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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49680-01
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18 Engageによる訪問者のセグメントへのグループ化

セグメントは、収集した訪問者データに基づき、訪問者をグループにカテゴリ分けするアセットです。セグメントを作成する際は、フィルタ基準として使用する訪問者データの種類を決定し、訪問者がそのセグメントに適しているかどうかを判断する値を設定します。

この章では、セグメント、およびセグメントの作成手順について説明します。この章は、次の項で構成されています。

18.1 セグメントについて

セグメントは、推奨や販売促進を作成するのに使用します。セグメントにより、推奨や販売促進のどのコンテンツが訪問者に適しているかが決定され、そのコンテンツが訪問者に表示されます。

セグメントは、Engageにおけるパーソナライズおよびマーケティングに重要な役割を果たします。サイト・ページが依存している訪問者セグメントをマーケティング担当者が作成します。マーケティング担当者は、どのマーケティング・メッセージをどの訪問者セグメントに関連付けるべきかを把握しているからです。

セグメントを作成する際は、そのセグメントのメンバーに含まれるために訪問者が一致する必要があるフィルタ基準を指定します。これは、データベース管理者やサイト管理者がデータベース問合せを作成する際、その問合せ結果に含まれるために、データベース・レコードが満たす必要のあるパラメータを指定する作業と類似しています。

この項の内容は、次のとおりです。

18.1.1 セグメントおよび訪問者データ・アセット

セグメントは、訪問者データ・アセットをフィルタ基準として使用して作成します。訪問者データ・アセットには、訪問者属性、履歴属性および履歴定義の3種類があります。

  • 訪問者属性には、1つの特性のみを指定する種類の情報が保持されます。たとえば、経験年数職務内容または子どもの人数などの属性があります。

    訪問者がデータを変更すると、その新しいデータで以前のデータが上書きされます。たとえば訪問者が、自分の職務内容をアナリストからマーケティング・スペシャリストに変更すると、その訪問者がかつてアナリストであった記録は存在しなくなります。

  • 履歴属性は、個別情報の種類であり、これらをグループ化して1つの種類の履歴レコードを作成します。

  • この履歴レコードが、履歴定義です。たとえば、購入という履歴定義は、履歴属性であるSKU #アイテム名数量および価格などで構成することが可能です。

    Engageでは、履歴定義として記録されたデータが、ひとかたまりの情報単位として扱われます。タイムスタンプが割り当てられるとともに個々のデータ・インスタンスが格納されるため、ユーザーは履歴定義の数や合計に基づきセグメントを作成できます。

開発者は、マーケティング・チームや設計チームが収集および分析する種類の情報に基づき、訪問者データ・アセットを作成します。その他の販売担当者も、自分達のサイト訪問者を分類するセグメントの作成にこれらのアセットを使用でき、開発者は訪問者情報を収集および格納するためのサイト・ページをプログラムします。

18.1.2 セグメントの開発: プロセスの概要

セグメントを作成する5つの一般的な手順は、次のとおりです。

  1. 計画: 開発者やマーケティング担当者から構成されるクロスファンクショナルな設計チームによって、収集するサイト訪問者のデータが決定されます。

  2. 訪問者データ・アセットの作成: 開発者は、必要な訪問者属性、履歴属性および履歴定義を、Engageのフォームを使って作成および定義します。

  3. セグメントの作成: ユーザー(販売担当者)は、Engageのセグメント・フォームを使用して、訪問者をその訪問者の属性、履歴属性および履歴定義に基づきカテゴリ分けします。

  4. 訪問者データの収集: 開発者は、訪問者データを収集および格納できる適切なサイト・ページをプログラムします。たとえば、訪問者がセグメントに該当するかどうかの判断に使用される情報を書き込むオンライン登録フォームを開発者は作成できます。訪問者がサイトで送信した情報は、サイトのデータベースに格納されます。

  5. 訪問者のセグメント分け: 訪問者がサイトを訪れると、訪問者が送信した情報を使用して、その訪問者がセグメントのメンバーシップに該当するかどうかが判断されます。その訪問者がメンバーとして該当するセグメントに基づき、販売用のメッセージや推奨商品がパーソナライズされます。

18.2 セグメント・フォームについて

フォームは、セグメントを作成する際に「コンテンツ」タブと「詳細」タブの2カ所で使用します。この項では、これらのタブについて説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

