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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド
12c リリース 1 (12.1.3)
E59479-02
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4 電子メール通知および配信リストの構成

この章では、電子メール通知およびテンプレートを構成し、配信リストを管理する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 概要

Oracle Enterprise Repositoryでは、アセット登録プロセスの様々な参加者への自動電子メールがサポートされています。電子メールはリポジトリ・イベントに基づいて送信されますが、イベントのトリガーがユーザー・インタフェースを介したOERとの相互作用によるか、OER自動ワークフローによるかには関係ありません。自動電子メールは有効または無効にすることができ、これらの電子メールのテンプレートを特定のOERインスタンスに対して構成できます。自動通知および任意のサブスクライバ電子メールの受信者は、OERから送信されてくる電子メールの電子メール配信リストを指定できます。

4.1.1 電子メール通知および電子メール配信リストの使用

ユーザーは、電子メール配信リストを作成し、アセット登録プロセスの一環として生成される特定の電子メール通知にリスト・メンバーが自動的にコピーされるようにできます。配信リストのメンバーは、リスト所有者がアセットのレビューアまたは承認者として関係するアセット登録イベントについて通知されるため、配信リストはアセット登録ワークフローの自動化に役立ちます。たとえば、リスト所有者が欠席する予定の場合、他の認可ユーザーを電子メール配信リストに追加することによって、アセットのレビューおよび承認の責任を委任できます。

4.2 電子メール通知の設定

新しいバージョンのアセットが作成されたときに電子メール通知を受信するには、電子メール・アドレスを使用してcmee.registrar.emailシステム設定を入力する必要があります。電子メール・アドレスを使用してcmee.registrar.emailシステム設定を更新するには、「管理」ページ、「システム設定」の順に移動します。このシステム設定をまだ有効にしていない場合は、新しいシステム設定の有効化フィールドにcmee.registrar.emailと入力し、「有効化」をクリックして有効にします。設定がすでに存在する場合は、「検索」フィールドにcmee.registrar.emailと入力します。図4-1に示すように、「通知」セクションで、システム・レジストラ電子メール・フィールドに電子メール・アドレスを入力します。「保存」をクリックして設定を保存します。

4.3 電子メール配信リストの管理

配信リストは、ユーザーのMy Stuff→「構成オプション」→電子メール通知の管理ページで作成します。既存のOracle Enterprise Repositoryユーザーだけでなく外部電子メール・アドレスを配信リスト用に選択できますが、そのオプションがOracle Enterprise Repository管理者によって許可されている場合のみです。

これらの手順は、図4-2に示すように、My Stuffページの「電子メール通知」セクションで実行します。

図4-2 「電子メール通知」

図4-2の説明が続きます
「図4-2 「電子メール通知」」の説明

4.3.1 配信リストの作成

電子メール配信リストを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 図4-3に示すように、「リストの作成」をクリックして配信リストの更新ダイアログを開きます。

    図4-3 配信リストの更新

    図4-3の説明が続きます
    「図4-3 配信リストの更新」の説明

  2. 「リストの作成」をクリックして配信リストの更新ダイアログを開きます。

    1. 「名前」テキスト・ボックスに適切なテキストを入力します。

    2. 「部門」リストを使用して検索を絞り込みます。

    3. 「検索」をクリックします。

    検索結果が「検索結果」列のリストに表示されます。

  3. 矢印ボタンを使用して「検索結果」列から「選択したユーザー」列にユーザーを移動することで、配信リストにユーザーを追加します。どちらかの列のすべてのユーザーを追加または削除するには、「すべて >>」および「すべて <<」ボタンを使用します。


    注意:

    配信リストに含めることができるメンバー数は最大で20です。

  4. 外部のユーザーをリストに追加するには、カンマをデリミタとして使用して、追加電子メール・アドレス・ボックスに電子メール・アドレスを入力します。

    例: jack@example.com,jill@example.com,jake@example.net

  5. 「OK」をクリックして配信リストを保存します。

    図4-4 電子メール通知

    図4-4の説明が続きます
    「図4-4 電子メール通知」の説明

4.3.2 配信リストの更新

電子メール配信リストを更新するには、次の手順を実行します。

  1. 「リストの更新」をクリックして配信リストの更新ダイアログを開きます。

  2. 4.3.1項「配信リストの作成」の手順に従って、新しいメンバーを追加するかメンバーを削除します。

  3. 「OK」をクリックして配信リストを保存します。

4.3.3 電子メールにリスト・メンバーがコピーされる状況

ユーザーの配信リストのメンバーは、次の通知電子メールで電子メールにコピーされます。

  • アセット受入れ

  • アセット割当て

  • アセット登録

  • アセット発行/拒否

  • アセット受入れ不可

  • アセット割当て解除

  • アセット未登録

  • アセット未発行

4.4 電子メール・テンプレートの使用

Oracle Enterprise Repositoryの特定のイベントで、自動電子メール・レスポンスがトリガーされます。たとえば、新しいアセットが発行されると、電子メール通知がレジストラに送信されます。次に、様々なテンプレートについて説明します。

