ID と ACL の移行
ファイルのアイデンティティー情報 (ACL を含む) を適切に移行するには、次の規則を守る必要があります。
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移行元と移行先の ZFSSA のネームサービス構成が同じである必要があります。
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移行元と移行先の ZFSSA の NFSv4 mapid ドメインが同じである必要があります
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移行元で NFSv4 がサポートされている必要があります。NFSv3 も使用できますが、いくらかの情報の損失が発生します。基本的なアイデンティティー情報 (所有者とグループ) および POSIX アクセス権は保持されますが、ACL はすべて失われます。
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移行元が root アクセス権を使って ZFSSA にエクスポートされる必要があります。
「nobody」によって所有されているファイルまたはディレクトリが見つかった場合は、ZFSSA のネームサービス設定が正しくなかったり、NFSv4 mapid ドメインが異なっていたりする可能性があります。クライアントが本来ならアクセスできるはずのファイルシステムをトラバースしているときに「アクセス権が拒否されました」エラーが発生した場合、もっとも起こりうる問題は root アクセス権を使った移行元のエクスポートに失敗することです。