Kenshoo検索データのアクティブ化
Kenshoo検索ソリューションからの検索データをOracle Data Cloudプラットフォームに収集してアクティブ化し、オーディエンスのセグメンテーションを強化してデジタル・メディア・キャンペーンを最適化できます。
Kenshoo検索データは、主要な検索ユーザー・グループの行動とデモグラフィックを評価したり、オーディエンス・アナリティクスとルックアライク・モデリングでオーディエンス・リーチを拡大したり、検索、ディスプレイ、サイト最適化およびその他のメディア実行プラットフォームをまたいでメディア・キャンペーンを最適化するために役立ちます。
Oracle Data CloudプラットフォームのタクソノミにKenshoo検索データをインテグレーションすると、次のことを実行できます。
- 高いブランド・アフィニティを示した(ブランドの検索語句をクリックしたなど)が、特定のメッセージが表示されるコンバージョンがまだ発生していないユーザーをリターゲットします。
- 競合他社のブランドまたは製品の購買意向の強い非ブランド・ユーザーをリターゲットします。
- キーワードに基づいて、検索顧客の性別、デモグラフィック、関心およびライフスタイルを分類します。
- 購買意向に関する行動、デモグラフィック、関心などの、主要な検索グループの属性をプロファイルします。
- リーチの拡大を実行して、ターゲット・オーディエンスを拡張して、より多くの、高価値顧客と類似するユーザーを追加します。
Kenshooデータを収集してアクティブ化する手順は、次のとおりです。
- Kenshooアカウントで、Oracle Data Cloudプラットフォームに送信する検索キャンペーンにディメンションを適用します。
- タグのベースURLまたはリファラURLでKenshooディメンションを渡します。
- Oracle Data Cloudプラットフォームで、Kenshooディメンションに対応するカテゴリとルールを作成します。
- Oracle Data CloudプラットフォームでKenshooデータをアクティブ化します。
Kenshooスタート・ガイド
Oracle Data CloudプラットフォームのタクソノミにKenshoo検索データを追加するには、次のステップを実行します:
- タクソノミに追加するKenshoo検索データを選択します。
- タクソノミにKenshoo検索データを収集します。
- インテグレーション設定をテストします。
- Oracle Data CloudプラットフォームでKenshoo検索データをアクティブ化します。
- Kenshoo検索ユーザーの属性と行動を分析します。
Kenshoo検索データの選択
Oracle Data Cloudプラットフォームのタクソノミに含めるKenshoo検索データを選択するには、これらのステップに従います:
- 収集してタクソノミに含める検索ユーザーを特定します。
- 対象のターゲット・オーディエンスを自分のWebサイトに導く検索ユーザーに、Kenshooディメンションを適用します。
- Oracle Data Cloudプラットフォームで使用するKenshooディメンションが表示された予備的な分類シートを作成します。
収集する検索ユーザーの特定
ブランドのキーワードをクリックしたユーザーや、特定の製品、製品カテゴリまたはプロモーション広告をクリックしたユーザーなど、一部のアクションを実行したユーザーをリターゲットできます。
検索キャンペーンへのディメンションの適用
Kenshooディメンションで検索データをタグ付けし、そのディメンションを使用して、対象のオーディエンスのユーザーを自分のWebサイトに導く検索キャンペーンを特定できます。たとえば、ブランドのクリック者をリターゲットする場合は、ブランド・ディメンションでタグ付けされたすべてのキャンペーンに、ディメンション・インジケータを適用できます。
Kenshooでは、検索キャンペーンに適用できるディメンションとして、標準、カスタムおよびタグ付けの3タイプが提供されます。標準ディメンションは必須で、カスタム・ディメンションとタグ付けディメンションはオプションです。検索キャンペーンの意図を一般的(商標、ブランド、非ブランドまたは製品)に分類する場合は、標準ディメンションを使用します。検索キャンペーンの意図をより詳細に分類する場合は、オプションでカスタム・ディメンションを使用できます。たとえば、検索キャンペーンを特定の製品またはブランドに関連付けることができます。
Kenshoo URL自動化システムを使用して、関連する検索キャンペーンまたは広告グループにディメンションを適用できます。これにより、ディメンションをランディング・ページURLに追加したり、リファラURLで渡すことができます。
ヒント: ボリュームが多く、戦略的な検索データ・セットを選択してください。検索カテゴリは、すべて、1か月のクリック数が5,000以上のものを選択することをお薦めします。Kenshooクライアント・サービスの担当者に連絡して、自分の検索キャンペーン内で最も価値のあるディメンションを特定するための支援を受けてください
標準ディメンション
