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Oracle® Fail Safeインストレーション・ガイド
リリース4.1 for Microsoft Windows
B72448-01
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5 インストールの問題のトラブルシューティング

この章では、Oracle Fail Safeのインストールと削除における問題のトラブルシューティングに役立つ一般的情報を提供します。この章には、次の各項目が含まれます。

5.1 アップグレード後のFSCMDコマンドの問題の概要

リリース3.4.2より前は、Oracle Fail Safeクライアント・ディレクトリがシステム・パスの環境変数に含まれていたため、FSCMDコマンドの呼出しに完全なディレクトリ指定は不要でした。3.4.2以降は、ディレクトリはシステム・パスの環境変数に含まれていません。

FSCMD実行可能ファイルはORACLE_HOME\FailSafe\Clientディレクトリに格納されており、ORACLE_HOMEはOracle Fail Safeホーム・ディレクトリです。ORACLE_HOME\FailSafe\Client以外のディレクトリでは、FSCMDコマンドを実行するときにフルパスを指定する必要があります。

5.2 Oracle Fail Safeのインストールの問題の概要

Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタが構成されていないシステム(クライアント・システムなど)でOracle Universal Installerを実行している場合、Oracle Fail Safeをインストールしようとするとエラー・ウィンドウが開き、Oracle Fail SafeはMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタが稼働しているシステムにインストールする必要があることを示すエラーが表示されます。Oracle Fail Safeをインストールする前にMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ・マネージャを構成する必要があります。

このようなメッセージが表示された場合には、インストールを続行しないでください。「OK」をクリックしてインストール・ウィンドウに戻り、「クライアントのみ」のインストールを選択してください。「クライアントのみ」のインストールの詳細は、第2章を参照してください。

5.3 Oracle Fail Safeサービス・エントリの検証

Oracle Fail Safeを正常にインストールおよび検証した後、各クラスタ・ノードの「サービス」コントロール パネルには、Oracle Fail Safeという名前の新しいサービス・エントリが含まれる必要があります。

「サービス」コントロール パネルのOracle Fail Safeエントリを検証する手順:

  1. Windowsの「サービス」ウィンドウを開きます。

  2. Oracleサービスのリストを下にスクロールして、「Oracle Fail Safe」エントリを見つけます。

    Oracle Fail Safeの起動状態は、クラスタ・グループが常駐するノードでは「開始」として表示され、別のクラスタ・ノードでは「手動」として表示されます。

  3. 各クラスタ・ノードで、手順12を実行します。

5.4 クラスタ・グループのOracle Fail Safeの検証

Oracle Fail Safeサービスは、Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタによって維持されます。各クラスタ・ノードにOracle Fail Safeを正常にインストールした後、Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ・マネージャを起動し、クラスタ・グループ(クラスタ操作に必要なMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ・リソースを含むグループ)のリソースとしてOracle Fail Safeが含まれていることを確認します。

Oracle Fail Safeがリソースとしてリストされることを確認するには、次に示すようにMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタのPowerShellインタフェースを使用します。

PS C:\Users\john> Get-ClusterGroup "Cluster Group" | Get-ClusterResource

問合せで次の結果が表示されます。

Name                     State   Group          ResourceType
----                     -----   -----          ------------
Cluster Disk 4           Online  Cluster Group  Physical Disk
Cluster IP Address       Online  Cluster Group  IP Address
Cluster Name             Online  Cluster Group  Network Name
Oracle Fail Safe Server  Online  Cluster Group  Generic Service

5.5 OracleリソースがMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタに登録されているかの検証

Oracle Fail Safeをすべてのクラスタ・ノードにインストールしてクラスタを検証した後、 Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ・マネージャを起動して、Oracle Fail Safeのクラスタ・リソース・タイプが含まれていることを確認します。

Oracle DatabaseのOracleリソースがMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタに登録されているかどうかを確認するには、次に示すようにPowerShellインタフェースを使用します。

PS C:\Users\john> Get-ClusterResourceType "Oracle Database"
Name            DisplayName
----            -----------
Oracle Database Oracle Database

Oracle TNS ListenerのOracleリソースがMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタに登録されているかどうかを確認するには、次に示すようにPowerShellインタフェースを使用します。

PS C:\Users\john> Get-ClusterResourceType "Oracle TNS Listener"
Name                DisplayName
----                -----------
Oracle TNS Listener Oracle TNS Listener