収集および配信のモニタリング
Oracle Data Cloudプラットフォームの「Ingest & Delivery Monitoring」ページには、データ収集および配信をプロアクティブにモニターし、アラートおよび通知を受信できるツールが含まれています。これらのツールを使用すると、データ収集または配信に関する問題を診断してトラブルシューティングできます。たとえば、Webサイトから収集されたオンライン・データの収集効率をモニターできます。効率が低い場合、ユーザーがCookieをブロックするブラウザを使用しているか、ユーザーが手動でCookieを無効にしている可能性があります。
このページのツールを使用して、次のことができます。
- データが予想どおりに収集されていることを確認します。
- 収集のために、プラットフォームに送信されているコール数およびユーザー・プロファイル数を把握します。
- ユーザー・プロファイルが検出され、プラットフォームに正常に収集された回数を把握します。
- サイトおよびデータ収集構成におけるエラーを探します。
- ユーザー・プロファイルが適切にカテゴリに分類されていることを確認します。
- カテゴリ・インベントリにおける予期しない変更を探します。
- インベントリの推移を把握します。
- ユーザー・プロファイルが予想どおりに配布されていることを確認します。
- 壊れた配信を探します。
「Ingest & Delivery Monitoring」ページには、様々な情報を表示するタブが多数含まれています。
- 「Summary」タブ。他のタブに表示される情報の概要が示されます。
- 「Data Source Ingest」タブ。プラットフォームに収集するためにデプロイした、すべてのサイトおよびコンテナに関連するアクティビティに関する情報が表示されます。
- 「File Ingest」タブ。収集するファイルに関する情報が表示されます。
- 「Category Inventory」タブ。ファーストパーティ・カテゴリのユーザー・プロファイルに関する情報が表示されます。
- 「Audience Delivery」タブ。オーディエンス配信に関する情報を表示します。
「Ingest & Delivery Monitoring」ページの左側には「Filters」領域、右側にはメイン・ワークスペースがあります。
- 「Filters」領域では、ページに表示される情報を日付やその他の基準に基づいて絞り込むことができます。このページには、高度に集計されたデータを長期間にわたって表示できますが、ほとんどの場合は、焦点を絞り込んだ方が便利です。
- ワークスペースには、選択したフィルタ基準を満たす情報を表示するグラフ、表およびその他の要素が含まれます。
「Ingest & Delivery Monitoring」ページを開く
「Ingest & Delivery Monitoring」ページは、プラットフォーム・メニューの「Reports」領域に含まれています。
「Ingest & Delivery Monitoring」ページを開く手順は、次のとおりです。
- プラットフォーム・ツールバーで、「Reports」→「Audience & Delivery Reporting」→「Ingest & Delivery Monitoring」を選択します。
グラフと表の操作
「Ingest & Delivery Monitoring」ページでは、表、グラフおよびチャートに情報が表示されます。この項では、これらの機能の使用およびそのコンテンツのカスタマイズについて説明します。表示されるデータには、設定した日付およびその他のフィルタが反映されます。
トレンド・グラフの使用方法
多くのタブには、傾向を表示するグラフが含まれています。たとえば、次のグラフは、一定期間にわたるファイル収集ボリュームを示しています。
異なるソースまたは異なるタイプのデータを表示するグラフでは、色を使用してデータが区別されます。グラフ上にマウスを重ねると、トレンド・グラフ内の特定の時間の増加に関する正確な情報を取得できます。この例では、間隔が毎日であるため、グラフにマウスを重ねると、特定の日に関する情報が表示されます。
テーブルのソート
表では行と列にデータが表示され、グラフに表示されているものと同じ情報の詳細ビューが表示される場合もあります。表はグラフにリンクできます。この場合、グラフには、表で選択した項目に関するデータが表示されます。
表内の情報をソートするには、列を強調表示し、昇順または降順を指定します。この例では、表はパスごとに降順になっています。「Category ID」でソートするには、その列をクリックし、矢印をクリックして順序を設定します。
フィルタの使用
各タブには、表示するデータを正確に指定するために使用するフィルタが数多く含まれています。
一部のフィルタは、データ自体の性質に基づきます。これらの基準には、IDソース、国、オーディエンスおよびコンテナが含まれます。使用可能なフィルタはタブによって異なり、このドキュメントの該当する項で個別に説明します。
また、各タブには、ページ上のデータに適用される日付範囲と間隔を選択する機能も含まれています。選択した日付範囲と間隔は、現在のタブだけでなくすべてのタブに適用されます。
