ストレージは、基になるデータ冗長性によって特徴付けされるプール内に構成され、すべてのファイルシステムおよび LUN でシェアされるスペースを指定します。ストレージプールが個々のファイルシステムまたは LUN にどのように関連しているかの詳細は、シェアのセクションを参照してください。
各ノードに任意の数のプールを含めることができ、各プールには、クラスタ内で独立して所有権を割り当てることができます。任意の数のプールがサポートされていますが、同じクラスタヘッドによって所有される同じ冗長性特性を持つ複数のプールを作成することはお勧めできません。それを行うと、パフォーマンスの低下、最善でないリソース割り当て、ストレージの人為的なパーティション分割、管理の一層の複雑さなどがもたらされます。同じホスト上での複数のプールの構成は、たとえば、ミラー化されたプールと RAID-Z プールのように、まったく異なる冗長性またはパフォーマンス特性が望ましい場合にのみ推奨されます。ログおよびキャッシュデバイスへのアクセスをシェア単位に制御できる機能を持つ、推奨される動作モードは 1 つのプールです。
プールは、新しいプールを構成したり、または既存のプールをインポートしたりすることによって作成できます。既存のプールのインポートは、以前に Sun Storage 7000 アプライアンス上で構成されたプールをインポートするためにのみ使用され、偶発的な再構成、ヘッドノード間でのプールの移動、致命的なヘッド障害などの場合に有効です。
プールに raw ストレージを割り当てる場合、特にシェアまたは LUN に書き込むときは、プールを完全にいっぱいにするとパフォーマンスが大幅に低下することに注意してください。これらの影響は通常、プールが 80% を超えていっぱいになると顕著になり、さらにプールが 90% を超えていっぱいになると重大になります。そのため、約 20% 過剰にプロビジョニングすることにより最適な結果が得られます。シェアの UIを使用すると、現在どれだけの領域が使用されているかを判別できます。