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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
E51909-01
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1 Oracle BI Discovererの概要

この章では、Oracle Business Intelligence Discovererの概要について説明します。この章の内容は次のとおりです。

1.1 Oracle BI Discoverer

データ分析のためのビジネス・インテリジェンス・ツールであるOracle BI Discovererは、Oracle Fusion Middlewareの主要コンポーネントです。Discovererは、直観的な非定型のクエリー、レポート機能、分析、Web公開機能から構成されるビジネス・インテリジェンス・ソリューションを提供します。これらのツールを使用すると、高度な技術的知識を持たないユーザーでも、データ・マート、データ・ウェアハウス、マルチディメンション(OLAP)データ・ソース、オンライン・トランザクション処理システムからの情報にすばやくアクセスできます。DiscovererはOracle Portal、Oracle WebCenter PortalおよびOracle WebLogic Portalとシームレスに統合し、ワークブックやワークシートのWebポータルへの迅速なデプロイを可能にします。

Oracle BI Discovererは、Oracleデータベースと連動する複数の統合コンポーネントで構成されており、統合化された完全なビジネス・インテリジェンス・ソリューションを提供します。図1-1にDiscovererのコンポーネントを示します。

図1-1 Discovererコンポーネント

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Discovererコンポーネント」の説明

Oracle BI Discovererには、エンド・ユーザー向けに、次の2つの主なビジネス分析ツールがあります。

図1-2 Oracle BI Discoverer Plus

図1-2の説明は前後にあります。

図1-3 Oracle BI Discoverer Viewer

図1-3の説明は前後にあります。

Discovererには、様々なポータルでDiscovererワークシートとグラフが公開できるPortlet Providerが含まれています(詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Portlets公開ガイド』を参照)。

Discovererには、次のアプリケーションを使用してDiscoverer接続、ワークブックおよびワークシートを取得し、クエリーを実行し、ワークシートのコンテンツを返すことが可能なアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)である、Discoverer Webサービスが含まれています。

Oracle Fusion Middleware Controlを使用すると、Discovererの中間層コンポーネントを管理できます。詳細は、第4.1項「Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlについて」を参照してください。

Discovererの典型的なワークフローは次のとおりです。

1.2 Discoverer 11gリリース1 (11.1.1)の新機能

この項では、Oracle BI Discoverer 11gリリース1 (11.1.1)の重要な構成変更についてのリストを示します。

1.3 Oracle BI Discovererのインストールについて

Oracle BI Discovererは、次の方法でインストールできます。

1.3.1 Oracle Internet Directoryおよびスキーマに関連付けられたDiscovererインストールについて

標準インストール時に、DiscovererをOracle Internet DirectoryおよびDiscovererに必要な2つのデータベース・スキーマ(PStoreスキーマおよびPortlet Providerスキーマ)に関連付けます。特に記載がないかぎり、このマニュアルでは、このタイプのインストールを前提としています。

Discovererソフトウェアは、Oracle Internet Directoryおよびスキーマと同じマシンに存在する場合もあれば、別のマシンに存在する場合もあります。詳細は、第6章「複数マシン環境または複数インスタンス環境におけるDiscovererの管理」を参照してください。

Discovererの複数のインスタンスをサポートするために、複数のPStoreスキーマおよびPortlet Providerスキーマを設定できます。Oracle Internet Directoryは、Discovererでサポートされている唯一のアイデンティティ・ストアです。

このタイプのインストールで使用可能なコンポーネントは、次のとおりです。

  • Discoverer Plus RelationalおよびDiscoverer Plus OLAP

  • Discoverer Viewer

  • Discoverer Portlet Provider

  • Discoverer Web Services

  • Oracle HTTP Server (OHS)

  • WebLogicサーバー

  • OPMN

  • Oracle Fusion Middleware Control

  • Oracle Web Cache

  • Oracleシングル・サインオン

  • Discoverer接続の管理ページ

  • Discovererのプライベート接続とパブリック接続

  • DiscovererのSSL機能

  • Oracle Identity Management

エンド・ユーザーは、Discovererの接続ページを使用して、Discovererの起動やログイン詳細の管理を行うことができます。Discoverer接続の詳細は、第3章「Oracle BI Discoverer接続の管理」を参照してください。

図1-4にあるように、インストールが終了すると、DiscovererはOracle Fusion Middleware Controlホームページの「Fusion Middleware」リージョンにリストされます。

