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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61383-02
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18 Oracle PortalでのWebDAVクライアントの使用

どの企業でも、ドキュメントは多くの異なるデータソースに分散しています。情報に容易にアクセスし、必要なデータを簡単に見つけられるようにするには、Oracle Portalが提供するような中央のコンテンツ・リポジトリにデータを一元的に保存するのが理想的な方法です。しかし、分散したコンテンツをPortalに移動し、公開するにはどうすればよいでしょうか。分散した少量のファイルを転送するだけの場合は、Oracle Metadata RepositoryのPortalスキーマをWebフォルダとしてマップできます(図18-1)。

図18-1 WebDAVおよびOracle Portalのページとコンテンツ

WebDAVおよびOracle Portalのページとコンテンツ
「図18-1 WebDAVおよびOracle Portalのページとコンテンツ」の説明

Oracle Portalは、Web-based Distributed Authoring and Versioning (WebDAV)プロトコルをサポートしています。WebフォルダなどのWebDAVクライアントを使用すると、コンピュータのファイル・システムの内容を変更するPortalコンテンツを管理できます。デスクトップとPortalページ・グループ間でファイルをドラッグ・アンド・ドロップできます。コンテンツをページ・グループ間で移動できます。ソース・リポジトリとMDS RepositoryのPortalスキーマ間でコンテンツを移動できます。たとえば、Webフォルダを使用してMDS RepositoryのリポジトリにOracle FilesリポジトリとPortalスキーマの両方をマウントし、ファイルを交換できます。Microsoft Office 2000などのWebDAV対応デスクトップ・アプリケーションを使用して、Portalコンテンツをその場で開いて編集し、保存することもできます。

Oracle PortalとともにWebDAVクライアントを使用すると、Portalのコンテンツ管理機能をフルに活用できます。ユーザーは、Portalに指定されたコンテンツ構造やアクセス・ルールを維持しながら、自分のファイル・システムからコンテンツを管理できます。

たとえば、Oracle DriveなどのWebDAVクライアントからMDS RepositoryのPortalスキーマにアクセスできます。特定のユーザーとして接続します。その後、ページ・グループのルート・ページから始まるZipアーカイブを作成します。この操作では、Portalに設定されたアクセス・ルールに従って、ログイン・ユーザーのコンテンツのみがアーカイブにコピーされます。さらに、対象のページ・グループのWebDAVフォルダ階層も維持されるので、Portalの構造も維持されます。

この章では、様々な状況に適したWebDAVクライアントおよびそのWebDAVクライアントからOracle Portalにアクセスする方法について説明します。コンテンツの表示、コピー、移動、削除などのサポートされているタスクや、アイテムのバージョニングなどのサポートされている機能を実行する際の注意点についても説明します。ここには主に次のような項があります。

WebDAVと翻訳に関する問題については、第19章「Portalコンテンツの翻訳」で説明します。

対象読者

この章の内容は、認証されたユーザーとしてログオンしている、「コンテンツの管理」ページ権限を持つユーザーを対象にしています。特定のタスクで別の権限が必要になる場合は、その作業の手順を説明する前にそれらの権限を示します。