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Oracle® Database Applianceオーナーズ・ガイド
リリース2.6 for Linux x86-64

部品番号 B66175-05
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11 ケーブルおよび電源コードの接続とOracle Database Appliance X3-2の電源投入

この章では、Oracle Database Appliance X3-2のケーブルを接続します。内容は次のとおりです。

Oracle Database Appliance X3-2のケーブル接続と電源投入

この項の手順を使用して、Oracle Database Appliance X3-2にケーブルを接続します。

この項の内容は次のとおりです。

ケーブル管理アーム(CMA)の操作

ラックに設置されたサーバー・ノードにはケーブル管理アーム(CMA)を含めることができます。このデバイスはケーブルをサーバー・ノードの背面からラックの背面へと通します。これは、サーバー・ノードがラックに格納されているときは折り畳まれ、サーバー・ノードがレール上を前方に引き出されたときは広がります。これにより張力が緩和され、サーバーがレール上を引き出された際に、ケーブルが絡んだり、誤って切断されるのを防ぎます。

CMAが取付けられたら、「ケーブル管理アームの設置」の説明に従って、電源コードを含むすべてのケーブルをその中に通し、「スライド・レールおよびCMAの機能の確認」の説明に従ってテストします。

サーバー・ノードのケーブル接続の際には、サーバー・ノード1をレール上で滑らせて移動し、サーバー・ノード0のバック・パネルにアクセスする必要がある場合があります。手順については、スライド・レールおよびCMAの機能の確認を参照してください。

次の図は、折り畳まれた位置でのCMAを示しています。

イメージ: 閉じられた位置のCMA。

次の図は、完全に広げられた位置でのCMAを示しています。

イメージ: 完全に広げられた位置でのCMA。

Oracle Database Appliance X3-2のケーブルの接続

Oracle Database Appliance X3-2には、サーバー・ノードとストレージ・シェルフ間の特定のケーブル接続が必要です。この接続に使用するケーブルはシステムとともに出荷されます。すべてのケーブルの両端は色づけされたラベルでマークされます。

ケーブルには次のものが含まれます。

  1. 内部ケーブルを接続します。

    ケーブルは色分けされており、次の図および表に示すとおりに接続する必要があります。ケーブルは便宜上、色分けされています。しかし、エンド・ポイントが図および表に示すとおりに接続されていれば、色を一致させる必要はありません。

    サーバー・ノードにケーブル管理アーム(CMA)が取付けられている場合:

    • 電源コードを含むすべてのケーブルをCMAに通します。

    • 必要に応じて、いずれかのサーバー・ノードをレールで途中まで引き出し、バック・パネルにアクセスすることができます。

    CMAの使用の詳細な手順については、「ケーブル管理アームの設置」を参照してください。


    注意 - 次の図および表は、ストレージ・エクスパンション・シェルフを含まないOracle Database Appliance X3-2を示しています。ストレージ・エクスパンション・シェルフを含むOracle Database Appliance X3–2のケーブルの接続を確認するには、この後の図および表を参照してください。

    イメージ: 色分けされたケーブルとコールアウトを使用したシステムの背面の図。
    コールアウト
    説明
    1
    ストレージ・シェルフ
    2
    サーバー・ノード0
    3
    サーバー・ノード1
    11
    I/O 1
    12
    I/O 0

    注意 - ケーブルは便宜上、色分けされています。しかし、エンド・ポイントが前の図および次の表に示すとおりに接続されていれば、色を一致させる必要はありません。

    注意 - PCIeモジュールにはX PCIe 3というラベルが付けられており、このXはPCIeのスロット番号です。たとえば、1 PCIe 3はPCIe1です。
    コールアウト
    接続元
    接続先
    4
    緑色
    サーバー・ノード0、PCIe1、Net 0
    サーバー・ノード1、PCIe1、Net 0
    5
    黄色
    サーバー・ノード0、PCIe1、Net 1
    サーバー・ノード1、PCIe1、Net 1
    6
    濃い青色
    サーバー・ノード0、PCIe2、SAS0
    ストレージ・シェルフ、I/O 1、ポート0
    7
    濃い赤色
    サーバー・ノード1、PCIe2、SAS1
    ストレージ・シェルフ、I/O 1、ポート1
    8
    N/A
    Net 0、Net 1、Net 2およびNet 3
    外部ネットワーク
    9
    薄い赤色
    サーバー・ノード1、PCIe3、SAS0
    ストレージ・シェルフ、I/O 0、ポート1
    10
    薄い青色
    サーバー・ノード0、PCIe3、SAS1
    ストレージ・シェルフ、I/O 0、ポート0

    注意 - 次の図および表は、オプションのストレージ・エクスパンション・シェルフを含むOracle Database Appliance X3-2を示しています。点線で表示されているケーブル[8]、[10]、[12]および[15]は、ストレージ・エクスパンション・シェルフがある場合にのみ使用されます。

