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Oracle® Fail Safeインストレーション・ガイド
リリース4.1 for Microsoft Windows
B72448-01
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2 Oracle Fail Safeのインストール

この章では、Oracle Fail Safe Manager、Oracle Fail SafeおよびOracle Fail Safe固有の追加のサーバー・コンポーネントのインストール手順について、順を追って説明します。


注意:

Oracle Fail Safeの以前のリリースからアップグレードする場合は、付録Aでローリング・アップグレードの実行の詳細を参照してください。

この章のディスカッションでは、ハードウェア構成の設定、Microsoft WindowsとMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタのインストールを行っていることを前提とします。Oracle Fail SafeでOracle製品と他のコンポーネントを構成するには、Oracle Fail Safeをインストールする前にコンポーネント・ソフトウェアをインストールしてください。

この章では、次の項目について説明します。

2.1 インストール前のチェックリストの確認

次のインストール前のチェックを実行します。

2.2 Oracle Fail Safeソフトウェアのインストール

Microsoftのドキュメントで説明されているようにMicrosoft Windows Serverをインストールし、Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタを構成および検証した後、Oracle Fail Safeのインストールを準備します。Oracle Fail Safeをすべてのクラスタ・ノードにインストールしますが、Oracle Fail Safeのインストールは1回に1ノードずつ順に実行します。同時にクラスタ・ノード上にOracle Fail Safe Managerをインストールすることもできます。

Oracle Fail Safe Managerをクライアント・システムにインストールするには、Microsoft Windowsを実行している必要があります。Oracle Fail SafeはMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ・マネージャがインストールされていることを検出すると、クラスタ・ツールという名前のMMCコンソールを作成します。このコンソールには、Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ・マネージャおよびOracle Fail Safe Manager MMCスナップインが含まれます。単一のインタフェースのツールを使用する機能も提供します。

Microsoft Windows Serverに必要なバージョンについては、『Oracle Fail Safeリリース・ノートfor Microsoft Windows』を参照してください。


注意:

Microsoft Windowsサービス・バックをサポートされている任意のバージョンから別のバージョンにアップグレードする場合、Oracle Fail SafeでサポートされているリソースのOracle Fail Safeまたはソフトウェアをインストールしているかどうかにかかわらず、アップグレードできます。

Oracle Fail Safeをインストールするには、次の手順を実行します。

手順1   Oracle Universal Installerの起動。

Oracle Fail Safeソフトウェア・キットに含まれているOracle Universal Installerを使用して、Oracle Fail Safeをインストールします。

Oracle Universal Installerは、オペレーティング・システムで使用されている言語と同じ言語で自動的にインストールを実行します。たとえば、ノードのオペレーティング・システムが日本語の場合、Oracle Universal Installerは自動的に日本語でインストールを実行します。

Oracle Universal Installerが起動すると、コマンド・インタプリタ・ウィンドウが開き、インストーラが前提条件をチェックしていることを示します。すべての前提条件が整っている場合にはようこそウィンドウが開きます。前提条件の一部またはすべてのチェックに失敗すると、続行するかどうかをたずねられます。続行を選択すると、インストールは失敗します。

手順2   ようこそウィンドウ: インストール済のコンポーネントおよびOracleホームの検証。

ようこそウィンドウが開いたときに、「インストールされた製品」をクリックしてインストールされているOracleコンポーネントとそれらに常駐するOracleホームを表示することもできます。続行する場合には、「次へ」をクリックします。

手順3   インストール・タイプの選択・ウィンドウ: インストール・タイプの選択。

インストール・タイプ・ウィンドウで、実行するインストールのタイプを次のように指定します。

  1. インストール・タイプを選択します。

    • 「標準」を選択すると、Oracle Fail Safe ManagerとOracle Fail Safeサーバーがインストールされます。「標準」は、デフォルトのインストール・タイプです。

    • 「クライアントのみ」を選択すると、Oracle Fail Safe Managerがインストールされます。

    • 「カスタムまたは再インストール」を選択すると、インストールまたは再インストールする各コンポーネントを指定できます。

  2. 「次へ」をクリックします。

手順4   ホームの詳細の指定ウィンドウ: Oracle Fail SafeをインストールするOracleホーム・ディレクトリの指定。

ホームの詳細の指定ウィンドウで、次のようにOracleホームおよび宛先パスを指定します。

  1. 「名前」フィールドの「インストール先」に、Oracle Fail SafeソフトウェアをインストールするOracleホームの一意な名前を入力します。

  2. 「パス」フィールドの「インストール先」に、前の手順で入力したOracleホームに対するディレクトリ指定を入力します。

  3. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    • Oracle Fail Safeは、共有のクラスタ・ディスクではなく、プライベート・ディスクにインストールする必要があります。