収集する検索データに標準ディメンションを適用して、その一般的な意図を特定する必要があります。次の表は、標準の意図カテゴリにマッピングされる、Kenshooで提供される値を表示しています。ks_d1キーで、これらの値の1つを渡します。
ディメンション値 | 意図カテゴリ |
---|---|
1 | trademark |
2 | brand |
3 | non-brand |
4 | product |
5 | uncategorized (これがデフォルト値です) |
ディメンションの構文: ks_d1=<dimension value>
例(ランディング・ページURL): http://www.site.com?ks_d1=2
例(リファラURL): http://www.redirect.com/….=ks_d1=2&ks_d2=4&....url=http://www.example.com
カスタム・ディメンション
オプションで、標準ディメンションの後にカスタム・ディメンションを追加して、より詳細なブランド、製品、マーケット、またはその他のタイプの意図カテゴリに、検索キャンペーンをさらに分類できます。次の表に示すように、ks_d2キーを使用してカスタムの意図カテゴリの値を渡すことができます。
ディメンション値 | カスタムの意図カテゴリ |
---|---|
1 |
uncategorized (デフォルト) |
2 |
your custom category A |
3 |
your custom category... |
4 |
Non-Branded C |
n |
ks_d1=3 |
ディメンションの構文: ks_d2=<dimension value>
例(ランディング・ページURL): http://www.site.com?ks_d1=4&ks_d2=2
例(リファラURL): http://www.redirect.com/….=ks_d1=4&ks_d2=2&....url=http://www.example.com
予備的なマッピング表の作成
分類するKenshoo検索ディメンションを特定した後、Kenshooクライアント・サービスの担当者に連絡して、次の項目を表示する予備的なマッピング表を作成します。
- Oracle Data Cloudプラットフォームで使用するKenshooディメンション(検索カテゴリ)。
- Kenshooディメンションのキーと値のペアと、タクソノミのディメンションの判読可能な名前の間のマッピングの提案。たとえば、URL文字列でd=NBを渡す場合、d=NBのキーと値のペアをタクソノミのNon-Brandedノードにマッピングするルールを作成できます。
- カテゴリの推定サイズ(30日当たりのクリック数)。
次の例は、マッピング表の提案を示しています。
カテゴリ | Kenshooディメンション | サイズ(30日当たりのクリック数) |
---|---|---|
Product | ks_d1=4 | 400,000 |
ks_d1=4& | ks_d1=2& | 900,000 |
Luxury Travel | ks_d2=1ks_d2=1 | 150,000 |
High Performers Ad Group | ks_d1=3"ks_d1=2 | 75,000 |
予備的なマッピング表が完成したら、マッピング表の確認と、キー値の提案についてのフィードバックの提供を受けるために、Oracle Data Cloudアカウント・マネージャに送信します。
Kenshoo検索データの収集
Kenshoo検索データをOracle Data Cloudプラットフォームに収集する手順は、次のとおりです。
- ランディング・ページにタグを追加します。
- URLでKenshooディメンション・エンコーディングを構成します。
- 選択した検索データのキーワードのURLを更新します。
- Oracle Data CloudプラットフォームのタクソノミのカテゴリにKenshoo検索パラメータをマッピングします。
ランディング・ページへのタグの追加
Oracle Data Cloudコア・タグを、Kenshooが検索トラフィックを振り分けてページのURLにアクセスできるランディング・ページに追加します。Oracle Data Cloudコア・タグを、Webページの<body>終了タグのすぐ上に挿入します。
Kenshooデータ・エンコーディングの構成
分類シートが確定した後、Kenshooデータ・エンコーディングを構成できます。
選択したキャンペーンのキーワードのURLの更新
検索のクリック者を特定するためにパラメータとしてすべてのキーワードが渡されるようにURLを更新する手順は、次のとおりです。
- URLを手動で更新します。
- KenshooからのキーワードとURLのバルク・エクスポートを実行します。
- オフラインで変更します。
- 変更されたURLを再びKenshooにアップロードします。
- URLビルダー設定を使用して関連するキーと値のペアを追加します(キーワードとキャンペーンの特定にディメンションを使用している場合)。
- 新しいディメンションを作成(または既存のディメンションを使用)して、ディメンションやURLに含めて渡す適切なパラメータとすべてのキャンペーンをタグ付けします。