- 日付範囲では、レポートに含まれる期間を定義します。複数の事前定義済範囲から選択するか、カスタム日付を入力できます。最大範囲は90日間です。
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間隔では、レポートのデータを毎日または毎時のいずれで集約するかを定義します。
日付範囲と間隔の設定は相互に作用します。毎時の間隔を選択した場合、日付範囲は3日間に制限されます。同様に、毎日の間隔は、複数日の日付範囲にのみ使用できます。
データをフィルタする手順は、次のとおりです。
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「Filters」領域で、日付範囲を選択するか、またはカスタム日付を入力します。指定したカスタム日付が範囲に含まれます。たとえば、06/09/2020から06/11/2020の日付範囲では3日の期間が定義されます。
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「Interval」フィールドで、「Daily」または「Hourly」を選択します。「Hourly」設定は、3日以内の日付範囲にのみ使用できます。「Daily」設定は、複数日の日付範囲にのみ使用できます。
現在のタブのデータは、日付および間隔を変更すると更新されます。他のタブのデータには、それらのタブを表示したときに現在の設定が反映されます。
- 現在のタブに表示されている追加のフィルタ基準を選択します。
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「Apply Filters」をクリックします。
ワークスペースに表示されているデータが変更されて、選択内容が反映されます。日付範囲と間隔は、他のタブのデータにも適用されます。
アラート・ログ
「Alerts」タブには、収集および配信をモニターできるアラートが表示されます。ログには、選択した日付範囲の間にトリガーされたアラートが含まれます。古いアラートは自動的に破棄されます。
次のタイプのアラートが表示されます。
- 収集に失敗したファイル。アラートには、ファイル・サイズと失敗の日付が含まれます。これらを使用してファイル収集の問題を識別し、迅速に対応できます。
- 正常に収集されたファイル。アラートには、ファイル・サイズと収集の日付が含まれます。これらのアラートを使用して、ファイル収集プロセスのステータスをモニターできます。
- 日付範囲の間に新しくタグ付けされたプロファイルはゼロであったが、前日にはその間隔についてゼロでないボリュームがあったカテゴリ。アラートには、カテゴリ・パスとカテゴリIDが含まれます。これらのアラートを使用してプロファイル・ボリュームの予期しない変化を識別し、対応できます。
次の図は、「Alerts」タブを示しています。アラート・テキストを表示または非表示にするには、各アラート・タイプの横にある矢印をクリックします。
データのエクスポート
スプレッドシートまたは他のアプリケーションで使用するために、収集および配信のモニタリング・データをTSVファイルにエクスポートできます。たとえば、読取り可能なフォームで、パートナまたはクライアントにオーディエンス配信情報を送信することが必要な場合があります。場合によっては、ユーザー・インタフェースに表示されていないデータをエクスポートできます。
データのエクスポートには、次の2つの方法があります。
-
いくつかのパネルからデータをエクスポートできます。エクスポートされたデータは、現在のフィルタ選択に基づきます。パネルのエクスポート・アイコンは、この機能が使用可能であることを示します。
データをエクスポートする手順は、次のとおりです。
- 次のいずれかを実行します。
- 「File Ingestion Details」または「File Ingest by Config」パネルの右上隅で、エクスポート・アイコンをクリックします。
- ファイルの場所またはファイルを開くアプリケーションを指定します。
「Reports」タブ
「Reports」タブでは次のことができます。
- 新規レポートの作成
- 既存のレポートの表示
- レポート・リストのフィルタ
デフォルトでは、「Reports」タブには最大100件のレポートが表示されます。顧客が新規レポートを作成する方法は2つあります。最初の方法では次の手順を実行する必要があります。
- プラス記号をクリックします。ポップアップで、生成するレポート・タイプを選択します。日付、集計間隔などの他のパラメータを入力します。
- 「Next」をクリックし、固有のレポート・パラメータを入力します。
- 「Generate One-Time Report」をクリックします。
- レポートが生成のために発行され、「Report」リストに処理中として表示されます。
- 「Refresh」アイコンをクリックするか、後で再度このタブを表示します。レポートが生成されると、アイコンが緑になります。レポートをダウンロードするにはダウンロード・アイコンを使用します。
次の手順に従って新しいレポートを作成することもできます。