    イメージ: 色分けされたケーブルとコールアウトを使用した、ストレージ・エクスパンション・シェルフを含むシステムの背面の図。
    コールアウト
    説明
    1
    ストレージ・エクスパンション・シェルフ(オプション)
    2
    ストレージ・シェルフ
    3
    サーバー・ノード0
    4
    サーバー・ノード1
    16
    I/O 1: ストレージ・シェルフおよびストレージ・エクスパンション・シェルフの上部のI/Oコントローラ。
    17
    I/O 0: ストレージ・シェルフおよびストレージ・エクスパンション・シェルフの下部のI/Oコントローラ。

    注意 - ケーブルは便宜上、色分けされています。しかし、エンド・ポイントが前の図および次の表に示すとおりに接続されていれば、色を一致させる必要はありません。

    注意 - PCIeモジュールにはX PCIe 3というラベルが付けられており、このXはPCIeのスロット番号です。たとえば、1 PCIe 3はPCIe1です。
    コールアウト
    接続元
    接続先
    5
    緑色
    サーバー・ノード0、PCIe1、Net 0
    サーバー・ノード1、PCIe1、Net 0
    6
    黄色
    サーバー・ノード0、PCIe1、Net 1
    サーバー・ノード1、PCIe1、Net 1
    7
    濃い青色
    サーバー・ノード0、PCIe2、SAS0
    ストレージ・シェルフ、I/O 1、ポート0
    8
    濃い青色
    サーバー・ノード1、PCIe2、SAS0
    ストレージ・エクスパンション・シェルフ、I/O 1、ポート0
    9
    濃い赤色
    サーバー・ノード1、PCIe2、SAS1
    ストレージ・シェルフ、I/O 1、ポート1
    10
    濃い赤色
    サーバー・ノード0、PCIe2、SAS1
    ストレージ・エクスパンション・シェルフ、I/O 1、ポート1
    11
    N/A
    Net 0、Net 1、Net 2およびNet 3
    外部ネットワーク
    12
    薄い赤色
    サーバー・ノード0、PCIe3、SAS0
    ストレージ・エクスパンション・シェルフ、I/O 0、ポート1
    13
    薄い赤色
    サーバー・ノード1、PCIe3、SAS0
    ストレージ・シェルフ、I/O 0、ポート1
    14
    薄い青色
    サーバー・ノード0、PCIe3、SAS1
    ストレージ・シェルフ、I/O 0、ポート0
    15
    薄い青色
    サーバー・ノード1、PCIe3、SAS1
    ストレージ・エクスパンション・シェルフ、I/O 0、ポート0

    注意 - ストレージ・エクスパンション・シェルフ[1]はオプションです。ケーブル[8]、[10]、[11]および[14]は、ストレージ・エクスパンション・シェルフがある場合にのみ使用されます。
  2. Net 0からNet 3を接続します。

    これらの外部ネットワーク・ポートを使用して、一般的なネットワーキング、外部バックアップ、障害時リカバリなどの、その他のカスタム機能用のユーザー・アクセスおよび接続が可能です。

    Net 0
    Eth2
    bond0
    Net 1
    Eth3
    bond0
    Net 2
    Eth4
    bond1
    Net 3
    Eth5
    bond1
  3. (オプション)サーバー・ノードのNetMgtポートと管理ネットワークの間にイーサネット・ケーブルを接続します。

    これらのポートを使用してOracle ILOMに接続できます。

  4. 次の図に示すように、システムの電源コードを接続します。

    N+1の電源の冗長性を維持するには、別々のAC回路を使用してください。次に、すべてのノードおよびストレージ・シェルフで、電源0を1つの回路に、電源1を別の回路に接続します。単一ユニットでは、両方の電源コードを同じAC回路に接続しないでください。これをコールアウトの表に示します。

    サーバー・ノードにケーブル管理アーム(CMA)が含まれる場合、「ケーブル管理アームの設置」の説明に従って、電源ケーブルをCMAに通します。

    電源がサーバー・ノードに供給された後で、電源投入の流れを開始し、スタンバイ電源モードになります。この場合、Oracle ILOMはアクティブですが主電源はオフです。


    イメージ: 番号付きのコールアウトを使用したシステムの背面の電源コネクタ。
    コールアウト
    説明
    AC回路
    1
    サーバー・ノード1の電源0コネクタ
    1
    2
    サーバー・ノード0の電源0コネクタ
    1
    3
    サーバー・ノード1の電源1コネクタ
    2
    4
    サーバー・ノード0の電源1コネクタ
    2
    5
    ストレージ・エクスパンション・シェルフの電源0コネクタおよび電源スイッチ
    1
    6
    ストレージ・シェルフの電源0コネクタおよび電源スイッチ
    1
    7
    ストレージ・シェルフの電源1コネクタおよび電源スイッチ
    2
    8
    ストレージ・エクスパンション・シェルフの電源1コネクタおよび電源スイッチ
    2
  5. ケーブルを確認するには、『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』ケーブルの確認コマンドに関する項を参照してください。

関連項目

Oracle Database Appliance X3-2への電源の投入

Oracle Database Appliance X3-2の電源投入と切断

この項では、Oracle Database Appliance X3-2の電源を投入および切断する手順について説明します。内容は次のとおりです。

Oracle Database Appliance X3-2への電源の投入

開始する前に

すべての電源がAC電源に接続されていることを確認します。詳細は、「Oracle Database Appliance X3-2のケーブルの接続」を参照してください。

