Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B63031-05 |
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この序章では、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11g リリース1 (11.1.1)の新機能およびアップグレードの考慮事項について説明します。以前のリリースからOracle BI EEにアップグレードする場合、機能、ツール、手順などに大きな違いがあるため、次の情報をよく読んでください。
この序章には、次のトピックが含まれています。
この項では、Oracle BI EE 11g リリース 1 (11.1.1.7)の新機能を説明します。内容は次のとおりです。
注意: Oracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.7.16およびそれ以降)についての情報が適用されるのは、Oracle Fusion Applications 11gリリース9 (11.1.9)をご使用のお客様およびOracle Fusion Applications 11gリリース8 (11.1.8)をご使用の一部のお客様のみです。 |
Oracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.7.16)の新機能の一部として、「分析」エディタ: 「詳細設定」タブに「無関係なディメンションのすべてのメジャーの合計値を表示します。」チェック・ボックスが追加されて、ENABLE_DIMENSIONALITY変数を設定できるようになりました。詳細は「分析」エディタ: 「詳細設定」タブを参照してください。
注意: Oracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.7.10)に関する情報が適用されるのは、Oracle Fusion Applications 11gリリース8 (11.1.8)をご使用のお客様のみです。 |
Oracle BI EE 11g リリース1 (11.1.1.7.10)の新機能は次のとおりです。
主な用語の変更
このリリースでは、次のように用語が変更されています。
スコアカード戦略貢献ホイールのブレッドクラムはフォーカス軌跡に名前が変更されました。戦略貢献ホイールの詳細は、戦略貢献ホイール図の理解を参照してください。
ダッシュボードの機能強化
このリリースには、ダッシュボードに次の拡張機能が用意されています。
Skyrosという名前の新しいスタイル。Skyrosスタイルについてを参照してください。
ラジオ・ボタンおよびチェック・ボックス・プロンプトを位置合せする機能。「ユーザー入力レイアウト」が「チェック・ボックス」または「ラジオ・ボタン」のどちらかである場合、プロンプト・ページに表示されるプロンプトに水平方向または垂直方向の位置合せを指定できます。詳細は、「新規プロンプト」ダイアログを参照してください。
ダッシュボード・ページの実行を遅延する機能。ダッシュボード・ページの実行の遅延を参照してください。
リクエスト変数が文字列または数値のデータ型である場合に、リクエスト変数のダッシュボード・プロンプトに複数の値を設定および送信する機能。リクエスト変数とはを参照してください。
グラフの改良
このリリースでは、次のようにグラフが機能強化されました。
データ・マーカーの中央揃え。「データ・ラベルの表示」ボックスが「常時」に設定されていて、グラフ・タイプが積上げ縦棒または積上げ横棒のどちらかである場合は、データ・マーカー・ラベルが中央揃えで表示されます。詳細は、「フォント書式」: 「項目」ダイアログ: 「表示オプション」タブを参照してください。
ビューの改良
このリリースには、コンテンツ設計者がより効果的な分析をより速く作成するのを支援する、次のような様々なタイプのビューの拡張機能が含まれています。
プロパティ・ダイアログのすべてのビュー・タイプ(表、ピボット表、グラフなど)に対して、「プロパティの表示」という新しいボタンが追加されました。このボタンは、それぞれのビューの「結果」タブにある「複合レイアウト」内のビュー・コンテナのツールバーにあります。これにより、ビューの「プロパティ」ダイアログが開きます。詳細は、複合レイアウトを参照してください。
「詳細オプション」ボタン(表、ピボット表、単純トレリス、拡張トレリスの各エディタにあります)には、「列のプロパティ」オプションが含まれています。このオプションでは、選択した列または階層レベルに対して、(書式設定などを実行するために)列のプロパティを編集できます。詳細は、「表」および「ピボット表」エディタに共通する追加のコンポーネントおよび「トレリス」エディタに共通する追加のコンポーネントを参照してください。
「新規計算済メジャー」という新しいボタンが、列を含むデータ・ビュー・タイプ(表、ピボット表、グラフなど)に追加されました。このボタンは、「結果」タブの「複合レイアウト」内のツールバーにあり、それぞれのビューのエディタ内にもあります。これにより、「新規計算済メジャー」ダイアログが開きます。詳細は、計算済メジャーの使用を参照してください。
ツリーマップという名前の新しいビュー・タイプ。ツリーマップは、複数のレベルを持つ階層構造を、空間的制約の2次元で可視化して表示したものです。ツリーマップは事前に定義された長方形の領域で、2つのレベルのデータが表示されます。各タイル(つまり四角形)のサイズは1つのメジャーに基づいおり、タイルの色は2番目のメジャーに基づいています。詳細は、ツリーマップ・ビューの編集を参照してください。
グローバル変数を追加する機能。グローバル変数は、特定のデータ型と値の組合せによって作成される列です。詳細は、変数の使用およびグローバル変数とはを参照してください。