図1-4 DiscovererインストールのFusion Middleware Controlホームページ

図1-4の説明は前後にあります。

Fusion Middleware Controlの表示方法の詳細は、第4.1.2項「Fusion Middleware Controlを起動してファーム・ホームページを表示する方法」を参照してください。Oracle Fusion MiddlewareのCDからインストールしたコンポーネントの表示方法の詳細は、第4.1.3項「Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページとDiscovererコンポーネント・ホームページを表示する方法」を参照してください。

1.3.2 Discovererスタンドアロン・インストールについて

Discovererスタンドアロン・インストールでは、次のリストに示すように、限られた数のコンポーネントが提供されます。

  • Discoverer Plus RelationalおよびDiscoverer Plus OLAP

  • Discoverer Viewer

  • Discoverer Portlet Provider (インストールされるが使用できない)

  • Discoverer Web Services (インストールされるが使用できない)

  • DiscovererのSSL機能

  • Oracle HTTP Server (OHS)

  • WebLogicサーバー

  • OPMN

  • Oracle Fusion Middleware Control

  • Oracle Web Cache

注意: エンド・ユーザーは直接ログインのページを使用してDiscovererを起動します。Discoverer PlusおよびDiscoverer Viewerのパブリック接続と、Oracleシングル・サインオンは使用できません。

図1-4にあるように、インストールが終了すると、DiscovererはOracle Fusion Middleware Controlホームページの「Fusion Middleware」リージョンにリストされます。

1.3.3 DiscovererインストールとOracleデータベースについて

データベース要件の詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html『Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations』を参照してください。

1.4 Oracle BI Discovererの構成について

Oracle BI Discovererは、インストールした後、特に構成を行わなくても機能します。必要に応じて、次の表にリストされている、Discoverer中間層の構成タスクを1つ以上実行します。

構成タスク 参照する項

Discovererを構成してOracle Applicationsと併用する。

第14章「Oracle BI DiscovererとOracle E-Business Suite」


Discovererを構成してファイアウォールおよび非武装地帯を使用する。

第13章「Oracle BI Discovererのセキュリティ管理」


Fusion Middleware Controlを使用してDiscoverer中間層(Discovererサービスの起動および停止など)を構成する。

第4章「Discovererの管理と構成」


Discovererのインストールを確認する。

第1.5項「Oracle BI Discovererインストールの確認方法」


パブリック接続(データベースへのログイン)を作成する。

第3章「Oracle BI Discoverer接続の管理」


Discoverer Viewerの外観をカスタマイズする。

第8章「Discovererのルック・アンド・フィールのカスタマイズ」


DiscovererとOracle Web Cacheをデプロイしてパフォーマンスを向上する。

第7章「Oracle Web CacheとのDiscoverer Viewerの使用」


URL詳細を使用して特定のDiscovererワークブックおよびワークシートをデプロイする。

第12章「URLパラメータを使用したOracle BI Discovererの起動」


Discovererで使用される管理アカウントの情報を得る。

付録D「Oracle BI Discoverer管理アカウント情報」


Discoverer構成ファイルの情報を得る。

付録A「Oracle BI Discovererの構成ファイル」


Discovererを微調整して最適なパフォーマンスとスケーラビリティを得る。

第10章「Oracle BI Discovererのパフォーマンスおよびスケーラビリティの最適化」


Discoverer Plus OLAPのDiscovererカタログをインストールおよび構成する。

第5章「Discoverer Plus OLAPの構成」


Discovererにロード・バランシングを提供するか、中央のDiscovererプリファレンス・サーバーを指定する。

第6章「複数マシン環境または複数インスタンス環境におけるDiscovererの管理」


Discoverer PlusまたはDiscoverer Viewerを実行する。

第2章「Oracle BI Discovererの開始」


Discovererエンド・ユーザー・プリファレンスの指定

第9章「Oracle BI Discovererプリファレンスの管理」


新しいリリースへのDiscovererのアップグレード

付録B「以前のリリースのDiscovererからのアップグレード」



1.5 Oracle BI Discovererインストールの確認方法

Oracle BI Discovererのインストールを確認するには:

  1. Webブラウザを起動して、Oracleのインストールで使用した完全修飾ホスト名(必要な場合はポート番号を含む)を含むDiscoverer ViewerのURLを入力します。

    例:

    http://<host.domain>:<port>/discoverer/viewer

    DiscovererのインストールがOracle Internet DirectoryおよびDiscovererに必要な2つのデータベース・スキーマ(PStoreスキーマおよびPortlet Providerスキーマ)に関連付けられていない場合は、エンド・ユーザーが「Oracle BI Discovererに接続」ページの「直接接続」領域を使用して直接接続します(次のスクリーンショットを参照)。

