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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
E51441-03
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48 ポータル間のグローバルなデフォルト設定の構成

この章では、WebCenterポータル・ビルダー管理の「一般」ページで使用できるタスクについて説明します(図48-1)。システム管理者はデフォルト設定を変更して、組織の要件に合わせることが可能です。

この章には次のトピックが含まれます:


権限:

この章のタスクを実行するには、WebCenter PortalのAdministratorロールまたは次の権限を付与されているカスタム・ロールが必要です。

  • Portal Server-Manage Configuration

さらに、ポータルの作成および管理の権限(Portals-CreateおよびPortals-Manage Allまたはどちらか一方)が必要です。権限の詳細は、第49.3項「アプリケーション・ロールおよび権限について」を参照してください。


図48-1 「ポータル・ビルダー」の「管理」:「一般」ページ

図48-1の説明が続きます
「図48-1 「ポータル・ビルダー」の「管理」:「一般」ページ」の説明

48.1 名前とロゴのカスタマイズ

初期状態では、Oracleロゴとアプリケーション名の「WebCenter Portal」が、すべてのポータルのバナーに表示されます(図48-2)。ロゴも名前のどちらも、対象ユーザーにより相応しいものに変更できます。たとえば、ここに会社名や会社の部署名を表示できます。

指定するロゴは、アプリケーションのページ・テンプレートに応じてサイズを変更します。ロゴのサイズを調整するには、ページ・テンプレートを変更します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの編集に関する項を参照してください。

図48-2 WebCenter Portalの名前とロゴ

図48-2の説明が続きます
「図48-2 WebCenter Portalの名前とロゴ」の説明

WebCenter Portalの名前とロゴを変更するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「アプリケーション名」フィールドに、新しい名前を入力します(図48-3)。

    英数字や、ポータル、アンダースコア(_)およびダッシュ(-)も許可されます。たとえば、Finance Department - My Corporationのようになります。

    図48-3 アプリケーションの名前とロゴのカスタマイズ

    図48-3の説明が続きます
    「図48-3 アプリケーションの名前とロゴのカスタマイズ」の説明

  3. ロゴを変更するには、「アプリケーション・ロゴ」フィールドの隣にある「参照」をクリックします。

  4. 「ファイルのアップロード」ダイアログで、使用するロゴに移動します。

    ロゴのイメージ・ファイルは、最大150 KBに指定できます。サポートされているファイル形式は、.gifまたは.GIF.pngまたは.PNGおよび.jpgまたは.JPGです。ファイルがアップロードされない場合には、アップロードしているファイルのサイズを確認します。ファイル名に使用できるのは英数字のみです。

    ロゴはWebCenter Portalのイメージ・ディレクトリ(/webcenter/images)にアップロードされ、ただちに新しいロゴがアプリケーション・バナーの左上隅に表示されます。

  5. 「保存」をクリックします。

48.2 デフォルト・ページ・テンプレートの選択

WebCenter Portalでは、ページ・テンプレートによって、個々のページとページ・グループがどのようにユーザーの画面で表示されるかが定義されます。どのページも、ページ・テンプレート内に表示されます。システム管理者がページを表示するために使用するデフォルト・ページ・テンプレートを定義できる場所は、次のとおりです。

ポータル・モデレータは自分のポータル内でデフォルトの選択をオーバーライドできますが、ユーザーはホーム・ポータルに適用されたページ・テンプレートをオーバーライドできません。

デバイス・グループの「デフォルト・ページ・テンプレート」は、「WebCenter Portal管理」の「デバイス設定」からもオーバーライドできるようになりました。適切なデバイス・グループを選択し、「アクション」ドロップダウン・リストから「編集」を選択します。選択したグループのデバイスで使用するデフォルト・ページ・テンプレートは、「アセット」セクションから選択します。

各ページ・テンプレートはスキンと連携して、ポータル内のページ全体のルック・アンド・フィールを決定します。ページ・テンプレートはページ上のコンポーネントの場所と動作を制御しますが、スキンは色、フォントなど様々なコンポーネントの視覚的な外観を制御します。


関連項目:

スキンの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「スキンでの作業」を参照してください。


各ページ・テンプレートでは優先スキンを定義して、そのページ・テンプレートに対して最適に連携するスキンを特定できます。そのページ・テンプレートをポータルのデフォルト・ページ・テンプレートとして選択したり、システムのデフォルトとして選択すると、デフォルトのスキンは自動的にそのページ・テンプレートの優先スキンに更新されます。


関連項目:

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの優先スキンの設定に関する項を参照してください。


『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートでの作業に関する項も参照してください。

WebCenter Portalのデフォルト・ページ・テンプレートを選択するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 次のいずれかを実行します。

    • 使用可能リストから「デフォルト・ページ・テンプレート」を選択します(図48-4)。

      このリストにページ・テンプレートを追加する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの公開と非表示に関する項を参照してください。