サブジェクト領域、サブジェクト領域フォルダおよびサブジェクト領域フォルダ内のオブジェクトをソートする機能。詳細は、サブジェクト領域およびサブジェクト領域フォルダのソート順の変更を参照してください。
KPIおよびOracle Scorecard and Strategy Managementの機能強化
このリリースには、KPIおよびスコアカードに関する、次の機能強化が含まれています。
「KPI」エディタおよびOracle Scorecardでディメンションを固定する際に、複数の値を同時に選択する機能です。詳細は、視点領域についてを参照してください。
新しい「マイ・アカウント」ダイアログ: 「モバイル・プリファレンス」タブ
このリリースでは、Oracle BI Mobileのプリファレンスをユーザーが設定できる「モバイル・プリファレンス」という新しいタブが「マイ・アカウント」ダイアログに追加されました。詳細は、「マイ・アカウント」ダイアログ: 「モバイル・プリファレンス」タブを参照してください。
Oracle BI EE 11g リリース1 (11.1.1.7.0)の新機能は次のとおりです。
ビューを作成するための推奨可視化機能
このリリースでは、ビューを作成するときに、分析内のデータに基づいた推奨ビュー・タイプと、オプションでその用途を選択できます(たとえばトレンド分析用)。
提案される最良の可視化および推奨サブタイプを選択できます。または、かわりに「推奨可視化」オプションを選択して、新しいビューの意図を指定できます。たとえば、ビューで値の比較、パーセンテージの比較、トレンドの可視化またはその他が行われるかどうか。最良のオプションを最上部に置いて並べられたビュー・タイプの提案リストから、優先ビュー・タイプを選択できます。詳細は、推奨可視化機能とはを参照してください。
ブレッドクラム
ユーザーがOracle BIコンテンツ内の位置とOracle BIコンテンツのナビゲートに使用したパスをわかりやすくするためにブレッドクラムが追加されています。ブレッドクラムはページの下部に表示されます。ブレッドクラムまたはブレッドクラム・オーバーフロー・ボタンをクリックすると、ブレッドクラム軌跡の特定の場所にナビゲートできます。詳細は、ブレッドクラムを使用したナビゲートを参照してください。
ダッシュボードの改良
このリリースには、ダッシュボードに次の拡張機能が用意されています。
ダッシュボード・ページを高い忠実度で印刷するためのカスタム印刷レイアウトを作成できます。ダッシュボード・ページを高い忠実度で印刷するためのカスタム印刷レイアウトの作成についてを参照してください。
新規のデフォルト・スタイルはFusionFXです。「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログを参照してください。
「列のプロパティ」メニューに「列の固定」オプションが追加されました。このオプションを使用すると、列をダッシュボード・レイアウトのエッジ(上または左)に固定できます。オブジェクトの「プロパティ」ボタンを参照してください。
列およびセクションの位置およびサイズの制御を可能にする、次のオプションが追加されました:
「セクションのプロパティ」ダイアログおよび「列のプロパティ」ダイアログの「追加の書式設定オプション」領域の「サイズ」オプション
「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログの「ページ・サイズ」オプション
ダッシュボード全体または1つのダッシュボード・ページをMicrosoft Excel 2007+にエクスポートできます。ダッシュボードおよびダッシュボード・ページのエクスポートを参照してください。
ダッシュボード上の分析を置き換えて分析エディタからダッシュボードに戻るオプションの追加:
「<ダッシュボード名>の分析の置換」オプションが「名前を付けて保存」ダイアログに追加されました。このオプションが表示されるのは、ユーザーがダッシュボードを表示しており、埋め込まれた分析の「分析」または「編集」リンクをクリックし、分析を編集し、「名前を付けて保存」を選択して分析を名前変更および保存する場合です。「<ダッシュボード名>の分析の置換」オプションを使用すると、設計者は、変更された分析を選択してダッシュボード上に含めることができます。詳細は、「名前を付けて保存」ダイアログを参照してください。
「<ダッシュボード名>に戻る」オプションが分析エディタに追加されました。このオプションが分析エディタに表示されるのは、ユーザーがダッシュボードを表示しており、埋め込まれた分析の「分析」または「編集」リンクをクリックする場合です。設計者は、このオプションをクリックして分析エディタからダッシュボードに容易に移動できます。詳細は、「分析」エディタを参照してください。
グラフの改良
このリリースでは、様々な方法でグラフが改良されました。
新規グラフ・タイプには次が含まれます:
ウォーターフォール・グラフ。ウォーターフォール・グラフでは、連続的および累積的に値が増加または減少する状況を可視化できます。初期値は、合計に到達するまで後続の値(負と正の両方の変更またはデルタ)と合算され、各メジャーがどの程度全体に寄与しているかにユーザーの関心を向けさせます。
積上げグラフ(面グラフに対する新規サブタイプとして)。積上げグラフは、カテゴリ内で占める割合を比較するのに便利です。積上げグラフは、全体に対して各部分が占める相対値を表示します。
100%積上げグラフ(棒グラフおよび面グラフに対するサブタイプとして)。100%積上げグラフを使用すると、積上げグラフ・サブタイプと同様、全体に対して部分を比較できます。しかし、積上げグラフがメジャーの単位で累計を示すのに対して、100%積上げグラフは常に合計のパーセンテージとして単位を示し、軸スケールは常にゼロから100パーセントとなります。
