ヘッダーをスキップ
Oracle® Enterprise Data Qualityインストレーションおよびアップグレード・ガイド
リリース11g R1 (11.1.1.7)
E51452-01
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

3 EDQデータベース・スキーマの構成

この章では、EDQデータベース・スキーマの作成および構成方法について説明します。次のいずれかの項に従って、データベースを構成します。

3.1 Oracle Databaseの構成

EDQとともにOracle Databaseを使用するには、以降の項の説明に従って、必要なデータベース・リポジトリおよびスキーマを作成する必要があります。


注意:

EDQのアップグレードにはRCUを使用しないでください(第7項「EDQのアップグレード」の説明を参照)。


3.1.1 LinuxおよびUNIXでのRCUの起動

LinuxまたはUNIXシステムで.shインストール・ファイルを使用してRCUプログラムを起動するには、次の手順を実行します。

  1. EDQインストール・ユーザーとしてターゲット・システムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。

  2. RCU_HOME/binディレクトリに移動します。


    注意:

    続行する前に、ログインに使用したユーザーに関して、このディレクトリ内のすべてのファイルが実行権限を持つことを確認してください。


  3. 次のコマンドを入力してインストールを開始します。

    ./rcu

    RCUプログラムが表示されます。

  4. 第3.1.3項「RCU構成の完了」に進んで、インストールを完了します。

3.1.2 WindowsでのRCUの起動

WindowsプラットフォームでRCUプログラムを起動するには、次の手順を実行します。

  1. EDQインストール・ユーザーとしてターゲットのWindowsシステムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。

  2. MS-DOSコマンド・プロンプト(cmd.exe)を探し、ダブルクリックします。

  3. RCU_HOME\binディレクトリに移動します。

  4. 次のコマンドを入力してインストールを開始します。

    rcu.bat

    RCUプログラムが表示されます。

  5. 第3.1.3項「RCU構成の完了」に進んで、インストールを完了します。

3.1.3 RCU構成の完了

表3-1「RCUプログラムの実行」の手順に従ってRCU構成を完了します。いくつかの画面は、表に記述されている特定の状況でのみ表示されます。

インストール画面の表示については、第A.1項「RCUの画面」を参照してください。

表3-1 RCUプログラムの実行

画面 手順および必要な操作

ようこそ


「次へ」をクリックし、インストールを続行します。

「終了」をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。

リポジトリの作成


「次へ」をクリックして続行します。

これは、デフォルトの「作成」オプションを使用します。

データベース接続の詳細


Oracle Databaseが実行されているホストの名前を指定します。

データベースのポート番号を入力します(デフォルトのポート番号は1521です)。

データベースのサービス名を指定します。通常、サービス名はグローバル・データベース名と同じです。たとえば、orcl.example.comとなります。

データベースのユーザー名を入力します(デフォルトのユーザー名はSYSです)。

データベース・ユーザーのパスワードを入力します。

「ロール」リストからSYSDBAを選択します(ユーザーがSYSの場合はこれが自動的に選択されます)。

「次へ」をクリックして続行します。

グローバルな前提条件の確認中


前提条件チェックの進行状況が完了に達したら、「OK」をクリックして続行します。

コンポーネントの選択


「Oracle Enterprise Data Quality」「EDQ構成リポジトリ」および「EDQ結果リポジトリ」チェック・ボックスを選択します。

オプションのコンポーネントをインストールする場合は、必要に応じて他のチェック・ボックスを選択できます。たとえば、WebLogicポリシー・マネージャを使用する予定の場合は、対応するスキーマを追加で選択する必要があることがあります(Metadata Servicesなど)。Oracle Platform Security Services for Auditをインストールする予定の場合は、監査サービス・スキーマが必要になります。

「次へ」をクリックして続行します。

コンポーネント前提条件の確認中


前提条件チェックの進行状況が完了に達したら、「OK」をクリックして続行します。

スキーマ・パスワード


両方のパスワード・フィールドにすべてのデータベース・スキーマに使用するパスワードを入力し、「次へ」をクリックして続行します。

表領域のマップ


デフォルトのEDQ表領域が、コンポーネント別に表示されます。

「表領域の管理」ボタンを使用し、情報を変更して表領域を変更することができます。

「次へ」をクリックして続行します。

表領域のマップ


「OK」をクリックして、存在しない表領域をスキーマに作成し、操作が完了したら「OK」をクリックします。

サマリー


データベースの詳細を確認し、「作成」をクリックして続行します。

完了サマリー

完了


「閉じる」をクリックしてRCUプログラムを終了します。


3.2 PostgreSQLデータベースの構成

EDQでPostgreSQLデータベースを使用するには、データベースのリスニングがオンであることを確認し、必要なデータベース・リポジトリおよびスキーマを、以降の項の説明に従って作成する必要があります。

