退職

個人の雇用関係を終了する場合は、雇用関係内の個人のアサイメントをすべて終了します。

人事(HR)担当者は、「自分のクライアント・グループ」タブで既存の退職クイック処理(バージョン2)または新しい「雇用の終了」クイック処理(バージョン3)を使用して個人の雇用関係を終了できます。ライン・マネージャは、「自分のチーム」タブで「退職」または「雇用の終了」クイック処理を選択して就業者を退職させることができます。

次の表は、「退職」または「雇用の終了」クイック処理を使用した場合のアプリケーションの動作を示しています。

条件

バージョン2の退職

バージョン3の退職

個人のアサイメントは終了していません。

退職の提出ページが表示されます。

「雇用の終了」ページが表示されます。

アサイメントは将来終了します。

「退職の表示」ページが表示され、ユーザー権限に基づいて退職を訂正するか、取り消すことができます。

「退職の表示」ページが表示され、ユーザー権限に基づいて退職を訂正するか、取り消すことができます。

個人のアサイメントが過去に終了しています。

マネージャが個人のレコードにアクセスできるのは退職日までであるため、マネージャはアプリケーションで個人を検索できません。ただし、HR担当者は退職を表示して訂正するか、取り消すことができます。

マネージャが個人のレコードにアクセスできるのは退職日までであるため、マネージャはアプリケーションで個人を検索できません。ただし、HR担当者は退職を表示して訂正するか、取り消すことができます。

雇用関係を終了した場合の処理は、次のとおりです。

  • 雇用関係およびその関連アサイメントは、退職の翌日に非アクティブになります。

  • ユーザー・アクセスおよびロールは、退職日の後に取り消されます。ただし、これは変更できます。個人の退職日よりも前または後にアクセスを取り消すことができます。

  • 企業および雇用主の勤務期間は、退職日に終了します。個人は、雇用主の前従業員になります。

  • Oracle Payrollを使用する場合、給与管理者は退職に関する通知を受け取ります。これは個人の給与を終了するための管理者の合図です。

ノート: 個人に多数の雇用関係があり、それらすべてを終了する場合は、プライマリ雇用関係を最後に終了する必要があります。

バージョン3の退職の詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の「バージョン3の退職および辞職」(Doc ID 2821906.1)を参照してください。

退職日

  • 退職通知日とは、開始者が他のパーティに退職を通知する日付です。たとえば、就業者が雇用主に辞職を通知したり、雇用主が就業者にレイオフを通知します。

  • 退職日は、退職日とは異なる最終勤務日を有効にしていないかぎり、就業者の雇用の最終日です。これには、アサイメントで指定された通知期間を加算した通知日がデフォルトになります。このデフォルトは、退職の入力時に上書きできます。

単一アサイメントの終了

バージョン2の退職 バージョン3の退職
雇用関係に多数のアサイメントがあり、そのいずれかを終了する場合は、特定のアサイメントを終了し、雇用関係を終了しません。 雇用関係に多数のアサイメントがあり、そのいずれかを終了する場合は、雇用関係全体を終了するのではなく、特定のアサイメントのみを終了します。
雇用関係に単一のアサイメントがあり、それを終了する場合は、雇用関係自体を終了します。 雇用関係に単一のアサイメントがあり、それを終了する場合は、雇用関係自体を終了します。

臨時アサイメントの終了

バージョン3退職の「雇用の終了」クイック処理を使用して、臨時アサイメントを終了できます。臨時アサイメントを終了すると、元のアサイメントがアクティブになります。
ノート: 次に、バージョン3退職で臨時アサイメントを終了する際に考慮する点を示します:
  • 雇用情報ページでレコードを選択すると、「臨時アサイメントの終了」処理を訂正できます。ただし、臨時アサイメントの退職日は修正できません。
  • 雇用情報ページでレコードを選択し、そのレコードを削除すると、「臨時アサイメントの終了」処理を取り消すことができます。
  • 「雇用情報」ページでのレコードの訂正または削除は、選択したアサイメントにのみ影響します。複数のアサイメントを変更する必要がある場合は、アサイメントごとに処理を実行する必要があります。

アサイメントの変更と雇用の終了

次の表では、「アサイメントの変更」→「アサイメントの終了」および「雇用の終了」クイック処理を使用できるタイミングについて説明します。

「アサイメントの変更」→「アサイメントの終了」 雇用の終了
  • アサイメント退職フィールド以外のアサイメント・フィールドの更新
  • アサイメント・フレックスフィールドの更新
  • 無期限または臨時アサイメントの終了
  • 次のアサイメント退職フィールドに入力します。
    • 通知日
    • 退職日
    • 最終勤務日(デフォルト設定では、辞職に対して非表示、退職に対して表示)
    • 再雇用の推薦
    • ユーザー・アクセスのレビュー
  • アサイメント・フレックスフィールドの更新
  • 臨時アサイメントの終了

退職の訂正

就業者の以前の退職データを、そのデータを編集することで訂正できます。

HR担当者およびライン・マネージャは、それぞれ「自分のクライアント・グループ」タブおよび「自分のチーム」タブで「退職」(バージョン2)または「雇用の終了」(バージョン3)クイック処理を使用して退職を訂正できます。退職した就業者を検索し、「退職の表示」ページで、退職データを訂正するセクションの「編集」をクリックします。続けて、「退職の訂正」ページで変更を送信できます。ライン・マネージャは、退職を訂正する権限を持っている場合、先日付の退職であれば、その退職を訂正できます。

ノート: 以前の退職コメントおよび既存の部下の再割当に関する情報を表示および訂正することはできません。既存の部下の再割当に関する情報を訂正する必要がある場合は、「直属の部下の管理」プロセスを使用します。

「退職の訂正」ページで2回目に退職日を変更すると、変更内容が失われることを示す警告メッセージが表示されます。メッセージで「続行」をクリックすると、2番目の変更日以外の最初の変更日より後のすべてのセクションのデータ変更が元に戻されます。ページの「取消」をクリックした場合でも、2番目の変更日以外の、元に戻されたデータ変更が保持されます。

「退職の訂正」ページでアサイメント退職日を前倒しすると、次のことが起こります:
  • 「退職情報」セクションの変更はすべて失われ、退職フィールドにデフォルト値が移入されます。新しい退職日で既存の値が無効な場合のみ、「最終勤務日」フィールドの値が退職日にリセットされます。
  • アサイメントに先日付の変更がある場合は、「送信」をクリックするとその変更が削除されます。

退職時の給与計算

賞与または休暇支払など、退職日後に適格支給項目のある従業員を退職させる場合は、これらを変動処理エントリに関連付ける必要があります。