プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド
12c リリース 1 (12.1.3)
E59479-02
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

3 Oracle Enterprise Repositoryのカスタマイズ

この章では、組織のOracle Enterprise Repositoryのホームページおよびその他のインタフェースのカスタマイズについて説明します。

この章には、次のセクションがあります。

3.1 概要

組織は、Oracle Enterprise Repositoryのルック・アンド・フィールをカスタマイズできます。Oracle Enterprise Repositoryのカラー・パレットを変更できます。加えて、Oracle Enterprise Repositoryのホームページをロール別または部門別にカスタマイズできます。これにより、組織はガバナンスおよび特定のアセットをOracle Enterprise Repositoryユーザーのサブセットにプロモートできます。

Oracle Enterprise Repositoryのホームページにアクセスし、会社のロゴや会社固有の情報を使用してカスタマイズできます。この項には次のトピックが含まれます:

3.1.1 Oracle Enterprise Repositoryのホームページへのアクセス

Oracle Enterprise Repositoryのホームページにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Repositoryをインストールしたhttp://<host>:<port>/<oer_instance_name>にログインします。または、http://<host>:<port>:/<oer-app-name>にログインすることもできます。

  2. ログイン画面で、「ユーザー名」ボックスと「パスワード」ボックスに適切な情報を入力します。

  3. 「ログイン」をクリックします。ログイン・ステータス・ダイアログに、ようこそメッセージが表示され、ログインの日時が示されます。

  4. ログイン・ステータス・ダイアログで、「閉じる」をクリックします。

    Oracle Enterprise Repositoryのホームページが表示されます。


注意:

OERインストールがファイアウォールで保護されている場合、OERのホームページを表示するには、ブラウザでプロキシを設定する必要がある場合があります。

3.1.2 Oracle Enterprise Repositoryのホームページのカスタマイズ

Oracle Enterprise Repositoryのホームページを会社のロゴや会社固有の情報を使用してカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Repositoryのホームページにログインします。

  2. cmee.enterprisetab.homepage設定を任意のWebサイトに設定します。デフォルトでは、このシステム設定はhttp://localhost:8080/oer/custom/home.jspに設定されています。

  3. または、Webページを作成してOracle Enterprise RepositoryインストールのCustomディレクトリに追加することもできます。Customディレクトリのパスは、Oracle Enterprise Repositoryがインストールされているアプリケーション・サーバーによって異なります。

3.2 Oracle Enterprise Repositoryの再ブランド設定

この項では、Oracle Enterprise Repositoryを再ブランド設定する方法およびOracle Enterprise Repositoryでスキンをカスタマイズする方法について説明します。内容は次のとおりです。

3.2.1 CSSからの開始

Oracle Enterprise Repositoryでは、アプリケーションの色およびその他の視覚的な側面を制御するために編集できるCSS (カスケード・スタイルシート)が使用されます。Oracle Enterprise Repositoryは、大部分がニュートラルのカラー・パレット上に構築されており、単一色を中心にブランド設定されます。図3-1に示すように、CSSから色や書体を編集できます。

図3-1 カスケード・スタイルシート

図3-1の説明が続きます
「図3-1 カスケード・スタイルシート」の説明

Oracle Enterprise Repositoryには、次のスキンが用意されています。

  • 青 -- #0066CC

  • 緑 -- #669933

  • ニュートラル -- #999999

Oracle Enterprise Repositoryには、デフォルトとしてOracleスキンが用意されています。

スキンには次の色も含まれています。

  • 白 -- #FFFFFF

  • 灰色 -- #EEEEEE

3.2.2 スキンのカスタマイズ

この項では、Oracle Enterprise Repositoryでスキンをカスタマイズする方法について説明します。内容は次のとおりです。

3.2.2.1 スキンの選択

Oracle Enterprise RepositoryにはデフォルトとしてOracleスキンが用意されていますが、アクティブ・スキンを変更できます。スキンを制御するファイルは、WEB-INF/classes/skin.propertiesファイルです。skin.propertiesファイルで、使用するスキンについてskin.name.orgプロパティをgreen、blueまたはneutralに変更し、サーバーを再起動するとアプリケーションの新しいカラー・パレットが表示されます。

3.2.2.2 スキンの作成

Oracle Enterprise Repository用に独自のカスタム・スキンを作成する場合は、そのスキン用の新しいフォルダを作成してskinsフォルダに追加する必要があります。既存のスキン・フォルダをコピーして名前を変更する方法をお薦めします。Oracleでは、Oracle Enterprise Repositoryのインタフェースを単一色を中心に設計しています。推奨されるベスト・プラクティスは、新しいスキンのカラー・パレットを、Oracle Enterprise Repositoryで用意されているデフォルトのパレットと同様の中間色調の範囲にすることです。