      図48-4 「デフォルト・ページ・テンプレート」の選択

      一般的な「デフォルト・ページ・テンプレート」のオプション
      「図48-4 「デフォルト・ページ・テンプレート」の選択」の説明

    • 「拡張編集オプション」アイコンをクリックして「式ビルダー」を選択し、特定の基準に基づいて動的にデフォルト・ページ・テンプレートを決定するEL式を入力します。ELアシスタンスが必要な場合、アプリケーション開発者はEL式を提供できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。

      たとえば、ログイン・ユーザーが所属する部署や組織に応じて、デフォルト・ページ・テンプレートを変更することもできます。

  3. 「保存」をクリックします。

48.3 デフォルト・スキンの選択

システム管理者は、デフォルト・スキンを変更して、すべてのユーザーに対するWebCenter Portalのデフォルトの外観をカスタマイズすることもできます。スキンによって、ユーザー・インタフェースの表示が変更されますが、アプリケーションの動作は変更されません。第48.3.1項「WebCenter Portalのスキンの適用」を参照してください。

ユーザーは、ユーザー・プリファレンスを使用してデフォルト・スキンの選択をオーバーライドできます。ただし、特定のページ・テンプレートで使用するスキンは、多くの場合、作成されます。そのため、スキンの選択は選択したページ・テンプレートと互換性があることが必要です。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のビューのルック・アンド・フィールの変更に関する項を参照してください。

すべての組込みスキンが要件に合わない場合や、企業ブランドを反映するルック・アンド・フィールを適用する場合には、独自のADFスキンを作成して適用できます。独自のページ・テンプレートの場合、優先スキンを示すには、カスタム属性であるpreferredSkinを指定されたページ・テンプレートで優先的に使用されるスキンのスキン・ファミリIDの値に設定します(「共有アセット」を選択して「ページ・テンプレート」をコピーし、「アクション」ドロップダウン・リストから「プロパティの編集」を選択します)。こうすることにより、作成したページ・テンプレートが選択されたときにスキンを優先スキンに切り替えることができます。そのページ・テンプレートが変更された場合、スキンはそのページ・テンプレートに一致するように更新されます(式に設定されていなくても)。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のスキンの作成に関する項を参照してください。

デバイス・グループの「デフォルト・スキン」は、「WebCenter Portal管理」の「デバイス設定」からもオーバーライドできるようになりました。適切なデバイス・グループを選択し、「アクション」ドロップダウン・リストから「編集」を選択します。選択したグループのデバイスで使用するには、「アセット」セクションからデフォルト・スキンを選択します。

必要に応じて、EL式のデフォルト・スキンを参照できます。EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録を参照してください。

個々のユーザーがシステム管理者により指定されたデフォルト・スキンを使用しない場合、ユーザーがユーザー・プリファレンスによりスキンを変更してホーム・ポータル・ビューに適用できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのデフォルト・スキンの設定に関する項を参照してください。

48.3.1 WebCenter Portalのスキンの適用

WebCenter Portalのスキンを設定すると、そのスキンはホーム・ポータル、およびアプリケーションレベルのスキン設定を使用するすべてのポータルに適用されます。そのスキンは作成されたすべての新規ポータルにも適用されます。

スキンをWebCenter Portalに適用するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 次のいずれかを実行します。

    • 使用可能リストからアプリケーション・スキンを選択します(図48-5)。


      注意:

      「アプリケーション・スキン」リストに目的のスキンが表示されない場合、その「選択可能」オプションが選択解除されているためである可能性があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のスキンの管理に関する項を参照してください。


      各ページ・テンプレートでは優先スキンを定義して、そのページ・テンプレートに対して最適に連携するスキンを特定できます。ページ・テンプレートがポータルの新規デフォルト・ページ・テンプレートまたはシステムのデフォルトとして選択されると、そのデフォルト・スキンが自動的にそのページ・テンプレートの優先スキンに更新されます。


      関連項目:

      詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの優先スキンの設定に関する項を参照してください。



      警告:

      選択したデフォルト・ページ・テンプレートの優先スキン以外のスキンにデフォルト・スキンを変更すると、予期しない結果が生じる可能性があります。


      図48-5 スキンのWebCenter Portalへの適用

      図48-5の説明が続きます
      「図48-5 スキンのWebCenter Portalへの適用」の説明

    • 「拡張編集オプション」アイコンをクリックして「式ビルダー」を選択し、特定の基準に基づいて動的にデフォルト・アプリケーション・スキンを決定するEL式を入力します。

      たとえば、ログイン・ユーザーが所属する部署や組織に応じて、デフォルト・スキンを変更することもできます。

  3. 「保存」をクリックします。

    選択するスキンがWebCenter Portal、作成したすべての新規ポータル、およびアプリケーションレベルのスキン設定を使用するすべてのポータルに適用されます。そのスキンは、アプリケーションレベルのスキン設定がオーバーライドされたポータルには適用されません。

48.4 デフォルト・ナビゲーションの選択

WebCenter Portalでは、ナビゲーション・モデルにより素早く簡単に情報に移動して確認できます。システム管理者は、ホーム・ポータルの情報を表示するために使用するナビゲーションを指定できます。

または、特定の基準に基づいて動的にナビゲーションを決定するEL式を入力できます。ELアシスタンスが必要な場合、アプリケーション開発者はEL式を提供できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。たとえば、ログイン・ユーザーが所属する部署や組織に応じて、別々のナビゲーションを表示することもできます。

