ブランドゾーン (BrandZ) フレームワークは、 zones(5) で説明されている Solaris ゾーンインフラストラクチャーを拡張して、ブランドの作成機能を追加します。ブランドは、ネイティブでないオペレーティング環境を含むか、他の特性が異なる非大域ゾーンを提供します。
「ブランド」という用語は、さまざまなオペレーティング環境を指す場合があります。すべてのブランド管理は、現在のゾーン構造の拡張を通して実行されます。
すべてのゾーンに、それぞれ関連するブランドが構成されます。ブランドタイプは、ゾーンのインストール時およびブート時の動作を決定するために使用します。また、ゾーンのブランドにより、アプリケーションの起動時に正しいアプリケーションタイプが適切に識別されます。デフォルトのブランドは solaris です。
ゾーンにブランドを割り当てたあとは、そのブランドの変更や削除を行うことはできません。
BrandZ はゾーンのツールを次のように拡張します。
ブランドはゾーンの属性であり、ゾーンの作成時に設定されます。
zonecfg ツール (zonecfg (1M) を参照) は、ゾーンのブランドタイプを設定し、ゾーンを構成するために使用します。
zoneadm ツール (zoneadm (1M) を参照) は、ゾーンのブランドタイプを報告し、ゾーンを管理するために使用します。
Oracle Solaris 11 では、利用可能なブランドは次のとおりです。
solaris
solaris(5) を参照してください。
solaris10
solaris10(5) を参照してください。
labeled
Trusted Extensions を実装します。txzonemgr(1M) を参照してください。
各ゾーンでサポートされるデバイスについては、そのブランドに関するマニュアルページやほかのドキュメントに記載されています。サポートされていないデバイスを追加しようとすると、ゾーンインフラストラクチャーで検出され、管理者に警告が発行されます。管理者が警告にもかかわらず、サポートされていないデバイスを追加した場合、そのデバイスが期待どおりに機能するかどうかは不明です。その構成はテストもサポートもされません。
次の属性については、 attributes(5) を参照してください。
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mdb(1) , zlogin(1) , zonename(1) , dtrace(1M) , in.rlogind (1M), sshd (1M), txzonemgr(1M) , zoneadm(1M) , zonecfg(1M) , kill(2) , priocntl(2) , getzoneid (3C), ucred_get(3C) , getzoneid (3C), proc (4), attributes(5) , solaris(5) , privileges (5), solaris (5), solaris10 (5), zones(5), crgetzoneid(9F)