ヘッダーをスキップ
Oracle® Database Applianceオーナーズ・ガイド
リリース2.6 for Linux x86-64

部品番号 B66175-05
ドキュメント・ホームへ移動
ホーム
ブック・リストへ移動
ブック・リスト
目次へ移動
目次
フィードバック・ページへ移動
お問合せ

前のページへ移動
PDF

12 Oracle Database Appliance X3-2のOracle ILOMへの接続

この章では、サービス・プロセッサ(SP)上で実行され、ハードウェアのメンテナンスおよびトラブルシューティングに使用するOracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)へのアクセス方法について説明します。

各サーバー・ノードには、固有のIPアドレスを持つ固有のサービス・プロセッサがあります。

この章は次の項で構成されています:

詳細な手順は、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.1ドキュメント・ライブラリを参照してください。

http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs

Oracle ILOMネットワークの概要

この項の手順を使用して、Oracle ILOMにログインし、割り当てられた設定が正しく行われていることを確認できます。


注意 - これらの手順により、IPv4を操作できるようにOracle ILOMを構成します。IPv6用にOracle ILOMを構成するには、Oracle ILOMのドキュメント(http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs)を参照してください。

Oracle ILOMへは、ローカルからもリモートからもログインできます。

Oracle ILOMの使用

この項では、Oracle ILOMへの接続方法、ネットワーク設定の変更方法、ネットワーク構成のテスト方法、およびOracle ILOMの終了方法について説明します。

シリアル接続を使用したOracle ILOMへのログイン手順

この手順を実行するには、Oracle ILOMの管理者アカウントが必要です。Oracle ILOMのIPアドレスを把握しておく必要はありません。

システムに付属しているデフォルトのOracle ILOM管理者アカウントはroot、パスワードはchangemeです。管理者アカウントのユーザー名およびパスワードが不明な場合は、システム管理者に連絡してください。

  1. システムがスタンバイ電源モードか、電源が入っていることを確認します。
    • スタンバイ電源: システムに電源を入れた直後はスタンバイ電源モードになり、SPには電源が入っていますが、ホストには入っていません。スタンバイ電源モードでは、フロント・パネルのSP OK LEDが常時点灯になり、フロント・パネルの電源/OK LEDが点滅になります。


      注意 - SP OK LEDが点灯しないままか、濃い黄色で表示される場合、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
    • 電源オン: サーバー・ノードの電源が入っている場合、フロント・パネルのSP OK LEDが常時点灯になり、フロント・パネルの電源/OK LEDも常時点灯になります。この状態では、SPとホストの両方の電源が入っています。

  2. シリアル・をコンソールを、サーバー・ノードのバック・パネルのSerMgtコネクタに接続します。

    システムへのシリアル・コンソール接続が安全で機能していることを確認します。

  3. 次のシリアル通信設定が構成されていることを確認します。
    • 8N1: 8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビット
    • 9600ボー
    • ハードウェアのフロー制御の無効化(CTS/RTS)
    • ソフトウェアのフロー制御を無効化(XON/XOFF)
  4. [Enter]を押して、シリアル・コンソールとOracle ILOMの間の接続を確立します。

    Oracle ILOMログインのプロンプトが表示されます。

  5. Oracle ILOMログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名およびパスワードを入力します。

    デフォルトの管理者アカウントはroot、デフォルトのパスワードはchangemeです。

    Oracle ILOM CLIのプロンプトが表示されます。

    ->

    • Oracle ILOMのIPアドレスを表示するには、show /SP/networkと入力します。

    • ホスト・コンソールへ接続するには、start /HOST/consoleと入力します。

    • コンソール・セッションを終了し、Oracle ILOMに戻るには、[ESC]および[(]を押します。

イーサネット接続を使用したOracle ILOMへのログイン手順

この手順により、Oracle ILOM CLIまたはWebインタフェースに接続できるようになります。これには、Oracle ILOM管理者アカウントが必要で、Oracle ILOMのIPアドレスを把握する必要があります。

  1. システムがスタンバイ電源モードか、電源が入っていることを確認します。
    • スタンバイ電源: システムに電源を入れた直後はスタンバイ電源モードになり、SPには電源が入っていますが、ホストには入っていません。スタンバイ電源モードでは、フロント・パネルのSP OK LEDが常時点灯になり、フロント・パネルの電源/OK LEDが点滅になります。


      注意 - SP OK LEDが暗いままか、濃い黄色で表示される場合、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
    • 電源オン: サーバー・ノードの電源が入っている場合、フロント・パネルのSP OK LEDが常時点灯になり、フロント・パネルの電源/OK LEDも常時点灯になります。この状態では、SPとホストの両方の電源が入っています。

