マニュアルページセク ション 5: 標準、環境、マクロ

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更新: 2014 年 7 月
 
 

dhcp(5)

名前

dhcp - 動的ホスト構成プロトコル

説明

動的ホスト構成プロトコル (DHCP) を使用すると、ブート時に TCP/IP ネットワーク上のホストシステムをネットワークに合わせて自動的に構成できます。DHCP では、クライアントサーバーメカニズムが使用されます。サーバーはクライアントの構成情報を格納し、クライアントのリクエストに応じてその構成情報を提供します。この情報には、クライアントの IP アドレスと、クライアントが使用可能なネットワークサービスに関する情報を含めることができます。

このマニュアルページでは、Oracle Solaris の DHCP 実装についてのサマリーを説明します。

Oracle Solaris DHCP クライアント

Oracle Solaris DHCP クライアントは、バックグラウンドデーモン (dhcpagent(1M)) として実装されます。

IPv4 では、/etc に少なくとも 1 つの dhcp.interface ファイルが存在する場合に、このデーモンがブート中に自動的に開始されます。ブート中に自動的に構成されるのは、対応する /etc/dhcp.interface ファイルが含まれるインタフェースのみです。

IPv6 では、in.ndpd コマンドが (IPv6 Routing Advertisement メッセージに基づいて) 発行されるときに、このデーモンが自動的に開始されます。/etc/dhcp.interface ファイルは必要ありませんが、IPv4 DHCP も使用されていれば、このようなファイルを使用してインタフェースを「プライマリ」として指定できます。

dhcpinfo(1) コマンドを使用することによって、ブート中のシステム構成で必要なネットワークパラメータが、デーモンで受信された情報から抽出されます。/etc/default/dhcpagent ファイルでチューニング可能値を変更すると、デーモンのデフォルト動作を変更できます。このデーモンは、ifconfig(1M) ユーティリティーによって制御されます。netstat(1M) および ifconfig(1M) コマンドを使用して、デーモンのステータスをチェックします。

Oracle Solaris DHCP サーバー

Oracle Solaris DHCP サーバーは、バックグラウンドデーモン (in.dhcpd(1M)) として実装されます。このデーモンでは、ネットワーク構成情報を BOOTP または DHCP クライアントに提供できます。Oracle Solaris DHCP サービスは、dhcpmgr(1M) GUI またはコマンド行ユーティリティー dhcpconfig(1M)dhtadm (1M)、および pntadm(1M) を使用して管理できます。

Oracle Solaris DHCP サーバーは廃止されています。代わりに、ISC DHCP サーバーを使用します。usr/share/man/man5/isc-dhcp.5 を参照してください

DHCP 構成テーブル

Oracle Solaris DHCP サーバーでは、次の 2 種類のテーブルにクライアント構成情報が格納されます:

dhcptab テーブル

構成情報のパッケージを作成して、各 DHCP クライアントに送信するために使用されるマクロおよびオプション (シンボルとも呼ばれる) が含まれます。DHCP サービスごとに、1 つの dhcptab のみが存在します。dhtadm(1M) コマンドまたは dhcpmgr(1M) グラフィカルユーティリティーを使用すると、dhcptab(4) を表示および変更できます。dhcptab レコードの構文の詳細については、dhcptab(4) を参照してください。DHCP のオプションおよびシンボルの詳細については、dhcp_inittab(4) を参照してください。

DHCP ネットワークテーブル

DHCP ネットワークテーブルには、クライアント ID と IP アドレスおよびこれらのアドレスに関連付けられたパラメータのマッピングが含まれています。ネットワークテーブルは、名前にネットワークの IP アドレスが含まれ、pntadm コマンドまたは dhcpmgr グラフィカルユーティリティーを使用して編集、表示、および変更できます。ネットワークテーブルの詳細については、dhcp_network(4) を参照してください。

関連項目

dhcpinfo(1)dhcpagent(1M) dhcpconfig(1M)dhcpmgr(1M) dhtadm(1M)ifconfig(1M) in.dhcpd(1M)in.ndpd(1M) netstat(1M)pntadm(1M) syslog(3C)dhcp_network(4) dhcptab(4)dhcpsvc.conf(4) dhcp_inittab(4)ndpd.conf(4) dhcp_modules(5)

usr/share/man/man5/isc-dhcp.5

Working With DHCP in Oracle Solaris 11.2

Alexander、S.、および R。Droms. RFC 2132, DHCP Options and BOOTP Vendor Extensions. Silicon Graphics, Inc. Bucknell University. 1997 年 3 月

Droms, R. RFC 1534, Interoperation Between DHCP and BOOTP. Bucknell University. 1993 年 10 月

Droms, R. RFC 2131, Dynamic Host Configuration Protocol. Bucknell University. 1997 年 3 月

Wimer, W. RFC 1542, Clarifications and Extensions for the Bootstrap Protocol. Carnegie Mellon University. 1993 年 10 月

Lemon, T. and B. Sommerfeld. RFC 4361, Node-specific Client Identifiers for Dynamic Host Configuration Protocol Version Four (DHCPv4). Nominum and Sun Microsystems. February 2006.

Droms, R. RFC 3315, Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6 (DHCPv6). Cisco Systems. July 2003.