この章では、EDQデータベース・スキーマの作成および構成方法について説明します。次のいずれかの項に従って、データベースを構成します。
EDQとともにOracle Databaseを使用するには、以降の項の説明に従って、必要なデータベース・リポジトリおよびスキーマを作成する必要があります。
LinuxまたはUNIXシステムで.sh
インストール・ファイルを使用してRCUプログラムを起動するには、次の手順を実行します。
EDQインストール・ユーザーとしてターゲット・システムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。
RCU_HOME/bin
ディレクトリに移動します。
注意: 続行する前に、ログインに使用したユーザーに関して、このディレクトリ内のすべてのファイルが実行権限を持つことを確認してください。 |
次のコマンドを入力してインストールを開始します。
./rcu
RCUプログラムが表示されます。
第3.1.3項「RCU構成の完了」に進んで、インストールを完了します。
WindowsプラットフォームでRCUプログラムを起動するには、次の手順を実行します。
EDQインストール・ユーザーとしてターゲットのWindowsシステムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。
MS-DOSコマンド・プロンプト(cmd.exe
)を探し、ダブルクリックします。
RCU_HOME\bin
ディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力してインストールを開始します。
rcu.bat
RCUプログラムが表示されます。
第3.1.3項「RCU構成の完了」に進んで、インストールを完了します。
表3-1「RCUプログラムの実行」の手順に従ってRCU構成を完了します。いくつかの画面は、表に記述されている特定の状況でのみ表示されます。
インストール画面の表示については、第A.1項「RCUの画面」を参照してください。
表3-1 RCUプログラムの実行
画面 | 手順および必要な操作 |
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「次へ」をクリックし、インストールを続行します。 「終了」をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。 |
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「次へ」をクリックして続行します。 これは、デフォルトの「作成」オプションを使用します。 |
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Oracle Databaseが実行されているホストの名前を指定します。 データベースのポート番号を入力します(デフォルトのポート番号は1521です)。 データベースのサービス名を指定します。通常、サービス名はグローバル・データベース名と同じです。たとえば、orcl.example.comとなります。 データベースのユーザー名を入力します(デフォルトのユーザー名はSYSです)。 データベース・ユーザーのパスワードを入力します。 「ロール」リストからSYSDBAを選択します(ユーザーがSYSの場合はこれが自動的に選択されます)。 「次へ」をクリックして続行します。 |
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前提条件チェックの進行状況が完了に達したら、「OK」をクリックして続行します。 |
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「Oracle Enterprise Data Quality」、「EDQ構成リポジトリ」および「EDQ結果リポジトリ」チェック・ボックスを選択します。 オプションのコンポーネントをインストールする場合は、必要に応じて他のチェック・ボックスを選択できます。たとえば、WebLogicポリシー・マネージャを使用する予定の場合は、対応するスキーマを追加で選択する必要があることがあります(Metadata Servicesなど)。Oracle Platform Security Services for Auditをインストールする予定の場合は、監査サービス・スキーマが必要になります。 「次へ」をクリックして続行します。 |
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前提条件チェックの進行状況が完了に達したら、「OK」をクリックして続行します。 |
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両方のパスワード・フィールドにすべてのデータベース・スキーマに使用するパスワードを入力し、「次へ」をクリックして続行します。 |
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デフォルトのEDQ表領域が、コンポーネント別に表示されます。 「表領域の管理」ボタンを使用し、情報を変更して表領域を変更することができます。 「次へ」をクリックして続行します。 |
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「OK」をクリックして、存在しない表領域をスキーマに作成し、操作が完了したら「OK」をクリックします。 |
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データベースの詳細を確認し、「作成」をクリックして続行します。 |
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「閉じる」をクリックしてRCUプログラムを終了します。 |