  2. NetMgtポートと管理ネットワークの間にイーサネット・ケーブルを接続します。
  3. SSHを使用してOracle ILOM CLIに接続する手順:
    1. クライアント・システムを使用して、コマンドラインにアクセスし、コマンドを入力することでSPのIPアドレスのSecure Shell(SSH)接続を確立します。

      ssh -l root sp_ip_address

    2. Oracle ILOMにログインします。

      デフォルトのユーザー名はroot、デフォルトのパスワードはchangemeです。

      Oracle ILOM CLIのプロンプトが表示されます。

  4. Oracle ILOM Webインタフェースに接続する手順:
    1. ブラウザ・ロケータのOracle ILOMのIPアドレスまたはホスト名を入力して、[Enter]を押します。
    2. Webインタフェースにログインします。

      デフォルトのユーザー名rootおよびデフォルトのパスワードchangemeを入力します。

      Oracle ILOM Webインタフェースが表示されます。

ネットワーク設定の変更およびテスト手順

  1. 次のいずれかの方法を使用してOracle ILOM CLIにログインします。

    注意 - イーサネット接続を使用してOracle ILOMにログインした場合、ネットワーク設定を修正した後、接続が終了するため、新しい設定を使用して再度ログインする必要があります。
  2. cdコマンドを使用して、/networkディレクトリに移動します。

    -> cd /SP/network

  3. (オプション)ネットワーク設定を表示または変更するには、次のいずれかを実行します。
    • ネットワーク設定を表示するには、次を入力します。

      -> show /SP/network

    • DHCPを使用していない場合は、setコマンドを使用して、次の表に示されているプロパティの値を割り当てることができます。次に例を示します。

      -> set /SP/network/ pendingipaddress=192.0.2.2

      -> set /SP/network/ pendingipdiscovery=static

      -> set /SP/network/ pendingipgateway=192.0.0.1

      -> set /SP/network/ pendingipnetmask=255.255.255.0

      -> set /SP/network/ commitpending=true


      注意 - イーサネット接続を使用してOracle ILOMにログインしている場合、commitpendingtrueに設定すると、Oracle ILOM接続が終了するため、新しい設定を使用して再度ログインする必要があります。
      プロパティ
      プロパティ値の設定
      説明
      state
      set state=enabled
      デフォルトでは、ネットワークの状態が有効です。
      pendingipdiscovery
      set pendingipdiscovery=static
      静的ネットワーク構成を有効にするには、pendingipdiscoverystaticに設定します。
      デフォルトでは、pendingipdiscoverydhcpに設定されています。
      pendingipaddress

      pendingipnetmask

      pendingipgateway
      set pendingipaddress=
      <ip_address> pendingipnetmask=<netmask> pendingipgateway=<gateway>
      複数の静的ネットワーク設定を割り当てるには、setコマンドの後に各プロパティ値(IPアドレス、ネットマスクおよびゲートウェイ)のpendingコマンドを入力し、割り当てる静的値を入力します。
      commitpending=
      set commitpending=true
      set commitpending=trueを入力して、変更をコミットします。
  4. Oracle ILOM CLIプロンプトで、show /SP/network/testと入力して、ネットワークtestのターゲットおよびプロパティを表示します。
    -> show /SP/network/test
    Targets:
     
    Properties:
    ping =
    ping6 =
     
    Commands:
    cd
    set
    show
  5. set pingコマンドを使用して、Oracle ILOMから指定したネットワークの宛先にネットワーク・テストを送信します。次に例を示します。
    -> set ping=IP_address
    Ping of 192.0.2.2 succeeded

Oracle ILOMの終了手順

  1. Oracle ILOMセッションを終了するには、次のいずれかを行います。
    • CLIプロンプトで、exitと入力します。

    • Webインタフェースから、Webインタフェースの右上隅にある「Log Out」ボタンをクリックします。


      注意 - Webブラウザ上の「Log Out」ボタンを使用して、Oracle ILOMをログアウトしないでください。

SPソフト・リセット・ボタンを使用したOracle ILOMのリセット

Oracle ILOMサービス・プロセッサ(SP)は、ホストOSに影響を及ぼさずにリセットできます。ただし、この操作によって現在のOracle ILOMセッションは切断され、リセット中にSPが管理できなくなります。

WebインタフェースまたはCLIを使用してOracle ILOMをリセットする場合は、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.1ドキュメント・ライブラリを参照してください。

http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs

WebインタフェースまたはCLIを使用してOracle ILOMをリセットできない場合、SPソフト・リセット・ボタンを使用します。

  1. システム背面の電源および位置特定ボタン/LEDの横にある、SPソフト・リセット・ボタンを探します。

    「システムのバック・パネルの機能」を参照してください。

  2. 小さな非導電性の物体を開いているところに差し込んでボタンを押します。

    Oracle ILOM SPがリセットされます。