- URLビルダーを使用して、新規または既存のディメンションを必要なパラメータに追加します(dmp=[dimension]など)。
- 「Keywords」グリッドで、キャンペーン内のすべてのキーワードを選択し、選択したキャンペーンごとに「Build URL」をクリックします。
- URLが更新された後、パブリッシャに変更を適用します。
Kenshoo検索パラメータのマッピング
Taxonomy ManagerまたはAPIを使用して、Kenshoo検索カテゴリをタクソノミに収集できます。ランディング・ページURLまたはリファラURLにKenshooディメンションを表すキーと値のペアが含まれている場合、タクソノミの特定の検索カテゴリにユーザーを追加する、というルールを作成します。たとえば、ks_d1=4&のキーと値のペアがリファラURLに含まれている場合は、タクソノミの非ブランド・データ・カテゴリにユーザーを追加します。
Kenshoo検索カテゴリをプラットフォームのカテゴリにマッピングする手順は、次のとおりです。
Taxonomy ManagerまたはカテゴリAPIおよびルールAPIを使用して、作成したOracle Data CloudカテゴリおよびプラットフォームにKenshoo検索カテゴリをマッピングする、phintベースのルールを作成します。次の構文を使用して、分類ルールにphintを作成します。
phintの構文(ランディング・ページURLのKenshooディメンション): __bk_l contains key=value
phintの構文(ページ・リファラURLのKenshooディメンション): __bk_pr contains key=value
ランディング・ページURLの例: __bk_l contains ks_d2=1
ページ・リファラURLの例: __bk_pr contains ks_d1=2
インテグレーションのテスト
本番環境にインテグレーションを実装する前に、Kenshoo検索パラメータがOracle Data Cloudプラットフォームのタクソノミに渡されることを確認する必要があります。
インテグレーションをテストする手順は、次のとおりです。
- HTMLページを作成し、Kenshooが検索トラフィックを振り分けるランディング・ページに追加したものと同じOracle Data Cloudコア・タグを挿入します。
- 次のいずれかを実行して、テスト・ページへの検索のクリックをシミュレートします。
- Webブラウザを開き、テスト・ページにナビゲートします。リクエストの問合せ文字列に必要なパラメータを追加したことを確認します。
- リダイレクト(広告サーバーまたはKenshooトラッカ)を使用している場合は、リダイレクト経由であるかのように、クリックをシミュレートします。リクエストの問合せ文字列で必要なパラメータを使用して、ランディング・ページのURLがテスト・ページを指していることを確認します。
- HTTPFox、FireBugまたは同等のデバッグ・ツールを発火して、テスト・ページのタグを表示します。
- ランディング・ページのリダイレクトまたは参照するURLのリダイレクト(インテグレーションに応じて)で、エンコードしたディメンションを含むURLがあることを確認します。例:
http://yourlandingpage.com/something?d=NB&d=HP
Kenshoo検索データのアクティブ化
本番環境にインテグレーションを実装した後、タクソノミ内に新しいKenshoo検索ベースのカテゴリを含むターゲット・オーディエンスを作成できます。その後、Oracle Data Cloudプラットフォームのベンダーにオーディエンスを配信できます。Oracle Data Cloudプラットフォームでのオーディエンスの作成の詳細は、オーディエンスの作成を参照してください。
Kenshoo検索データを使用してユーザーをターゲットする場合のユースケースには、次のものがあります。
- 検索のリターゲッティング: ブランド名をクリックしたがコンバージョンが発生していないユーザーなどをリターゲットできます。
- 強化されたセグメンテーション: Kenshoo検索データをOracle Data Cloudファーストパーティ・データおよびサードパーティ・データと組み合せて、正確なターゲット・オーディエンスを作成できます。たとえば、Kenshoo検索キャンペーンの1つで、あるセグメントからユーザーを選択し、別のセグメントでコンバータを除外することで、まだコンバージョンが発生していない検索ユーザーをリターゲットできます。また、あるセグメントでKenshooノードから非ブランド・ユーザーを選択し、別のセグメントで該当するサードパーティ・カテゴリを選択することによって、競合他社のブランドまたは製品の購入意向が強い非ブランド・ユーザーをリターゲットできます。
Kenshoo検索ユーザーの分析
Kenshoo検索データを使用しオーディエンスを配信した後、Oracle Data Cloudプラットフォームでオーディエンス・アナリティクスとDiscoveryレポートを使用して、Kenshoo検索顧客をさらに理解できます。その後、属性を使用して、パフォーマンスに基づいてオーディエンスのリーチを拡大したり、行動に基づいてセグメント化したり、メッセージを表示することができます。