18.2.1 セグメントの「コンテンツ」タブ

セグメント・フィルタ基準の「コンテンツ」タブには、セグメントの作成に使用できる訪問者データ・アセットが表示されます。このフォームでは、セグメントを定義する基準を選択します。

図18-1 新規セグメント・アセットの「コンテンツ」タブ

図18-1の説明が続きます
「図18-1 新規セグメント・アセットの「コンテンツ」タブ」の説明

既存のセグメントを表示すると、格納された情報が次のように表示されます。

図18-2 既存セグメント・アセットの「コンテンツ」タブ

既存セグメントの「コンテンツ」タブ

既存のセグメントは容易に変更できます。メニュー・バーで「編集」を選択し、メニューから「編集」を選択します。図18-1に示したようなフォームがタブに表示されますが、セグメントに格納されているデータがフォームに移入されます。

図18-3 編集可能な既存セグメント・アセットの「コンテンツ」タブ

既存セグメント・アセットの「コンテンツ」タブの編集モード

18.2.2 セグメントの「詳細」タブ

セグメントを作成する際、Engageではセグメントに追加する条件(基準)が次のようにフォームに表示されます。

図18-4 既存セグメント・アセットの「詳細」タブ

図18-4の説明が続きます
「図18-4 既存セグメント・アセットの「詳細」タブ」の説明

1行に基準を追加していくことで、より範囲の広いセグメントが作成されます。前述のフォームでは、年齢が30歳から39歳で、収入が100,000ドルを超える訪問者をセグメントに含めることができます。つまり、表内の同一行に基準を追加することでより多くの要因を追加し、その要因に基づき訪問者がそのセグメントに該当するかを判定します。

基準を列で追加すると、より制限されたセグメントが作成されます。次の例では、両方の基準を満たした訪問者のみが、このセグメントに属します。

図18-5 フィルタ基準の編集

図18-5の説明が続きます
「図18-5 フィルタ基準の編集」の説明

セグメントに制限を追加するには、フォームの入力を下に進めていき、基準に制限を追加します。前の画像では、フィルタは30歳から39歳の独身者を対象としています。

したがって、セグメントの範囲は、OR基準を追加すると広くなり、AND基準を追加すると狭くなります。

この項の内容は、次のとおりです。

18.2.2.1 カテゴリ

セグメント・フィルタ基準フォーム内の訪問者データ・アセットは、カテゴリ別に編成されています。カテゴリは、目のアイコンをクリックすることによってメガ・メニューに表示できます。

フィールド内で基準の入力を始めることができます。たとえば、Sと入力すると、"Street Address"、"State or province name"、および"Shopping Cart"が提示されます。Shと入力すると、"Shopping Cart"のみが提示されます。また、目のアイコンを選択することによってメガ・メニューを使用できます。メガ・メニューには、カテゴリ別にグループ化されたすべての訪問者データ・アセットが表示されます。

訪問者データ・アセットは種類が大変豊富であるため、開発者はカテゴリを割り当ててそれらを編成します。(開発者は、訪問者データ・アセットを定義する際にカテゴリを作成します。)たとえば、プロファイル・カテゴリは、年齢や収入など、訪問者の個人情報に関する訪問者属性を定義します。メガ・メニューの詳細は、第18.3項「セグメントの作成」のそれぞれの手順を参照してください。


注意:

訪問者データ・アセットに実際に用いられるカテゴリは、インストール・オプションや開発者の定義によって、それぞれのインストールで異なる場合があります。カテゴリや訪問者データ・アセットに関する情報が必要な場合は、開発者にお問い合せください。


18.2.2.2 ショッピング・カートの基準

ショッピング・カートは、セグメント・フィルタ・フォームでカテゴリとしてリストされていますが、単なる属性カテゴリというより、特別なデフォルトの機能になります。

図18-6 フィルタ基準のショッピング・カート基準

図18-6の説明が続きます
「図18-6 フィルタ基準のショッピング・カート基準」の説明

ショッピング・カート基準を使用し、次の種類の条件に基づきセグメントを作成できます。

  • ショッピング・カート内の全製品の合計額

  • 特定の製品がショッピング・カート内にあるかどうか

  • 特定数の商品がショッピング・カート内にあるかどうか

  • 特定の商品が、特定の数、ショッピング・カート内にあるかどうか

訪問者のショッピング・カートの現在状況に基づき販売促進を行う場合には、このフォームを使ってセグメントを作成してから、そのセグメントを販売促進で使用します。

ショッピング・カートは、セグメントの定義にいつでも使用できます。つまり、サイト開発者が訪問者属性や履歴定義を作成する前でも、ショッピング・カート情報で定義されたセグメントを作成できます。

