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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureの使用
11gリリース1 (11.1.1)
E51449-01
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1 スタート・ガイド

この章では、Oracle WebCenter Captureクライアントの使用を開始する方法を説明します。最初に、キャプチャによるバッチ、ドキュメントおよびプロファイルの処理方法など、キャプチャの基本を紹介します。クライアント・アプリケーションの起動後、ペインのナビゲート方法を学習します。最後に、クライアントを使用してドキュメント・バッチをスキャン、インポート、索引付けおよび使用する主な方法を学習することで、自分のキャプチャ・ロールを確認します。

この章の主なトピックは次のとおりです:

1.1 キャプチャの基本

この項では、キャプチャの使用を開始するために把握しておく必要がある事項について説明します。

1.1.1 Captureクライアントの概要

Captureクライアントは、次の操作を実行できるOracle WebCenter Captureのユーザー・アプリケーションです。

  • ドキュメントのスキャンとインポート(キャプチャ)

  • ドキュメントのレビュー、編集および索引付け

  • ドキュメントのリリース(結果的にドキュメントの処理、コンテンツ・リポジトリへのチェックイン、またはビジネス・アプリケーション・レコードへの添付が可能)

Captureクライアントは、Captureサーバーに接続すると、ブラウザ経由、またはビジネス・アプリケーションから自動的にダウンロードされるJavaアプレットです。

1.1.2 バッチおよびドキュメントの概要

バッチおよびドキュメントは、キャプチャでの作業の主要なドライバです。

  • クライアント・ユーザーは、(キャプチャ・ワークスペース・マネージャと呼ばれる)管理者が定義したクライアント・プロファイルを使用して、バッチ内のページのグループをスキャンまたはインポートします。第1.1.3項を参照してください。

  • バッチには1つ以上のドキュメントが含まれており、それらのドキュメントには関連がある場合(たとえば、ある顧客に関する複数のドキュメント)も関連がない場合(たとえば、セパレータ・シートで区切られたドキュメント)もあります。ドキュメントは、スキャンされたイメージや、Microsoft WordまたはPDFファイルなどの電子ファイルで構成されます。第1.1.4項を参照してください。

  • バッチはロックまたはリリース(ロック解除)できます。自分または別のユーザーがバッチをロックしている場合は、ロック・アイコンが表示されます。バッチをリリースすると、バッチ・アイコンのロックが削除され、クライアント・プロファイル設定に従って、別のユーザーまたはシステム・プロセッサが作業できるようにバッチが解放されます。第1.1.6項を参照してください。

    図1-1 バッチおよびドキュメント

    図1-1の説明が続きます
    「図1-1 バッチおよびドキュメント」の説明

  • クライアント・プロファイルに索引付けが含まれている場合、各ドキュメントをメタデータ(索引)値に割り当てることができます。顧客ドキュメントを顧客IDや名前などのメタデータ値に割り当てることができます。通常、バッチ内の異なるタイプのドキュメントには、異なるメタデータ・フィールド・セットを使用できます。「ドキュメント・プロファイル」では、選択したドキュメントに対して入力するメタデータ・フィールド・セットを指定します。

1.1.3 クライアント・プロファイルの概要

クライアント・プロファイルは、バッチのドキュメントをスキャン、インポートまたは索引付けする方法をキャプチャに指示するために選択する設定のグループです。クライアント・プロファイルにより、スキャン設定、バッチ内にドキュメントが作成され分類される方法、メタデータ・フィールドが使用可能で必須かどうか、およびバッチをリリースした後にバッチに対して行われる処理などが制御されます。

1.1.4 キャプチャにスキャンまたはインポートできるドキュメントのタイプ

キャプチャでは、ドキュメントは次のいずれかで構成されます。

  • スキャナから取得またはファイルからインポートした1つ以上のイメージ。

  • Microsoft WordやPDFファイルなど、イメージ以外の電子ファイル。イメージ以外のファイルをインポートする場合は、当初の形式で保持するか、イメージ形式に変換するか、またはインポートしないかがクライアント・プロファイルで判断されます。

1.1.5 バッチのキャプチャや索引付けを行えるかどうかを知る方法

選択したクライアント・プロファイルによって、ドキュメントのキャプチャのみに使用できるか、ドキュメントのキャプチャおよび索引付けに使用できるか、ドキュメントの索引付けのみに使用できるかが決まります。バッチ・ペインでドキュメントを選択する際に表示されるツールバー・ボタンとペインで、クライアント・プロファイルのタイプを指定できます。

