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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド
12c リリース 1 (12.1.3)
E59479-02
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19 進行中のアセットの構成

この章では、進行中のアセット機能を使用して、まだ開発中のアセットの進行状況および可用性を追跡する方法について説明します。

この章は次の項で構成されています:

19.1 概要

Oracle Enterprise Repositoryの進行中のアセット機能を使用すると、ユーザーは、まだ開発中のアセットの進行状況および可用性を追跡できます。これにより、組織は、アセットのプロデューサ、コンシューマおよびメンテナンス・チームをコラボレーション・プロセスに関与させることで生産性において複合的なメリットを実現し、ソフトウェア・エンジニアリングの自然な過程でアセット・ポートフォリオの価値を高めることができます。組織では、この機能により、開発が重複して行われることを事前に防ぐことができます。まだ開発中のアセットを公開することで、プロジェクトでは、これらのアセットをプロジェクト計画で使用でき、重複した開発に時間と労力が無駄に使用されないようにできます。

進行中のアセットは、未登録のアセットとしてOracle Enterprise Repositoryに表示されます。進行中の任意のアセットの実際の登録ステータス(検索結果およびアセット詳細の「ステータス」列で示される)は、アセット発行時に決定されます。

進行中のアセット機能が有効な場合、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面のアセットの発行リンクで発行されたアセットには、未登録ステータスが自動的に割り当てられます。これらは、未登録のアセットを対象にフィルタ処理された検索で表示されます。

図19-1 Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面

図19-1の説明が続きます
「図19-1 Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面」の説明

図19-1に、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面を示します。アセットの発行で発行されたアセットは、図19-2に示すように、アセット・エディタのファイル・ツリーの「発行済」 - 「レビュー保留」フォルダに入れられます。

図19-2 アセット・エディタ - ファイル・ツリー

図19-2の説明が続きます
「図19-2 アセット・エディタ - ファイル・ツリー」の説明

アセット・エディタで発行されたアセットは、図19-3に示すように、初期状態リストで未発行または発行済 - レビュー保留として示される場合があります。

図19-3 アセットの新規作成

図19-3の説明が続きます
「図19-3 アセットの新規作成」の説明

どちらの状態のアセットも、未登録のアセットとしてOracle Enterprise Repositoryに入れられ、未登録のアセットを対象にフィルタ処理された検索で表示されます。

19.2 進行中のアセットの表示

進行中のすべてのアセットのリストを表示します。

この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面で実行されます。

  1. 「検索文字列の入力」テキスト・ボックスは空白のままにします。

  2. 「タイプ」リストで「すべてのタイプ」を選択します。

  3. アセット機能リストですべてのアセット機能を選択します。

  4. 図19-4に示すように、「登録状態」リストから未登録を選択します。

    図19-4 「検索」ダイアログ

    図19-4の説明が続きます
    「図19-4 「検索」ダイアログ」の説明

  5. 「検索」をクリックします。進行中のすべてのアセットのリストが、メイン・ペインの上部フレームに表示されます。

19.3 進行中のアセットの有効化

進行中のアセットをアクティブにするには、2つのプロパティを有効にする必要があります。この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。

  1. 左ペインの「システム設定」をクリックします。

  2. 「検索」フィールドに進行中のアセットと入力します。図19-5に示すように、機能設定ペインに進行中のアセット設定が表示されます。

  3. プロパティをTrueに設定します。

  4. 「保存」をクリックします。

  5. 新しいシステム設定の有効化テキスト・ボックスにcmee.asset.in-progress.visibleを入力します。

  6. 「有効化」をクリックします。図19-5に示すように、機能設定ペインに進行中のアセットの表示プロパティが表示されます。

    図19-5 進行中のアセットのプロパティ

    図19-5の説明が続きます
    「図19-5 進行中のアセットのプロパティ」の説明

  7. プロパティをTrueに設定します。

  8. 「保存」をクリックします。図19-6に示すように、「登録状態」リストがOracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面の「検索」セクションに表示されます。

    図19-6 「検索」ダイアログ

    図19-6の説明が続きます
    「図19-6 「検索」ダイアログ」の説明

19.3.1 デフォルトのアセット・ステータスの設定

oer.newasset.initial.stateを有効にして、デフォルトのアセット・ステータスを設定します。

  1. 新しいシステム設定の有効化テキスト・ボックスに、oer.newasset.initial.stateプロパティを入力します。

  2. 「有効化」をクリックします。

  3. 使用可能なステータス・オプションのいずれかを選択し、「保存」をクリックします。

19.4 進行中のアセットの無効化

この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。


注意:

進行中のアセット機能を無効にすると、アセット・エディタで、未発行状態のアセットにアクセスできなくなります。発行済 - レビュー保留状態のアセットには、アセット・エディタで引き続きアクセスできます。進行中のアセットを無効にする前に、必要なすべてのアセットを未発行から発行済 - レビュー保留にプロモートさせることをお薦めします。

  1. 「システム設定」をクリックします。

  2. 進行中のアセット・プロパティをFalseに設定します。

  3. 進行中のアセットの表示プロパティをFalseに設定します。

  4. 「保存」をクリックします。

19.5 Oracle JDeveloperによる進行中のアセットの表示の有効化

Oracle Enterprise RepositoryオープンAPI (Oracle Enterprise Repository拡張性フレームワークの一部)により、Oracle JDeveloperによる検索結果で、登録済と未登録の両方のアセットを表示することが可能になります。

Oracle Enterprise Repositoryの「管理」ページで次の手順を実行することによって、必要なプロパティを有効にすることができます。

  1. 左ペインの「システム設定」をクリックします。

  2. 新しいシステム設定の有効化テキスト・ボックスに、プロパティcmee.asset.in-progress.openapi.visibleを入力します。

  3. 「有効化」をクリックします。図19-7に示すように、進行中のアセットの表示 - オープンAPIが、メイン・ペインのプロパティのリストに表示されます。

    図19-7 進行中のアセットの表示

    図19-7の説明が続きます
    「図19-7 進行中のアセットの表示」の説明

  4. プロパティをTrueに設定します。

  5. 「保存」をクリックします。