このリリースでの新しいグラフの詳細は、使用可能なグラフのタイプを参照してください。
データ範囲へのズーム。このオプションを使用すると、システムによって軸の値の範囲が評価され、スケールの適切な最小値および最大値が選択されます。これは、すべての値が互いに近似している、大きい値のセットをグラフ化するときに便利です。詳細は、「グラフのプロパティ」ダイアログ: 「スケール」タブを参照してください。
マスター詳細イベントをリスニングするグラフ・ビューのスライダを非表示にします。マスター詳細関係のグラフでは、分析またはダッシュボードの外観を簡略化する場合に、詳細列を収めるために作成されるスライダを非表示にすることができます。詳細は、詳細ビューの定義を参照してください。
ビューの改良
このリリースには、次のリストのビューを含む、様々なタイプのビューの拡張機能が含まれています。
パフォーマンス・タイルという名前の新規ビュー・タイプ。このタイプのビューには、単一集計のメジャー値が視覚的にシンプルで目立つように表示されます。詳細は、パフォーマンス・タイル・ビューの編集を参照してください。
トレリス・ビューのアクション・リンク。単純なトレリス・ビューでは、外部エッジのコンテキストなど、単位当りの内部グラフでアクション・リンクを使用できるようになりました。アクション・リンクは、凡例や軸ラベルで使用することもできます。拡張トレリス・ビューでは、外部エッジのコンテキストなど、マイクロチャートが1つの単位(総計番号など)として機能する場合、マイクロチャートでアクション・リンクを使用できます。詳細は、アクション・リンクとアクション・リンク・メニューとはを参照してください。
マップ・ビューの場合:
機能を目立たせるために、メジャーによって線の幅を変更します。詳細は、「線」(「レイヤー」)ダイアログを参照してください。
マップ・ビューをマスター詳細関係での詳細としてリンクします。詳細は、詳細ビューの定義を参照してください。
「自動修正」オプション。マップ・ビュー・エラーは様々な理由で発生する可能性があります。問題が欠落しているレイヤー、マップまたはスタイルに関連していると思われる場合は、欠落しているマップ・ビュー・コンポーネントを、空間メタデータに存在する同様の項目に置き換えることで、マップを修正できる可能性があります。詳細は、マップ・ビューの編集を参照してください。
凡例および書式設定の強調表示。詳細は、マップ・ビューのコンポーネントとはを参照してください。
ビュー・レベルおよび分析レベルでのnullの抑制。nullの抑制オプションをデータ・ビューに対してビュー・レベルで設定できます(ビュー・レベルは分析レベルをオーバーライドします)。データ・ビューには、表ビュー、ピボット表ビュー、トレリス・ビュー(単純トレリスと拡張トレリスの両方)、グラフ・ビュー、ゲージ・ビューおよび行全体または列全体にnullが含まれている場合のファンネル・ビューが含まれます。詳細は、Null抑制の理解を参照してください。
計算項目およびグループを、列および列ヘッダーに対してビュー・レベルで含めるまたは除外する機能。具体的には、2つの新しいオプション「カスタム・メンバーを含める」および「カスタム・メンバーの除外」が追加されました。これらの相互作用は、表、ピボット表およびトレリスに使用できます。詳細は、グループと計算項目の作成を参照してください。
表、ピボット表および拡張トレリスでは、次のことができます:
データの参照に使用する方法(スクロールまたはページ・コントロール)を指定します。詳細は、「表のプロパティ」ダイアログ: 「スタイル」タブ、「ピボット表のプロパティ」ダイアログおよび「トレリスのプロパティ」ダイアログ: 「一般」タブを参照してください。
行と列をサイズ変更します。詳細は、表ビュー、ピボット表ビューおよび拡張トレリス・ビューでの行および列のサイズ変更を参照してください。
行数。表またはピボット表ビューの行エッジに総計や小計がある場合は、表示合計つまり総計や小計が、コンテンツ・ページングの「1ページの行数」カウントに含まれるようになりました。以前のリリースでは、たとえば「1ページの行数」カウントを10に設定しても、表示結果に表示合計が表示される場合は、10件を超えるレコードが表やピボット表に表示されていました。詳細は、ビューの編集を参照してください。
右クリック相互作用では、実行時に「列の非表示」相互作用を使用できるかどうかを指定できます。詳細は、ビューの右クリック相互作用を参照してください。
プロンプトの改良
このリリースには、次のリストに示すようなプロンプトの拡張機能が含まれています。
このリリースには、「SQLの結果」プロンプト・オプションの拡張機能が含まれています。二重列を使用している場合、表示値ではなくコード値でフィルタ処理が行われるようにSQL文を作成できるようになりました。詳細は、「新規プロンプト」ダイアログを参照してください。
このリリースには、プロンプト制約オプションの拡張機能が含まれています。プロンプト設計者は、1つ以上の列によって列プロンプトの値リストを制限できるようになりました。詳細は、「新規プロンプト」ダイアログの「次により値を制限」のコンポーネントを参照してください。
このリリースでは、プロンプト・リンクのパラメータに改良が加えられました。詳細は、プロンプト・リンクとはを参照してください。
ビューおよび結果をエクスポートするための新しいメニュー・オプション
このリリースでは、ビューおよび結果をエクスポートするための「Excel 2007以上」および「PowerPoint 2007以上」オプションが追加されました。
ビューおよび結果のエクスポート・メニュー・オプションを参照してください。
階層列に対する合計メンバーの配置
このリリースには、階層での合計メンバーの配置を可能にする拡張機能が含まれています。詳細は、「分析プロパティ」ダイアログ: 「データ」タブを参照してください。
オブジェクト属性によるカタログ検索結果の参照
