9育成目標の統合

この章の内容は次のとおりです。

「キャリア開発」作業領域では、ターゲット結果として事前定義済のコンテンツ・タイプ「免許および資格」、「コンピテンシ」および「言語」を使用します。ターゲット結果は、コンテンツ項目を含んだコンテンツ・タイプであり、「プロファイル」作業領域で保守されます。ターゲット結果を利用すると、就業者は必要なスキル、コンピテンシ、資格またはその他資格の追加や向上を育成目標に追加できます。ロールに対するコンテンツ・セクションのアクセス設定によっては、パフォーマンス目標にターゲット結果を追加できます。現在のジョブで就業者のパフォーマンス向上を図るには、ターゲット結果を追加します。コンテンツ・ロールを開発する、または将来のロールに備える場合は、育成目標にターゲット結果を追加します。目標は、コンピテンシ・ギャップ・チャートからコンピテンシに追加することもできます。このコンピテンシは、目標のターゲット結果として保存されます。

「キャリア開発」作業領域で、ターゲット結果として「免許および資格」、「コンピテンシ」または「言語」コンテンツ・タイプを使用するには、次の手順を実行します。

  • 「キャリア開発」作業領域から「プロファイル」作業領域にアクセスするには、関連するサブスクライバ・コードを使用する必要があります。

  • 「キャリア開発」作業領域に対して、ターゲット結果の使用を有効にする必要があります。「キャリア開発」作業領域に対してターゲット結果を有効にするには、機能選択肢を使用します。

  • 自分のロールには、コンテンツ・タイプへのアクセス権が必要です。ジョブ・ロールまたは抽象ロールのコンテンツ・セクションのアクセスを設定するには、「設定および保守」作業領域で「プロファイル・コンテンツ・セクション・アクセスの管理」タスクを使用します。

  • 「目標」コンテンツ・タイプには、コンテンツ・タイプとの関係が必要です。「プロファイル」作業領域で、「目標」コンテンツ・タイプと、それに対応するコンテンツ・タイプとの関係を追加します。

就業者が育成目標を完了すると、就業者の個人プロファイルが、ターゲット結果に対応するコンテンツ項目を含むように更新されます。コンテンツ・タイプが就業者の個人プロファイル内に存在する場合、そのプロファイルは新しい情報または変更済の情報を含むように更新されます。ターゲット結果を使用可能にするには、「設定および保守」作業領域の「オファリングの構成」ページで、「ワークフォース開発オファリング」の下にある「ターゲット結果」機能選択肢を選択します。

この図は、アプリケーションがコンテンツ・ライブラリの「顧客中心」コンピテンシをターゲット結果として育成目標に追加し、目標の完了時に就業者プロファイルに追加する処理を示しています。

コンテンツ・ライブラリに、学位とコンピテンシがあります。コンテンツ・タイプに含まれている「コミュニケーション」、
「顧客中心」および「リーダーシップ」
という3つのコンピテンシから、「顧客中心」が育成目標に
追加され、就業者が完了するとさらに就業者プロファイルに追加されます。すでに完了しているコンピテンシ関係の構築に加えて、「顧客中心」が従業員プロファイルで「コンピテンシ」としてリストされます。

育成目標へのターゲット結果の追加

許可されている場合は、就業者の育成目標を追加または編集する際に、ターゲット結果を目標に追加できます。使用可能なコンテンツ・タイプのリスト(「コンピテンシ」、「言語」、「免許および資格」など)のみからターゲット結果を選択できます。使用できるコンテンツ・タイプは、自分のロールに対するコンテンツ・セクション・アクセス設定によって異なります。

「キャリア開発」作業領域では、就業者の「キャリア開発」ページの「ロールの検討」情報タイルに、自分のコンピテンシ評点がロール(ジョブ・プロファイルまたはポジション・プロファイル)の必要な熟達度評点とどの程度一致しているかをグラフで表したコンピテンシ・ギャップ・チャートが表示されます。アプリケーションでは、現在のロールと推薦ロールまたは関心のあるキャリアとして選択したロールの両方に存在するコンピテンシのみを使用して、検討されるロールごとにコンピテンシ・ギャップ・チャートが生成されます。コンピテンシ・ギャップ・チャートを使用して、選択したジョブ・ロールに対して自分がすでに適格であるかどうか、またはより一層の開発が必要な領域が存在するかどうかを判別します。

ギャップを特定した場合、評点が比較的低いコンピテンシに対する目標を追加できます。たとえば、「リーダーシップ」コンピテンシの評点が3であり、製品マネージャのジョブのそのコンピテンシに対するターゲット評点が4である場合、自分のリーダーシップ能力を向上させるために「リーダーシップ」コンピテンシに目標を追加できます。ジョブ・プロファイルに含まれるコンピテンシが3つ未満の場合、コンピテンシ・ギャップ・チャートは棒グラフとして表示されます。それ以外の場合、チャートはレーダー・チャートとして表示されます。目標を追加するコンピテンシは、その目標のターゲット結果として表示されます。

許可されている場合、次の操作を行う際にもターゲット結果を目標に追加できます。

  • 目標ライブラリへの育成目標の追加

  • 育成目標の一括割当

  • 育成目標の管理

就業者プロファイルの更新

育成目標が完了し、(承認が必要な場合は)承認されると、就業者の個人プロファイルがターゲット結果を含むように更新されます。評点レベルが必要なコンテンツ項目(コンピテンシなど)の場合、マネージャが評点レベル(コンテンツ項目と関連付けられた評点レベル)を選択する必要があります。目標の完了率を完了するために承認が使用可能になっていない場合、就業者は目標に関連付けられたコンピテンシを評点付けすることもできます。就業者がコンピテンシを評点付けする場合、コンピテンシに表示される評価タイプは「自身」です。

