Oracle Tuxedoシステムは、時間に依存しない通信にアプリケーション・キューを使用します。Oracle Tuxedoシステム・アプリケーションでは、メッセージはキューに格納され、キューは特定のキュー・スペース内に定義されています。キューイングとデキューはトランザクション内で行われます。BEA Tuxedo管理コンソールには、アプリケーション・キューの管理とアクセス制御に必要な管理環境が用意されています。次のヘルプ・トピックには、アプリケーション・キュー・リソースに関する情報が記載されています。
「アプリケーション・キュー」ツリー・リソースでは、パス名、マシンID、処理順序など、アプリケーション・キューの属性を管理できます。
<a name="N_APPQ"></a>
新規アプリケーション・キューを作成するには、次の手順に従います。
「新規オブジェクトの作成」ウィンドウの使用方法は、「管理クラス・オブジェクトの作成」を参照してください。
<a name="T_APPQ"></a>
アプリケーション・キューの属性は、次のタブ・ページにリストされます。
構成ツールには、読取り専用のフィールドがいくつかあります。これらの表示専用フィールドで提供される情報は簡単に説明されています。構成ツールを使用した管理リソースの構成に関する一般情報は、「管理オブジェクトの構成」を参照してください。
<a name="C_APPQ"></a>
<a name="13029"></a><a name="12238"></a>
<a name="13030"></a><a name="12240">
アプリケーション・キューに関連付けられるアプリケーション・キュー・スペースの名前。このフィールドに入力すると、該当するキュー・スペースを識別するために行う必要のある操作の半分が終わります。また、アプリケーション・キュー・スペース・デバイス(TA_QMCONFIG)に値を入力する必要もあります。
<a name="13031"></a><a name="12245"></a>
アプリケーション・キュー構成デバイスのパス名です。非アクティブ化した構成を使用している現在のマシン上のパス名にする必要があります。このフィールドに入力すると、アプリケーション・キューに関連付けられたキュー・スペースを識別するために行う必要のある操作の半分が終わります。また、アプリケーション・キュー・スペース名(TA_APPQSPACENAME)に値を入力する必要もあります。
<a name="13028"></a><a name="12246"></a>
アプリケーション・キュー・スペースが存在するマシンの論理マシン識別子。
このフィールドの値は、アプリケーションが構成されていない(TUXCONFIG
環境変数が設定されていない)場合を除き、キー・フィールドとして指定する必要があります。
<a name="12237"></a>
このフィールドには、アプリケーション・キューの状態が表示されます。アプリケーション・キューは、次のいずれかの状態になります。
アプリケーション・キューに対するすべての操作は(GETかSETかにかかわらず)、関連付けられているキュー・スペースを自動的にオープンします(つまり、キュー・スペースの状態がOPEN
またはACTIVE
になっていない場合は、暗黙的にOPEN
に設定します)。キュー・スペースが大きいと、この操作は時間がかかります。
「キュー・メッセージ」タブ・ページには、次のフィールドがあります。
<a name="12239"></a><a name="13028"></a>
キュー内のメッセージを処理する順序。アプリケーションの順序を選択する前にニーズをじっくり検討してください。アプリケーション・キューの作成後には、このフィールドの値を変更できません。
次にリストする組合せの1つを選択します。カンマは、プライマリ処理順序内のセカンダリ(下位)処理順序を示します。たとえば、PRIO, LIFO
は、キューが優先度順に処理されますが、キュー内の2つのアイテムが同じ優先度を持つ場合は、後入れ先出し順序で処理されることを意味します。
PRIO, TIME, LIFO
- 優先度(次に実行時間、次に後入れ先出し)
PRIO, TIME, LIFO
- 優先度(次に実行時間、次に先入れ後出し)
TIME, PRIO, LIFO
- 実行時間(次に優先度、次に後入れ先出し)
<a name="12244"></a>
<a name="12234"></a>
このフィールドには、現在キューにあるメッセージ数が表示されます。
<a name="12233"></a>
このフィールドには、現在キューにあるディスク・ページ数が表示されます。
<a name="retries"></a>
<a name="12235"></a>
失敗したキュー・メッセージの最大再試行回数。この再試行回数に達すると、メッセージは「エラー・キュー名」(TA_ERRORQNAME)で定義されているキューのアプリケーション・キュー・スペースのエラー・キューに配置されます。エラー・キューがない場合、メッセージは破棄されます。
<a name="12236"></a>
<a name="c_retries"></a>
<a name="12242"></a>
コマンド実行の上限は、ゼロ以上の整数にオプションで次のいずれかが続く値で表現されます。
<a name="12243"></a>
コマンド実行の下限は、ゼロ以上の整数にオプションで次のいずれかが続く値で表現されます。
<a name="12241"></a>
上限に達した場合に実行するコマンド。下限の後に上限に達した場合は、コマンドが再実行されます。
シェル・コマンド。78文字までの長さの文字列である必要があります。
アプリケーション・キュー・スペース・オブジェクトでは、アプリケーション・キュー・スペースの属性を管理できます。
<a name="N_APPQSPACE"></a>
新規アプリケーション・キュー・スペースを作成するには、次の手順に従います。
「新規オブジェクトの作成」ウィンドウの使用方法は、「管理クラス・オブジェクトの作成」を参照してください。