    connect3.gifの説明が続きます。
    図connect3.gifの説明

    注意: シングル・サインオン(SSO)が有効になっている場合は、最初にSSO/OAMユーザーとしての認証が要求されます。

    DiscovererのインストールがOracle Internet DirectoryおよびDiscovererに必要な2つのデータベース・スキーマ(PStoreスキーマおよびPortlet Providerスキーマ)に関連付けられている場合は、「Discoverer Viewerに接続」ページが表示されます(次のスクリーンショットを参照)。

    connect.gifの説明は前後にあります。
  2. 「接続の選択」領域が表示された場合は、次のいずれかを実行します。

    • 「接続」列で接続名を選択し、Discoverer Viewerを起動します。

    • プライベート接続を作成し、データベース・ログイン詳細を保存します(プライベート接続を追加するには「接続の作成」をクリックします)。次に新しい接続を選択します。

    • 「直接接続」領域を使用してログイン詳細を入力し、「実行」をクリックしてDiscoverer Viewerを起動します。

  3. 「直接接続」領域のみ表示された場合は、ログイン詳細を入力して「OK」をクリックします。

    「ワークシート・リスト」ページが表示されます。このページを使用すると、開くワークシートを選択できます。これでDiscovererの強力なビジネス・インテリジェンス分析ツールを使用して、データの分析を開始できます。

注意

1.6 Discovererへの接続について

Discovererエンド・ユーザーは、次の2つの方法でDiscovererに接続できます。

また、Discoverer中間層の管理者がパブリック接続を作成すると、Discoverer PlusおよびDiscoverer Viewerのエンド・ユーザーは、Discovererをログイン詳細を入力せずに自動で起動できるようになります。詳細は、第3.6項「パブリック接続の作成方法」を参照してください。

1.7 Oracle BI Discovererアーキテクチャ

Oracle BI Discovererには、Web環境の分散化特性を活用する、複数層アーキテクチャがあります。1台のマシンにOracle BI Discovererアーキテクチャのすべての層をインストールすることも可能ですが、パフォーマンスと信頼性を最大限に活用するために、各層を複数のマシンに分散してインストールすることをお薦めします。

図1-5 Discovererの複数層アーキテクチャ

図1-5の説明は前後にあります。

注意: 複数のアプリケーション・サーバーを1台のマシンにインストールできます。

Discovererの複数層アーキテクチャは次の層で構成されます。

注意

1.8 Discovererクライアント層について

Discovererのクライアント層は、Discoverer PlusまたはDiscoverer ViewerにアクセスするWebブラウザです(図1-6を参照)。また、Discovererクライアント層には次の部分も含まれます。

Discoverer PlusおよびDiscoverer Viewerをエンド・ユーザーにデプロイするには、適切なURLをエンド・ユーザーに提供する必要があります。詳細は、第2章「Oracle BI Discovererの開始」を参照してください。

図1-6 Discovererクライアント層

図1-6の説明は前後にあります。

Fusion Middleware Controlを使用して、Discovererクライアント層コンポーネントを有効および無効にできます。詳細は、第4.5項「Discovererクライアント層コンポーネントの有効化および無効化について」を参照してください。

1.8.1 Discovererクライアント層とDiscoverer Plusについて

Discoverer Plusの場合、クライアント・マシンの要件は、Java仮想マシン(JVM)とJava対応のWebブラウザ(たとえば、Microsoft Internet Explorer、Netscape NavigatorまたはMozilla Firefox)の使用のみになります。ソフトウェア要件の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Portal、Forms、ReportおよびDiscovererインストレーション・ガイドを参照してください。

マシンを初めてDiscovererに接続すると、Discoverer PlusアプレットがDiscoverer中間層からダウンロードされ、クライアントのマシンにキャッシュされます。

Discoverer Plusアプレットには、ワークブックを作成してデータを分析するための、Discoverer Plusユーザー・インタフェースおよび機能が含まれています。以降のユーザーのログイン時には、Discoverer Plusアプレットはローカル・キャッシュから実行されるため、ダウンロードは行われません。

注意: Discovererをアップグレードすると、ユーザーがDiscovererクライアント・マシンにDiscoverer Plusアプレットをダウンロードする必要があることがあります。詳細は、第2章「Oracle BI Discovererの開始」を参照してください。

1.8.2 Discovererクライアント層とDiscoverer Viewerについて

Discoverer Viewerの場合、クライアント・マシンに対する最小要件は、そのマシンでWebブラウザを介してHTMLを実行できることです。

DiscovererでサポートされるWebブラウザのバージョンの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Portal、Forms、ReportおよびDiscovererインストレーション・ガイドを参照してください。