EDQでPostgreSQLデータベースを使用するには、データベースのリスニングがオンであることを確認し、必要なデータベース・リポジトリおよびスキーマを、以降の項の説明に従って作成する必要があります。
LinuxまたはUNIXシステムでPostgreSQLプログラムを起動し、ローカル接続が適切に構成されていることを確認するには、次の手順を実行します。
データベース・ユーザーとしてターゲット・システムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。
データベース・サーバーが実行されていることを確認します。詳細は、PostgreSQL Webサイトを参照してください。
PostgreSQL data
ディレクトリに移動します。たとえば、/var/lib/pgsql/data
となります。
次のコマンドを入力してpg_hba.conf
ファイルを検証します。
tail pg_hba.conf
ファイルの内容が表示されます。次にその抜粋を示します。
# TYPE DATABASE USER ADDRESS METHOD # "local" is for Unix domain socket connnections only local all all ident # IPv4 local connections: host all all 127.0.0.1/32 md5 # IPv6 local connections: host all all ::1/128 md5
IPv4およびIPv6ローカル接続がデータベース・リスニングがオンになるように構成されていること(前の手順で示したコード抜粋のように)、およびパスワードが認証で受け入れられることを確認します。
第3.2.3項「PostgreSQLの構成」に進んで、構成を完了します。
Windowsプラットフォームでローカル接続が適切に構成されていることを確認するには、次の手順を実行します。
ターゲットのWindowsシステムにデータベース・ユーザーとしてログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。
MS-DOSコマンド・プロンプト(cmd.exe
)を探し、ダブルクリックします。
データベース・サーバーが実行されていることを確認します。詳細は、PostgreSQL Webサイトを参照してください。
PostgreSQL data
ディレクトリに移動します。たとえば、C:\Program Files\PostgreSQL\9.3\data
となります。
次のコマンドを入力してpg_hba.conf
ファイルを検証します。
TYPE pg_hba.conf
ファイルの内容が表示されます。次にその抜粋を示します。
# TYPE DATABASE USER ADDRESS METHOD # IPv4 local connections: host all all 127.0.0.1/32 md5 # IPv6 local connections: host all all ::1/128 md5
IPv4およびIPv6ローカル接続がデータベース・リスニングがオンになるように構成されていること(前の手順で示したコード抜粋のように)、およびパスワードが認証で受け入れられることを確認します。
第3.2.3項「PostgreSQLの構成」に進んで、構成を完了します。
この項では、リモート接続の構成方法と、必要なEDQユーザー、データベースおよびスキーマの作成方法について説明します。
PostgreSQLデータベースが別のシステムにインストールされている場合、そのシステムは他のホストからの接続を受け入れるように構成されている必要があります。これは、すべてのPostgreSQL環境に当てはまります。
次の手順を実行して、リモート・データベース接続を構成します。
PostgreSQLデータベースのdata
ディレクトリを特定します。
postgresql.conf
ファイルを編集します。
次の行を探します。
#listen_addresses = 'localhost'
次の行を挿入して、PostgreSQLがリモート・ホストからの接続を受け入れるようにします。
listen_addresses = '*'
pg_hba.conf
ファイルを編集して、addr/mask
を使用する次の行を追加して、EDQを実行するホストのサブネットを識別します。
host all all
addr/mask
md5
たとえば、host all all 192.168.0.0/24 md5
とすると、IPアドレスが192.168.0.0から192.168.0.255のすべてのホストからの接続が許可され、host all all 0.0.23.56/32 md5
とすると、IPアドレス10.0.23.56からの接続のみを受け入れられます。
PostgreSQLインストールに対してpsql
を実行します。
PostgreSQL資格証明を求められたら、インストール時に構成した資格証明を入力します。
次のコマンドで必要な2つのEDQユーザーを作成し、パスワードを各ユーザーが使用するパスワードに変更します。
create user config password 'config';
create user results password 'results';
次のコマンドで、EDQデータベースおよびconfigユーザーを作成します。
create database edq encoding 'UTF-8' owner config template template0;
次のコマンドでスキーマを作成します。
create schema authorization config;
create schema authorization results;
データベース構成をテストするために、ログアウトしてから、新しいEDQ資格証明を使用してログインします。