このリリースでは、全文検索を使用してカタログ・オブジェクトを検索し、検索結果を属性でフィルタ処理する機能が提供されています。この検索機能は、管理者がOracle BI Enterprise EditionとOracle Endeca Serverを統合した場合に使用可能になります。全文検索結果が返された後、「カタログ」領域に一致項目のリストが表示され、「検索」ペインに属性(つまり、タイプ、名前、パスおよび作成者)でグループ化された検索結果が表示されます。詳細は、全文カタログ検索から返される結果を参照してください。
表またはピボット表での合計または総計からのナビゲート
分析に合計または総計が含まれていて、関連する属性列または階層列にアクション・リンクや条件付きアクション・リンクが含まれている場合、そのアクション・リンク(または条件付きアクション・リンク)はその列と、合計または総計の両方に適用されます。詳細は、アクションとはを参照してください。
ダウンロードに使用できる新しいBIデスクトップ・ツール
このリリースでは、BIデスクトップ・ツールのリストに、ダウンロードに使用できる次のツールが追加されています:
Oracle Hyperion Smart View for Office
Oracle Hyperion Financial Reporting Studio (Essbaseがインストールされている場合)
Oracle Essbase Studioコンソール(Essbaseがインストールされている場合)
Oracle Essbase Administrative Servicesコンソール(Essbaseがインストールされている場合)
詳細は、BIデスクトップ・ツールのダウンロードを参照してください。
お気に入りの改良
このリリースでは、「お気に入りの管理」ダイアログでカテゴリ・ツリー領域および選択済カテゴリ領域からお気に入りを編成する機能が提供されています。以前のリリースでは、お気に入りを編成できたのはカテゴリ・ツリー領域からのみでした。詳細は、お気に入りの編成を参照してください。
Oracle BI EEとOracle Enterprise Performance Management Systemの統合
このリリースでは、Oracle BI EEはEnterprise Performance Management Workspaceと統合されています。Oracle BI EEとOracle Enterprise Performance Management Systemの統合を参照してください。
この項では、Oracle BI EE 11g リリース 1 (11.1.1.6)の新機能を説明します。内容は次のとおりです。
Oracle BI EE 11g リリース1 (11.1.1.6.2)の新機能は次のとおりです。
ビューの改良
このリリースには、次のリストのビューを含む、様々なタイプのビューの拡張機能が含まれています。
トレリス・ビューは、グリッドの一連のセルにレイアウトした多次元データを表示する新しいビュー・タイプで、各セルには数値またはグラフで示されたデータのサブセットが表示されます。トレリス・ビューを使用すると、ユーザーは複数のビューを同時に表示してすばやく比較したり、トレンドを示すデータを表示することができます。
詳細は、「トレリス・ビューの編集」を参照してください。
マイクロチャートは、データを複数のテキストサイズのグラフで表示する新しいグラフ・タイプで、グラフは1つのグリッド内に同時に表示されます。このグラフ・タイプがトレリス・ビューで排他的に使用されている場合、ユーザーは容易にトレンドを発見できます。
詳細は、「マイクロチャートとは」を参照してください。
マップ・ビューでは、線を新しい書式として含めること、特定の書式の透明度の制御、およびマップの初期ビュー・ポートの設定が可能です。
詳細は、「マップ・ビューの編集」を参照してください。
Oracle Scorecard and Strategy Managementの改良
このリリースには、Oracle Scorecard and Strategy Managementに対する次の拡張機能が含まれています。
右クリック・メニューの切取りと貼付けオプションを使用した、スコアカードの「イニシアティブ」ペインおよび「戦略」ペインのオブジェクトの並べ替え機能。詳細は、「イニシアティブ」ペインおよび「戦略」ペインでのオブジェクトの右クリック・メニューを参照してください。
スマート・ウォッチリストの作成機能。スマート・ウォッチリストとは、指定した基準に基づいた、特定のスコアカードに対するビューのことです。たとえば、スコアカードのパフォーマンス上位10位までのKPIを表示するスマート・ウォッチリストを作成できます。詳細は、「スマート・ウォッチリストとは」を参照してください。
KPIのターゲット設定機能
このリリースには、KPIのターゲット設定機能が含まれています。ターゲット設定では、コンテンツ設計者がKPIの「実際の値」および「ターゲット値」フィールドを書込み可能にマーク付けできます。そうすれば、適切な権限とセキュリティ設定を備えたエンド・ユーザーがKPIの実際の値やターゲット値を変更および保存できます。この機能は、Oracle Essbaseデータ・ソース専用です。詳細は、ターゲット設定とはを参照してください。
Oracle BI EE 11g リリース1 (11.1.1.6.0)の新機能は次のとおりです。
プロンプトのオートコンプリート機能
このリリースには、プロンプトのオートコンプリート機能が含まれています。管理者がこの機能を有効にすると、オートコンプリートによって、プロンプト選択フィールドへのユーザー入力時に、一致するプロンプト値が提示および強調表示されます。オートコンプリートは、ダッシュボードで除外または追加でき、ユーザーは各自のアカウントに対してオートコンプリートをオフにできます。詳細は、オートコンプリートとはを参照してください。