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ナビゲーションでの作業」も参照してください。

ホーム・ポータルのナビゲーション・モデルを選択するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 次のいずれかを実行します。

    • 使用可能リストから「ホーム・ポータルのナビゲーション」を選択します(図48-6)。

      このリストにナビゲーションを追加する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・アセットの表示および非表示に関する項を参照してください。

      図48-6 「ホーム・ポータルのナビゲーション」の選択

      図48-6の説明が続きます
      「図48-6 「ホーム・ポータルのナビゲーション」の選択」の説明

    • 「拡張編集オプション」アイコンをクリックして「式ビルダー」を選択し、特定の基準に基づいて動的にナビゲーションを決定するEL式を入力します。ELアシスタンスが必要な場合、アプリケーション開発者はEL式を提供できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。

  3. 「保存」をクリックします。

48.5 デフォルト・リソース・カタログの選択

WebCenter Portalでは、コンポーザ内でページまたはページ・テンプレートを編集する際に「コンテンツの追加」をクリックすると、一連のリソース・カタログが表示されます。各カタログには一連のフォルダおよびサブフォルダの使用可能なリソースが示されます。そのコンテンツは、現在使用可能なサービスおよびページやページ・テンプレートを編集するユーザーの権限に応じて動的に変わります。使用可能なリソースには、タスク・フロー、ポートレット、およびイメージ、コンテンツ・ボックス、ハイパーリンクなどのページ・コンポーネントが含まれます。WebCenter Portalでは複数のデフォルト・リソース・カタログがすぐに使用できるように用意されていますが、新規タスク・フローの追加、タスク・フローの削除、フォルダ階層の再編成を実行して、より適切にユーザーに合わせたり、独自の最新タスク・フローを作成したりできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「リソース・カタログでの作業」を参照してください。

システム管理者が指定できるデフォルト・ページ・カタログの場所は、次のとおりです。

同様に、デフォルト・ページ・テンプレートのカタログの指定先は次のとおりです。

各シナリオに対して異なるカタログを指定するか、全体を通して同じカタログを使用するかは自由に選択できます。

WebCenter Portalのデフォルト・リソース・カタログを選択するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「アセット」セクションで、次の指定先のデフォルト・リソース・カタログを選択します(図48-7)。

    • ポータル

    • ホーム・ポータル

    • ビジネス・ロール・ページ

    • ポータル内のページ・テンプレート

    • ホーム・ポータル内のページ・テンプレート

    このリストにリソース・カタログを追加する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・アセットの表示および非表示に関する項を参照してください。

    図48-7 アセットに対するリソース・カタログの選択

    図48-7の説明が続きます
    「図48-7 アセットに対するリソース・カタログの選択」の説明

  3. オプションで、「拡張編集オプション」アイコンをクリックして「式ビルダー」を選択し、特定の基準に基づいて動的にデフォルト・リソース・カタログを決定するEL式を入力します。たとえば、ログイン・ユーザーが属するロールに応じて、デフォルト・リソース・カタログを変更することもできます。ELアシスタンスが必要な場合、アプリケーション開発者はEL式を提供できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

48.6 コピーライトとプライバシ宣言文のカスタマイズ

システム管理者は、WebCenter Portalのコピーライトとプライバシ宣言文をカスタマイズしたり、非表示にすることができます。

デフォルト・ページ・テンプレートでは、コピーライトとプライバシURLはWebCenter Portalのページ・フッターに表示されます(図48-8)。

オプションで、コピーライト・メッセージとプライバシ・ドキュメントをEL式で参照できます。ELアシスタンスが必要な場合、アプリケーション開発者はEL式を提供できますが、詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。

図48-8 ページ・フッターのコピーライトとプライバシ宣言文

図48-8の説明が続きます
「図48-8 「ページ・フッターのコピーライトとプライバシ宣言文」ページ」の説明

個々のポータルには独自のコピーライトとプライバシ宣言文を記載できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のコピーライト宣言文とプライバシURLのカスタマイズに関する項を参照してください。

コピーライトとプライバシ宣言文をカスタマイズしたり非表示にするには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「オプション」セクションで、「ページ・フッターの表示」を選択または選択解除し、それぞれページ・フッターのコピーライトとプライバシの情報を表示または非表示にします(図48-9)。

    図48-9 コピーライトとプライバシURLのカスタマイズ

    図48-9の説明が続きます
    「図48-9 コピーライトとプライバシURLのカスタマイズ」の説明

    必要に応じて法律上の注意点とプライバシURLを変更します。

    • コピーライト: WebCenter Portalに対する適切なコピーライト宣言文を入力します。コピーライト情報が不要な場合には、このフィールドは空白のままにします。

    • プライバシURL: アプリケーションのプライバシ・ポリシーの場所を指定します。完全修飾URLを入力します。プライバシ情報が不要な場合には、このフィールドは空白のままにします。

