インテリジェント属性
インテリジェント属性により、顧客およびアカウント・データの集計値の計算を簡素化できます。たとえば、顧客の平均返品額を計算するには、この顧客の新規イベントおよび新規トランザクションが発生するたびに、過去の購入合計を考慮する必要があります。この値を計算するためにインテリジェント属性を使用すると、特定の顧客に対する新しい購入およびトランザクション・イベントが発生したときに、属性が自動的に更新されるため、値の計算方法が簡略化されます。
その後、セグメンテーションおよび分析にインテリジェント属性データを活用できます。
インテリジェント属性に関する重要な注意事項
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組込み済みのインテリジェント属性の履歴値にはアクセスできません。たとえば、過去3か月間の顧客の平均発注金額の変更は表示できません。
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インテリジェント属性の値は、ID解決ジョブが実行されるたびに計算されます。値の自動リフレッシュは構成できません。
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必要なインテリジェント属性のみ、ステータスを「アクティブ」に設定することをお薦めします。アクティブなインテリジェント属性の数は、ID解決の完了に必要な時間に影響します。
インテリジェント属性の使用方法
インテリジェント属性は、次の広範なカテゴリで使用できます。
単純な計算
合計、カウント、最小、最大、平均などのメトリックを使用して、インテリジェント属性の値を生成できます。これらのタイプのインテリジェント属性の例として、平均発注金額や合計支出金額があります。
最新性および頻度の値
イベント・データとオーダー・データを使用して、顧客の行動および購買アクティビティに関連するインテリジェント属性の値を生成できます。これらのタイプのインテリジェント属性の例として、直近のEメールクリックや最も購入された製品があります。
インテリジェント属性とモデル
合計支出金額のインテリジェント属性によって、顧客が商品やサービスに費やす金額が合計されます。これは、計算されるデータに関連するディメンションおよびメジャーを定義するCA_OrderItemModelというモデルを参照します。
CA_OrderItemModelモデルは、インテリジェント属性の他の値の識別にも役立ちます。次に例を示します。
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上位製品
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上位ブランド
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ショッピングで最も人気のある曜日
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オーダーに対する返品の合計数
インテリジェント属性に使用される別のモデルは、CA_EventModelです。次のインテリジェント属性がこのモデルを使用します。
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クリック・レート
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開封率
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クリックツーオープン・レート
バケット属性
バケット属性は、インテリジェント属性に関連付けられ、指定したルールに従ってデータをグループ化します。これらは、別の属性(データ・オブジェクト属性または別のインテリジェント属性)に基づいている必要があります。
バケット属性の例
属性age_bandsはバケット属性であり、Age属性に基づいています。このバケット属性により、顧客は次のバケットで年齢別にグループ化されます。
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18歳未満
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18-44
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45-64
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65+
カスタムのインテリジェント属性
カスタムのインテリジェント属性を作成するオプションがあります。Oracle Unity Developerヘルプ・センターで、インテリジェント属性の作成についてさらに学習します。