プロンプトに関するオプションの「適用」ボタンと「リセット」ボタン
プロンプトの「適用」ボタンと「リセット」ボタンを表示または非表示にできます。「適用」ボタンを非表示にするようにデザイナが選択した場合は、指定したプロンプト値がダッシュボードまたは分析に即時に適用されます。詳細は、ダッシュボード・ビルダー、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログおよび「ページ設定の編集」ダイアログを参照してください。
プロンプトに関するその他の改良
プロンプトに関する次の改良が追加されました。
プロンプトの「リセット」ボタンには、「最後に適用した値にリセット」、「デフォルト値にリセット」および「すべてクリア」の3つのリセット・オプションが用意されました。これらのオプションの詳細は、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログを参照してください。
ダッシュボード・ビルダーでは、ダッシュボード設計者が「編集」リンクと「コピー」リンクをダッシュボードのプロンプトに追加できます。これらのリンクは実行時に表示され、適切な権限があるユーザーはこれらのリンクをクリックしてプロンプトを編集したり、プロンプトのリンクをコピーすることができます。
行ベースのレイアウト・プロンプト・オプションがプロンプト・エディタの「定義」ペインに追加されました。これにより、行ベースまたは列ベースのレイアウトをプロンプトに指定できるようになりました。
お気に入り
このリリースでは「お気に入り」が導入されたため、定期的に表示したり、別の機会に再度表示するカタログ・オブジェクトをお気に入りとしてブックマークできます。「お気に入りの管理」ダイアログを使用してお気に入りをカテゴリに編成し、グローバル・ヘッダーの「お気に入り」メニューからお気に入りリストを表示したり、お気に入りオブジェクトを開くことができます。詳細は、お気に入りとはを参照してください。
カスタマイズ可能なグローバル・ヘッダーおよび「はじめに....」セクション(ホーム・ページ)
グローバル・ヘッダーにあるリンクの順序のカスタマイズや、グローバル・ヘッダーへの外部リンクの追加が可能になりました。また、ユーザーに必要な情報が表示されるようにホーム・ページの「はじめに...」セクションをカスタマイズすることも可能です。管理者が設定したこれらのカスタマイズは、ユーザーがOracle BI EEにログインしたときに表示されます。詳細は、Oracle BI EEグローバル・ヘッダーとはおよびホーム・ページを参照してください。
ホーム・ページへの「Oracle BIクライアント・インストーラ」オプションの追加
ホーム・ページの「はじめに...」セクションにある「BIデスクトップ・ツールのダウンロード」オプションに、「Oracle BIクライアント・インストーラ」のリンクが追加されました。適切な権限のあるユーザーは、このオプションをクリックしてBusiness Intelligence管理ツールとOracle Business Intelligenceジョブ・マネージャをダウンロードしてインストールできます。詳細は、ホーム・ページを参照してください。
統合型全文検索機能
このリリースには完全統合型全文検索の機能が含まれています。この検索機能は、管理者がOracle BI Enterprise EditionとOracle Secure Enterprise Searchを統合した後に使用可能になります。この検索方法では、作成者や列名などの属性を指定してオブジェクトを検索できます。詳細は、全文カタログ検索を参照してください。
サイン・イン・ページでアクセシビリティ・モードを設定する機能
このリリースでは、サイン・イン・ページが改良されて「アクセシビリティ・モード」ボックスが組み込まれているため、スクリーン・リーダーの使用を容易にする方法で、Oracle BI EEのコンテンツをブラウザでレンダリングするかどうかを指定できます。詳細は、Oracle BI Enterprise Editionへのサイン・インを参照してください。
Oracle Scorecard and Strategy Managementの改良
このリリースで追加された戦略ツリーの戦略貢献ホイール表示では、目標、その目標をサポートする子目標、およびKPIの階層を円形の図に表示できます。詳細は、戦略貢献ホイール図の理解を参照してください。
Oracle Business Intelligence Mobile
Oracle Business Intelligence Mobileに関する情報は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』に記載されるようになりました。
マップ・ビューの改良
このリリースでは、マップ・ビューが様々な方法で改良されました。
マップ・ビューの編集の説明のとおり、マップ・ビューに非BIレイヤーを追加できます。
マップ・ビューのズームの説明のとおり、マーキー・ズーム機能を使用してマップ・ビューの特定の領域を拡大できます。
選択機能の改良
このリリースでは、選択機能に次の改良が加えられました。
選択したメンバーを、家族関係に基づく階層選択ステップに追加できます。詳細は、「値の選択」ダイアログを参照してください。
家族関係に「兄弟オブジェクトの対象」と「リーフの対象」のオプションが追加されました。詳細は、「値の選択」ダイアログを参照してください。
修飾データ参照(QDR)を使用する条件を含む選択ステップをコンテンツ・デザイナが追加した場合、そのQDRが「選択ステップ」ペインに表示されるようになりました。QDRの詳細は、「新規条件ステップ」ダイアログを参照してください。
条件タイプ「Y =値のすべてのX値」が追加されました。この条件タイプは属性列と階層列で使用できます。この条件タイプのために、「新規条件ステップ」ダイアログに「列」フィールドが追加されました。詳細は、「新規条件ステップ」ダイアログを参照してください。