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「Filters」ペインで、フィルタ基準を選択して適用します。
-
「Export Report」オプションを選択して、レポートの作成ダイアログを開きます。適用するフィルタ基準は「Create Report」ダイアログで自動的に取得されます。
レポートの可用性
生成されたレポートはその後もダウンロードできます。また、シートで生成されたレポートは、シートのすべてのユーザーが表示および利用できます。
「Summary」タブ
「Summary」タブには、他のタブに表示される情報の概要が示されます。また、アラート・ログも含まれます。
このタブには、次の情報が含まれます。
- Data Source Ingest KPIsサイトからのデータ収集に関連する重要な情報のダイジェスト。APIコールおよびMAIDダイレクト収集。詳細は、データ・ソース収集を参照してください。
- File Ingestion KPIs。カテゴリ・インベントリに関連する重要な情報のダイジェスト。詳細は、ファイル収集を参照してください。
- Category Inventory KPIs。パートナ・シートに関連付けられたカテゴリの合計数やカテゴリ内のユーザー・プロファイルの合計数など、カテゴリ・インベントリに関連する重要な情報のダイジェスト。詳細は、カテゴリ・インベントリを参照してください。
- Audience Delivery KPIs。インベントリ内のオーディエンスの数および日付範囲内に配信された数が表示されます。詳細は、オーディエンス配信を参照してください。
- Events Trends。IDタイプを区別するために色分けを使用した、一定期間にわたるイベント・ボリュームのトレンド・グラフ。詳細は、データ・ソース収集を参照してください。
- File Ingestion Over Time一定期間にわたるファイル収集ボリュームのトレンド・グラフ。詳細は、ファイル収集を参照してください。
- Category Inventory Over Time By ID Space。IDタイプを区別するために色分けを使用した、一定期間にわたるカテゴリ・インベントリのトレンド・グラフ。詳細は、カテゴリ・インベントリを参照してください。
- Audience Delivery Over Time By ID Space。IDタイプを区別するために色分けを使用した、一定期間にわたるオーディエンス配信のトレンド・グラフ。詳細は、オーディエンス配信を参照してください。
「Data Source Ingest」タブ
「Data Source Ingest」タブを使用して、IDスワップを必要としない既知のIDスペースに基づいてデータ収集に関連するアクティビティをモニターします。これらの収集タイプには、サイトベースCookie、APIコールおよびMAIDダイレクト収集が含まれます。
「Data Source Ingest」タブの多くのツールでは、イベントに関する情報が表示されます。プラットフォームに送信するためにコールが実行されるたびにイベントが発生します。たとえば、データが適切に流入していることを確認するには、収集効率を使用できます。収集効率は、ユーザー・プロファイルの更新につながったイベントの数をイベントの合計数で除算することによって計算されます。効率レベルが低い場合は、構成の問題やその他の問題を示している可能性があります。
ノート: このタブにはすべてのサイトの集計データを表示できますが、通常は、フィルタを使用して個々のサイトにデータを制限する方が効果的です。多くの場合、集計データは一般的すぎて有用ではありません。
「Data Source Ingest」タブを使用して、次のことを行います。
- インテグレーションをトラブルシューティングして、データが適切に流入していることを確認します。
- サイトに配信されるデータをモニター、確認および制御します。
データ・ソース収集データのフィルタリング
日付範囲と間隔を指定するのみでなく、次のフィルタを使用して、データ・ソース収集データを絞り込むこともできます。
- Ingestion Type。コア・タグの発火、ユーザー・データAPIコールおよびSDKコールから収集されたデータを表示するには、「Online」を選択します。ファイルをソースとするMAIDデータを表示するには、「Direct Ingest」を選択します。これらの収集タイプはすべて、IDスワップを必要としない既知のIDスペースに基づきます。
- Container。1つ以上のコンテナ(サイト)を選択して、それらのコンテナのデータのみを表示します。各コンテナには一意のサイトIDがあります。パートナ・シートが所有するすべてのコンテナから選択できます。
- 「Country」。1つ以上の国を選択して、それらの国のデータのみを表示します。
- ID Space。1つ以上のIDタイプを選択して、それらのタイプに関連付けられているデータのみを表示します。オプションには、「Apple IDFA」、「Desktop Cookie」、「Mobile Cookie」、「Google AdID」があります。
