MOSを使用したタクソノミの更新

Oracle Data Cloudの分類およびタクソノミ・チームは、ユーザーのかわりにユーザー・データを分類し、ユーザーのファーストパーティ・タクソノミにカスタム・カテゴリを作成することができます。タクソノミは、タクソノミ・コンサルタントまたはソリューション・コンサルタントと直接やり取りするか(継続的サービス契約を結んでいる場合)、このトピックで説明するように、タクソノミ・スプレッドシートに記入してMy Oracle Support (MOS)チケットに添付することによって、いつでも更新できます。

このトピックの内容

My Oracle Supportを使用してタクソノミを更新するステップ

MOSを使用してタクソノミを更新する手順は、次のとおりです。

  1. タクソノミ更新用テンプレート・スプレッドシート・ファイルをダウンロードします。
  2. (オプション) MOSに連絡して、現在のデータ分類ルールのコピーをリクエストします。それに応じて、カテゴリ・パスのリスト、ルールID、およびタクソノミ更新テンプレートでのドキュメント更新に役立つその他の情報が提供されます。
  3. タクソノミに対して必要な変更をタクソノミ更新テンプレートに記入します。
  4. 更新をリクエストするMOSチケットを作成し、記入済のタクソノミ更新スプレッドシートを添付します。

テンプレート・ワークシートの説明

タクソノミ更新テンプレートは、XLSX形式のスプレッドシートであり、必要に応じてデータを入力できる次のワークシートで構成されています。

  • Overview: 連絡先の詳細と目的を記入します。また、このワークシートには、ルール・リファレンスと例が記載されています。
  • New_Categories: 新規カテゴリをリクエストし、それらに新規ルールを割り当てます。
  • Edit_Categories: カテゴリ名またはその階層位置の変更をリクエストします。
  • New_RulesForExistingCategories: 作成済のタクソノミ・カテゴリをターゲットする追加ルールをリクエストします。
  • Edit_Rules: サイトIDやターゲット・カテゴリの変更など、既存のルールの編集をリクエストします。
  • Delete: カテゴリやルールの削除をリクエストします。

New_Categoriesワークシート

New_Categoriesワークシートには、カテゴリの詳細を指定し、それをサイトおよび新規ルールに関連付けるための列が含まれています。

便宜上、キー、演算子および値の列は複数用意されていますが、必須ではありません。

説明
Category Path category parent > category child > name of new categoryなど、カテゴリのタクソノミのフルパス
Category Description (オプション) Oracle Data Cloudプラットフォームの「Category Details」ダイアログに表示されるカテゴリの簡単な説明。
Site ID P9876などのパートナID (すべてのサイトに適用する必要があるルールの場合)、または12345|23456|34567のようにサイトIDをパイプ・デリミタで区切って表示したもの。
Key1 作成するルールに関連付けるphintキー
Op1 *_* (含む)や== (等しい)など、使用するルール演算子。完全なリストは、ルール演算子を参照してください。
Value1 キーの値

Edit_Categoriesワークシート

Edit_Categoriesワークシートには、カテゴリ名またはその階層位置の変更をリクエストするための列が含まれています。

説明
Category ID Oracle Data Cloudプラットフォームでカテゴリに割り当てられるユニークID
Existing Category Path category parent > category child > name of existing categoryなど、現在のカテゴリのタクソノミのフルパス
SELECT ACTION BELOW 「CHANGE CATEGORY NAME」または「MOVE CATEGORY」のいずれかを選択します。
Category Rename カテゴリの新規カテゴリ名
New Category Path new category parent > new category child > new name of categoryなど、新規のカテゴリのタクソノミのフルパス

New_RulesForExistingCategoriesワークシート

New_RulesForExistingCategoriesワークシートには、既存のカテゴリに関連付ける新規ルールを指定するための列が含まれています。新規カテゴリを作成する場合は、かわりにNew_Categoriesワークシートを使用します。

便宜上、キー、演算子および値の列は複数用意されていますが、必須ではありません。

説明
Site ID P9876などのパートナID (すべてのサイトに適用する必要があるルールの場合)、または12345|23456|34567のようにサイトIDをパイプ・デリミタで区切って表示したもの。
Key1 作成するルールに関連付けるphintキー
Op1 *_* (含む)や== (等しい)など、使用するルール演算子。完全なリストは、ルール演算子を参照してください。
Value1 キーの値
Category ID Oracle Data Cloudプラットフォームでカテゴリに割り当てられるユニークID
Category Path category parent > category child > name of categoryなど、カテゴリのタクソノミのフルパス