18.3 セグメントの作成

セグメントの作成前に、次のタスクが完了していることを確認してください。

この項の内容は、次のとおりです。

18.3.1 手順1: セグメントの名前と定義の指定

  1. WebCenter Sitesにログインし、作業を行うサイト(この例ではFirstSite II)と、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。

  2. メニュー・バーで、「コンテンツ」「新規」「新規セグメント」の順に選択します。


    注意:

    「新規」メニューに「新規セグメント」が表示されない場合は、ここで終了してください。セグメントを作成する権限がありません。権限の詳細は、管理者に問い合わせてください。


  3. 管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォームを表示するタブが開きます。

    図18-7 「割当て先の選択」フォーム

    図18-7の説明が続きます
    「図18-7 「割当て先の選択」フォーム」の説明

    必要とされるそれぞれのロールに対し少なくとも1人のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、第16章「ワークフロー」を参照してください。

  4. ユーザーを割当て先として選択したら、セグメントに関連する一般情報を追加します。

    タブに、セグメント・アセットの「コンテンツ」タブが表示されます。

    図18-8 新規セグメント・アセットの「コンテンツ」タブ

    図18-8の説明が続きます
    「図18-8 新規セグメント・アセットの「コンテンツ」タブ」の説明

    「名前」フィールドに、そのセグメントを説明する一意の名前を入力します。最大64文字の英数字(スペースを含む)を入力できます。最初の文字は英字にする必要があります。

    「説明」フィールドに、セグメントの簡単な説明を入力します。最大128文字の英数字を入力できます。

    (オプション)セグメント・アセットに、開始日や終了日を割り当てます。開始日と終了日の詳細は、第7.3.2項「将来プレビューについて」を参照してください。

  5. 「詳細」タブをクリックします。

    「フィルタ基準」フォームがタブに表示されます。セグメントの作成に使用できる訪問者属性と履歴定義のカテゴリのリストがドロップダウン・メニューに表示され、メガ・メニューにも表示されます。メガ・メニューを開くには、メガ・メニュー・アイコン(図18-10)をクリックします。