  3. 「保存」をクリックします。

48.7 オンライン・ヘルプ・リンクのカスタマイズ

WebCenter Portalのオンライン・ヘルプは、「ヘルプ」リンクをクリックすると表示されます(図48-10)。

図48-10 WebCenter Portalの「ヘルプ」リンク

図48-10の説明が続きます
「図48-10 WebCenter Portalの「ヘルプ」リンク」の説明

初期状態では、この「ヘルプ」リンクはOracleの組込みヘルプを開きます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のグローバル・ヘルプに関する項を参照してください。また、特に自分のユーザーを対象にオンライン・ヘルプを記述して、別のヘルプの場所に「ヘルプ」リンクをリダイレクトすることも可能です。

オプションで、「ヘルプ」の場所をEL式で参照できます。ELアシスタンスが必要な場合、アプリケーション開発者はEL式を提供できますが、詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。

「ヘルプ」リンクをカスタマイズすると、ヘルプ・ボタン、ヘルプ・アイコンなどによりWebCenter Portalの組込みヘルプが引き続き使用できます。

メイン・ヘルプ・リンクをカスタマイズするには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「オプション」セクションで、「グローバル・ヘルプURL」フィールドにヘルプの場所を入力します(図48-11)。

    図48-11 WebCenter Portalオンライン・ヘルプの「グローバル・ヘルプURL」

    図48-11の説明が続きます
    「図48-11 WebCenter Portalオンライン・ヘルプの「グローバル・ヘルプURL」」の説明

    完全修飾URLを次の形式で入力します。

    http://host:port/helplocation 

    例:

    http://myhost:8888/myhelp 

    デフォルト・グローバル・ヘルプURLは、/webcenterhelp/spaces?topic=welcome_mainです。このURLはOracle Help for the Web (OHW)を開き、WebCenter Portalに対するOracleの組込みヘルプを表示します。デフォルト設定に戻す場合には、このURLを入力します。


    注意:

    「グローバル・ヘルプURL」フィールドを空白のままにすると、「ヘルプ」リンクは表示されません。


  3. 「保存」をクリックします。

カスタム・ヘルプが適切に開いているかどうかを確認するには、WebCenter Portalの「ヘルプ」をクリックします。

48.8 デフォルト表示言語の選択

初期設定で、WebCenter Portalでは、27の言語と100の異なるロケールがサポートされています。WebCenter Portalのシステム管理者が、デフォルトの表示言語を選択する必要があります。デフォルト言語を選択する際は、アプリケーションを使用する人々の大多数に適した言語は何かを考慮します。デフォルト言語を選択する際は、アプリケーションを使用する人々の大多数に適した言語は何かを考慮します。たとえば、ログインしたユーザーの部署や組織に応じて、デフォルトの表示言語を変更することもできます。EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録を参照してください。

ユーザーが初めてWebCenter Portalにログインすると、デフォルト言語が表示されますが、個々のユーザーはユーザー・プリファレンスにより表示言語をパーソナライズできます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルの表示言語の設定に関する項を参照してください。

デフォルト表示言語は、ユーザーがWebCenter Portalにログインする際にのみ適用されます。ようこそページ、ログイン・ページなどのパブリック・ページはブラウザの言語で表示されます。デフォルト言語が指定されていない場合、ブラウザの言語が使用されます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の表示言語の優先順位に関する項も参照してください。


注意:

モデレータは、特定のポータルの表示言語を指定できます。定義の際に、このポータル言語はデフォルトの言語および任意の言語のユーザー・プリファレンスの両方をオーバーライドします。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルの表示言語の設定に関する項も参照してください。


WebCenter Portalのデフォルト表示言語を選択するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 次のいずれかを実行します。

    • 使用可能リストから「デフォルト言語」を選択します(図48-12)。

      必要な言語がドロップダウン・リストにない場合、「カスタマイズ」をクリックして必要な言語のチェック・ボックスを選択し、「保存」をクリックします。第48.8.1項「言語リストのカスタマイズ」を参照してください。

      図48-12 デフォルト言語の選択

      図48-12の説明が続きます
      「図48-12 デフォルト言語の選択」の説明

      完全に新しい言語を追加するには、ローカライズ・チームがWebCenter Portalリソース・バンドルをその新しい言語に翻訳し、その翻訳をWebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーにデプロイする必要があります。詳細は、第45.5項「WebCenter Portalへの新規言語のサポートの追加」を参照してください。

    • 「拡張編集オプション」アイコンをクリックして「式ビルダー」を選択し、特定の基準に基づいて動的にデフォルト言語を決定するEL式を入力します。ELアシスタンスが必要な場合、アプリケーション開発者はEL式を提供できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。

  3. 「保存」をクリックします。

ここでの選択に対して使用可能な表示言語は、ユーザー・プリファレンスによりユーザーおよびポータル・モデレータにも提供されます。システム管理者は、ユーザーが使用できる言語の範囲を縮小できます。詳細は、第48.8.1項「言語リストのカスタマイズ」を参照してください。