ビューの改良
このリリースでは、ビューに次の改良が加えられました。
ビューおよび複合レイアウトの名前を変更できます。詳細は、ビューまたは複合レイアウトの名前の変更を参照してください。
「選択ステップ」ビューが追加されました。このビューを分析に追加すると、その分析で有効な選択ステップが表示されます。詳細は、「結果」タブ: 「選択ステップ」エディタを参照してください。
表およびピボット表の改良
このリリースでは、次のことができるように表およびピボット表が改良されています。
ピボット表で列のソートに使用するメジャーを選択できます。詳細は、ソート・オプション・メニューを参照してください。
分析結果の表示後に「分析」エディタ: 「基準」タブから分析に追加された列の処理方法を指定できます。詳細は、「分析プロパティ」ダイアログ: 「データ」タブを参照してください。
右クリック・メニューに、「列を含める」、「実行中のサマリーの表示」、選択ステップの相互作用など、いくつかの相互作用が追加設定されました。詳細は、ビューの右クリック相互作用を参照してください。
実行時に分析やダッシュボードを右クリックしたときに、使用できる相互作用(「ドリル」など)を指定できます。詳細は、「分析プロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブを参照してください。
BIコンポーザの改良
このリリースでは、BIコンポーザに次の改良が加えられました。
BIコンポーザを通常モードとアクセシビリティ・モードで使用できます。(以前のリリースでは、BIコンポーザはアクセシビリティ・モードでしか使用できませんでした。)詳細は、Oracle BI Enterprise EditionでのBIコンポーザの可用性を参照してください。
BIコンポーザで分析を作成するときに、次のタスクを実行できます。
列の選択に使用するサブジェクト・エリアの追加または削除
列の相互作用(ドリルなど)の指定
列を非表示にするかどうかの指定
列名の変更
列式の指定
ダッシュボードでの結果の表示方法の表示
分析のXMLコードの表示
詳細は、BIコンポーザを使用した分析の作成を参照してください。
Oracle BI EE 11g リリース1(11.1.1.5)の新機能は、次のとおりです。
プロンプトのカスタム幅
このリリースでは、各列プロンプト・フィールドの幅を指定することができます。個別のプロンプトをデザインしたり、プロンプト・ページの書式オプションを指定したりする際に、幅を設定することができます。プロンプト・ページでプロンプト幅を指定する場合、すべてのプロンプトが指定した幅で表示されます。プロンプト・ページでは、列ラベルの折返しも指定することができます。
プロンプト・フィールド幅とプロンプト・ラベルの折返しの設定は、「スライダ」ユーザー入力タイプには適用されません。プロンプトの詳細は、第6章「ダッシュボードと分析でのプロンプト」を参照してください。
BI Composer
このリリースでは、「分析」エディタのように複雑な操作をしなくても、素早く簡単に分析の作成、編集および表示を行える簡単で使いやすいウィザード形式のBIコンポーザが提供されています。このリリースでは、視覚障害を持つユーザーが容易に分析の作成、編集および表示を行うことができるように、アクセシビリティ・モードでのみ使用できます(JAWSなどのスクリーン・リーダー・アプリケーションと使用するために最適化されています)。
「KPI」エディタの改良
このリリースでは、次のような「KPI」エディタの改良が含まれます。
「しきい値」ページは再設計され、「状態」ページとなりました。この再設計により、しきい値をターゲット値のパーセンテージとして指定したり、データを返さないKPIに割り当てるステータスを指定したりできます。
KPIにカスタム列を作成する「カスタム属性」という新しいページが追加されました。
Oracle Business Intelligence Mobile
このリリースでは、AppleのiPhoneやiPadなどのサポート対象モバイル機器上でOracle BI EEコンテンツを表示できるOracle Business Intelligence Mobileが導入されました。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle BI EE 11g リリース1(11.1.1.3)の新機能は、次のとおりです。
主な用語の変更
このリリースで、次のように用語が変更されています。
iBotは、エージェント(インテリジェント・エージェントとも呼ばれる)に変更されました
リクエスト(またはレポート)は分析に変更され、レポートという用語はBI Publisherレポートを意味するようになりました
プレゼンテーション列は、属性列に変更されました
チャートは、グラフに変更されました
セキュリティの用語とアーキテクチャが変更されています。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイドを参照してください。
ユーザー・インタフェースの大幅な改良
新しいホーム・ページや再設計されたエディタやペインなど、ユーザー・インタフェースがいくつかの点で大幅に改良されました。これらの改良は、Oracle BI EEでの操作をより容易にし、一貫性を高めるためのものです。このガイドには、様々なユーザー・インタフェースの操作の詳細が含まれています。
インタフェースは、障害を持つユーザーのニーズにより応えられるよう改良されています。詳細は、付録C「アクセシビリティ機能」を参照してください。
新しい列タイプと関連操作
以前のリリース(11gより前のリリース)では、分析にプレゼンテーション列とメジャー列を含めました。このリリースでは、プレゼンテーション列は属性列に変更され、階層列という新しい列タイプが導入されました。詳細は、「サブジェクト・エリアと列とは」を参照してください。