Data Source Ingest KPIs
「Data Source Ingest KPIs」チャートには、収集パフォーマンスの概要を取得するために使用できるインジケータが含まれています。
- Events。Oracle Data Cloudプラットフォームにデータを送信したコールの数。この数値には、Webサイト上でのコア・タグの発火、ユーザー・データAPIからのコールおよびSDKコールが含まれます。
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Average Ingest Efficiency。DMPにユーザー・プロファイルが存在する合計イベントのイベントのパーセンテージ。このインジケータを使用して、プロファイルがプラットフォームに正常に転送されているかどうかを把握します。
収集効率が低い場合、考えられる原因はデータ・ソースによって異なります。
- ダイレクト収集。ファイルまたはMAIDの書式の問題が原因として考えられます。
- APIコール。サイトが期限切れのユーザーIDを送信しているか、サイトIDに問題がある可能性があります。
- オンライン。ブラウザでトラッキングが禁止されているか、ユーザーがオプトアウトしている可能性があります。
データ・ソース収集ツール
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Events Trends。イベントのボリュームを経時的に表示します。次のグラフは、毎時間隔でのイベントのボリュームを示しています。色付きのシェードは、イベントのソースを表します。
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Events by Site。設定したフィルタ基準を満たすすべてのイベントを、生成元のサイト別にリストします。表からデータをエクスポートできます。
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Events by Country。設定したフィルタ基準を満たすすべてのイベントを、生成元の国別にリストします。表からデータをエクスポートできます。
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Events by Ingestion Type。イベントの分布を収集タイプ(オンラインまたはダイレクト収集)別に表示します。次の例には、両方のタイプが含まれます。
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Events by ID Space。選択したIDソース間のイベントの分布を表示します。次の例は、使用可能なすべてのIDソースを示しています。
「Data Source Ingest」レポートにおいて、収集できなかったユーザー・プロファイルについては、国名が「Unknown」としてリストされる場合があります。これには複数の理由が考えられますが、多くの場合、Oracle DMPがCookieを配置できないために発生します。これは、サードパーティCookieの問題またはプライバシの問題に起因する可能性があります。
ファイル収集のモニタリング
ファイル収集アクティビティをモニターするには、「File Ingest」タブを使用します。MAIDベース・データのダイレクト収集とオフライン・マッチ収集の両方をモニターできます。
タブに表示されるデータの多くは、構成に基づきます。構成は、ファイルまたはファイルのグループの収集方法を制御する、ファイル配信場所、収集方法およびIDソースの組合せです。たとえば、構成では、いずれかのブランドについて配信されるデータのファイル収集を定義できます。タブに表示されるデータを単一の構成に絞り込むと、非常に細かい粒度でファイル収集をモニターおよびトラブルシューティングできます。
フィルタ
日付範囲と間隔を指定するのみでなく、次のフィルタを使用して、ファイル収集データを絞り込むこともできます。
- Ingestion Type。MAIDベースのデータの収集に関する情報のみを表示するには、「Direct Ingest」を選択します。オフライン・マッチのみに関する情報を表示するには、「Offline Files」を選択します。
- Directory Name。収集対象のファイルを置くディレクトリを1つ以上選択します。
- Config ID。オフライン収集用の1つ以上のオフライン構成のIDを選択します。
- Site。データの収集元のサイトを1つ以上選択します。
ファイル収集KPI
「File Ingest KPIs」チャートには、一般的な概要として使用できるパフォーマンス・インジケータが含まれています。
- File Ingest Configs。オフライン・マッチとダイレクト収集の両方を含む、ファイル収集構成の合計数。
- File Size。収集されたファイルの合計サイズ。
- Records Ingested。収集されたオフライン・ユーザー・レコードの数。
ファイル収集データ