48.8.1 言語リストのカスタマイズ

初期設定では、WebCenter Portalには27の言語と100の異なるロケールが用意されており、これらの言語はすべてデフォルトで使用可能になっています。システム管理者は、ユーザーに合うように言語を調整できます。たとえば、非常に簡略化した言語リストが必要な場合には地域言語バリアントをすべて削除できます。または、特にヨーロッパのユーザーを対象にしたポータルの場合、ヨーロッパの言語のみを提供できます。

ユーザーが使用できる言語をカスタマイズするには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「デフォルト言語」の横の「カスタマイズ」をクリックします(図48-13)。

    図48-13 デフォルト言語のオプションのカスタマイズ

    図48-13の説明が続きます
    「図48-13 デフォルト言語のオプションのカスタマイズ」の説明

  3. 各言語チェック・ボックスの選択(または選択解除)により提供する言語を選択します(図48-14)。

    図48-14 使用可能な言語の選択

    図48-14の説明が続きます
    「図48-14 使用可能な言語の選択」の説明

  4. 「保存」をクリックします。

48.9 デフォルト開始ページ(またはランディング・ページ)の選択

デフォルトでは、ユーザーには、ログイン時にホーム・ポータルが表示されますが、初期ランディング・ページを特定のポータルやページにするよう構成できます。特定のグループ、認証されたユーザー、およびパブリック・ユーザーに対する開始ページを指定できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルのロールと権限の管理」を参照してください。

WebCenter Portalのランディング・ページを選択するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「デフォルト・ポータル」セクションで、ユーザーがログインした際の初期画面(ホーム・ポータル、特定のポータルやページなど)を選択します(図48-15)。

    図48-15 デフォルト開始ページの選択

    図48-15の説明が続きます
    「図48-15 デフォルト開始ページの選択」の説明

  3. 「保存」をクリックします。

48.9.1 グループに対するデフォルト開始ページの選択

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「デフォルト・ポータル」セクションで、選択済企業グループに特定の開始ページを表示する場合、「グループの追加」をクリックします(図48-15)。


    注意:

    デフォルト・ポータルをグループ・メンバーに表示するには、そのポータルが非表示またはプライベートであっても、そのグループ自体がポータルのメンバーである必要があります。


  3. 「グループの追加」ダイアログで、グループを検索するかリストからグループを選択し、「OK」をクリックします。

    選択したグループが表示されます(図48-16)。

    図48-16 グループのランディング・ページの指定

    図48-16の説明が続きます
    「図48-16 グループのランディング・ページの指定」の説明

    グループは、ログインするとホーム・ポータルに移動します。

  4. ランディング・ページの「場所」を変更するには、グループ名を選択して「編集」をクリックします。

    「編集」ダイアログが表示されます(図48-17)。

    図48-17 ランディング・ページのオプション

    図48-17の説明が続きます
    「図48-17 ランディング・ページのオプション」の説明

  5. 目的のグループに最初に表示されるのが、ホーム・ポータルか、特定のポータルまたはページかを選択します。

    • ホーム・ポータルを開く。デフォルトで選択されています。ユーザーには、最初のログイン時にホーム・ポータルが表示されます。

    • 特定のポータルを開く。特定のポータルの表示を指定する際にこのオプションを選択し、ポータル名を入力するか「参照」をクリックしてポータルのリストから選択します。「ポータルの表示」リストからオプションを選択し、「OK」をクリックします。例:

      http://host:port/webcenter/portal/portalName
      
    • 特定のページURLを開く。特定のページの表示を指定する際に選択し、そのページの場所を入力します。

      通常、これは内部のページです。この例に示すように、完全修飾のページURLか相対ページURLを入力できます。

      http://mywebcenter.com:8888/webcenter/portal/page/landingpage

      http://mywebcenter.com:8888/webcenter/portal/portalname/page/landingpage

      /portals/portalname/page/landingpage

      外部ページを指定する場合には、必ず完全修飾URLを指定してください。

  6. 「保存」をクリックします。

48.9.2 認証済ユーザーに対するデフォルト開始ページの選択

WebCenter PortalのユーザーにはデフォルトでAuthenticated-Userロールが付与されています。ポータルのページにアクセスするためのAuthenticated-Userロール権限が付与されるまで、ポータルには完全にアクセスできません。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・ロールの権限の表示および編集に関する項を参照してください。

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「認証されたユーザー」セクションで、第48.9.1項「グループに対するデフォルト開始ページの選択」で指定された、いずれのグループにも属さない、認証されたユーザーに対して、最初のログイン時に表示される画面を指定します(図48-18)。

    図48-18 「認証されたユーザー」に対するランディング・ページの選択

    図48-18の説明が続きます
    「図48-18 「認証されたユーザー」に対するランディング・ページの選択」の説明

    • ホーム・ポータルを開く。デフォルトで選択されています。ユーザーには、最初のログイン時にホーム・ポータルが表示されます。

    • 特定のポータルを開く。特定のポータルの表示を指定する際に選択し、次のようにポータル名を入力します。

      http://host:port/webcenter/portal/portalName
      

      または、「参照」をクリックして、ポータルのリストから選択します(図48-19)。「ポータルの追加」リストからオプションを選択して「OK」をクリックするか、「検索」フィールドにポータル名を入力して「検索」をクリックします。