  1. ストレージ・シェルフの電源のオン/オフ・スイッチをオンの位置にします。

    各ストレージ・シェルフには、バック・パネルの右側と左側に2つの電源スイッチがあります。

    ディスクが初期化を開始し、電源LEDが緑色に点灯します。これには数分かかる場合があります。

  2. ストレージ・エクスパンション・シェルフがある場合、その電源のオン/オフ・スイッチをオンの位置にします。

    ディスクが初期化を開始し、電源LEDが緑色に点灯します。これには数分かかる場合があります。

  3. サーバー・ノードがスタンバイ電源モードであることを確認します。
    • サーバーにAC電源を接続すると、スタンバイ電源モードになり、SPボードとファンには電源が入っていますが、ホストには入っていません。

      最初にAC電源が供給されると、Oracle ILOMは初期化プロセスを開始し、これには5分程度かかる場合があります。その間、サーバー・ノードのフロント・パネルのSPステータスLEDおよび電源/OK LEDが点滅します。LEDの位置については、「サーバー・ノードのフロント・パネルの機能」を参照してください。

    • SPの初期化が完了すると次のようになります。

      • SPステータスLEDは、スタンバイの点滅から常時点灯になります。

      • Oracle ILOMのプロンプトが端末デバイスに表示されます。

      この時点で、サーバー・ノードはスタンバイ電源モードで、Oracle ILOMがアクティブで、ホストがオフになっている状態です。


      注意 - SP OK LEDが暗いままか、濃い黄色で表示される場合、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
  4. ストレージ・シェルフおよびストレージ・エクスパンション・シェルフが初期化された後、サーバー・ノードに主電源が投入されます。

    各サーバー・ノードについて、次のいずれかを実行します。


    注意 - ストレージ・シェルフが完全に初期化されるまでは、サーバー・ノードに主電源を投入しないでください。
    • サーバー・ノードのフロント・パネルの電源ボタンを押します。

      電源ボタンはLEDクラスタの左下隅にあります。これは埋込み式です。

    • Oracle ILOM CLIプロンプトで、start /SYSと入力します。

    • Oracle ILOM Webインタフェースから、「Remote Control」タブ→「Remote Power Control」タブを選択します。次に、「Select Action」リストから「Power On」を選択します。


      注意 - Oracle ILOMに接続する手順については、第12章「Oracle Database Appliance X3-2のOracle ILOMへの接続」を参照してください。

    ホストの起動中は電源/OK LEDが点滅し、ホストが使用可能な状態になると常時点灯になります。

関連項目

Oracle Database Appliance X3-2の電源の切断

Oracle Database Appliance X3-2のケーブルの接続

Oracle Database Appliance X3-2の電源の切断

Oracle Database Appliance X3-2は堅固なフェイルオーバー機能を備えて設計されています。データベースを実行させたままで、停止またはメンテナンス用に取り外すことのできるコンポーネントもあります。次の点に注意してください。

次の場合、データベース全体を停止する必要はありません。

次のいずれかの条件では、データベース全体を停止する必要があります。


注意アイコンを示す図

注意 - 機器の破損: サーバー・ノードの電源を完全に切断するには、停止を実行した後、両方のAC電源コードを取り外します。



注意アイコンを示す図

注意 - データの損失: ストレージ・シェルフまたはストレージ・エクスパンション・シェルフおよびその両方の電源を切断した状態でデータベースを操作しないでください。



注意アイコンを示す図

注意 - データの損失: 可能ならば、サーバー・ノードの緊急停止は実行しないようにします。


  1. データベースを停止します。
  2. ストレージ・シェルフおよびストレージ・エクスパンション・シェルフ(ある場合)に対し、その電源スイッチをオフの位置にすることで、両方の電源のスイッチを切ります。

    各ストレージ・シェルフおよびストレージ・エクスパンション・シェルフには、バック・パネルの右側と左側に2つの電源スイッチがあります。

  3. サーバー・ノード・ホストの電源を切断するには、各サーバー・ノードについて、次のいずれかを行います。
    • 電源ボタンを押して放します。これにより、正常に停止します。

      凹型電源ボタンはサーバー・ノードのフロント・パネルの左下隅にあります。

    • Oracle ILOM CLIプロンプトで、stop /SYSと入力します。これにより、正常に停止します。


      注意 - Oracle ILOMに接続する手順については、第12章「Oracle Database Appliance X3-2のOracle ILOMへの接続」を参照してください。
    • ILOM Webインタフェースから、「Remote Control」タブ→「Remote Power Control」タブを選択します。次に、「Select Action」リスト・ボックスから「Power Off」を選択します。これにより、正常に停止します。

    • サーバー・ノードのフロント・パネルの電源ボタンを押して、そのまま維持します。これにより、緊急停止されます。

      凹型電源ボタンはLEDクラスタの左下隅にあります。

  4. サーバー・ノードの電源を完全に切断するには、ACケーブルのプラグを電源から抜きます。