新しい列タイプと同時に、次のことを行う新しい方法が導入されました。
分析に表示されるデータの限定。引き続きフィルタを使用して属性列のデータを限定できます。また、選択ステップを使用してメンバーのセットの基準を指定し、列のデータを限定できます。詳細は、「データの選択の使用」を参照してください。
データのドリル。表、ピボット表、グラフ、マップなどのビューでドリルして値を展開したり縮小できます。詳細は、ビューでのドリルを参照してください。
データ値のソート。表、ピボット表、グラフ、マップなどのビューでメンバー、メジャーおよび行にソートを適用できます。ソートは現在デフォルトで有効です。詳細は、ビューのデータのソートを参照してください。
ビューの改良
次のリストに示すように、いくつかのビュー・タイプが改良されました。
表およびピボット表が、より一貫性を持って機能し、階層列を表示するよう改良されました。ピボット表で、列を様々なエッジにドラッグ・アンド・ドロップし、ニーズに合せて表示を変えることが簡単に行えます。
詳細は、「表とピボット表の編集」を参照してください。
グラフとゲージは、機能が追加され、改良されました。たとえば、グラフとゲージにセクション・スライダを定義できます。(セクション・スライダの詳細は、グラフ、ゲージおよびファンネルのセクション・スライダの定義を参照してください。)
詳細は、「グラフ・ビューの編集」および「ゲージ・ビューの編集」を参照してください。
マップ・ビューは、空間形式でデータを表示する新しいビュー・タイプです。マップ・ビューで、ユーザーは、場所のコンテキストを介して、表やグラフでは明らかにならない地域全体のトレンドやトランザクションを見つけることができます。
詳細は、「マップ・ビューの編集」を参照してください。
ビューの改良に加え、このリリースには、それらのビューに付属する、改良された「レイアウト」ペインが含まれ、データを操作できます。詳細は、「ビューのデータのレイアウトの変更」を参照してください。
このリリースでは、特定のビュー・タイプ間にマスター詳細関係も作成できます。詳細は、「ビューのマスター詳細リンクとは」を参照してください。
計算項目とグループ
引き続き計算項目を使用して、メンバーに算術演算を行えます。以前のリリース(11gより前のリリース)では、属性列に対して計算項目を作成できました。このリリースでは、属性列または階層列のメンバーに対して計算項目を作成できます。
このリリースでは、ビューに表示するメンバーのグループを作成できます。グループは、表示に使用されるメジャー列の集計関数を継承します。
詳細は、「グループと計算項目の使用」を参照してください。
複数のサブジェクト・エリア
このリリースでは、複数のサブジェクト・エリアを使用できます。分析、フィルタまたはダッシュボード・プロンプトを作成する際に選択するプライマリ・サブジェクト・エリア以外に、プライマリ・サブジェクト・エリアに関連する補助的サブジェクト・エリアを含めることができます。
詳細は、次のものを参照してください。
また、サブジェクト・エリア、フォルダ、列および階層レベルのメタデータ情報を表示できます。詳細は、「「サブジェクト・エリア」ペインからのメタデータ情報の表示」を参照してください。
他のOracle製品との相互作用
このリリースでは、次のようになります。
Oracle BI Publisherは、デフォルトで、Oracle BI EEスイートに完全に統合されたメンバーです。BI Publisherのすべての機能がOracle BI EEアプリケーション内でシームレスに表示されます。すべてのレポートと関連オブジェクトはOracle BI EE内で作成され、Oracle BIプレゼンテーション・カタログに保存されます。
詳細は、「Oracle BI EEと他の製品との対話方法」を参照してください。
Oracle Hyperion Smart ViewをOracle BI EEホーム・ページからダウンロードできます。
詳細は、Oracle BI EEとOracle Enterprise Performance Management Systemの統合を参照してください。
Oracle BI EEとOracle Business Intelligence Add-in for Microsoft Officeとの統合が強化されました。
詳細は、付録B「Microsoft Officeとの統合」を参照してください。
時系列計算およびレベル・ベース・メジャー用のSQL関数
次の新規SQL関数および改訂されたSQL関数を使用して、時系列計算およびレベル・ベース・メジャーを作成できます。
PERIODROLLING
は、現在の時間から数えてx単位時間前に始まり、y単位時間後に終わる期間のメジャーの合計を算出する新しい関数です。
AGGREGATE AT
は、指定されたレベルに基づいて列を集計する新しい関数です。
AGO
は、現在の時間から指定された期間までさかのぼって集計値を算出する時系列集計関数です。このリリースでは、time_level
引数はオプションで、その他にも構文の変更があります。この関数は、以前のリリース(11gより前のリリース)ではPERIODAGO
と呼ばれていました。
TODATE
は、指定された期間の始まりから現在表示されている時間までのメジャー属性を集計する時系列集計関数です。この関数の構文は、このリリースで変更されています。この関数は、以前のリリース(11gより前のリリース)ではPERIODTODATE
と呼ばれていました。
これらの関数の詳細は、集計関数およびカレンダ日付/時刻関数を参照してください。
埋込みデータベース関数