Edit_Rulesワークシート

Edit_Rulesワークシートには、既存のルールの変更を指定するための列が含まれています。たとえば、既存のルールに関連付けられているサイトIDやカテゴリを変更できます。

次の表の列は、「EXISTING RULES」セクションと「UPDATED RULES」セクションで同じです。明確化のために、(ルールの変更がわずかで、冗長と思われる場合でも)両方のセクションにルール詳細を表示してください。

説明
Rule ID Oracle Data Cloudプラットフォームでルールに割り当てられるユニークID
Site ID P9876などのパートナID (すべてのサイトに適用する必要があるルールの場合)、または12345|23456|34567のようにサイトIDをパイプ・デリミタで区切って表示したもの。
Key1 作成するルールに関連付けるphintキー
Op1 *_* (含む)や== (等しい)など、使用するルール演算子。完全なリストは、ルール演算子を参照してください。
Value1 キーの値
Category ID Oracle Data Cloudプラットフォームでカテゴリに割り当てられるユニークID
Category Path category parent > category child > name of categoryなど、カテゴリのタクソノミのフルパス

便宜上、キー、演算子および値の列は複数用意されていますが、必須ではありません。

ワークシートの削除

古くなったカテゴリをタクソノミから削除するとき、特に、カテゴリごとに1つのルールを使用している場合は、関連付けられているルールもすべて削除することが一般的です。そのためには、「Remove CATEGORY and all its RULES (default)」アクションを選択します。

1つのカテゴリに複数のルールが適用されている場合や同じルールが複数のカテゴリで使用されている場合は、カテゴリのみを削除するか、ルールのみを削除するよう指定するアクションを選択してください。

重要:

  • カテゴリの削除は永続的で、ユーザー・プロファイルの関連付けられるインベントリが失われます。削除したカテゴリは、カテゴリ作成の契約制限に対してカウントされます。たとえば、契約で100個のカテゴリの制限を指定し、49個を作成したとします。この場合、以前に作成したカテゴリの一部を削除しても、これ以降に作成できるのは51個です。
  • 削除したカテゴリが含まれるすべてのオーディエンスを変更するようにしてください。
説明
SELECT ACTION それぞれの削除について、次のいずれかのアクションを指定します。
  • Remove CATEGORY and all its RULES (default): 削除するカテゴリを指定し、それに関連付けられているルールもすべて削除します。
  • Remove only CATEGORY: 削除するカテゴリを指定しますが、それに関連付けられているルールは削除しません。
  • Remove only RULE: 削除するルールを指定しますが、それに関連付けられているカテゴリは削除しません。
Category ID Oracle Data Cloudプラットフォームでカテゴリに割り当てられるユニークID
Category Path カテゴリのタクソノミのフルパス
Rule ID Oracle Data Cloudプラットフォームでルールに割り当てられるユニークID
Source P9876などのパートナID (すべてのサイトに適用するルールの場合)、または12345|23456|34567のようにサイトIDをパイプ・デリミタで区切って表示したもの
Key1 削除するルールに関連付けられているphintキー
Op1 *_* (含む)や== (等しい)など、使用するルール演算子。完全なリストは、ルール演算子を参照してください。
Value1 キーの値

ルール演算子と例

次の表は、使用可能なルール演算子、およびテンプレートのルール・ワークシートに含まれている「Key1」「Op1」「Value1」の各列に対応する例を示しています。

演算子 説明
Key1 Op1 Value1
== 次と等しい keyname == foobar
_* 次で始まる keyname _* foo
*_ 次で終わる keyname *_ bar
*_* 次を含む keyname *_* foobar
[]

整数範囲

ノート: 100以内の整数値範囲のみ使用できます。たとえば、10-100は使用できますが、10-10000は使用できません。範囲が広い場合は、「次より大きく、次より小さい」演算子をかわりに使用してください。

keyname [] [1-50]
< 次より小さい keyname < 50
<= 次以下 keyname <= 50
> 次より大きい keyname > 50
>,< 次より大きく、次より小さい keyname >,< 1|50
>,<= 次より大きく、次以下 keyname >,<= 1|50
>= 次以上 keyname >= 50
>=,< 次以上、次より小さい keyname >=,< 1|50
>=,<= 次以上、次以下 keyname >=,<= 1|50

さらに学ぶ

Taxonomy Managerの使用方法

データを共有するためのタクソノミ権限の使用方法

タクソノミのエクスポート

セカンドパーティ・データ・マーケットプレイス