    図18-9 「詳細」タブの「フィルタ基準」フォーム

    図18-9の説明が続きます
    「図18-9 「詳細」タブの「フィルタ基準」フォーム」の説明

    図18-10 メガ・メニュー・アイコン

    属性のメガ・メニューのアイコン。

    特に指定がないかぎり、テキスト文字列のフィルタリングでは大文字と小文字を区別することに注意してください。

    次のいずれかを行います。

18.3.2 手順2: 訪問者属性を使ったセグメントのフィルタ基準の作成

  1. 「詳細」タブの「フィルタ基準」フォームで、属性のメガ・メニューのアイコンをクリックします。

    図18-11 メガ・メニュー・アイコン

    属性のメガ・メニューのアイコン。

    Engageにより、そのカテゴリに含まれる属性の一覧が表示されます。

  2. セグメントの定義に使用する属性の名称をクリックします。

    その属性で意味のある制約フィールドがフォームで表示されます。

  3. フォームを使用して属性値を設定し、セグメントに訪問者を含めたり、訪問者をそのセグメントから除外します。

    たとえば、属性を年齢にし、20歳から24歳の訪問者をセグメントに含める場合には、値を次のように設定します。

    図18-12 フィルタとしての年齢属性と値

    図18-12の説明が続きます
    「図18-12 フィルタとしての年齢属性と値」の説明

    一部の属性には範囲があらかじめ定められていることに注意してください。この例では、選択可能な年齢範囲がすでに設定されています。

    この年齢範囲に含まれる訪問者を除外するには、「除外」チェック・ボックスを選択します。また、次のように値を設定することもできます。

    図18-13 フィルタとしての年齢属性と値

    図18-13の説明が続きます
    「図18-13 フィルタとしての年齢属性と値」の説明

  4. 必要に応じて他の基準を追加します。メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

18.3.3 手順3: 履歴定義を使ったセグメントのフィルタ基準の作成

  1. 「フィルタ基準」フォームで、メガ・メニューを開いて「購入者履歴」セクションから「購入サマリー」を選択します。

    購入に関する「フィルタ基準」フォームが表示されます。カテゴリ内の最初の履歴定義が表示されます。次に例を示します。

    図18-14 購入サマリーのフィルタ・フィールド

    図18-14の説明が続きます
    「図18-14 購入サマリーのフィルタ・フィールド」の説明

    アイテムを制限またはフィルタするための、次の3つの領域が含まれます。

    • 1行目では、購入したアイテムの数、または購入したアイテムの合計価格によるフィルタを適用できます。

    • 2行目では、購入全体、最近の購入、または特定の期間内の購入を選択できます。

    • チェック・ボックスを使用して、特定のアイテム、特定のストアID、特定の数量、または特定の販売額に基づいてフィルタを適用できます。

  2. 次のオプションを1つ以上使用し、「フィルタ基準」フォーム内にある3つの領域すべてを利用して簡単な基準または複雑な基準を作成し、アイテムを制限またはフィルタ処理します。

この項の内容は、次のとおりです。

18.3.3.1 合計に基づくフィルタ処理

セグメントは、支払い合計額、合計価格またはアイテムの合計数などの合計に基づき定義できます。

たとえばサイトの開発者は、購入履歴と呼ばれる履歴定義を作成でき、これはサイト訪問者の購入履歴レコードとして扱われます。この定義の履歴属性の1つを、アイテム数にできます。この履歴定義を使用して、サイト訪問者が購入したアイテムの合計数に基づきセグメントをマーケティング担当者は作成できます。

合計に基づきセグメントを定義するには、次の手順を完了させます。

  1. フォームの上部で「合計」オプションを選択し、値を設定してセグメントに訪問者を含めたり、セグメントから訪問者を除外します。

    たとえば、次の例の履歴定義では、10アイテム以上を購入した訪問者を含めるよう設定できます。

    図18-15 購入サマリーの1行目

    図18-15の説明が続きます
    「図18-15 購入サマリーの1行目」の説明

  2. 次の行で、「特定の期間」を選択します。2つの日付フィールドが表示されます。合計に使用する期間を指定します。

    たとえば、当該年の前半6か月の間に特定数のアイテムを購入した訪問者を含めるには、購入履歴の履歴定義の期間オプション値を次のように設定できます。

    図18-16 購入サマリーの特定期間のエントリ

    図18-16の説明が続きます
    「図18-16 購入サマリーの特定期間のエントリ」の説明

  3. (オプション)履歴属性を追加して、この基準をさらに制限する場合は、第18.3.3.5項「セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加」に進んでください。

  4. 必要に応じて他の基準を追加します。メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

18.3.3.2 数に基づくフィルタ処理

訪問者に対しこの履歴定義が記録された合計数に基づきセグメントを定義できます。

たとえば、第18.3.3.1項「合計に基づくフィルタ処理」で説明した購入履歴の履歴定義を使用することで、マーケティング担当者は、その訪問者の購入履歴の記録回数に基づきセグメントを定義できます。この基準により、Engageでは、訪問者の購入内容や支払い金額のかわりに、訪問者の商品購入回数を考慮できます。

数に基づくセグメントを設定するには、次の手順を完了させます。

  1. フォームの上部で「数」オプションを選択し、値を設定してセグメントに訪問者を含めたり、セグメントから訪問者を除外します。

    たとえば、購入履歴の履歴定義で、少なくとも5回、商品(商品内容は問わず)を購入した訪問者を含めるように設定できます。

    item_count.pngの説明が続きます
    図item_count.pngの説明

  2. 次の行で、「特定の期間」を選択します。2つの日付フィールドが表示されます。合計に使用する期間を指定します。

    たとえば、当該年の前半6か月の間に特定数のアイテムを購入した訪問者を含めるには、購入履歴の履歴定義の期間オプション値を次のように設定できます。

    図18-17 購入サマリーの特定期間のエントリ

    図18-17の説明が続きます
    「図18-17 購入サマリーの特定期間のエントリ」の説明

  3. (オプション)履歴属性を追加してこの基準をさらに制限する場合は、第18.3.3.5項「セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加」に進んでください。

  4. 必要に応じて他の基準を追加します。メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  5. 次のいずれかを行います。