      図48-19 「ポータルの追加」ダイアログ

      図48-19の説明が続きます
      「図48-19 「ポータルの追加」ダイアログ」の説明

    • 特定のページURLを開く。特定のページの表示を指定する際に選択し、そのページの場所を入力します。

      通常、これは内部のページです。この例に示すように、完全修飾のページURLか相対ページURLを入力できます。

      http://mywebcenter.com:8888/webcenter/portal/page/landingpage

      http://mywebcenter.com:8888/webcenter/portal/portalname/page/landingpage

      /portals/portalname/page/landingpage

      外部ページを指定する場合には、必ず完全修飾URLを指定してください。

  3. 「保存」をクリックします。

48.9.3 パブリック・ユーザーに対するデフォルト開始ページの選択

ログインせずにWebCenter Portalにアクセスする任意のユーザーは、Public-Userロールを引き受けます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルのロールと権限の管理」を参照してください。

ポータルを、そのポータルが含まれるWebCenter Portalインスタンスにアクセスする任意のユーザーが使用できるようにできます。WebCenter Portalアカウントへの登録は不要です。提供されるパブリック情報により、ポータルをメンバー以外のユーザーやWebCenter Portalコミュニティ外のユーザーと共有できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルへのパブリック・アクセス権限の付与に関する項を参照してください。

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「デフォルト・ログイン設定」セクションで、パブリック・ユーザーが最初にログインする際に表示される画面を指定します(図48-20)。

    図48-20 「パブリック・ユーザー」に対するランディング・ページの選択

    図48-20の説明が続きます
    「図48-20 「パブリック・ユーザー」に対するランディング・ページの選択」の説明

    • ホーム・ポータルを開く。デフォルトで選択されています。ユーザーには、最初のログイン時にホーム・ポータルが表示されます。

    • 特定のポータルを開く。特定のポータルの表示を指定する際に選択し、ポータル名を入力します。例:

      http://host:port/webcenter/portal/portalName
      

      または、「参照」をクリックして、ポータルのリストから選択します(図48-19)。「ポータルの追加」リストからオプションを選択して「OK」をクリックするか、「検索」フィールドにポータル名を入力して「検索」をクリックします。

    • 特定のページURLを開く。特定のページの表示を指定する際に選択し、そのページの場所を入力します。

      通常、これは内部のページです。この例に示すように、完全修飾のページURLか相対ページURLを入力できます。

      http://mywebcenter.com:8888/webcenter/portal/page/landingpage

      http://mywebcenter.com:8888/webcenter/portal/portalname/page/landingpage

      /portals/portalname/page/landingpage

      外部ページを指定する場合には、必ず完全修飾URLを指定してください。

  3. 「保存」をクリックします。

48.10 セッション・タイムアウト設定の指定

WebCenter Portalセッションで長期間アクティビティがない場合、タイムアウトとなります。初期設定のWebCenter Portalでは、セッション・タイムアウトは45分に設定されています。セッションがタイムアウトとなるまでのデフォルトの経過時間(分)を変更して、セッションがタイムアウトとなる際にポップアップまたはウィンドウを表示するかどうかを選択できます。


注意:

セッション・タイムアウトの値は、「属性」ページに属性名wcSessionTimeoutPeriodで表示することも可能です。


WebCenter Portalのセッション・タイムアウト設定を変更するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「セッション・タイムアウト」セクションで、WebCenter Portalがタイムアウトとなった場合に必要な結果を選択します(図48-21)。

    図48-21 「セッション・タイムアウト」オプション

    図48-21の説明が続きます
    「図48-21 「セッション・タイムアウト」オプション」の説明

  3. (オプション)「セッション・タイムアウト(分)」フィールドに、新しい値を入力します。

    デフォルト値は45分、最低値は5、最大値は1440 (24時間)です。このフィールドを空白のままにすると、デフォルト値(45)が適用されます。


    注意:

    WebCenter Portalでシングル・サインオン(SSO)が構成されている場合、ここで設定するセッション・タイムアウト値はSSOタイムアウト値より高くしないようお薦めします。セッション・タイムアウトは使用可能な物理メモリーと、サポートする必要がある同時ユーザー数のファクタです。セッション・タイムアウト値がSSOのセッション・タイムアウト値より少ない場合、WebCenter HTTPセッションはここで指定された期間の後にタイムアウトとなりますが、SSOがタイムアウトに達していなければ新規WebCenterセッションが自動的に作成されます。


  4. 「保存」をクリックします。

48.11 自己登録の有効化

WebCenter Portalシステム管理者は、アプリケーションの自己登録を有効化できます。自己登録により、招待済ユーザーと未招待ユーザーは独自のログインとパスワードを作成できます。自己登録したユーザーはただちに自動的にWebCenter Portalへのアクセス権が付与され、新規ユーザー・アカウントがアイデンティティ・ストアで作成されます。

この項には次の情報が含まれます:

48.11.1 自己登録について

自己登録を使用すると、ユーザーはWebCenter Portalに独自のログインとパスワードを作成できます。自己登録したユーザーはただちに自動的にWebCenter Portalへのアクセス権が付与され、新規ユーザー・アカウントがWebCenter Portalのアイデンティティ・ストアに作成されます。