CSSを新しい色で更新するには、置換対象の色の16進数を検索し、置換します。たとえば、青のスキンをコピーした場合は、0066CCを新しい色に置き換えます。これをsettings.cssファイルとstyle.cssファイルに対して行います。次のCSSファイルが<OER_home>/applications/oer/oer-web/skins/blueディレクトリにあります。

  • settings.css

  • style.css

  • tabs.css (このファイルは無視します)

  • tree.css (このファイルは無視します)

3.2.2.3 イメージ

デフォルトのイメージを更新することで、再ブランド設定を完了できます。イメージは2つの異なる場所に格納されますが、パスは同じに見えます。ベスト・プラクティスとして、新しいイメージは置換対象のイメージと同じサイズ(幅と高さ)にします。次のイメージが<OER_home>/applications/oer/oer/oer-web/skins/blue/images/menuディレクトリにあります。

  • smalllogo.gif (271 X 21)

  • wave.jpg (306 X 31)

  • oracleicon.gif (68 X 51)

  • logo.gif (414 X 28)

  • menuLogo.jpg (423 X 54)

  • login_splash.jpg (338 X 508)

    "skins"フォルダのこの場所には、デフォルトのoracleを含むすべてのカラー・スキンがあります。フォルダには、すべての.cssおよび他のフォルダもあります。

3.2.2.4 カスタム・スキンのアクティブ化

ここまでの手順を完了すると、skinsフォルダのデフォルトのスキンのいずれかに非常によく似たカスタム・スキンが作成されます。最後の手順では、新しいスキンの新しいskin.propertiesファイルを作成します。これを行うには、既存のskin.propertiesファイルをコピーして編集します。このプロパティ・ファイルには、編集が必要な2つの項目(名前および色の値)があります。

  • skin.name.org=blueで、blueを新しいスキンの名前に置き換えます。

  • 16進の色の値を、新しいスキンのパレット内の色の値に置き換えます。

これらの変更を行った後、サーバーを再起動することで新しいスキンがアクティブになります。

3.2.2.5 Oracleが提供するカスタム・スキンのOracle Enterprise Repositoryへのインストール

Oracleが提供するカスタム・スキンをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. OTNからカスタム・スキンのZIPファイルを入手します。

  2. ZIPファイルの内容を一時ディレクトリに抽出します。ZIPファイル内のファイルのそれぞれのディレクトリ・パスを保持するよう注意してください。

  3. Oracle Enterprise Repositoryの既存の<FMW_home>/user_projects/domains/oer/config-oer/skin.propertiesファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  4. 新しいskin.propertiesファイルを、カスタム・スキンのZIPアーカイブから<FMW_home>/user_projects/domains/oer/config-oer/ディレクトリにコピーします。

  5. イメージとCSSファイルを含む抽出カスタム・スキン・ディレクトリを、<OER_home>/applications/oer/oer/oer-web/skins/ディレクトリに移動します。skin.propertiesファイルは、スキンのリソースを検索するためにこのディレクトリを指します。

  6. アプリケーション・サーバーを再起動して変更を適用します。

3.2.2.6 ディレクトリ構造の使用

この項では、スキンを作成するためにディレクトリ構造を使用する方法について説明します。内容は次のとおりです。

スキンの新規作成

新しいスキンを作成するには、次の手順を実行します。

  1. /skinsの下にyour_skins_folderを作成します。

  2. 必要に応じて、CSSおよびイメージを変更します。

  3. エントリskins.org.nameがyour_skins_folderを反映するようにskins.propertiesファイルを編集します。

  4. アプリケーション・サーバーを再起動します。

次の例に示すような命名規則に従う必要があります。

/skins/your_skins/folder/style.css
/skins/your_skins/folder/images/logo.gif
/skins/your_skins/folder/buttons/all_the_buttons
/skins/your_skins/folder/icons/the_other_icons

カスタム・タグ・ライブラリの使用

CSSおよびイメージの参照が適切な/skinsフォルダを指すように、skintagsカスタム・タグ・ライブラリが使用されます。現在は、cssおよびimageという2つのスキン・タグがあります。既存のJSPは更新されています。新しいJSPはskintagsライブラリを使用する必要があります。

skintagsライブラリのタグの使用

スキン・タグのいずれかを使用するには、JSPに次のものを追加する必要があります。

<%@ taglib uri="/skintags" prefix="skin" %>

(JSP内のみでの参照であるため、prefixは任意のものを使用できます)。

CSS

カスケード・スタイルシートのタグは、次の例のようになります。

<skin:css element='the_relative_path_to_the_style_sheet'/>

スタイルシートでの使用方法:

<LINK HREF="" REL="stylesheet" TYPE="text/css">

image

imageタグは、次の例のようになります。

<skin:image element='the_relative_path_to_the_image'/>

次の例は、HTMLのIMGタグ内でのimageタグの使用を示しています。

<IMG SRC="" WIDTH="182" HEIGHT="32" BORDER="0" ALT="Geneva">

(relative_pathは、(skin.propertiesファイルで定義されているように、skinフォルダから始まります。)