  • メタデータ・ペインが表示されない場合、クライアント・プロファイルはキャプチャのみです。キャプチャのみのプロファイルには索引付けは含まれません。

  • 左下のペインにメタデータ・フィールドが表示され、バッチ・ペインにキャプチャのボタンが表示される場合、クライアント・プロファイルはキャプチャと索引です。

  • 左下のペインにメタデータ・フィールドが表示されるが、バッチ・ペインにはキャプチャのボタンが表示されない場合、クライアント・プロファイルは索引のみです。索引のみのバッチのドキュメントにメタデータを割り当てることはできますが、ページを追加、挿入または置換することはできません。

1.1.6 バッチの処理を完了してリリースする方法

バッチのドキュメントの作業が完了したら、バッチをリリースして、使用中のロックを解除します。次に実行される処理は、クライアント・プロファイル設定によって異なります。

  • バッチは、バッチ・ペインのリストから削除されたり、コンテンツ・リポジトリなどの別の場所にコミットされたり、ドキュメント変換やバー・コード認識などの他の処理のためにキューに配置されたりする場合があります。

  • バッチはリストに残る場合もありますが、ロックは解除されます(ロック・アイコンは表示されません)。したがって、自分または別のユーザーがバッチをロックして、バッチを使用したり、別の変更を追加できるようになります。

1.2 Captureクライアントの起動

次のいずれかの方法でCaptureクライアントを開始します。


注意:

プロンプトが表示された場合は、ユーザーIDとパスワードを入力してキャプチャにサインインします。


1.3 Captureクライアントのナビゲート

Captureクライアントには、3つの作業領域またはペインがある1つのウィンドウが用意されています。これらのペインで、バッチ、ドキュメントおよびページに関するアクションを実行します。

図1-2 バッチ・ペイン、ドキュメント・ペインおよびメタデータ・ペインが表示されたCaptureクライアントのウィンドウ

図1-2の説明が続きます
「図1-2 バッチ・ペイン、ドキュメント・ペインおよびメタデータ・ペインが表示されたCaptureクライアントのウィンドウ」の説明

1.3.1 バッチ・ペインを使用する方法

バッチ・ペインは左上のペインに常に表示され、バッチおよびそのドキュメントが階層バッチ・リスト・ツリーにリストされます。バッチ・ペインを使用して、バッチおよびドキュメントを選択したり、ツリーの上にあるバッチ・ツールバー・ボタンをクリックしてバッチに対するアクションを実行します。

表1-1は、バッチ・ペインのツールバー・ボタンおよびキーボード・ショートカットについて説明しています。

表1-1 バッチ・ペインのボタンおよびキーボード・ショートカット

バッチ・ペインのボタン ボタン名 ショートカット 説明

このイメージは「クライアント・プロファイル」アイコンを示しています。


クライアント・プロファイル


バッチのスキャンまたはインポート時に、設定を適用するプロファイルを選択します。バッチを作成、更新またはリリースする際には、常にクライアント・プロファイルを選択する必要があります。

このイメージは「キャプチャ」アイコンを示しています。


キャプチャ

F9

選択したクライアント・プロファイル、キャプチャ設定およびキャプチャ・ソースを使用して、ドキュメントのスキャンまたはインポートを開始します。

「キャプチャ設定」は左側に、「キャプチャ・ソース」は右側に表示されます。


キャプチャ設定/

キャプチャ・ソース

[Ctrl]+[S] (設定)

[Ctrl]+[Alt]+[S] (ソース)

このボタンには次の2つの機能があります。

  • 選択したスキャナまたはインポート・ソースのキャプチャ設定を変更するには、左側(「キャプチャ設定」)をクリックします。選択した設定は、クライアント・プロファイルに保存されます。

  • キャプチャ・ソースとしてスキャナまたはインポート・ソースを選択するには、右側(「キャプチャ・ソース」)の三角形をクリックします。

このイメージは「バッチのリリース」アイコンを示しています。


リリース

F10

選択した1つ以上のバッチをロック解除します。これによりバッチのデータがCaptureサーバーと同期され、バッチのクライアント・プロファイルに構成されている場合は、バッチが後処理に自動的に転送されます。