すべてのユーザーに自己登録が許可されている場合、つまりすべてのパブリック・ユーザーには、WebCenter Portalログイン・ページに「登録」リンクまたはボタンが表示されます。この機能を有効化するには、第48.11.2項「すべてのユーザーの自己登録の有効化」を参照してください。

招待による自己登録も使用可能です。この機能を使用すると、ポータル・モデレータは現在WebCenter Portalに登録されていないユーザーでポータルに関心を持っている可能性のあるユーザーにメンバーシップの招待状を送信できます。ポータルにアクセスする前に、招待されたユーザーはWebCenter Portalでアカウントを作成する必要があり、そのアカウントの詳細がWebCenter Portalのアイデンティティ・ストアに追加されます。承認が必要な場合、ポータルへアクセスする前にモデレータがサブスクリプション・リクエストを承認する必要があります。ポータルがパブリックである場合やそれ以上の承認が必要でない場合には、新規ユーザーはポータルにただちにアクセスできます。第48.11.3項「招待者限定の自己登録の有効化」も参照してください。


注意:

自己登録がWebCenter Portalで有効化されていない場合、アイデンティティ・ストア管理はWLS管理コンソールにより実行されます(またはLDAPコマンドを使用して、組込みLDAPアイデンティティ・ストアに対して直接実行されます)。これはシステム管理者の職責です。第31.3項「組込みLDAPアイデンティティ・ストアへのユーザーの追加」も参照してください。


自己登録ページは「システム・ページ」ページにデフォルトで用意されています。Administratorロールを持つユーザーは、ページに新規コンポーネントを追加し、必要に応じてページ・レイアウトを変更できます。第50章「システム・ページのカスタマイズ」を参照してください。

WebCenter Portalに用意されている自己登録ページでは、すでに使用されている電子メール・アドレスで登録を試行するすべてのユーザーに「ユーザー名お知らせメール」の送信を提供します(図48-25)。

図48-25 すでに登録済の電子メール・アドレス

図48-25の説明が続きます
「図48-25 すでに登録済の電子メール・アドレス」の説明

この機能は、WebCenter Portalでメール・サービスの認証を行う外部アプリケーションに対してパブリック資格証明が定義されている場合にのみ動作します。この機能で問題が発生する場合には、メール・サーバーの接続とそれに関連付けられた外部アプリケーションの接続が適切に構成されており、パブリック資格証明が定義されていることを確認します。第15.4項「メール・サーバーの登録」も参照してください。

48.11.2 すべてのユーザーの自己登録の有効化

すべてのユーザーに自己登録が許可されている場合(つまりすべてのパブリック・ユーザーには)、WebCenter Portalログイン・ページに「登録」リンクまたはボタンが表示されます (図48-26)。

図48-26 「ログイン」ページで使用可能な自己登録

図48-26の説明が続きます
「図48-26 「ログイン」ページで使用可能な自己登録」の説明

新規ユーザーは、WebCenter Portalへのアクセス権を取得する前にアカウントを作成する必要があります。

自己登録するユーザーはWebCenter Portalのアイデンティティ・ストアに直接追加され、Authenticated-Userロールが割り当てられます。初期状態では、Authenticated-Userロールを持つユーザーは、自分のホーム・ポータル、作成するページ、およびパブリック・ページにアクセスできます。また、パブリック・ポータルの表示、自己サブスクリプションが許可されている任意のポータルへの参加、独自のポータルの作成も許可されます。自己登録を有効にする場合、要件に完全に適合するようAuthenticated-User権限を変更することを検討してください。第43.4.4.2項「アプリケーション・ロールの権限の変更」を参照してください。

WebCenter Portalで任意のユーザーに自己登録を許可するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「パブリック・ユーザーに自己登録を許可」を選択します(図48-27)。

    このオプションを選択解除すると、パブリック・ユーザーはWebCenter Portalで自己登録できません。この場合でも、必要に応じて、招待者限定の自己登録を有効化します。第48.11.3項「招待者限定の自己登録の有効化」を参照してください。

    図48-27 パブリック・ユーザーへの自己登録の許可

    図48-27の説明が続きます
    「図48-27 パブリック・ユーザーへの自己登録の許可」の説明

  3. 「適用」をクリックします。

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のWebCenter Portalでの自己登録に関する項も参照してください。

48.11.3 招待者限定の自己登録の有効化

初期状態では、登録済のWebCenter Portalユーザーのみがポータル・メンバーの候補になります。これが大半のWebCenter Portalユーザーの要件に適合する場合でも、一部のポータルではWebCenter Portalコミュニティ外のメンバーを採用する必要が生じます。

WebCenter Portalシステム管理者は、招待者限定の自己登録を許可してWebCenter Portalの外部のユーザーにまでポータル・メンバーシップを拡大できます。この機能が有効になると、ポータル・モデレータはカスタマイズ可能な招待状を電子メールで送信して、任意のユーザーを招待し自分のポータルに参加させることができます。この招待状には、招待された参加者がポータル・メンバーシップを受け入れる際にクリックするセキュアな自己登録URLが含まれます。

