WebDAVは、Javaクライアント(DAV Explorerなど)、オープン・ソース・ツール(CadaverやSitecopyなど)、Apple GUIツール(Goliathなど)、および市販のオーサリング・ツール(Macromedia DreamweaverやAdobe Photoshopなど)でサポートされています。
次のように、用途に適したツールを使用する必要があります。
Oracle Driveは、MDS RepositoryのPortalスキーマをドライブとしてマップし、Windowsデスクトップから直接デスクトップ・オーサリングおよび公開、Portal固有のメタデータの定義を行えるようにする強力なWebDAVクライアントです。
他のWebDAVクライアントと異なり、Oracle Driveでは、メモ帳を含むMicrosoftの任意のアプリケーションを使用して、WebDAVに対応していないPortalコンテンツも編集し、表示することができます。
Oracle Driveは広範なメニュー・オプションを搭載し、Portalのユーザー・インタフェースのコンテキストに直接移動して、選択したメニューを実行できます。
Oracle DriveはOracle Portal 9.0.4.1以降で使用できます。Oracle Fusion Middlewareの中間層、インフラストラクチャ、Metadata Repositoryでの追加構成は必要ありません。
Microsoft Webフォルダは、Windowsで購入後そのまま使用できます。Portalコンテンツ作成者に有益なツールです。Webフォルダでは、MDS RepositoryのPortalスキーマをWindowsドライブのようにマップし、WebDAV対応アプリケーションを使用してドキュメントをその場で編集し、MDS RepositoryのPortalスキーマに直接保存できます。MDS RepositoryのPortalスキーマはWindowsのエクスプローラではフォルダ階層として表示されるため、ファイルのコピー、移動、削除といった一般的なコンテンツ作成タスクを実行できます。特別な知識は必要ありません。
Webフォルダまたはネットワーク・プレースの詳細は、18.6項「WebフォルダをWebDAVクライアントとして使用」を参照してください。
Cadaverは、FTPまたはTelnetクライアントと似ています。put
やget
などのコマンドを使用して、ファイルをアップロードおよびダウンロードします。Telnetを使用する場合と同じようにコンテンツをコピー、移動および削除できます。CadaverはUNIXオペレーティング・システムで使用できます。
Cadaverの詳細は、18.7項「CadaverをWebDAVクライアントとして使用」を参照してください。
Sitecopyは、MDS RepositoryのPortalスキーマでスクリプトによる一括操作を実行する場合に適しています。ファイル・システムのディレクトリ構造をOracle Portalに、Portalのページ構造をファイル・システムに複製できます。他のWebDAV対応リポジトリをMDS RepositoryのPortalスキーマに自動的に複製する場合は、Sitecopyを選択してください。
ファイル・システムまたは外部リポジトリから数百または数千のファイルをMDS RepositoryのPortalスキーマに移動する場合は、Sitecopyを使用します。Sitecopyを使用すると、ソース・リポジトリとPortalリポジトリ間で大量のファイルを一括して、または定期的にコピーして移動する際の転送効率が向上します。
Sitecopyの詳細は、18.8項「SitecopyをWebDAVクライアントとして使用」を参照してください。
注意: 「保留中」ステータスのアイテムと同じ名前のアイテムを追加する場合は、WebDAVクライアントを使用できません。保留中のアイテムを編集しようとしているとみなされるためです。保留中のアイテムと同じ名前のアイテムを追加するときは、Portalのユーザー・インタフェースを使用できます。Portalのユーザー・インタフェースでは、この操作は異なるアイテムの追加とみなされるためです。新しいアイテムは、一意の名前で作成されます。 アイテムを表示できるユーザー権限とアイテムのステータスの詳細は、17.9.3項「アイテムURLのセキュリティ」を参照してください。 |