3.2.1 PostgreSQLの起動、およびLinuxおよびUNIXでのローカル接続の確認

LinuxまたはUNIXシステムでPostgreSQLプログラムを起動し、ローカル接続が適切に構成されていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. データベース・ユーザーとしてターゲット・システムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。

  2. データベース・サーバーが実行されていることを確認します。詳細は、PostgreSQL Webサイトを参照してください。

    http://www.postgresql.org/docs/9.1/static/server-start.html

  3. PostgreSQL dataディレクトリに移動します。たとえば、/var/lib/pgsql/dataとなります。

  4. 次のコマンドを入力してpg_hba.confファイルを検証します。

    tail pg_hba.conf

    ファイルの内容が表示されます。次にその抜粋を示します。

    # TYPE  DATABASE        USER            ADDRESS                 METHOD
    # "local" is for Unix domain socket connnections only
    local  all              all                                     ident 
    
    # IPv4 local connections:
    host    all             all             127.0.0.1/32            md5
    # IPv6 local connections:
    host    all             all             ::1/128                 md5
    
  5. IPv4およびIPv6ローカル接続がデータベース・リスニングがオンになるように構成されていること(前の手順で示したコード抜粋のように)、およびパスワードが認証で受け入れられることを確認します。

  6. 第3.2.3項「PostgreSQLの構成」に進んで、構成を完了します。

3.2.2 Windowsでのローカル接続のPostgreSQLの確認

Windowsプラットフォームでローカル接続が適切に構成されていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. ターゲットのWindowsシステムにデータベース・ユーザーとしてログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。

  2. MS-DOSコマンド・プロンプト(cmd.exe)を探し、ダブルクリックします。

  3. データベース・サーバーが実行されていることを確認します。詳細は、PostgreSQL Webサイトを参照してください。

    http://www.postgresql.org/docs/9.1/static/server-start.html

  4. PostgreSQL dataディレクトリに移動します。たとえば、C:\Program Files\PostgreSQL\9.3\dataとなります。

  5. 次のコマンドを入力してpg_hba.confファイルを検証します。

    TYPE pg_hba.conf

    ファイルの内容が表示されます。次にその抜粋を示します。

    # TYPE  DATABASE        USER            ADDRESS                 METHOD
     
    # IPv4 local connections:
    host    all             all             127.0.0.1/32            md5
    # IPv6 local connections:
    host    all             all             ::1/128                 md5
    
  6. IPv4およびIPv6ローカル接続がデータベース・リスニングがオンになるように構成されていること(前の手順で示したコード抜粋のように)、およびパスワードが認証で受け入れられることを確認します。

  7. 第3.2.3項「PostgreSQLの構成」に進んで、構成を完了します。

3.2.3 PostgreSQLの構成

この項では、リモート接続の構成方法と、必要なEDQユーザー、データベースおよびスキーマの作成方法について説明します。

3.2.3.1 リモート接続の構成

PostgreSQLデータベースが別のシステムにインストールされている場合、そのシステムは他のホストからの接続を受け入れるように構成されている必要があります。これは、すべてのPostgreSQL環境に当てはまります。

次の手順を実行して、リモート・データベース接続を構成します。

  1. PostgreSQLデータベースのdataディレクトリを特定します。

  2. postgresql.confファイルを編集します。

  3. 次の行を探します。

    #listen_addresses = 'localhost'

  4. 次の行を挿入して、PostgreSQLがリモート・ホストからの接続を受け入れるようにします。

    listen_addresses = '*'

  5. pg_hba.confファイルを編集して、addr/maskを使用する次の行を追加して、EDQを実行するホストのサブネットを識別します。

    host all all addr/mask md5

    たとえば、host all all 192.168.0.0/24 md5とすると、IPアドレスが192.168.0.0から192.168.0.255のすべてのホストからの接続が許可され、host all all 0.0.23.56/32 md5とすると、IPアドレス10.0.23.56からの接続のみを受け入れられます。

3.2.3.2 EDQユーザー、データベースおよびスキーマの作成


注意:

実際の表は、第5章「EDQのインストール後の構成」で、EDQ構成アプリケーションを使用してインストール後に作成されます。


  1. PostgreSQLインストールに対してpsqlを実行します。

  2. PostgreSQL資格証明を求められたら、インストール時に構成した資格証明を入力します。

  3. 次のコマンドで必要な2つのEDQユーザーを作成し、パスワードを各ユーザーが使用するパスワードに変更します。

    create user config password 'config';

    create user results password 'results';

  4. 次のコマンドで、EDQデータベースおよびconfigユーザーを作成します。

    create database edq encoding 'UTF-8' owner config template template0;

  5. 次のコマンドでスキーマを作成します。

    create schema authorization config;

    create schema authorization results;

  6. データベース構成をテストするために、ログアウトしてから、新しいEDQ資格証明を使用してログインします。

3.3 次のステップ

第4項「EDQインストーラの実行」に進んで、インストールを続行します。