このイメージは「バッチの削除」アイコンを示しています。


バッチの削除


選択した1つ以上のバッチを、そのドキュメントおよびメタデータも含めて完全に削除します。

このイメージは「検索」アイコンを示しています。


検索

F7

バッチの検索およびバッチ・リストのフィルタ処理の条件を指定します。フィルタ処理は、クライアント・プロファイルを再び選択するか、検索条件をクリアするまでは(バッチのリフレッシュ時にも)残ります。

バッチ名、作成日、ステータス、優先度または処理状態に基づいて検索できます。クライアント・プロファイルの設定によって、表示されるバッチが影響を受ける場合があることに注意してください。

このイメージは「バッチ・リストのリフレッシュ」アイコンを示しています。


バッチ・リストのリフレッシュ

F5

バッチの最新の変更が反映されるように、バッチのリストを再ロードします。

バッチのリフレッシュ時にも、フィルタ処理は残ることに注意してください。


最初のドキュメントの選択

Home

ドキュメントが現在選択されている場合に、バッチ内の最初のドキュメントを選択するキーボード・ショートカットです。


最後のドキュメントの選択

End

ドキュメントが現在選択されている場合に、バッチ内の最後のドキュメントを選択するキーボード・ショートカットです。


表1-2は、バッチで動作できるかどうかを示すバッチ・リストのアイコンについて説明しています。

表1-2 バッチ・リストのアイコン

バッチ・リストのアイコン アイコン名 説明
このイメージはバッチがロックされていることを示しています。

自分にロック済

ワークステーションを現在使用しているユーザーによってバッチがロックされていることを示しています。

複数のバッチを一度にロックしたり、一度に解除できます。他のユーザーは、バッチが解放されるまで、これらのバッチにアクセスできません。

このイメージはバッチがロックされていることを示しています。

別のユーザーにロック済

別のユーザーによってバッチがロックされていることを示します。

別のユーザー対してロックされているバッチを展開しようとすると、そのバッチをロックしたユーザーおよびワークステーション名を示すメッセージが表示されます。

このイメージはバッチがロック解除されていることを示しています。

ロック解除

バッチがロック解除済で、自分または別のユーザーがバッチを選択して作業する準備が完了していることを示しています。

このイメージは現在処理中のバッチを示しています。

処理中

バッチの処理が現在進行中でアクセスできないことを示しています。

たとえば、クライアント・プロファイル設定に応じて、バッチのドキュメントには、変換、バー・コード認識またはコミット処理が実行されています。バッチ・リフレッシュ・ボタンをクリックして、バッチが処理中かどうかをチェックできます。

このイメージはエラーのドキュメントがあるバッチを示しています。

エラー

エラーがあるドキュメントがバッチに1つ以上含まれていることを示しています。第5.6項を参照してください。


1.3.2 ドキュメント・ペインを使用する方法

ドキュメント・ペインでは、選択したドキュメントをレビューおよび編集します。バッチ・ペインでドキュメントを選択すると、常にこのペインが右側のペインに表示されます。ドキュメント・ページのスクロール可能なサムネイル表示など、バッチのドキュメントの詳細が表示されます。

  • 選択したサムネイルのページは付近に完全なページ・ビューとしても表示され、ページを入念にレビューでき、必要な場合はさらに拡大できます。点線のアウトラインは、選択されたサムネイルを示します。

  • ページの間にある淡色のバーは、1つのドキュメントの終了と次のドキュメントの開始を示します。

  • イメージ・ドキュメントからサムネイルをドラッグ・アンド・ドロップして、ドキュメント内またはドキュメント間のページを移動できます。


    注意:

    イメージ以外のドキュメントに含まれるページを移動できません。


表1-3に示されているように、ペイン上部のツールバー・ボタンでドキュメントまたはそのページを変更できます。キーボード・ショートカットを使用するには、ドキュメント・ペインが選択されている必要があります。

表1-3 ドキュメント・ペインのボタンおよびキーボード・ショートカット

ボタン 名前 ショートカット 説明

このイメージは「ドキュメントの作成」アイコンを示しています。


新規ドキュメントの作成

[Ctrl]+[E]

現在のページおよびその下にある次のドキュメントまでのすべてのページを使用して、新しいドキュメントを作成します。

このイメージは「ドキュメントの削除」アイコンを示しています。


ドキュメントの削除

[Ctrl]+[Alt]+[D]