注意: 目標を削除しても、コンピテンシに関連付けられた評点は就業者のプロファイルから削除されません。評価タイプによっては、就業者のコンピテンシを評点付けしたユーザーは、目標が削除された後でも就業者の個人プロファイルの評点を削除または更新できます。

すべてのプール・メンバーがタレント・プールの存在目的である目標を達成できるように、タレント・プールに育成目標を追加できます。「後任プラン」作業領域(「自分のクライアント・グループ」「後任プラン」)でタレント・プールを管理するときに、タレント・プールに育成目標を追加します。

タレント・プールへの育成目標の追加

育成目標をタレント・プールに追加できるのは、タレント・プール所有者のみです。育成目標は目標ライブラリになければなりません。タレント・プールの目標は自動的にタレント・プール・メンバーの目標に表示され、メンバーは「自分のキャリア開発」ページの育成プランからアクセスできます。マネージャは、「キャリア開発」作業領域でこれらの目標にアクセスできます。就業者にすでに目標がある場合、タレント・プールから目標が継承されることはありません。

注意: 就業者をタレント・プールに追加するときに、その就業者がタレント・プールにすでに関連付けられている目標を自動的に継承することはありません。就業者は、その就業者がメンバーになった後にタレント・プールに追加された育成目標を継承します。

タレント・プールからの育成目標の削除

プールから育成目標を削除できるのは、タレント・プールの所有者のみです。タレント・プールから育成目標を削除してもタレント・プール・メンバーからそれが削除されることはありません。就業者の育成プランから目標を削除するには、その就業者の目標から手動で削除する必要があります。

目標ライブラリの育成目標の管理

目標ライブラリの育成目標を編集したときに、変更がタレント・プールに自動的に反映されることはありません。タレント・プールの育成目標の最新バージョンを含めるには、プールから現在のバージョンを削除し、更新されたバージョンを追加します。

ソーシャル・ネットワーキングと育成目標: 説明

育成目標を編集するページに「ソーシャル」リンクがある場合は、ソーシャル・コラボレーションを使用して、目標に関してコラボレーションする他の人を招待できます。会話は履歴レコードとして目標とともに残されます。

コラボレーションの例を示します。

  • 就業者は自分のキャリア開発の目的が明確化されるようにマネージャに依頼します。

  • マネージャは就業者が目標達成に近づくための行動を提案します。

  • 就業者は育成目標の設定および達成に関するアドバイスを仲間に依頼します。

目標に関するコラボレーション

コラボレーションのヒントを示します。

  • 開始するには、目標を編集するページで「ソーシャル」をクリックします。「共有」ボタンをクリックするか、コラボレーションが進行中の場合は「参加」をクリックします。

  • 目標の名前をクリックしてウォールにアクセスし、そこで会話を開始し、メンバーを追加できます。

  • 育成目標についてコラボレーションを開始すると、次のことができます。

    • その会話に参加するように会社のだれでも招待できます。

    • メンバーとして招待されると、その仲間は会話に単純に参加できます。

    • 就業者およびマネージャは会話を開始し、メンバーを招待できます。

  • 育成目標のウォールでは、招待されたメンバーは誰でも目標の基本的な属性を確認でき、すべてのメンバーが参照できる文書およびコメントを投稿できます。

ソーシャル・ネットワーキングとロール: 説明

「キャリア開発」作業領域の関心のあるキャリアのロールを表示するページに「ソーシャル」リンクがある場合は、ソーシャル・コラボレーションを使用して、ロールに関してコラボレーションする他の人を招待できます。就業者またはマネージャとして、「キャリア開発」作業領域の「ロールの検討」情報タイルの「関心のあるキャリア」および「推薦ロール」タブでロールを表示します。HR担当者として、「プロファイル」作業領域で対応するジョブ・プロファイルを編集する場合は、ロールについて「ソーシャル」リンクを表示します。ジョブ・プロファイルは、「プロファイル」作業領域の「モデル・プロファイルの管理」タスクを使用して編集します。会話は履歴レコードとしてロールまたはジョブ・プロファイルとともに残されます。

コラボレーションの例を示します。

  • HR担当者はロールに必要とされる資格や機会など、追加の詳細を連絡します。

  • マネージャが就業者に提案したロールに関して、マネージャは就業者に行動を提案します。

  • 就業者はそのロールでのキャリア開発のアドバイスを、そのロールの仲間および他の同僚に依頼します。

ロールに関するコラボレーション

コラボレーションのヒントを示します。

  • 開始するには、ジョブ・プロファイルを編集するページで、または関心のあるキャリアのロールを表示するページで、「ソーシャル」をクリックします。「共有」ボタンをクリックするか、コラボレーションが進行中の場合は「参加」をクリックします。

  • ロールまたはジョブ・プロファイルの名前をクリックしてウォールにアクセスし、そこで会話を開始し、メンバーを追加できます。

  • ロールまたはジョブ・プロファイルについてコラボレーションを開始すると、次のことができます。

    • その会話に参加するように会社のだれでも招待できます。

    • メンバーとして招待されると、その仲間は会話に単純に参加できます。

    • 就業者およびマネージャは会話を開始し、メンバーを招待できます。

  • ロールまたはジョブ・プロファイルのウォールでは、招待されたメンバーは誰でもロールまたはジョブ・プロファイルに関連する会話を表示でき、すべてのメンバーが参照できる文書およびコメントを投稿できます。