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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド
12c リリース 1 (12.1.3)
E59479-02
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20 契約管理の構成

この章では、Oracle Enterprise Repositoryで契約管理ソリューション・パックを使用する方法について解説します。

この章には、次のセクションがあります。

20.1 概要

契約管理では、サービス・プロバイダとコンシューマ間の契約の交渉がサポートされます。また、使用条件(つまり、サービスが提供または使用される条件)、および使用条件に関連した実行時ポリシーの強制も提供されます。

本稼働サービスへのアクセスが非常に重要なあらゆる環境で、サービスを使用するための正式な契約をお薦めします。本稼働サービスにアクセスするコンシューマの意図に関する事前通告を受けることにより、プロバイダはアクセスを明示的に認可し、追加容量を計画し、ポリシーを確実に強制し、すべてのコンシューマに対してサービス・レベルをより簡単に管理できます。

契約管理では次のことが提供されます。

  • サービス・プロバイダおよびコンシューマは、サービス・レベルとアクセス要件を規定および交渉して、サービスの使用に関する期待が決定されていない状態を回避できます。

  • サービス・プロバイダは、加入してサービスを再利用するコンシューマに関するサービス・レベル、スケーラビリティおよびセキュリティ・リスクを管理できます。

  • サービス・プロバイダは、顧客獲得、契約交渉、権利の提供およびポリシーの強制を伴う場合がある複雑な手順を自動化できます。

  • ポリシー管理者は、契約に指定されているように、ビジネスに必要なポリシーを強制するよう通知されます。

20.1.1 前提条件

  • Harvester Solution Pack (12.1.3.0.0-OER-Harvester-Solution-Pack.zip)

  • ポリシー・ソリューション・パック(Policy-Management-Solution-Pack.zip)

20.2 契約管理ソリューション・パックのインポート

サンプルの契約がOracle Enterprise Repositoryベース・データパックに含まれており、Oracle Enterprise Repositoryインスタンスにインポートされます。Oracle Enterprise Repositoryのインポート/エクスポート機能の詳細は、第5章「インポート・エクスポート・ツール」を参照してください。

20.3 サービス・プロバイダ向けの手順

これは標準的な合意であり、コンシューマはこれを使用してプロバイダの指定のサービス・エンドポイントへのアクセスを要求できます。この契約は、[サービス名] Webサービスへのアクセスに関する[コンシューマ]と[プロバイダ]間の合意を表します。

20.3.1 契約の作成

Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタの「コピー/移行」オプションを使用して、このサンプルに基づいて新しい契約を作成します。アセット・エディタの詳細は、第9章「アセット・エディタの使用」を参照してください。

  1. 契約を選択し、「編集」をクリックします。アセット・エディタが表示されます。

  2. 「ファイル」メニューから、「コピー/移行」を選択します。「コピー/移行」ダイアログが表示されます。

  3. 新しい契約の「名前」および「バージョン番号」を入力します。

  4. 「タイプ」リストから「契約」を選択し、初期状態を選択します。

20.3.2 契約の編集

プロバイダ情報および契約に関する追加情報を「概要」タブで入力します。コンシューマ情報のフィールドは変更しないでください。

  1. 「概要」タブを選択し、プロバイダ、目的、サービス料および追加フィールドに関する情報を入力します。

  2. 「説明」フィールドの大カッコ[]で示されているプレースホルダ・テキストを変更します。

  3. 変更を保存します。

20.3.3 リレーションシップの作成

契約の各コピーで、契約で管理されるサービス、WSDLおよびエンドポイント・アセットに対して、分類タブで、規定されるアセットのリレーションシップを作成します。

  1. 分類タブを選択し、「リレーションシップ」セクションで「追加」をクリックします。リレーションシップの追加ダイアログが表示されます。

  2. 「リレーションシップ・タイプ」として規定されるアセットを選択します。

  3. 関連付けるアセットの検索セクションで、検索する用語を入力するか、すべてのアクティブ・アセットをリストを選択します。

  4. サービス、WSDLおよびエンドポイント・アセットを選択し、リレーションシップを確認します。

20.3.3.1 使用条件

プロバイダは契約要求を受け取ると、承認のために契約をコンシューマに返信する前に詳細を完成する必要があります。

この契約で管理されるサービス・エンドポイントに使用条件(ポリシー)を適用します。

  1. エンドポイントへのコンシューマ・アクセスを提供する前に、エンドポイントがセキュアであることを確認します。

  2. 定型のサービス契約のEasyLink URLのコピー(このアセットのコピー)を作成します。EasyLinkの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository開発者ガイド』のEasyLinkの使用に関する項を参照してください。

  3. サービス・アセットに移動し、EasyLink URLを{ここをクリックして、サービス・エンドポイントを使用する契約を要求します}フィールドに貼り付けます。

  4. オプション: 契約のコンシューマ・バージョンについて、プロバイダ向けの手順を削除します。コンシューマ向けの手順を削除しないでください。

  5. 「概要」タブから、「説明」フィールドを編集してプロバイダ向けの手順テキストを削除します。

20.4 サービス・コンシューマ向けの手順

この契約のコピーを作成します。Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタの「コピー/移行」を使用して、この契約の独自のコピーを作成します。アセット・エディタの詳細は、第9章「アセット・エディタの使用」を参照してください。

  1. 契約を選択し、「編集」をクリックします。アセット・エディタが表示されます。

  2. 「ファイル」メニューから、「コピー/移行」を選択します。「コピー/移行」ダイアログが表示されます。

  3. 「概要」タブから、コンシューマのフィールドに情報を入力します。プロバイダ情報のフィールドは変更しないでください。

  4. 「管理」タブから、「発行」をクリックして契約を発行します。これは、承認および登録のためにプロバイダに対して発行されます。プロバイダによってサービスへのアクセスが付与されると、電子メール通知を受信します。