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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureの使用
11gリリース1 (11.1.1)
E51449-01
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4 ドキュメントの索引付け

メタデータ値を使用するとドキュメントを分類することができ、特に、1つまたは複数のメタデータ値を検索することによってコンテンツ・リポジトリからドキュメントを後で取得できるように分類できます。本番索引付け、あるいはスキャンまたはインポートの一部としての索引付けを実行しているかどうかに関係なく、同じ方法が適用されます。この章では、索引付けするドキュメントのタイプと一致するドキュメント・プロファイルの選択方法、およびクライアント・プロファイル設定に従って、メタデータ・フィールドを完成できる様々な方法について説明します。

この章の主なトピックは次のとおりです:

4.1 ドキュメント索引付けの理解

この項の内容は次のとおりです。

4.1.1 索引付けの機能

Captureクライアントで索引付けするためには、次のガイドラインに従います。

  • 選択したクライアント・プロファイルが索引付け用に構成されている場合、バッチ・ペインでドキュメントを選択すると左下のペインにメタデータ・フィールドが表示されます。

  • ドキュメントのすべてのページで同じメタデータ値が共有されるため、ドキュメントの1つのページに索引付けすると、ドキュメントのすべてのページが索引付けされます。ドキュメント・ペインでは、バッチ内のドキュメントが淡色のバーで分割表示されます。バッチ・ペインでは、それぞれのバッチの下にドキュメントがリストされます。

  • メタデータ・フィールドが必須の場合は、メタデータ・フィールド名の左側にアスタリスク(*)が表示されます。ドキュメントは、すべての必須メタデータ・フィールドに値が含まれると完全に索引付けされます。バッチをリリースするためにドキュメントが完全に索引付けされている必要はありませんが、その後のバッチ処理ステップでエラーが発生する可能性があります。第5.6項を参照してください。

  • 標準入力が確実に行われるように、メタデータ・フィールドで入力マスクまたは入力書式設定、選択リストあるいはデータベース参照を使用できますが、詳細はこの項の後の部分で説明します。

  • 読みやすくするために、「プリファレンス」ウィンドウでメタデータ・フィールドのフォント・サイズを調整できます。第2.2.8項を参照してください。

4.1.2 データベース参照の機能

データベース参照には、データベースに接続するための接続情報、およびメタデータ・フィールド値に関連付けられた一致レコードを検索するため検索情報が含まれています。構成によっては、検索結果のリストが表示される場合があり、データベース・レコードが検出されると、データベース値が他のメタデータ・フィールドに自動的に入力される場合があります。たとえば、データベース参照が顧客名フィールドに対して定義されていて、顧客IDや住所などの顧客メタデータ・フィールドに値が入力される場合があります。第4.2.2項を参照してください。

4.1.3 メタデータ・フィールドで入力マスクを使用する方法

メタデータ・フィールドで入力マスク(フィルタ)を使用すると、メタデータ・フィールドに入力できる内容が制御されます。たとえば、マスクを使用すると、フィールドに数字は入力できるがアルファベット文字は入力できなかったり、入力が4文字に制限されたりします。マスクに準拠しない文字を入力すると、ビープ音が鳴り、アプリケーションで受け入れられません。たとえば、請求書番号という名前のメタデータ・フィールドでは、入力を7桁の数字に制限する入力マスクを使用できます。

4.1.4 メタデータ・フィールドで表示形式を使用する方法

メタデータ・フィールドでは、表示形式を使用して、特定の書式で入力内容を表示できます。別のメタデータ・フィールドに移動すると、表示形式に適合するようにデータの表示が必要に応じて変更されます。たとえば、日付フィールドの入力が標準日付書式の表示に変更されます。保存されるメタデータ値は変更されません。

4.1.5 選択リスト・メタデータ・フィールドの機能

選択リスト・フィールドには、選択できる値のリストが表示されます。フィールドの横にある三角形をクリックすると選択リストが表示され、値を選択できます。(クライアント・プロファイル設定によっては、値を選択せずに選択リストを使用して入力できる場合があります。)

図4-1 選択リストからの選択

図4-1の説明が続きます
「図4-1 選択リストからの選択」の説明

選択リストのフィールドに依存性を設定できます。その場合は、1つの選択リスト・フィールド(親)の選択内容によって、依存選択リスト・フィールド(子)に表示される選択肢が決まります。たとえば図4-2では、「製品」親フィールドで「家庭」を選択すると、「サブ製品」子フィールドに家庭用品に関連する選択肢が表示されます。

図4-2 依存選択リストからの選択

図4-2の説明が続きます
「図4-2 依存選択リストからの選択」の説明

4.2 ドキュメントの索引付け

この項の内容は次のとおりです。

4.2.1 ドキュメントを索引付けする方法

ドキュメントを索引付けするには、次のようにします。

  1. 索引付けするドキュメントを選択します。

    バッチ・ペインでドキュメントを選択するか、ドキュメント・ペインでドキュメントのサムネイル・ページのいずれかを選択します。メタデータ・ペインが左下のペインに表示されます。一部のメタデータ・フィールドには、自動入力された値がすでに含まれている場合があります。

  2. 「ドキュメント・プロファイル」フィールドで、索引付けするドキュメントのタイプに一致するドキュメント・プロファイルを選択します。

    たとえば、顧客注文ドキュメントの索引付けを行う場合は、顧客番号、顧客名および注文のメタデータ・フィールドを持つドキュメント・プロファイルを選択できます。


    注意:

    選択したドキュメント・プロファイルを変更すると、新しいプロファイルにはないフィールドの値は破棄されることを示すメッセージが表示されます。「はい」をクリックして続行します。


  3. 必須メタデータ・フィールドを完成させます。第4.1項を参照してください。キーボード・ショートカットの索引付けの詳細は、表1-3を参照してください。

  4. 手順1から3を繰り返してバッチ内の各ドキュメントの索引付けを行います。

4.2.2 データベースから値を参照して索引付けする方法

データベース参照を実行する手順は、次のとおりです。

  1. メタデータ・ペインで、データベース参照が構成されたメタデータ・フィールドにカーソルを置きます。

    選択したメタデータ・フィールドでデータベース検索を実行できる場合は、「データベース参照」ボタンがアクティブになります。

  2. 一致させる値を入力します。(数値フィールドには正確な値が必要です。)

    クライアント・プロファイルで許可されている場合は、一致させる値の最初の数文字のみ入力できる場合があります。たとえば、「Company」フィールドの名前がNewで始まるレコードを検索するには、New「Company」というメタデータ・フィールドに入力します。ただし、部分的な値を入力すると戻されるレコードが多くなり、参照結果の表示に長時間かかる場合があります。

  3. 「データベース参照」ボタンをクリックします。

    複数のレコードが検出された場合、またはキャプチャ・ワークスペース・マネージャがその表示を選択した場合は、「データベース参照結果」ウィンドウが表示されます。それ以外の場合は、結果リストを表示せずに値は1つ以上のフィールドに自動的に入力されます。

    図4-3 データベース参照結果からの選択

    図4-3の説明が続きます
    「図4-3 データベース参照結果からの選択」の説明

  4. 参照結果が表示された場合は、一致するレコードを選択し、「選択」をクリックします。(レコードをダブルクリックしても選択できます。)

    データベース・レコードから値がメタデータ・フィールドに入力されます。