は、第4.1.2項「Fusion Middleware Controlを起動してファーム・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  2. Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページに移動します。詳細は、第4.1.3項「Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページとDiscovererコンポーネント・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  3. 「Discoverer」メニューから、「管理」を選択します。

    「Discoverer管理」ページが表示されます。

  4. 削除する接続を選択して、「削除」をクリックします

  5. 確認のプロンプトで「はい」をクリックして、接続を完全に削除します。

    削除した接続は「Discovererパブリック接続」リストから削除され、Discoverer PlusおよびDiscoverer ViewerのDiscoverer接続のページに表示されなくなります。

3.8 Discovererエンド・ユーザーによるプライベート接続の作成を有効にするかどうかを指定する方法

Discoverer PlusユーザーおよびDiscoverer Viewerユーザーがプライベート接続を作成できるかどうかを指定するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。詳細は、第4.1.2項「Fusion Middleware Controlを起動してファーム・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  2. Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページに移動します。詳細は、第4.1.3項「Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページとDiscovererコンポーネント・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  3. 「Discoverer」メニューから、「管理」を選択します。

    「Discoverer管理」ページが表示されます。

  4. 「プライベート接続」リージョンで、「ユーザーに、Discoverer PlusとDiscoverer Viewerでの専用のプライベート接続の定義と使用を許可します。」チェック・ボックスを使用して、ユーザーによるプライベート接続の作成が可能かどうかを指定します。

    Discovererエンド・ユーザーにプライベート接続の作成を可能にする場合は、このチェック・ボックスを選択します。それ以外の場合は、チェック・ボックスの選択を解除します。


    注意:

    Discovererエンド・ユーザーにプライベート接続の作成を許可しない場合、エンド・ユーザーは、cn=URLパラメータを使用してパブリック接続の接続IDを指定しないかぎり、URLパラメータを使用してDiscovererを起動することはできません。詳細は、第12.7項「Discoverer PlusとDiscoverer Viewerに共通するURLパラメータのリスト」を参照してください。


  5. 「OK」をクリックして変更を保存します。

    Discovererエンド・ユーザーにプライベート接続の作成を許可した場合は、図3-2に示すように、Discovererの接続ページに「接続の作成」ボタンが表示されます。

注意