<a name="T_APPQSPACE"></a>
アプリケーション・スペースの属性は、次のラベルの6つのタブ・ページにリストされます。
構成ツールを使用した管理リソースの構成に関する一般情報は、「管理オブジェクトの構成」を参照してください。
<a name="C_APPQSPACE"></a>
<a name="13038"></a> <a name="12265"></a>
<a name="12268"></a>
アプリケーション・キュー・スペースが存在するファイルまたはデバイスの絶対パス名。
<a name="12269"></a>
アプリケーション・キュー・スペースが存在する論理マシンの識別子。
このフィールドには、アプリケーションが構成されていない(TUXCONFIG
環境変数が設定されていない)場合を除き、キー・フィールドを指定する必要があります。
<a name="13032"></a> <a name="12249"></a>
キュー・スペースの共有メモリーにアクセスするときに使用する数値キー。
<a name="12266"></a>
<a name="12264"></a>
このフィールドには、アプリケーション・キュー・スペースの状態が表示されます。アプリケーション・キュー・スペースは、次のいずれかの状態になります。
アプリケーション・キュー・クラスに対するすべての操作は、関連付けられているキュー・スペースを自動的にオープンします(つまり、キュー・スペースの状態がOPEN
またはACTIVE
になっていない場合は、暗黙的にOPEN
に設定します)。キュー・スペースが大きいと、この操作は時間がかかります。
<a name="diskpg"></a>
「ディスク/ページ数」タブ・ページには、次のフィールドがあります。
<a name="13035"></a> <a name="12260"></a>
キュー・スペース内のすべてのキューによって使用されるディスク・ページの最大数。この属性が増加するたびに、新しいエクステントが使用されます。このフィールドに小さい値を入力することでページ数を減らすことはできません。
<a name="12251"></a>
キュー・スペースのディスク領域管理で使用するブロッキング・ファクタ。新しいキュー・スペースが作成された場合のデフォルト値は16です。
このフィールドには、キュー・スペースで現在使用中のエクステント数が表示されます。使用できる最大エクステント数は100です。
<a name="12263"></a>
このフィールドには、キュー・スペース用に初期化されたディスク領域のパーセンテージが表示されます。
<a name="12267"></a>
「Yes
」を選択してアプリケーション・キュー・スペースを即時に強制的に初期化するか、「No
」を選択して初期化を遅延します。
<a name="queuefolder"></a>
<a name="13033"></a><a name="12250"></a>
<a name="12247"></a>
このフィールドには、キュー・スペースに現在存在するサーバー・キューの数が表示されます。この数は、キュー・スペースが新規、オープン、またはアクティブの場合にのみ決定できます。それ以外の場合は、-1
の値が表示されます。
<a name="12248"></a>
このフィールドには、キュー・スペースが最後にオープンされてから、ある特定の時点にキュー・スペース内に存在していたキューの最大数が表示されます。
<a name="transaction"></a>
「トランザクション」タブ・ページには、次のフィールドがあります。
<a name="13037"></a> <a name="12262"></a>
<a name="12255"></a>
このフィールドには、キュー・スペースを使用する未処理トランザクションの現在の数が表示されます。
<a name="12258"></a>
このフィールドには、キュー・スペースが最後にオープンされた後、キュー・スペースを使用する未処理トランザクションの最大数が表示されます。キュー・スペースが最後にオープンされた後にキュー・スペースに存在する最大キュー数です。キュー・スペースの状態がCLEANING
に設定されると、この値は0にリセットされます。
<a name="process"></a>
<a name="13036"></a> <a name="12261"></a>
<a name="12254"></a>
このフィールドには、キュー・スペースに現在アクセスしているプロセス数が表示されます。
<a name="12257"></a>
このフィールドには、キュー・スペースが最後にオープンされてから、ある特定の時点にキュー・スペースに同時にアタッチされる最大プロセス数が表示されます。
<a name="trans_message"></a>
<a name="13034"></a> <a name="12259"></a>
<a name="12253"></a>
このフィールドには、キュー・スペース内の現在のメッセージ数が表示されます。この数は、キュー・スペースがOPEnまたはACTiveの場合、またはキュー・スペースを新規に作成する場合にのみ指定できます。どの条件にも該当しない場合は、値-1
が戻されます。
<a name="12256"></a>
このフィールドには、キュー・スペースが最後にオープンされてから、ある特定の時点にキュー・スペースに同時に存在する最大メッセージ数が表示されます。
アプリケーション・キュー・メッセージ・オブジェクトでは、アプリケーション・キュー・メッセージの属性を管理できます。
アプリケーション・キュー・メッセージの属性は、次のラベルの3つのタブ・ページにリストされます。
構成ツールを使用した管理リソースの構成に関する一般情報は、「管理オブジェクトの構成」を参照してください。
<a name="C_APPQMSG"></a>
このフィールドには、アプリケーション・キュー・メッセージの状態が表示されます。アプリケーション・キュー・メッセージには、VALID