1.9 Discoverer中間層について

Discoverer中間層はDiscovererアーキテクチャの一部であり、Discoverer中間層の管理者が管理します。

図1-7 Discoverer中間層

図1-7の説明は前後にあります。

図1-7に示すように、Discoverer中間層は、次のコンポーネントで構成されます。

注意

1.9.1 Discoverer Java EEアプリケーションについて

図1-8に示すように、Discoverer Java EEアプリケーションは、次のコンポーネントで構成されます。

図1-8 Discoverer Java EEアプリケーション

図1-8の説明は前後にあります。

サーブレットは、サーバー・マシンで動作するJavaコードのモジュールで構成されており、クライアント・マシンからのリクエストに応答します。サーブレットを使用することにより、クライアント側の処理を最小限にすることができます。

Discovererサーブレットは、サーブレットを実行するためのサーブレット・エンジンを含むWebLogic管理対象サーバーにデプロイされます。

Discovererサーブレットの起動および停止の詳細は、第4.4項「Discovererサーブレットの起動および停止について」を参照してください。

1.9.1.1 Discovererサーブレット

Discovererサーブレットは、Discoverer PlusおよびDiscoverer Viewerの接続とログインを管理します。

1.9.1.2 Discoverer Plusサーブレット

Discoverer Plusサーブレットは、Discoverer Plus Relationalアプレットとそのセッションに対して開始されたDiscoverer Sessionプロセスとの間のトラフィックを処理します。

1.9.1.3 Discoverer Portlet Providerサーブレット

Discoverer Portlet Providerサーブレットは、Discovererワークシートを公開するためのユーザー・インタフェースを提供し、ポータル・ページのDiscovererワークブックにリンクします。Discoverer Portlet Providerの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Portlets公開ガイド』を参照してください。

1.9.1.4 Discoverer Web Servicesサーブレット

Discoverer Web Servicesサーブレットは、SOAPプロトコルを介してDiscoverer接続、ワークブック、ワークシートを取得し、ワークシート・クエリーを実行して、ワークシートのコンテンツを返すためのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を提供します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Web Services APIユーザーズ・ガイド』を参照してください。

1.9.2 Discoverer CORBAコンポーネントについて

Discoverer CORBA(Common Object Request Broker Architecture)コンポーネントは、エンド・ユーザーがDiscoverer Sessionを開始したとき(つまり、ユーザーがDiscoverer PlusまたはDiscoverer Viewerに接続したとき)に、Discovererをアクティブ化します。

Discoverer CORBAコンポーネントは、すべてのDiscovererクライアント層コンポーネント(Discoverer Plus、Discoverer Viewer、Discoverer Portlet ProviderおよびDiscoverer Web Services)で使用されます。

図1-9に示すように、Discoverer CORBAコンポーネントは、次のコンポーネントで構成されます。

図1-9 Discoverer CORBAコンポーネント

図1-9の説明は前後にあります。

1.9.2.1 Discovererセッション・コンポーネント

Discovererセッション・コンポーネント(CORBAサーバーとも呼ばれます)は、データベースへの接続やワークブックを開くなど、Discovererの操作を実行します。Discovererセッション・コンポーネントにより、Discovererサーブレットまたはアプレットとデータベースとの間のリンクが提供されます。アクティブなユーザー・ログイン・セッションごとに、1つのDiscovererセッション・コンポーネントがあります。

1.9.2.2 Discovererプリファレンス・サーバー・コンポーネント

Oracle BI Discovererプリファレンス・サーバー・コンポーネントにより、すべてのDiscovererユーザー(Discoverer PlusおよびDiscoverer Viewerの両方)のプリファレンスが1箇所に保存されます。Discoverer中間層は、保存されたプリファレンスに従って、デフォルトのDiscoverer動作を指定します。

詳細は、第4.2項「Fusion Middleware Controlを使用したDiscoverer中間層コンポーネントの管理について」を参照してください。

注意: 異なるマシンでそれぞれ別のDiscovererセッション・コンポーネントを実行する複数のマシン環境では、Discovererは単一のプリファレンス・サーバーを使用します。単一のプリファレンス・サーバー・コンポーネントの指定の詳細は、第6.6項「複数のマシン環境でのDiscovererプリファレンス・コンポーネントについて」を参照してください。

1.10 Discovererデータベース層について

Discovererアーキテクチャのデータベース層には、データおよびメタデータが含まれます。

図1-10 Discovererデータベース層

図1-10の説明は前後にあります。

図1-10に示すように、Discovererデータベース層は、次のコンポーネントで構成されます。

EULを作成および管理するには、Discoverer Administratorを使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド』を参照してください。