18.3.3.3 履歴定義の初回記録時に基づくフィルタ処理

訪問者に対する履歴定義の初回記録時に基づき、セグメントを定義できます。

たとえば、第18.3.3.1項「合計に基づくフィルタ処理」で説明した購入履歴の履歴定義を使用して、マーケティング担当者は訪問者による商品の初回購入時(つまりその訪問者の購入履歴レコードの初回記録時)に基づき、セグメントを定義できます。

定義の初回記録時に基づきセグメントを定義するには、次の手順を完了させます。

  1. フォームの上部で「最も早い記録日」オプションを選択し、値を設定してセグメントに訪問者を含めたり、セグメントから訪問者を除外します。

    たとえば、購入履歴の履歴定義を設定し、2012年1月1日以前に商品を購入した訪問者を含めることができます。

    図18-18 最も早い記録日

    図18-18の説明が続きます
    「図18-18 最も早い記録日」の説明

  2. カレンダ・アイコンを使用して日付を選択します。デフォルトで追加される時刻は01:00です。この値は、フィールドに入力することによって変更できます。

  3. (オプション)履歴属性を追加してこの基準をさらに制限する場合は、第18.3.3.5項「セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加」に進んでください。

  4. 必要に応じて他の基準を追加します。メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  5. 次のいずれかを行います。

18.3.3.4 履歴定義の最新記録時に基づくフィルタ処理

訪問者の履歴定義の前回記録時(最新の記録時)に基づきセグメントを定義できます。

たとえば、第18.3.3.1項「合計に基づくフィルタ処理」で説明した購入履歴の履歴定義を使用して、マーケティング担当者は訪問者による商品の最新購入時(つまりその訪問者の購入履歴レコードが最後に記録されたとき)に基づき、セグメントを定義できます。

履歴定義の前回記録時に基づきセグメントを定義するには、次の手順を完了させます。

  1. フォームの上部で「最終記録日」オプションを選択し、値を設定してセグメントに訪問者を含めたり、セグメントから訪問者を除外します。

    たとえば、2012年1月1日以降に購入した訪問者を含めるには、購入履歴の値を次のように設定できます。

    図18-19 最終記録日

    図18-19の説明が続きます
    「図18-19 最終記録日」の説明

  2. カレンダ・アイコンを使用して日付を選択します。デフォルトで追加される時刻は01:00です。この値は、フィールドに入力することによって変更できます。

  3. (オプション)履歴属性を追加してこの基準をさらに制限する場合は、第18.3.3.5項「セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加」に進んでください。

  4. 必要に応じて他の基準を追加します。メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  5. 次のいずれかを行います。

18.3.3.5 セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加

履歴属性を追加し、特定の属性を検討対象とすることで、より複雑なセグメント(つまり、数、合計、初回記録または最終記録がさらに制限されたセグメント)を作成できます。

履歴属性を追加しセグメントをさらに定義するには、次の手順を完了させます。

  1. フォームの先頭行にある4つのオプション(「合計」「数」「最も早い記録日」または「最終記録日」)のいずれかを選択し、構成します。この手順についてサポートが必要な場合は、次の手順のいずれかに移動してください。

  2. この基準の属性リストの下にある「製品リスト」「ストアID」「アイテム数」および「販売額」には、それぞれチェック・ボックスがあります。フィルタとして使用する履歴属性をクリックします。通常このリストには、製品リスト、ストアID、アイテム数、販売額などのアイテムが含まれます。

    チェック・ボックスを選択すると、その属性に関係がある制約フィールドが表示されます。複数の属性をクリックするか同じ属性を複数回クリックすると、属性をクリックするごとに制約フィールドが表示されます。

  3. 制約フィールドを使用して、基準をさらに制約する属性値を設定します。次に例を示します。

    図18-20 ストアIDの制約フィールド

    図18-20の説明が続きます
    「図18-20 ストアIDの制約フィールド」の説明

  4. 必要に応じて他の基準を追加します。メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  5. 次のいずれかを行います。

18.3.3.6 セグメントをさらに定義するための製品の追加

セグメントの定義に使用する履歴定義に製品リストの履歴属性が含まれている場合には、製品を追加し、特定の製品を検討対象に入れることで、より複雑なセグメント(つまり、数、合計、初回記録または最終記録がさらに制限されたセグメント)を作成できます。

セグメント定義に製品を追加するには、次の手順を完了させます。

  1. フォーム上部にある4つのオプション(「数」「合計」「最も早い」または「最終」)のいずれかを選択し、構成します。この手順についてサポートが必要な場合は、次の手順のいずれかに移動してください。

