2 WebCenter Sitesをインストールするための前提条件

この章の内容は、次のとおりです。

• 第2.1項「始める前に」

• 第2.2項「次のステップ」

2.1 始める前に

• WebCenter Sitesのインストールに関する各種情報は、次のドキュメントを参照してください。

  • WebCenter Sitesをインストールするプラットフォームを選択するには、Oracle WebCenter Sites動作保証マトリックスを参照してください。このガイドの説明に従って、プラットフォームのコンポーネントをインストールおよび構成します。

    このガイドでは、サード・パーティ製品の構成に関しては選択した情報のみを記載しています。詳細および最新のe-fix、パッチ、およびサービス・パックの入手は、サード・パーティ製品のベンダーのドキュメントおよびリリース・ノートを参照してください。

  • WebCenter Sitesのインストール・プロセスおよび関連する手順に関する最新の詳細は、Oracle WebCenter Sitesリリース・ノートを参照してください。

  • サポートされているデータベース、アプリケーション・サーバー、およびWebサーバーのインストール手順、およびWebCenter Sitesに必要なソフトウェアとの統合手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: サポート・ソフトウェアのインストールと構成』という名称のガイドを参照してください。

• GUI WebCenter Sitesインストーラを実行する予定である場合は、ご使用のシステムがインストーラGUIを表示する機能を備えているか確認してください。そのインストーラは、テキスト・モードでは機能しません。

  WebCenter Sitesは、GUIインストーラを実行しても、サイレントでもインストールおよびデプロイできます。GUIインストーラを実行すると、グラフィカル・インタフェースによってインストール・プロセスの手順が示され、必要に応じて情報を入力し、オプションを選択するように求められます。また、オンライン・ヘルプにアクセスすることもできます。サイレント・インストールを行うには、最初に、GUIインストーラを設定のサマリー画面まで実行してから終了することでomii.iniファイルを生成します。サイレント・インストーラは、このファイルを使用してWebCenter Sitesをインストールします。

  環境内のすべてのシステムに対してWebCenter Sitesインストーラを実行します。2つのシステム・タイプがあります。コンテンツ管理または開発(これらのインストール・プロセスは同一です)と配信です。コンテンツ管理システムと開発システムは、同じモードで実行されますが、使用目的は異なります。

  
  

  注意: 次の注意事項があります。 システム・タイプは、そのタイプを選択して「次へ」(GUIインストール)をクリックするか、サイレント・インストーラの実行を開始した後は、変更できません。 インストール・プロセスでは、配信システムに一部のユーザー・インタフェースはインストールされません。配信には、選択機能の管理を有効化した限定されたバージョンのWebCenter Sites管理インタフェースのみがインストールされます。 ご使用のWebCenter Sites環境内のシステムの名前は、このドキュメントで使用される名前と異なる場合があります。通常、コンテンツ管理システムは「ステージング」とも呼ばれ、配信システムは「本番」とも呼ばれます。 WebCenter Sitesサイレント・インストーラには、CASのインストールが含まれています。デフォルトでは、CASはプライマリ・サーバーにインストールされます。プライマリ・サーバー以外のサーバーでCASを実行する場合は、CASアプリケーションをデプロイし、途中で(インストーラが一時停止したときに)必須ファイルをコピーします。 CASのかわりにOAMまたは別のシングルサインオン・プロバイダを使用する予定である場合は、WebCenter SitesをインストールしてCASと連動させます。インストールを検証したら、新しいシングル・サインオン・プロバイダに切り替えます。

  
  

• Java Development Kit (JDK)の古いバージョンをCLASSPATHおよびPATH環境変数から削除します。

  WebCenter SitesにはJDKが必要です。この製品は、Javaランタイム環境では適切に動作しません。

• WebCenter Sitesのインストール先となるディレクトリを作成します。ディレクトリ名(このガイドでは<sites_install_dir>)およびパスには、空白や非ASCII文字を含めることはできず、アプリケーション・サーバーはディレクトリとの間で読取り/書込み可能であることが必要です。クラスタ環境では、このディレクトリのパスは、すべてのWebCenter Sitesサーバーで同一であることが必要です。

• クラスタ化されたインストールの場合、すべてのクラスタ・メンバーが読み取りおよび書き込みできる共有ファイル・システム・ディレクトリを作成してあることを確認します。このディレクトリ名およびパスには空白を含めることはできません。このディレクトリは、すべてのクラスタ・メンバー・システムで同じパスにマウントされる必要があります。

• WebCenter Sites一時ファイルのディレクトリを作成します。このディレクトリは、各WebCenter Sitesサーバーに一意である必要があります。

• すべてのタイプのインストールで、JDK/binディレクトリをパス変数に追加します。

• サポートされるデータベースをインストールします。

  WebCenter Sitesは、WebCenter Sites専用に構成されたデータベースへのアクセスを必要とします。サポートされるデータベース(および他のサード・パーティ・コンポーネント)のリストは、Oracle WebCenter Sites動作保証マトリックスを参照してください。

  他のWebCenter Sitesサポート・ソフトウェアをインストールする前に、次の手順を完了します。

  1. データベース管理システムをインストールします。

     手順は、製品ベンダーのドキュメントを参照してください。

  2. WebCenter Sites用のデータベースを作成および構成します。

     詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: サポート・ソフトウェアのインストールと構成』を参照してください。

     データベース構成は、異なるアプリケーション・サーバーにわたって同一であることに注意してください。選択したデータベースを作成および構成するには、適切な章を参照してください。

     データベース構成は、異なるクラスタ・サーバーにわたって同一であることに注意してください。

• サポートされているアプリケーション・サーバーを、WebCenter Sitesインストールを含める予定の各サーバーにインストールします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: サポート・ソフトウェアのインストールと構成』を参照してください。

• ご使用の環境での必要に応じて、サポートされているWebサーバーをインストールします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: サポート・ソフトウェアのインストールと構成』を参照してください。

2.2 次のステップ

次のステップでは、WebCenter Sitesインストール・プロセス用にアプリケーション・サーバーを準備します。手順は、次の章の1つを参照してください。

• 第3章「Oracle WebLogic Application ServerにWebCenter Sitesをインストールするための準備」

• 第4章「Apache Tomcat Application ServerにWebCenter Sitesをインストールするための準備」

• 第5章「IBM WebSphere Application ServerにWebCenter Sitesをインストールするための準備」