この方法で採用された新規メンバーは、ポータルへのアクセス権を取得する前にWebCenter Portalでアカウントを作成する必要があります。招待により自己登録するユーザーは、アイデンティティ・ストアおよびポータルのメンバー・リストに追加されます。


注意:

また、招待により自己登録するユーザーには、デフォルトのアプリケーション・ロール(Authenticated-User)も割り当てられます。初期状態では、Authenticated-Userロールを持つユーザーは、自分のホーム・ポータル、作成するページ、およびパブリック・ページにアクセスできます。また、パブリック・ポータルの表示、自己サブスクリプションが許可されている任意のポータルへの参加、独自のポータルの作成も許可されます。自己登録を有効にする場合、要件に完全に適合するようにAuthenticated-User権限を変更することを検討してください。第43.4.4.2項「アプリケーション・ロールの権限の変更」も参照してください。


招待を介してWebCenter Portalで任意のユーザーに自己登録を許可するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「一般」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して直接「一般」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/general
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「招待を介した自己登録の許可」を選択します(図48-28)。

    このオプションを選択解除すると、既存のユーザーのみがポータル・メンバーシップの候補となります。

    図48-28 招待を介した自己登録の許可

    図48-28の説明が続きます
    「図48-28 招待を介した自己登録の許可」の説明

  3. 「適用」をクリックします。

このオプションを有効化すると、ポータル・モデレータは任意のユーザーを招待して自分のポータルのメンバーにすることができます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の非登録ユーザーの招待に関する項を参照してください。

48.12 新しいページのデフォルトのルック・アンド・フィールの選択

管理者は、初めてのユーザーに対するページ作成を簡素化したり、ユーザーを特定のページ・スキームおよびスタイルに誘導するために、システム、ビジネス・ロールおよび個人用ページに対して、デフォルトのルック・アンド・フィールを設定できます。

詳細は、次の各章を参照してください。

ユーザーごとに、ホーム・ポータル・ビューでデフォルト設定をパーソナライズできます。詳細は、第52.2項「個人用ページのためのアプリケーションレベルのページ作成のデフォルトの設定」を参照してください。

48.13 ホーム・ポータルへのアクセスの有効化と無効化

ホーム・ポータルへのアクセスはオプションであり、ユーザーが個人コンテンツを格納して個人タスクを実行するためのプライベートな作業領域を提供することは必須ではありません。ユーザーは、ホーム・ポータルにアクセスしなくても、共同プロジェクトに全面的に参加できます。

ホーム・ポータルへのアクセス権限がないユーザーは、個人の生産性向上ツールの使用(お気に入りなど)、個人用ページの作成、他のユーザーが共有する個人用ページの表示の操作を行うことができません。

Portal Server: View権限により、ユーザーがホーム・ポータルにアクセスできるかどうかを制御します。管理者は、WebCenter Portalを使用して、すべてのユーザーのアクセスまたは特定のユーザーのアクセスのみを無効化できます。異なるロールに対して必要な権限設定を決定するには、表48-1を使用します。

ホーム・ポータルへのアクセスを有効化または無効化するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「セキュリティ」をクリックします。

    あるいは、「セキュリティ」ページに直接移動するには、ブラウザで次のURLを入力します。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/security
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「ロール」タブで、必要に応じて「ポータル・サーバー」の下にあるロールの「表示」チェック・ボックスを選択または選択解除します(表48-1)。

    表48-1 Portal Server: View権限

    ロール Portal Server: Viewを選択 Portal Server: Viewを選択解除

    Administrator

    このロールを割り当てられたユーザーは常に、ホーム・ポータルにアクセスできます。

    管理者の場合は該当なし。

    Application Specialist

    このロールを割り当てられたユーザーは常に、ホーム・ポータルにアクセスできます。

    このロールを割り当てられたユーザーは、ホーム・ポータルにはアクセスできません。(認証されたユーザーおよびパブリック・ユーザーに対して、Portal Server: View権限が無効化されていると仮定します。)

    Public User

    認証されていないユーザーは、個人用ページおよびパブリックとマークが付けられているコンテンツを表示できます。

    認証されていないユーザーは、ログイン・ページのみを表示できます。

    Authenticated User

    すべてのユーザーが、ホーム・ポータルにアクセスできます。

    ユーザーは、ホーム・ポータルへのアクセスを許可する別のロールを付与されないかぎり、ホーム・ポータルにはアクセスできません。

    Any Custom Role

    カスタム・ロールを割り当てられたユーザーは、ホーム・ポータルにアクセスできます。

    カスタム・ロールを割り当てられたユーザーは、ホーム・ポータルにはアクセスできません。(認証されたユーザーおよびパブリック・ユーザーに対して、Portal Server: View権限が無効化されていると仮定します。)


  3. 「適用」をクリックして、変更を保存します。

    新しい権限が即時に有効になります。

48.14 WebCenter Portalツールとサービスのデフォルトの設定

システム管理者は、WebCenter Portalのツールとサービスのオプションを設定することもできます。詳細は、第8章「ツールおよびサービスの管理」を参照してください。