選択内容に応じて、次のいずれかを実行します。

  • 選択したドキュメントを削除して、前のドキュメントの最後にそのページを追加します。(選択したドキュメントがバッチ内の最初のドキュメントである場合、ドキュメントを削除するオプションのみ表示されます。)ドキュメントを削除すると、そのメタデータ値も削除されることに注意してください。

  • 選択したドキュメントを、そのすべてのページも含めて、バッチから削除します。

第3.3.2項を参照してください。

このイメージは「ページの挿入」アイコンを示しています。


ページの挿入


新しいページをバッチにスキャンまたはインポートし、選択したページの前に挿入します。第3.4.1項を参照してください。

  • スキャンする場合は、フィーダの単一ページをスキャンするか、すべてのページをスキャンするかを尋ねるプロンプトが表示されます。

  • インポートする場合は、インポートするファイルを指定するためのプロンプトが表示されます。

このイメージは「ページの追加」アイコンを示しています。


ページの追加

[Ctrl]+[Alt]+[A]

バッチに追加するページをスキャンまたはインポートします。第3.4.2項を参照してください。

  • スキャンする場合は、フィーダの単一ページをスキャンするか、すべてのページをスキャンするかを尋ねるプロンプトが表示されます。

  • インポートする場合は、インポートするファイルを指定して、選択したドキュメントの最後に追加するか、新規ドキュメントを作成するかを尋ねるプロンプトが表示されます。

このイメージは「ページの置換」アイコンを示しています。


ページの置換


選択したページを削除して、スキャンまたはインポートしたページで置換します。第3.4.3項を参照してください。

このイメージは「ページの削除」アイコンを示しています。


ページの削除

[Ctrl]+[D]

選択した1つ以上のページを削除します。第3.4.4項を参照してください。

このイメージは「データベース参照」アイコンを示しています。


データベース参照

[Ctrl]+[L]

選択したメタデータ・フィールドについてデータベース検索を実行します。このボタンは、メタデータ・フィールド用に構成された場合にのみアクティブになります。検索の値を入力し、「データベース参照」ツールバー・ボタンをクリックするか[Ctrl]+[L]を押します。一致する値が結果リストに複数表示される場合は、1つの値を選択します。

このイメージは「ズームイン」アイコンを示しています。


ズームイン

[Ctrl]+[I]

選択したページ・ビューの倍率を上げます。さらにズームインするには繰り返しクリックします。

このイメージは「ズームアウト」アイコンを示しています。


ズームアウト

[Ctrl]+[O]

選択したページ・ビューの倍率を下げます。さらにズームアウトするには繰り返しクリックします。

このイメージは「ウィンドウに合せる」アイコンを示しています。


ウィンドウに合せる

[Ctrl]+[W]

ページ全体をウィンドウに合せるようにページ表示を変更します。

このイメージは「高さに合せる」アイコンを示しています。


高さに合せる


高さ全体をウィンドウに合せるようにページ表示を変更します。

このイメージは「幅に合せる」アイコンを示しています。


幅に合せる


幅全体をウィンドウに合せるようにページ表示を変更します。

このイメージは「左に回転」アイコンを示しています。


左に回転


選択したページを左に90度回転します。ページは最終回転済として保存されます(イメージにのみ適用)。

このイメージは「右に回転」アイコンを示しています。


右に回転

[Ctrl]+[R]

選択したページを右に90度回転します。ページは最終回転済として保存されます(イメージにのみ適用)。

このイメージは「フリップ」アイコンを示しています。


フリップ


選択したページを上下180度回転します。ページは最終回転済として保存されます(イメージにのみ適用)。

このイメージは「ページの印刷」アイコンを示しています。


ページの印刷


選択したページを選択したプリンタに印刷します。

このイメージは「サムネイルの方向」アイコンを示しています。


サムネイルを横に表示」/「サムネイルを縦に表示


サムネイルの表示を縦方向および横方向に切り替えます。

このイメージは「サムネイルのサイズ変更」アイコンを示しています。


サムネイルのサイズ


小、中、大のいずれかの表示を使用してサムネイルを表示します。

このイメージは「ヘルプ」アイコンを示しています。


ヘルプ

F1

選択したウィンドウのヘルプが表示されます。


次のドキュメント

[Ctrl]+[Alt]+[N]

次のドキュメントを選択するキーボード・ショートカットです。


前のドキュメント

[Ctrl]+[Alt]+[P]

前のドキュメントを選択するキーボード・ショートカットです。


次ページ

[Ctrl]+[N]