という1つの状態のみあります。
注: | アプリケーション・キュー・メッセージに対するすべての操作(GETとSETの両方)は、関連付けられているキュー・スペースを自動的にオープンします(つまり、キュー・スペースの状態がOPEN またはACTIVE になっていない場合は、暗黙的にOPEN に設定します)。キュー・スペースが大きいと、この操作は時間がかかります。 |
<a name="12276"></a>
このフィールドには、キュー・メッセージの一意の識別子が表示され、GETまたはSET操作のメッセージの選択に使用できます。この値は等価性を比較する際に便宜上付与されるだけなので、重要視しないでください。
<a name="12277"></a>
このフィールドには、メッセージが格納されているアプリケーション・キューの名前が表示されます。
<a name="12278"></a>
このフィールドには、メッセージが格納されているアプリケーション・キュー・スペースの名前が表示されます。
<a name="12283"></a>
このフィールドには、アプリケーション・キュー・スペースが存在するファイルまたはデバイスの絶対パス名が表示されます。
<a name="12285"></a>
このフィールドには、アプリケーション・キュー・スペースが存在する論理マシンの識別子が表示されます。
<a name="q_msgs">
「キュー・メッセージ」タブ・ページには、次のフィールドがあります。
<a name="12270"></a>
このフィールドには、このメッセージに対してこれまでに試行された再試行回数が表示されます。
<a name="12273"></a>
このフィールドには、メッセージのサイズ(バイト単位)が表示されます。
<a name="12274"></a>
メッセージの優先度。このフィールドの値は、PRIO
ベースのキューに対してのみ有効です。キューがPRIO
ベースでない場合は、GET操作によって値-1
が戻されます。
<a name="12279"></a>
このフィールドには、tpenqueue(3)
リクエストでアプリケーションによって提供される、このメッセージの相関識別子が表示されます。空の文字列は、相関識別子が存在しないことを示します。
<a name="12282"></a>
選択したメッセージの移動先のキューの名前。このキューは、同じキュー・スペース内の既存のキューである必要があります。メッセージがVALID
状態でないかぎり、この操作は成功しません。
<a name="12284"></a>
メッセージが処理される時刻。このフィールドの値は、TIME
ベースのキューに対してのみ有効です。(キューがTIME
ベースでない場合は、GET操作によって空の文字列が戻されます。)
メッセージがseconds
秒後に処理されることを指定します。値0
(ゼロ)は、メッセージが即時に処理されることを指定します。
メッセージが処理される時刻の年、月、日、時、分および秒を指定します。
これは、950601000000
と等しくなります。00
から37
までの年は、2000年から20037年として処理され、70
から99
までの年は1970年から1999年まで、38
から69
までは無効となります。
<a name="q_stats">
<a name="12271">
アプリケーション・メッセージの発生を検索する範囲の最高優先度。
<a name="12272"></a>
アプリケーション・メッセージの発生を検索する範囲の最低優先度。
<a name="12280"></a>
アプリケーション・キュー・メッセージの発生の検索が実行される期間の終わりを示す時刻。
<a name="12281"></a>
アプリケーション・キュー・メッセージの発生の検索が実行される期間の開始を示す時刻。
アプリケーション・キュー・トランザクション・オブジェクトでは、アプリケーション・キュー・トランザクションの属性を管理できます。
アプリケーション・キュー・トランザクションの属性は、「一般」というラベルの付いたタブ・ページにリストされます。アプリケーション・キュー・トランザクションのフィールドは情報フィールドであり、編集できません。アプリケーション・キュー・トランザクションの「一般」タブ・ページ・フィールドは次のとおりです。
<a name="C_APPQTRANS"></a>
<a name="12286"></a>
このフィールドには、アプリケーション・キュー・トランザクションの状態が表示されます。アプリケーション・キュー・トランザクションの状態は、ACTIVE
、ABORTONLY
、ABORTED
、COMCALLED
、READY
、DECIDED
またはSUSPENDED
のいずれかになります。
アプリケーション・キュー・トランザクションに対するすべての操作(GETとSETの両方)は、関連付けられているキュー・スペースを自動的にオープンします(つまり、キュー・スペースの状態がOPEN
またはACTIVE
になっていない場合は、暗黙的にOPEN
に設定します)。キュー・スペースが大きいと、この操作は時間がかかります。
<a name="12287"></a>
このフィールドには、tx_info(3)
から戻され、文字列表現にマップされるトランザクション識別子が表示されます。このフィールドのデータは、等号比較の場合を除いて、ユーザーが直接解釈することはできません。
<a name="12288"></a>
このフィールドには、トランザクションに関連付けられているアプリケーション・キュー・スペースの名前が表示されます。
<a name="12289"></a>
このフィールドには、アプリケーション・キュー・スペースが存在するファイルまたはデバイスの絶対パス名が表示されます。
<a name="12290"></a>
このフィールドには、アプリケーション・キュー・スペースが存在する論理マシンの識別子が表示されます。
構成ツールを使用した管理リソースの構成に関する一般情報は、「管理オブジェクトの構成」を参照してください。