Oracle® Solaris 11.2 でのリモートシステムの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

コピー操作のソースおよびターゲットの指定

scp コマンドでは、ソース (コピーするファイルまたはディレクトリ) およびターゲット (ファイルまたはディレクトリのコピー先の場所) を指定できます。チルド文字 (~) およびシェルワイルドカード文字 (*、? など) を使用するとパス文字列を短縮できます。

チルド文字 (~) はすべてのシェルプログラムによって展開され、現在のユーザーのホームディレクトリになります。現在のユーザーは、シェルを実行中のユーザーです。ユーザー jack のホームディレクトリが /export/home/jack の場合、ユーザー jack については、~/myfile.txt/export/home/jack/myfile.txt と展開されます。

    この展開は、リモートパスについても機能します。ユーザー jack が自分のホームディレクトリからファイルをコピーする場合、これらの 3 つのパス記述は同等です。

  • mars:/export/home/jack/myfile.txt

  • mars:~/myfile.txt

  • mars:myfile.txt

この展開は、別のユーザーのリモートホームディレクトリを参照する際にも便利です。この場合、ユーザー名をチルド文字の後に含めます。ユーザー jack にとって、mars:~jill/myfile.txtmars:/export/home/jill/myfile.txt と同じですが、入力が短くなります。