次のページにサムネイル選択を移動するキーボード・ショートカットです。


前ページ

[Ctrl]+[P]

前のページにサムネイル選択を移動するキーボード・ショートカットです。


ドキュメントの最初のページの表示

Home

ドキュメントの最初のページにサムネイル選択を移動するキーボード・ショートカットです。このショートカットは、カーソル・フォーカスが、サムネイル領域内である場合にのみ機能します。


ドキュメントの最後のページの表示

End

ドキュメントの最後のページにサムネイル選択を移動するキーボード・ショートカットです。このショートカットは、カーソル・フォーカスが、サムネイル領域内である場合にのみ機能します。


すべてのドキュメント・ページの選択

[Ctrl]+[A]

選択したドキュメントのすべてのサムネイル・ページを選択するキーボード・ショートカットです。このショートカットは、カーソル・フォーカスが、サムネイル領域内である場合にのみ機能します。


1.3.3 メタデータ・ペインを使用する方法

メタデータ・ペインを使用して、メタデータ値を完成することでドキュメントを索引付けします。

  • メタデータ・ペインは、選択したクライアント・プロファイルに索引付けが含まれていて、バッチ・ペインまたはドキュメント・ペインでドキュメントが選択されている場合に表示されます。

  • メタデータ・フィールドに入力した値は、選択したドキュメントのすべてのページに適用されます。第4章に記載されているように、メタデータ・フィールドでは、標準入力が確実に行われるように、入力マスクや特別な書式設定の数値または日付フィールド、選択リストまたはデータベース参照を使用できます。アスタリスクは、必須メタデータ・フィールドであることを示します。第4.1.1項を参照してください。

    たとえば、アカウント番号を入力したり、データベースの値を参照して関連するメタデータ・フィールドにその値を自動的に挿入できます。

  • 「ドキュメント・プロファイル」フィールドでは、選択したドキュメントに対して入力するメタデータ・フィールド・セットを指定します。

    たとえば、顧客ドキュメントのバッチには、通信文および顧客契約のドキュメント・プロファイルを含めることができます。索引付けの際は、通信文ドキュメントが出現するたびに通信文ドキュメント・プロファイルを選択してそのフィールドを完成し、契約ドキュメントが出現するたびに顧客契約ドキュメント・プロファイルを選択します。

  • キーボード・ショートカットを使用してメタデータ・フィールド間を移動する場合、次のメタデータ・フィールドに移動するには[Tab]、前のメタデータ・フィールドに移動するには[Shift]+[Tab]を押してください。

1.3.4 バッチ情報ペインを使用する方法

左側のバッチ・ペインでバッチを選択すると、右側のペインにバッチ情報が表示されます。バッチ情報を使用して、バッチに関するノートを追加または編集したり、バッチのステータスや優先度を変更します。また、バッチを作成したユーザー名および作成日と最終変更日を表示できます。第5章を参照してください。

1.4 Captureクライアントの使用

この項では、本番ユーザー、ナレッジ・ユーザーおよびビジネス・ユーザーがキャプチャを使用する方法について説明します。

キャプチャのユーザーは、通常、次のいずれかのカテゴリに分類されます。

1.4.1 ドキュメントのスキャンと索引付け

このシナリオは、紙のドキュメント・フォルダのボックス全体をスキャンするように割り当てられた本番ユーザー、およびドキュメント・バッチを不定期にスキャンするユーザーの両方に適用されます。いずれの場合も、異なるタイプのドキュメント・バッチを使用するために、クライアント・プロファイルを把握しておく必要があります。たとえば、次のような選択が可能な場合があります。

  • ドキュメント間にセパレータ・ページが配置されたバッチをスキャンするセパレータ・ページと呼ばれるクライアント・プロファイル。

  • 片面のみまたは両面のドキュメントで構成されるバッチをスキャンする片面または両面と呼ばれるクライアント・プロファイル。

  • ドキュメントの構成方法を指定するためのプロンプトを表示するプロンプトと呼ばれるクライアント・プロファイル。

クライアント内で、スキャンするバッチのタイプ用に構成されたクライアント・プロファイルを選択して、バッチのキャプチャを開始します。各ドキュメントをレビューおよび索引付けしてからバッチを解放します。詳細は、2.2項を参照してください。