Oracle Business Intelligenceからデータベース関数を直接コールして、あるいはメタデータ・リポジトリ内で論理列(論理表ソース内)を使用して、分析を作成できます。これらの関数の主な使用方法としては、高度な計算を取得するための式の受渡し機能、基礎となるデータベース上のカスタム書込み関数へのアクセス機能などがあります。サポートされている関数には、EVALUATE
、EVALUATE_AGGR
、EVALUATE_PREDICATE
などがあります。詳細は、「データベース関数」を参照してください。
書式設定の改良
このリリースでは、デフォルトの書式設定の処理方法も改良されています。条件付き書式設定は、ピボット表および階層列にも使用できるよう改良されています。詳細は、第7章「分析、ビューおよびダッシュボード・ページの書式設定」を参照してください。
Oracle BIプレゼンテーション・カタログの改良
Oracle BIプレゼンテーション・カタログは、ベースとなる強力な格納システムで、作成したオブジェクト(ダッシュボード、スコアカード、プロンプト、KPIなど)を含むディレクトリ・ベースのシステムです。BI Publisherを使用する場合、カタログにはBI Publisherのデータとオブジェクト(データ・モデル、スケジュールなど)も含まれます。カタログを使用すると、次のことが可能です。
オブジェクトやフォルダの作成、削除、コピーなどの基本的なタスクを行います。
オブジェクト固有のタスク(関連エディタを使用した設定の変更やエージェントの作成と割当てなど)を行います。
検索を実行してオブジェクトを検出します。
これらのタスク以外に、管理者は次のことができます。
システム全体のオブジェクトとユーザー・データを含むルート・フォルダにアクセスします。
ユーザーが表示できるフォルダとオブジェクトを決定するパーミッションを指定します。
フォルダを作成します。
フォルダの所有権の変更やオブジェクトの作成日の表示などのプロパティの操作を行います。
カタログ全体、フォルダまたはオブジェクトをアーカイブして別のディレクトリの場所に展開します。
詳細は、第13章「Oracle BIプレゼンテーション・カタログ内のオブジェクトの管理」を参照してください。
全文検索機能
このリリースには、Oracle BIプレゼンテーション・カタログ内のオブジェクトを検索するための全文検索に似たメカニズムが用意されています。名前や説明などの様々な属性でオブジェクトを検索できます。詳細は、全文カタログ検索を参照してください。
アクション
このリリースでは、関連コンテンツへ移動したり、外部システムで操作、関数またはプロセスを起動するアクションを作成できます。アクションは、分析、ダッシュボード・ページ、エージェント、スコアカードの目標、スコアカードのイニシアティブおよびKPIに含めることができます。エンド・ユーザーは、たとえば、分析内のデータを分析したり、ダッシュボードを表示して見通しを得る際にこれらのアクションを起動できます。詳細は、第10章「アクションの使用」を参照してください。
条件
このリリースでは、条件と呼ばれる新しいオブジェクトを作成できます。条件は、分析またはキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)の評価に基づいて1つのブール値を返します。条件を使用して、エージェントがコンテンツを配信してアクションを実行するかどうか、アクション・リンクをダッシュボード・ページに表示するかどうか、セクションとそのコンテンツをダッシュボード・ページに表示するかどうかを決めることができます。詳細は、第9章「アクションの使用」を参照してください。
エージェントの改良
このリリースでは、エージェント(以前のiBot)の機能が改良され、条件とアクションのサポートが組み込まれています。詳細は、第8章「コンテンツの配信」を参照してください。
複合レイアウトの改良
このリリースでは、複合レイアウトの使用が改良されました。詳細は、追加複合レイアウトの作成を参照してください。
キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)
このリリースでは、ビジネスの尺度やメトリック(出荷数量や製造コストなど)を表すKPIを作成してモニターや改善を行ったり、組織の様々なレベルの戦略を構成する目標とイニシアティブのパフォーマンスの評価に使用できます。KPIを使用して次のタスクを行います。
カスタム・ビュー、分析、ダッシュボードなどの様々な形式でビジネス・メトリックを収集し、提示します。
ディメンションを指定して、KPIと他のメトリックの交差でデータを集計します。たとえば、製品の売上KPIは地域と会計時間でディメンション化され、地域ごと、あるいは会計四半期などの異なる期間ごとに製品の売上を表示できます。
KPIのパフォーマンスの変化に積極的に対応するには、次のものを作成します。
KPIが特定のパフォーマンスの状態(警告など)と評価されたときに通知するエージェント。
パフォーマンスの状態に関連付けられているタスクのアクション・リンク。
最も頻繁に、あるいは最も注目してモニターするKPIのKPI監視リストを作成します。
詳細は、「KPIとKPIウォッチリストの使用」および「KPIウォッチリストの作成」を参照してください。
Oracle Scorecard and Strategy Management
このリリースでは、Oracle Scorecard and Strategy Managementを使用して、組織または主要なビジネス・エリアのパフォーマンスの明確化、評価(スコアカード)および展開を行えます。Oracle Scorecard and Strategy Managementを使用して、企業が機能する上で重要な戦略上のゴールと基準(目標)、およびこれらのゴールを達成するために必要なタスクとプロジェクト(イニシアティブ)の定義や記述、およびこれらの進捗のモニターを行うことができます。
詳細は、第12章「スコアカード」を参照してください。