Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド 12c リリース 1 (12.1.3) E59479-02 |
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この章では、Oracle Enterprise Repositoryで契約管理ソリューション・パックを使用する方法について解説します。
この章には、次のセクションがあります。
契約管理では、サービス・プロバイダとコンシューマ間の契約の交渉がサポートされます。また、使用条件(つまり、サービスが提供または使用される条件)、および使用条件に関連した実行時ポリシーの強制も提供されます。
本稼働サービスへのアクセスが非常に重要なあらゆる環境で、サービスを使用するための正式な契約をお薦めします。本稼働サービスにアクセスするコンシューマの意図に関する事前通告を受けることにより、プロバイダはアクセスを明示的に認可し、追加容量を計画し、ポリシーを確実に強制し、すべてのコンシューマに対してサービス・レベルをより簡単に管理できます。
契約管理では次のことが提供されます。
サービス・プロバイダおよびコンシューマは、サービス・レベルとアクセス要件を規定および交渉して、サービスの使用に関する期待が決定されていない状態を回避できます。
サービス・プロバイダは、加入してサービスを再利用するコンシューマに関するサービス・レベル、スケーラビリティおよびセキュリティ・リスクを管理できます。
サービス・プロバイダは、顧客獲得、契約交渉、権利の提供およびポリシーの強制を伴う場合がある複雑な手順を自動化できます。
ポリシー管理者は、契約に指定されているように、ビジネスに必要なポリシーを強制するよう通知されます。
サンプルの契約がOracle Enterprise Repositoryベース・データパックに含まれており、Oracle Enterprise Repositoryインスタンスにインポートされます。Oracle Enterprise Repositoryのインポート/エクスポート機能の詳細は、第5章「インポート・エクスポート・ツール」を参照してください。
これは標準的な合意であり、コンシューマはこれを使用してプロバイダの指定のサービス・エンドポイントへのアクセスを要求できます。この契約は、[サービス名] Webサービスへのアクセスに関する[コンシューマ]と[プロバイダ]間の合意を表します。
Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタの「コピー/移行」オプションを使用して、このサンプルに基づいて新しい契約を作成します。アセット・エディタの詳細は、第9章「アセット・エディタの使用」を参照してください。
契約を選択し、「編集」をクリックします。アセット・エディタが表示されます。
「ファイル」メニューから、「コピー/移行」を選択します。「コピー/移行」ダイアログが表示されます。
新しい契約の「名前」および「バージョン番号」を入力します。
「タイプ」リストから「契約」を選択し、初期状態を選択します。
プロバイダ情報および契約に関する追加情報を「概要」タブで入力します。コンシューマ情報のフィールドは変更しないでください。
「概要」タブを選択し、プロバイダ、目的、サービス料および追加フィールドに関する情報を入力します。
「説明」フィールドの大カッコ[]で示されているプレースホルダ・テキストを変更します。
変更を保存します。
契約の各コピーで、契約で管理されるサービス、WSDLおよびエンドポイント・アセットに対して、分類タブで、規定されるアセットのリレーションシップを作成します。
分類タブを選択し、「リレーションシップ」セクションで「追加」をクリックします。リレーションシップの追加ダイアログが表示されます。
「リレーションシップ・タイプ」として規定されるアセットを選択します。
関連付けるアセットの検索セクションで、検索する用語を入力するか、すべてのアクティブ・アセットをリストを選択します。
サービス、WSDLおよびエンドポイント・アセットを選択し、リレーションシップを確認します。
プロバイダは契約要求を受け取ると、承認のために契約をコンシューマに返信する前に詳細を完成する必要があります。
この契約で管理されるサービス・エンドポイントに使用条件(ポリシー)を適用します。
エンドポイントへのコンシューマ・アクセスを提供する前に、エンドポイントがセキュアであることを確認します。
定型のサービス契約のEasyLink URLのコピー(このアセットのコピー)を作成します。EasyLinkの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository開発者ガイド』のEasyLinkの使用に関する項を参照してください。
サービス・アセットに移動し、EasyLink URLを{ここをクリックして、サービス・エンドポイントを使用する契約を要求します}フィールドに貼り付けます。
オプション: 契約のコンシューマ・バージョンについて、プロバイダ向けの手順を削除します。コンシューマ向けの手順を削除しないでください。
「概要」タブから、「説明」フィールドを編集してプロバイダ向けの手順
テキストを削除します。
この契約のコピーを作成します。Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタの「コピー/移行」を使用して、この契約の独自のコピーを作成します。アセット・エディタの詳細は、第9章「アセット・エディタの使用」を参照してください。
契約を選択し、「編集」をクリックします。アセット・エディタが表示されます。
「ファイル」メニューから、「コピー/移行」を選択します。「コピー/移行」ダイアログが表示されます。
「概要」タブから、コンシューマのフィールドに情報を入力します。プロバイダ情報のフィールドは変更しないでください。
「管理」タブから、「発行」をクリックして契約を発行します。これは、承認および登録のためにプロバイダに対して発行されます。プロバイダによってサービスへのアクセスが付与されると、電子メール通知を受信します。