1.4.2 ドキュメントのスキャンのみ

この場合の作業は、索引付けせずにドキュメントのバッチをスキャンすることです。キャプチャでスキャンする場合、キャプチャのみのバッチに含まれるのは1つのドキュメントのみで、後で複数のドキュメントに分割して索引付けできます。たとえば、索引付けのみを行うユーザーによって(第1.4.4項)、またはバー・コード認識やインテリジェント・データ認識などの自動化されたプロセスを介して、これらのバッチは分割されて索引付けされます。

クライアント内で、キャプチャのみに構成されたクライアント・プロファイルを選択して、バッチのキャプチャを開始します。各ドキュメントをレビューしてからバッチを解放します。詳細は、2.2項を参照してください。

1.4.3 ドキュメント・ファイルのインポート

この場合は、複数のイメージ・ファイルまたはMicrosoft WordやPDFファイルなどのイメージ・ファイル以外のいずれかの電子ファイルをインポートすることで、バッチを作成する必要があります。

クライアント内で、インポートするバッチのタイプ用に構成されたクライアント・プロファイルを選択し、インポートするファイルを選択してバッチのキャプチャを開始します。(そのように構成されている場合は)各ドキュメントをレビューおよび索引付けしてからバッチを解放します。詳細は、2.3項を参照してください。

1.4.4 ドキュメントの索引付けのみ

この場合の作業は、以前にキャプチャしたドキュメントにメタデータ値を割り当てることです。たとえば、バッチは、本番ユーザーがスキャンしたり、電子ファイルとしてインポートされたり、一括処理の一環としてインポートされたりしている場合があります。

クライアント内で、索引のみのクライアント・プロファイルを選択して、索引付けするバッチを選択します。通常、バッチ・リストは索引付けが必要なバッチのみが表示されるようにフィルタされます。バッチ内でドキュメントが編成されていない場合、すべてのバッチ・ページは最初のドキュメントに割り当てられます。必要に応じて新しいドキュメントを作成します。各ドキュメントを索引付けした後、バッチを解放します。詳細は、第4.1.1項を参照してください。

1.4.5 ビジネス・アプリケーションを介したドキュメントのスキャンまたはインポート

このシナリオは、Captureクライアントではなくビジネス・アプリケーションから開始します。顧客入力フィールドに入力した後、関連ドキュメントをスキャンまたはインポートして、選択した顧客レコードに添付する必要があります。

ユーザーはビジネス・アプリケーション・レコードからスキャンまたは「インポート」ボタンをクリックします。クライアント・ウィンドウが表示され、キャプチャによってただちにスキャンが開始されるか、インポートのプロンプトが表示されます(事前に選択したクライアント・プロファイルの設定が使用されます)。キャプチャすると、バッチが表示されます。多くの場合、メタデータ・フィールドには、ビジネス・アプリケーション・レコードに入力した値が自動的に入力されます。

通常は、ドキュメントをレビューおよび索引付けしてからバッチを解放します。ユーザーはビジネス・アプリケーション・レコードまたは別のWebページに戻り、ドキュメントはビジネス・アプリケーション・レコードに添付されます。詳細は第2.2.5項を参照してください。

1.5 プリファレンスの設定

プリファレンスを使用して、スキャン設定、アクセシビリティ機能、ロギング・オプションおよびその他の設定を選択します。Captureクライアントのプリファレンスを表示および編集するには、次のようにします。

  1. クライアント・ウィンドウの右上領域にある「プリファレンス」リンクをクリックします。

    図1-5 「プリファレンス」ウィンドウ

    図1-5の説明が続きます
    「図1-5 「プリファレンス」ウィンドウ」の説明

  2. 必要に応じて他のプリファレンスを設定します。

    • アクセシビリティ関連のプリファレンスについては、クライアント・アクセシビリティ機能を参照してください。

    • スキャン関連のプリファレンスについては、第2.2.8項を参照してください。

    • ロギング・プリファレンスについては、第5.6.1項を参照してください。

    • その他のプリファレンスについては、第5.2.4項を参照してください。

  3. 「保存」をクリックします。

1.5.1 ウィンドウのペインをサイズ変更する方法

バッチ・ペインやメタデータ・ペインに加えて、左右のペインもサイズ変更できます。サイズ変更するには、ペイン区切りの上にカーソルを移動します。カーソルが両矢印に変わったときにクリックしてドラッグし、サイズを変更します。

サイズを変更すると新しい寸法が自動的に保存され、次回クライアントを開いたときに表示されます。