  2. 属性リストで、「製品リスト」を選択します。

    フォームには、ドロップ・ゾーンが表示されます。

    図18-21 ドロップ・ゾーンを表示する製品リスト

    図18-21の説明が続きます
    「図18-21 ドロップ・ゾーンを表示する製品リスト」の説明

  3. コンテンツ・ツリーを使用して製品を選択し、ドロップ・ゾーンにドラッグします。

    図18-22 製品を含む製品リスト

    図18-22の説明が続きます
    「図18-22 製品を含む製品リスト」の説明

    追加した後は、リスト内のアイテムを含む購入のみが基準によって選択されます。

  4. メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  5. 次のいずれかを行います。

18.3.4 手順4: ショッピング・カートの基準によるセグメントの定義

  1. 「フィルタ基準」フォームで、「ショッピング・カート」カテゴリを選択します。

    Engageにショッピング・カートの基準が表示されます。

    図18-23 購入サマリーの特定期間のエントリ

    図18-23の説明が続きます
    「図18-23 購入サマリーの特定期間のエントリ」の説明

  2. このセグメントを、訪問者のショッピング・カートに入っているアイテムの合計額に基づき定義するには、最初のオプションを選択してから値を設定します。たとえば、カート内に少なくとも50ドルの商品がある訪問者を含めるには、次のように値を設定します。

    図18-24 ショッピング・カート内のアイテムの合計額

    図18-24の説明が続きます
    「図18-24 ショッピング・カート内のアイテムの合計額」の説明

    このセグメントを訪問者のショッピング・カート内のアイテムの合計数に基づき定義するには、2番目のオプションを選択し値を設定します。たとえば、カート内にアイテムが少なくとも3つ以上のある訪問者を含めるには、次のように値を設定します。

    図18-25 ショッピング・カート内のアイテムの合計数

    図18-25の説明が続きます
    「図18-25 ショッピング・カート内のアイテムの合計数」の説明

  3. アイテム数やカートの金額をカタログ内の特定の製品に制限するには、次の行にあるプルダウン・メニューで「特定の製品に制限」を選択します。

    ドロップ・ゾーンが表示されます。コンテンツ・ツリーから、目的の製品をドロップ・ゾーンにドラッグ・アンド・ドロップします。

  4. 必要に応じて他の基準を追加します。メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  5. 次のいずれかを行います。

18.4 ContentQueryアセットの作成と使用

ContentQueryアセットにより、他の複数のアセットを組み合せて使用することが簡単になります。このアセットは、ContentQueryアセット内で定義されたアセットの検索の戻り値です。たとえば、このアセットを使用して、特定のタグまたは特定のアセット・タイプを持つコンテンツ・アイテムのみを返すアセットを作成できます。検索パラメータは様々な方法で指定できるので、このアセットを特定タイプのコンテンツの動的検索として簡単に使用できます。

ContentQueryアセットを作成するには

  1. WebCenter Sitesにログインし、作業を行うサイト(この例ではFirstSite II)と、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。

  2. メニュー・バーで、「コンテンツ」「新規」「コンテンツ問合せ」の順に選択します。


    注意:

    「新規」メニューに「新規ContentQuery」が表示されない場合は、ここで終了してください。コンテンツ問合せを作成する権限がありません。権限の詳細は、管理者に問い合わせてください。


    ContentQueryアセットの「コンテンツ」タブが表示されます。

    図18-26 ContentQueryアセットの「コンテンツ」タブ

    contentassetの「コンテンツ」タブ
    「図18-26 ContentQueryアセットの「コンテンツ」タブ」の説明

    「名前」フィールドに、そのセグメントを説明する一意の名前を入力します。最大64文字の英数字(スペースを含む)を入力できます。最初の文字にスペースは使用できません。

    「説明」フィールドに、セグメントの簡単な説明を入力します。最大128文字の英数字を入力できます。これはオプションです。

    「リスト・サイズ」フィールドに、返すリストの長さを入力します。これはオプションです。

    「ソート・フィールド」フィールドで、返されたアセットをソートする基準となるフィールド(名前、アセット・タイプ、ロケール、修正日)を選択します。これはオプションです。