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File Config Overview。ファイル収集に使用されるすべての構成をリストします。それぞれの構成について、構成ID、収集された最新のファイル、サイト名、サイトID、ファイル数およびファイルの収集元のディレクトリが表示されます。このリストをTSVファイルにエクスポートできます。
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File Ingestion Over Time。一定期間にわたってファイル収集ボリュームをトラッキングします。成功したファイル収集と失敗したファイル収集を表す別個の折れ線が表示されます。
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File Ingestion Details。設定したフィルタ基準に一致するすべての収集済ファイルをリストします。それぞれのファイルについて、名前、収集の日付、ステータス、構成ID、サイトID、ファイル・サイズおよび収集されたレコード数が表示されます。フィルタを使用してデータの範囲を特定の構成に絞り込むと、ファイル収集が予期したとおりに行われていることを確認できます。このリストをTSVファイルにエクスポートできます。
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File Ingestion by Type。ファイル収集の分布をタイプ別に表示します。このチャートには、現在のフィルタ基準に基づいて、ダイレクト収集により収集されたファイルとオフライン・データから収集されたファイルの割合が表示されます。このチャートは、「Ingestion Type」フィルタを「All Data」に設定した場合にのみ役立ちます。いずれかのタイプのみを選択した場合、チャートには、そのタイプについて100%と表示されます。
「Category Inventory」タブ
「Category Inventory」タブを使用して、ファーストパーティ・カテゴリ内の一意のユーザー・プロファイルの数、およびそのインベントリが時間の経過とともにどのように変化するかをモニターします。このタブではすべてのカテゴリのデータを集計できますが、フィルタを使用して情報を特定のカテゴリまたはカテゴリのグループに制限する方が便利な場合があります。集計データは一般的すぎて有用でないことがあります。
「Category」リスト・フィルタを使用する手順は、次のとおりです。
- カテゴリを選択するには、それをクリックします。チェック・マークは、カテゴリが選択されていることを示します。ハイフン(-)は、カテゴリ自体は選択されていないが、ツリー内でその下位にあるカテゴリのいくつかが選択されていることを示します。
- カテゴリを検索するには、検索ボックスを使用します。カテゴリを検索して追加すると、選択した他のカテゴリにそのカテゴリが追加されます。その後、レポートで不要なカテゴリの選択を解除する必要があります。
- すべての変更を消去し、ツリーをリロードするには、「Reload」アイコンをクリックします。
- すべての選択を解除するには、「Clear」アイコンをクリックします。
ノート: Category Inventoryレポートには、選択したカテゴリのみが表示されます。選択したカテゴリの下位のカテゴリが選択されていない場合、選択されていないカテゴリはレポートに表示されません。
フィルタ
日付範囲と間隔を指定するのみでなく、次のフィルタを使用して、タブに表示されるカテゴリ・インベントリ・データを絞り込むこともできます。
- Category。1つ以上のカテゴリを選択して、それらのカテゴリのみに関するデータを表示します。「All Categories」がデフォルトで表示されます。
- 「Country」。1つ以上の国を選択して、それらの国のみのプロファイルを含むカテゴリのデータのみを表示します。「All Countries」がデフォルトで表示されます。
- ID Space。1つ以上のIDタイプを選択して、それらのタイプに関連付けられているデータのみを表示します。
カテゴリKPI
- 「Categories」は、カテゴリの合計数を示します。
- 「Total Inventory」は、シート内の全カテゴリの合計インベントリを示します。
カテゴリ・インベントリ・データ
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Trended Category Inventory。カテゴリ・インベントリの進捗を経時的に表示します。このツールには、グラフの下の表で選択したカテゴリ内のユーザー・プロファイルの数を表示するグラフが含まれています。色付きのシェードは、様々なカテゴリのボリュームを示します。2つのボタンを使用すると、グラフをすばやくフィルタできます。
- 表示されている日付の合計インベントリを表示するには、「Inventory」をクリックします。
- 範囲内の日付に受け取った新しいプロファイルを表示するには、「New Inventory」をクリックします。
