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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49680-01
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17 Oracle WebCenter Sites: Engageの概要

WebCenter Sites: Engageにより、サイトの訪問者や顧客の情報を収集、評価し、さらにその情報を使用して各訪問者に表示される製品配置や販売促進オファリングをパーソナライズするWebサイトを設計できるようになります。Engageは、WebCenter Sitesとともにインストールされます。Engageは、E-Commerceサイトのプログラミングに使用できるXMLおよびJSPオブジェクトのメソッドを拡張する機能をWebCenter Sitesに追加します。

この章は、次の項で構成されています。

17.1 訪問者データの収集および使用

Engageでは、アセットを使用して、次の操作を実行します。

開発者と管理者は、訪問者データと基礎になるビジネス・ロジックを作成および管理し、マーケティング担当者はセグメント、推奨、およびプロモーションの各アセットを作成、管理します。他のあらゆるSitesアプリケーションと同様に、アセットの作成と操作は管理サイトで行います。その後、アセットが承認されたら、アセットを配信サイトにパブリッシュします。

マーケティング担当者と開発者は、広い範囲で協力して、効果的なマーケティングの取組みを実施することを求められます。

17.2 セグメントを使用した訪問者の分類

セグメントは、収集した訪問者データに基づいて訪問者をグループに分類するアセットです。セグメントを作成する際は、フィルタ基準として使用する訪問者データの種類を決定し、訪問者がそのセグメントに適しているかどうかを判断する値を設定します。

ユーザーは、Engageの"セグメントのフィルタ"フォームを使用し、開発者が作成した訪問者属性、履歴属性および履歴定義に基づいて、訪問者を分類します。

セグメントは、Engageにおけるパーソナライズのキーとなります。訪問者がサイトを参照すると、訪問者が送信した情報を使用して、その訪問者がセグメントのメンバーに該当するかどうかが判断されます。サイトに推奨やプロモーションを含むページを表示する場合は、Engageによって訪問者が属するセグメントが判断され、そのセグメント向けの推奨製品や販売促進メッセージが表示されます。

セグメントの詳細は、第18章「Engageによる訪問者のセグメントへのグループ化」を参照してください。

17.3 セグメント分けされた訪問者への推奨の作成

"推奨"アセットを作成したら、作成済の各セグメントにとっての重要度に基づいて各アセットを評価し、セグメントに構成します。

推奨は、サイト・ページで特集または推奨する製品やコンテンツを決定するアセットです。これらのアセットは、訪問者が所属するセグメントに基づいたルールですが、製品アセットやコンテンツ・アセット間の関係に基づく場合もあります。

推奨にはテンプレートがあります。推奨は、テンプレートがサイト・ページにレンダリングされるときに、そのテンプレートに対するアセットのリストを返します。推奨されるアセットのリストに含まれるアイテムは、現在の訪問者が属するセグメントに基づいて、その訪問者にとっての重要度に従って評価されます。

推奨の詳細は、第19章「Engageによる推奨の作成および構成」を参照してください。

17.4 購買パターンに基づくプロモーション

プロモーションは、訪問者が購入しようとしている製品と訪問者が属するセグメントに基づいて価値(割引)の提供を定義するアセットです。この価値は、次のような方法で提供できます。

プロモーションでは、推奨と同じテンプレートが使用されます。プロモーションでオーバーライドする推奨をユーザーが決定すると、その推奨のテンプレートを使用してサイト・ページにプロモーションがレンダリングされます。

セグメントの詳細は、第20章「Engageによるプロモーションの作成」を参照してください。