注意

1.11 Oracle BI Discovererの動作

この項では、Discoverer PlusおよびDiscoverer Viewerの動作について説明します。

1.11.1 Discoverer Plus Relationalの動作

この項では、Discoverer Plus RelationalがDiscovererサービス層およびデータベースと連携する方法について説明します。

図1-11 Discoverer Plus Relationalのプロセス

図1-11の説明は前後にあります。
  1. クライアント・コンピュータでWebブラウザを起動し、Discoverer PlusサーブレットのURLを入力します。

  2. WebブラウザがDiscovererサービス層のDiscoverer Plusサーブレットにアクセスすると、リクエストがDiscovererサーブレットに転送されます。

  3. DiscovererサーブレットではDiscovererの接続ページを取得し、これをDiscoverer Plusサーブレットに返します。次に、Discoverer Plusサーブレットによりページがクライアントに返されます。

  4. ユーザーがログインします(直接接続するか、またはDiscoverer接続を使用します)。

  5. Discoverer Plus Relationalアプレットがクライアント・コンピュータに転送されます(転送されていない場合)。

  6. この間に、DiscovererサーブレットではDiscovererセッションが開始され、セッションとの接続が確立されます。

  7. Discovererセッションがリクエストを送信し、データベースからデータを取得します。

  8. DiscovererセッションがデータをDiscovererサーブレットに転送します。Discovererサーブレットにより、Discoverer Plusサーブレットにデータが転送され、そこからクライアント・マシンに転送されます。

1.11.2 Discoverer Plus OLAPの動作

この項では、Discoverer Plus OLAPがDiscovererサービス層およびデータベースと連携する方法について説明します。

図1-12 Discoverer Plus OLAPのプロセス

図1-12の説明が続きます
「図1-12 Discoverer Plus OLAPのプロセス」の説明

  1. クライアント・コンピュータでWebブラウザを起動し、Discoverer PlusサーブレットのURLを入力します。

  2. WebブラウザがDiscovererサービス層のDiscoverer Plusサーブレットにアクセスすると、リクエストがDiscovererサーブレットに転送されます。

  3. DiscovererサーブレットではDiscovererの接続ページを取得し、これをDiscoverer Plusサーブレットに返します。次に、Discoverer Plusサーブレットによりページがクライアントに返されます。

  4. ユーザーがログインします(直接接続するか、またはDiscoverer接続を使用します)。

  5. Discoverer Plus OLAPアプレットがクライアント・コンピュータに転送されます(転送されていない場合)。

  6. Discoverer Plus OLAPはデータベースに直接接続します。

1.11.3 Discoverer Viewerの動作

この項では、Discoverer ViewerがDiscovererサービス層およびデータベースと連携する方法について説明します。

図1-13 Discoverer Viewerのプロセス

図1-13の説明は前後にあります。
  1. クライアント・コンピュータでWebブラウザを起動し、DiscovererサーブレットのURLを入力します。

  2. WebブラウザがDiscovererサービス層上のDiscovererサーブレットにアクセスします。

  3. DiscovererサーブレットがDiscovererの接続ページを取得して、クライアントに返します。

  4. ユーザーがログインします(直接接続するか、またはDiscoverer接続を使用します)。

  5. この間に、DiscovererサーブレットではDiscovererセッションが開始され、セッションとの接続が確立されます。

  6. Discovererセッションがリクエストを送信し、データベースからデータを取得します。

  7. DiscovererセッションがデータをDiscovererサーブレットに転送します。DiscovererサーブレットはHTMLページを生成し、そのページをクライアント・マシンに転送します。

1.12 Oracle BI Discovererのナビゲーション

キーボードによるナビゲーション

Oracle BI Discovererでは、標準のキーボード・ナビゲーションがサポートされています。標準のキーボード・ナビゲーションには、[Tab]キー、ニーモニック([Alt]キーおよび下線付きの文字キー)およびアクセラレータ([Alt]+[F4]キーでウィンドウを閉じるなど)の使用が含まれます。

DiscovererでのJAWSスクリーン・リーダーの使用

ユーザーがDiscovererでスクリーン・リーダー(たとえば、JAWS)を使用する場合は、Discoverer Plusを構成して別のウィンドウに表示されるようにする必要があります。これには、framedisplaystyle構成値をseparateに設定してデプロイします。詳細は、第12.8項「Discoverer Plus固有のURLパラメータのリスト」または第5.7項「Discoverer Plus OLAPのURLパラメータ」を参照してください。

また、クエリーの進行状況ページを遅延させることによってページがリフレッシュ前にスクリーン・リーダーがページを読み取るのに十分な時間を確保する必要がある場合があります。