データがすぐにレポートされるわけではないことに注意してください。日付範囲に今日の日付が含まれている場合、範囲の最後の1日または2日のデータにギャップがある可能性があります。
グラフに加えて、パートナ・シートに関連付けられているすべてのカテゴリが表にリストされます。グラフに表示するカテゴリをリストから選択します。各カテゴリについて、ID、現在のインベントリおよび新しいインベントリが表示されます。インベントリの値は、データが存在する日付範囲の最後の日に基づきます。
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Category Inventory Over Time。日付範囲にわたるカテゴリ・インベントリを表示します。別個の折れ線によって、インベントリ・ボリュームがIDタイプ別に表示されます。
共有カテゴリ
Oracle DMPでは、パートナが1つのシートのタクソノミ・ツリー内のカテゴリを、そのパートナに属する他のシートまたは他のパートナと共有する機能がサポートされています。共有カテゴリは、共有相手のタクソノミ・ツリーでは、タクソノミ・ビューのセカンドパーティ・サブグループの下に表示されます。カテゴリ共有の詳細は、データを共有するためのタクソノミ権限の使用方法を参照してください。
このレポートでは、パートナが共有しているカテゴリと共有されているカテゴリ(共有相手にのみ表示される)、およびカテゴリが共有されている対応する権限のビューがパートナに提供されます。
レポート・ページには、アルファベット順にソートされた上位1000件のカテゴリのみが表示されます。すべてのカテゴリの完全なリストを取得するには、レポートをTSV形式でダウンロードします。
「Audience Delivery」タブ
「Audience Delivery」タブを使用して、オーディエンス配信をモニターおよびトラブルシューティングします。(以前のバージョンのOracle Data Cloudプラットフォームでは、オーディエンス配信はキャンペーンと呼ばれていました。)
ノート: オーディエンスを初めて配信するときには、配信の数値が急増します。配信はフロントロードされるため、これは正常です。この初期期間が終わると、更新されたプロファイルまたは新しいプロファイルのみがデータに反映されるため、配信は正常化されます。
フィルタ
日付範囲と間隔を指定するのみでなく、次の基準でオーディエンス配信データをフィルタできます。
- Audience。1つ以上のオーディエンスを選択して、それらに関するデータのみを表示します。
- Delivery。1つ以上のオーディエンス配信(キャンペーン)を選択します。配信には、オーディエンスと同じ名前またはカスタム名を使用できます。
- ID Space。1つ以上のIDタイプを選択して、それらのタイプに関連付けられているデータのみを表示します。オプションには、「Apple IDFA」、「Desktop Cookie」、「Mobile Cookie」、「Google AdID」があります。
オーディエンス配信データ
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Audience Trend 一定期間にオーディエンスによって配信されたユーザー・プロファイルのボリュームを表示します。グラフには、グラフの下の表で選択した配信のオーディエンス配信ボリュームが表示されます。グラフ内の色付きのシェードは、個々の配信を示します。
表には、パートナ・シートに関連付けられているすべてのオーディエンス配信がリストされます。リストから配信を選択して、グラフに表示します。それぞれの配信について、配信ID、オーディエンス名および配信されたプロファイルの数が表示されます。表内のプロファイル配信の数値は、データが存在する日付範囲の最後の日のものです。
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Audience Delivery Over Time。日付範囲にわたるオーディエンス配信を表示します。別個の折れ線によって、オーディエンスがIDタイプ別に表示されます。
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Audience by ID Space。 オーディエンス配信の分布をIDタイプ別に表示します。
Audience Usageレポート
Audience Usageレポートを実行して、作成したすべてのオーディエンスおよびメディア・パートナと共有したオーディエンスに対して配信されたプロファイルの数を表示できます。レポートには、各オーディエンスのIDと名前、オーディエンスを使用したパートナの名前およびオーディエンスに対して配信されたプロファイルの数が表示されます。
適用可能なフィルタは次のとおりです。
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日付範囲、
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オーディエンス、および
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IDスペース