Oracle ILOM CLI での IPv6 ネットワーク設定の変更
Oracle ILOM CLI を使用してサーバーの IPv6 ネットワーク設定を変更するには、この手順を使用します。
IPv4 ネットワーク設定を変更するには、Oracle ILOM CLI での IPv4 ネットワーク設定の変更を参照してください。
注 -
BIOS 設定ユーティリティーを使用して、ネットワーク設定を変更することもできます。手順は、『Sun Server X4-8 サービスマニュアル』を参照してください。
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Oracle ILOM CLI にログインします。参照先:
注 -
Ethernet 接続を使用して Oracle ILOM にログインした場合、ネットワーク設定の変更後に接続が終了します。新しい設定を使用して再度ログインする必要があります。
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cd コマンドを使用して、SP/network/ipv6 ディレクトリに移動します。
-> cd SP/network/ipv6
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show コマンドを入力して、デバイスで構成された IPv6 ネットワーク設定を表示します。
例:
-> show
/SP/network/ipv6
Targets:
Properties:
state = enabled
autoconfig = stateless
dhcpv6_server_duid = (none)
link_local_ipaddress = 2001:db8:214:4fff:feca:5f7e/64
static_ipaddress = ::/128
ipgateway = 2001:db8:211:5dff:febe:5000/128
pending_static_ipaddress = ::/128
dynamic_ipaddress_1 2001:db8:8:b7:214:4fff:feca:5f7e/64
Commands:
cd
show
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IPv6 自動構成オプションを構成するには、set コマンドを使用して、次の自動構成プロパティーの値を指定します。
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state
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set state=enabled
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IPv6 ネットワークの状態は、デフォルトで enabled になっています。IPv6 自動構成オプションを有効にするには、この state が enabled に構成されている必要があります。
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autoconfig
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set autoconfig= <value>
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このコマンドには、設定する autoconfig の値を指定します。
次のオプションがあります。
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stateless (デフォルト設定)
IPv6 ネットワークルーターから学習した IP アドレスを自動的に割り当てます。
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dhcpv6_stateless
DHCPv6 サーバーから取得した DNS 情報を自動的に割り当てます。dhcpv6_stateless プロパティーの値は、Oracle ILOM 3.0.14 以降で使用できます。
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dhcpv6_stateful
DHCPv6 サーバーから取得した IPv6 アドレスを自動的に割り当てます。dhcpv6_stateful プロパティーの値は、Oracle ILOM 3.0.14 以降で使用できます。
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disable
自動構成プロパティーの値をすべて無効にし、リンクローカルアドレスの読み取り専用プロパティーの値を設定します。
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注 -
IPv6 構成オプションは、設定後に有効になります。
注 -
dhcpv6_stateless オプションを有効にした状態、または dhcpv6_stateful オプションを有効にした状態で、stateless 自動構成オプションの実行を有効にできます。ただし、dhcpv6_stateless 自動構成オプションと dhcpv6_stateful自動構成オプションを同時に有効にしないでください。
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静的 IPv6 アドレスを設定するには、次の手順を実行します。
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次のプロパティータイプを指定します。
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state
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set state=enabled
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IPv6 ネットワークの状態は、デフォルトで enabled になっています。静的 IP アドレスを有効にするには、この状態を enabled に設定する必要があります。
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pendingipaddress
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set pending_static_ipaddress = <ipv6_address> / <subnet mask length in bits>
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このコマンドには、プロパティー値として、デバイスに割り当てる静的 IPv6 アドレスおよびネットマスクを指定します。IPv6 アドレスの例: fec0:a:8:b7:214:4f ff:feca:5f7e/64
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次のコマンドを入力して、保留中の IPv6 静的ネットワークパラメータを確定します。
-> set commitpending=true
注 -
ネットワーク設定は、確定するまで保留されます。サーバーに新しい静的 IP アドレスを割り当てると、サーバーとのアクティブな Oracle ILOM セッションがすべて終了します。Oracle ILOM にログインし直すには、新しく割り当てられた IP アドレスを使用して、新しいセッションを作成します。
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ネットワークテストツール (Ping6) を使用して、Oracle ILOM から IPv6 ネットワーク構成をテストします。
詳細は、Oracle ILOM CLI からの IPv4 または IPv6 ネットワーク構成のテストを参照してください。