    「ソート順序」フィールドで、アイテムを表示する順序(昇順、降順、ランダム)を選択します。これはオプションです。

  3. 「問合せ」タブをクリックします。

    ContentQueryアセットの「問合せ」タブが表示されます。

    図18-27 ContentQueryアセットの詳細検索フィールド

    図18-27の説明が続きます
    「図18-27 ContentQueryアセットの詳細検索フィールド」の説明

    ここで検索パラメータを作成します。他のアセット検索と同様にワイルドカード(* ?)を使用でき、必須のフィールドはありません。

    一番上にある「これらの単語のいずれか」または「これらの単語すべて」を選択して、検索テキストを入力します。

    「アセット名」に、アセットの名前(または部分的な名前)を入力します。

    「説明」に、完全または部分的な説明を入力します。

    「タグ」に、アセットに割り当てられたタグを入力します。

    「ID」に、アセットのIDを入力します。

    「ロケール」に、アセットに割り当てられた場所を入力します。

    「作成者」に、アセットを作成したユーザーを入力します。

    「修正日」で、アセットが最後に変更された時間枠を選択します。

    「アセット・タイプ」で、アセットのタイプを選択します。

  4. 検索パラメータを入力したら、「詳細検索の実行」をクリックします。選択したパラメータ検索の結果がドッキングされたパネルに表示され、そのパラメータが必要条件を正しく満たしていることを確認できます。

    図18-28 ContentQuery詳細検索の問合せ結果

    contentqueryからのドッキングされた検索結果を示す画像

    必要な場合は、詳細検索のパラメータを変更します。

    詳細検索は、コンテンツ問合せアセットの編集モードと調査モードの両方で使用できます。

  5. アセットを保存します。このためには、「保存」アイコンをクリックするか、メニュー・バーから「コンテンツ」「保存」を選択します。

18.5 サンプル・セグメント・アセット

サンプル・サイトをインストールしている場合、FirstSite IIのサンプル・サイトには、1つのサンプル・セグメント・アセット(AffluentYoungSingles)が含まれています。このセグメントは、サンプルの推奨および販売促進アセットを使って作業できるよう設計されています。これらのサンプル・セグメントをテンプレートとして使用して、サイトのセグメント・アセットを作成します。

18.6 Webページでのセグメントのプレビュー

セグメントを作成してWebサイトに組み込むと、セグメントをプレビューする際に役に立つことがあります。特に、訪問者に応じて異なるアセットを表示する機能を持つセグメントの場合は有用です。プレビューを行うには、Webモードで「セグメントを使用したプレビュー」ボタンを使用します。

「セグメントを使用したプレビュー」を使用する手順は、次のとおりです。

  1. プレビューするセグメントを含むWebサイトまたは該当するアセットを、Webモードで表示します。

  2. 「プレビュー」アイコンをクリックします。

    図18-29 「プレビュー」アイコン

    「プレビュー」アイコン

    ページがプレビューに表示されます。ツールバーが変更され、異なるアイコンが表示されます。

  3. 「セグメントを使用したプレビュー」アイコンをクリックします。

    図18-30 セグメントを使用したプレビュー

    「セグメントを使用したプレビュー」アイコン
  4. クリックすると、使用可能なセグメントを示すメニューが表示されます。最初のエントリは「セグメントなし」で、これはセグメントを使用せずにプレビューするためのオプションです。

    図18-31 「セグメントを使用したプレビュー」メニュー

    図18-31の説明が続きます
    「図18-31 「セグメントを使用したプレビュー」メニュー」の説明

  5. セグメントを選択します。プレビューがリフレッシュされ、選択したセグメントが該当する場所に表示されます。

18.7 セグメントのパブリッシュ

セグメントの準備が整ったら、配信システムにパブリッシュできるようにそれらのセグメントを承認する必要があります。その後、Engageにおいて、それらのセグメントを使用して訪問者を評価したり、訪問者に適切なアイテムをお薦めできます。

セグメントは、調査して、正しく構成されていることを確認してから、パブリッシュのための承認を行う必要があります。

アセットの承認とパブリッシュの詳細は、第14章「パブリッシュの承認」を参照してください。

18.8 パブリッシュ後

セグメントの作成、確認そしてパブリッシュ後には、それぞれのセグメントのメンバーに重要な製品およびコンテンツについて、評価を行う必要があります。詳細は、第19章「Engageによる推奨の作成および構成」を参照してください。

セグメントの作成後は、販売促進も作成できます。詳細は、第20章「Engageによるプロモーションの作成」を参照してください。