    • 各クラスタ・ノードで同じホーム名およびパスを使用して、Oracle Fail Safeサーバー・ソフトウェアをインストールする必要があります。


手順5   使用可能な製品コンポーネント・ウィンドウ: コンポーネントの選択。

手順3「標準」インストールを選択した場合、手順6に進みます。手順3クライアントのみを選択した場合、手順9に進みます。手順3「カスタムまたは再インストール」を選択した場合には、このウィンドウで、次の手順に従ってインストールするコンポーネントを指定してください。

デフォルトでは、すべてのOracle Fail Safeコンポーネントが選択されます。インストールしないコンポーネントを解除する必要があります。

Oracle Fail Safe Server 4.1.0.0.0またはOracle Fail Safe Manager 4.1.0.0.0を削除できることに注意してください。ただし、Java Runtime Environment 1.6.0.11.0は削除できません。「すべて選択解除」を選択すると、OUI-10088: これは必須コンポーネントです。というエラー・メッセージが表示されます。必須コンポーネントは選択解除できません。「OK」をクリックして続行するか、「詳細」をクリックして必須コンポーネントを表示します。

必要なOracle Fail Safeコンポーネントを選択した後、「次へ」をクリックします。

手順6   クラスタ・サービスが再開されますウィンドウ: ノードで実行中のクラスタ・リソースのフェイルオーバー。

Oracle Universal Installerでは、クラスタ・サービスのサービスが再開することを示すウィンドウが表示されます。つまり、現在ノードに常駐するクラスタ・リソースは、クラスタの他のノードにフェイルオーバーされます。

手順7   Oracle Fail Safe Serverのユーザー名ウィンドウ: Oracle Fail Safeのドメイン・ユーザー・アカウントの入力。

手順3でOracle Fail Safeサーバーのインストールを選択した場合、このウィンドウで、次の手順に従ってユーザー名を指定してください。

Oracle Fail Safe Serverのユーザー名ウィンドウで、次のように入力します。

  1. 管理者権限を持つユーザー・アカウントに対する「ユーザー名」ボックスに値を入力します。

    たとえば、EXAMPLEDOMAINを使用し、ユーザー名がadminである場合、EXAMPLEDOMAIN\adminと入力します。

  2. 「次へ」をクリックします。

Oracle Fail Safeは、ユーザーが指定したアカウントを使用してクラスタにアクセスします。Oracle Fail Safeは、このクラスタのすべてのノードに管理者権限を持つ(システム・アカウントではなく)ドメイン・ユーザー・アカウントである必要があるユーザー・アカウントでMicrosoft Windowsサービス(Oracle Fail Safeと呼ばれます)として実行されます。アカウントはこのクラスタのすべてのノードで同じにする必要があり、そうでない場合はOracleリソースの構成の検証、このリソースをグループに追加などのクラスタワイド操作を試行する際にエラー・メッセージが表示されます。

手順8   Oracle Fail Safe Serverのパスワードウィンドウ: Oracle Fail Safeのドメイン・ユーザー・アカウントのパスワードの入力。

手順3でOracle Fail Safeサーバーのインストールを選択した場合、このウィンドウで、次の手順に従ってパスワードを指定してください。

Oracle Fail Safe Serverのパスワードウィンドウで、次のように入力します。

  1. このアカウントのパスワードを、「パスワードの入力」および「パスワードの確認」ボックスに入力します。

  2. 「次へ」をクリックします。

手順9 サマリー・ウィンドウ: コンポーネントのインストールの検証。

サマリー・ウィンドウには、このインストールで選択されたコンポーネントが一覧表示されます。

サマリー・ウィンドウに表示された情報が正しいことを確認します。インストールしないコンポーネントがサマリーに含まれている場合は、「戻る」ボタンをクリックしてインストールのダイアログ・ボックスに戻り、コンポーネントの選択を解除します。

サマリー・ウィンドウの情報が正しい場合は、「インストール」をクリックして、インストールを開始します。


注意:

システムにインストールを実行するための十分な領域がない場合は、「必要な領域」の下のテキストが赤で表示されます。

手順10   インストール・ウィンドウ: インストールの進捗状況の表示。

インストール・ウィンドウに、インストールの進捗状況が表示されます。

通常、インストールは1から5分で完了します。

手順11   構成アシスタント・ウィンドウ: 選択したコンポーネントの構成および起動。

インストールが正常終了すると、ツール名、構成プロセスのステータスおよびタイプを表示する構成アシスタント・ウィンドウが開きます。

手順12   インストールの終了ウィンドウ: インストールの確認。

インストールの終了ウィンドウが表示されます。Oracle Fail Safeおよびその他のコンポーネントのインストールを確認するには、「インストールされた製品」をクリックします。

手順13   Oracle Fail Safeインストールの検証。

Oracle Fail Safeのインストールの検証の詳細は、第3章を参照してください。