8 プログラムでアクセスするためのOracle Sales Cloudの標準オブジェクトの識別

Oracle Sales Cloudには、商談ビジネス・オブジェクトや販売アカウント・ビジネス・オブジェクトなどの一連の標準オブジェクトが含まれており、これらの周辺にユーザー・インタフェースが構築されています。Oracle Sales Cloudデータにプログラムでアクセスする場合(Webサービスを介してなど)、必要なデータが含まれるオブジェクトの名前を把握する必要があります。

この手引き書では、Oracle Sales Cloudオブジェクトのプログラム名およびその機能コンポーネントを検出することにより、Oracle Sales Cloudオブジェクトにアクセスする拡張機能の構築を可能にする方法について説明します。「CloudでのSalesのカスタマイズ」「カスタマイズおよび拡張機能」では、Oracle Sales Cloudで使用可能な完全なカスタマイズ・オプションを総合的に参照できます。

前提条件

Oracle Sales Cloudオブジェクトをカスタマイズする前に、次の各事項について検討する必要があります。

  • 次のOracle Sales Cloudユーザー・ロールの1つがあることを確認します。
    • CRMアプリケーション管理者

    • アプリケーション実装コンサルタント

    • 営業管理者

    注意:

    これらのロールのいずれもない場合は、管理者に問い合わせてください。
  • Oracle Sales Cloudにサインオンします。

オブジェクトのプログラム名およびその機能コンポーネントの識別

アプリケーション・コンポーザを使用して、Oracle Sales Cloudの親オブジェクトのプログラム名および関連するオブジェクトと機能コンポーネントを探し出すことができます。

次のステップに従い、親オブジェクトを構成する各種オブジェクトおよびコンポーネントごとにプログラム名(場合によってはAPI名とも呼ばれます)を識別します。説明のために、営業アプリケーション・コンテナと商談標準オブジェクトを使用します。

  1. サンドボックスをアクティブ化します。「Oracle Sales Cloudサンドボックスでの作業の概要」を参照してください。
  2. Oracle Sales Cloud「ナビゲータ」メニューから、「ツール」カテゴリの下の「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。
  3. 左側に表示される「アプリケーション・コンポーザ」パネルで、最上部の近くの「アプリケーション」ドロップダウンが、展開対象のオブジェクトのアプリケーション・コンテナに設定されていることを確認します。この場合、「営業」を選択します。
  4. 「オブジェクト」を展開し、標準オブジェクトも展開します。
  5. 次に、「商談」オブジェクトを展開します。

    注意:

    単一の青色のキューブ・アイコンが親オブジェクト(この場合は「商談」)を表し、子オブジェクトは2つの小さいキューブ・アイコン(1つのキューブが青色でもう一方が黄色)によって表されています(商談担当者など)。
  6. この階層内の各オブジェクトに関連付けられたプログラム名を確認するには、左側の「商談」親オブジェクトをクリックし、右側に「概要」パネルを表示します。
  7. 上部の「オブジェクト情報」リージョンの下に「名前」値があり、「子オブジェクト」および「関連オブジェクト」リージョンの下に「API名」値があります。
  8. また、子オブジェクトと関連オブジェクト以外にも、左側のパネルでは、オブジェクトには「フィールド」「結合」「ページ」「アクションとリンク」およびサーバー・スクリプトなどの追加の機能コンポーネントがあります。
  9. 「商談」オブジェクトの一部である標準フィールドのリストを表示するには、左側の「フィールド」ノードをクリックします。
  10. 右側に「フィールド」リージョンが表示されたら、「標準」タブを選択し、標準オブジェクトおよびその各詳細(プログラムの「名前」など)のリストを表示します。
  11. オプションで、「商談」親オブジェクトおよびその子オブジェクトの下にある残りの機能コンポーネントの詳細を続けて分析することもできます。