3.3 ロール/部門ベースのホームページ表示

この機能により、ユーザー・ロールまたは部門の割当てに基づいて特定のホームページが表示されます。この節では、次のトピックについて説明します。

3.3.1 インストール

Oracle Enterprise Repositoryのホームページをロール別または部門別にカスタマイズできます。次のステップを実行します:

  1. homepages.xmlという名前のファイルを作成します。例3-1を参照してください。

  2. homepages.xmlファイルをアプリケーションのクラスパスに追加します。Oracle Enterprise RepositoryアプリケーションのWEB-INF/classesディレクトリをお薦めします。

  3. ホームページ・プロパティcmee.enterprisetab.homepagehttp://SERVER/APP/custom/autoselect.jspに設定します。この場合、SERVERはサーバーの名前、APPはOracle Enterprise Repository Webアプリケーションのコンテキスト名です。

ホームページの選択は、homepages.xmlファイルの内容によって定義されます。

例3-1 homepages.xmlファイルの例

次に、homepages.xmlファイルの内容の例を示します。

1 <HomepageSelector>
2 <select criteria="roles">
3 <option value="Admin">http://www.oracle.com</option>
4 <option value="Architect">architect.jsp</option>
5 <option value="Developer">developer.jsp</option>
6 <option value="User">generaluser.jsp</option>
7 <defaultLocation>homepageDefault.jsp</defaultLocation>
8 </select>
9 </HomepageSelector>

次の行番号に注意してください。

  • 行2:

    • 基準の値を設定します。有効な値は次のとおりです。

      • roles

      • departments

  • 行3-6:

    • オプションの値が、選択に使用するロールまたは部門の名前で示します。

    • ノードの値は、ユーザーがリダイレクトされるページの相対パスまたは絶対パスです。Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション・サーバーでホストされるホームページのパスは、custom/autoselect.jspファイルに対して相対的です。前述の例では、architect.jspファイルもcustomディレクトリにあります。

    • 順序が重要です。複数の部門で複数のロールまたはメンバーシップを持つユーザーは、最初に一致した選択に設定されます。

  • 行7

    • 選択基準のいずれにも該当しないユーザーのデフォルトのホームページを示します。


注意:

homepages.xmlの構成後、カスタムjspへのリダイレクトで「404 Not found」エラーが表示される場合は、<domain directory>/servers/<server name>/tmpフォルダ内にキャッシュされているデータをすべての削除し、再デプロイします。

3.4 Oracle Enterprise Repositoryソリューション・パックのインストール

この項では、ベース・データパックおよびHarvester Solution Packのインストール手順について説明します。

ベース・データパック

ベース・データパックは、Oracle Enterprise Repositoryデータベース・インストールの一部としてインストールされます。ベース・データは、他の方法では入手できません。Oracle Enterprise Repositoryの1つのバージョンから次のバージョンへのアップグレードでは提供されません。

ベース・データの一部として提供されるアセット・タイプは、主にテンプレートとみなされます。新しいアセット・タイプを作成するには、すでに存在するものをクローニングします。これらのアセット・タイプに2つのベスト・プラクティスを適用することをお薦めします。

  1. ベース・データのアセット・タイプは、新しいOracle Enterprise Repositoryアプリケーションに固有のアセット・タイプを少なくとも1つ作成するまでは削除しないでください。

  2. ベース・アセット・タイプを拡張する必要がある場合は、そのベース・アセット・タイプを変更することをお薦めします。Oracleが提供するタイプは様々なアセット・モデルで使用され、今後のOracleモデルへの確実な移行のために必要です。

  3. ソリューション・パックで提供されるアセット・タイプを拡張する必要がある場合は、ソリューション・パックで提供される要素をタイプから削除しないことが重要です。推奨事項は次のとおりです。

    • エディタの場合: Deprecationなどの名前の新しいタブを作成し、その新しいタブに要素を移動します。

    • ビューアの場合: 要素は非表示要素という名前のセクションに移動されます。

Harvester Solution Pack

ハーベスタは12.1.3.0.0-OER-Harvester-Solution-Pack.zipに含まれていますが、これはOracle Enterprise Repositoryインストールとバンドルされています。

Harvester Solution Packをインストールするには、インポート/エクスポート・ツールを使用する必要があります。このツールは、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」タブから、インポート・エクスポート・オプションで使用できます。Harvester Solution Packの一部として提供されるアセット・タイプは、ハーベスタ・ツールで必要です。インポート/エクスポート・ツールの詳細は、第5章「インポート・エクスポート・ツール」を参照してください。

契約管理ソリューション・パック

契約管理ソリューション・パックは、Oracle Enterprise Repositoryインストールとバンドルされています。

契約管理ソリューション・パックをインストールするには、インポート/エクスポート・ツールを使用する必要があります。このツールは、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」タブから、インポート・エクスポート・オプションで使用できます。インポート/エクスポート・ツールの詳細は、第5章「インポート・エクスポート・ツール」を参照してください。