  • 全アセット・タブ承認: すべてのタブが承認されたことをレジストラおよびアセットに割り当てられたユーザーに通知します。

    アセットのタブは、アセット・エディタで承認できます。「管理」タブを除く各タブに、「承認」ボタンがあります。このボタンは、アセットが受け入れられた後に使用可能になりますが、受入れは「管理」タブで行うことができます。

  • アセット受入れ: アセットが受け入れられたことを発行者に通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブで受け入れることができます。「受入れ」オプションは、アセットが発行された後に使用可能になります。

  • アセット・アクティブ: アセットがアクティブとマークされたことを発行者およびサブスクライバに通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブの「ステータス」セクションでアクティブとしてマークできます。

  • アセット割当て: 処理のためにアセットがユーザーに割り当てられたことをそのユーザーに通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブの「ユーザーの割当て」セクションでユーザーに割り当てることができます。

  • アセット削除: アセットが削除されたことを発行者およびサブスクライバに通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブの「ステータス」セクションで削除できます。

  • アセット・エディタ発行: アセット・エディタによるアセット発行についてレジストラに通知します。

    アセットは、アセット・エディタで「ファイル」→「新規」または「ファイル」→「コピー/移行」によって発行できます。

  • アセット非アクティブ: アセットが非アクティブとマークされたことを発行者およびサブスクライバに通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブの「ステータス」セクションで非アクティブとしてマークできます。

  • アセット登録: アセットが登録されたことを発行者に通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブで登録できます。アセットが登録されるには、発行されて受け入れられている必要があります。

  • アセット・リタイア: アセットがリタイアされたことを発行者およびサブスクライバに通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブの「ステータス」セクションでリタイアできます。

  • アセット発行拒否: アセットが拒否されたことを発行者に通知します。

    アセットは、レジストラがアセット・エディタで拒否できます。

  • アセット・タブ承認: 特定のタブが承認されたことをレジストラに通知します。

    アセットのタブは、アセット・エディタで承認できます。「管理」タブを除く各タブに、「承認」ボタンがあります。このボタンは、アセットが受け入れられた後に使用可能になりますが、受入れは「管理」タブで行うことができます。

  • アセット・タブ非承認: 特定のタブが非承認になったことをレジストラに通知します。未登録アセットの場合は、アセットに割り当てられたユーザーにも通知されます。

    アセットのタブは、アセット・エディタで非承認にすることができます。「管理」タブを除く各タブに、状態に応じて「承認」または非承認ボタンがあります。このボタンは、アセットが受け入れられた後に使用可能になりますが、受入れは「管理」タブで行うことができます。

  • アセット受入れ不可: アセットが受入れ不可にされたことを発行者に通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブで受入れ不可にできます。受入れ/受入れ不可オプションが使用可能になるには、アセットは発行されている必要があります。

  • アセット割当て解除: 以前にアセットに割り当てられたユーザーに、割当て解除されたことを通知します。

    アセット・エディタの「管理」タブの「ユーザーの割当て」セクションで、ユーザーのアセットへの割当てを解除できます。

  • アセット未登録: アセットが未登録にされたことを発行者に通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブで未登録にできます。アセットが登録/未登録にされるには、発行されて受け入れられている必要があります。

  • アセット未発行: アセットが未発行キューに送信されたことを発行者に通知します。

    アセットは、アセット・エディタの「管理」タブで未発行にできます。未発行にするためには、アセットが受入れ不可にされている必要があります。

  • リポジトリ発行: アセット発行についてレジストラに通知します。

    アセットは、Webツールの「アセット」タブからアセットの発行を選択して発行できます。

  • 用途問合せ1: アセットの意図される用途についてアセット・コンシューマに問い合せます。

    これは、このアセットに関する調査の発行をユーザーに促す通知です。調査は、WebツールのMy Stuffタブの使用されるアセット・セクションにあります。指定のアセットの詳細に、調査ステータスの更新というボタンがあります。このボタンは、コンシューマ調査システム設定が有効な場合にのみ使用できます。この設定は、cmee.extraction.consumer-survey.enableです。

  • 用途問合せ2: 用途問合せ1に対するレスポンスに応じて、アセット・コンシューマはアセットの意図される用途について2つ目の問合せを受け取る場合があります。

    これは、このアセットに関する調査の発行をユーザーに促す通知です。調査は、WebツールのMy Stuffタブの使用されるアセット・セクションにあります。指定のアセットの詳細に、調査ステータスの更新というボタンがあります。このボタンは、コンシューマ調査システム設定が有効な場合にのみ使用できます。この設定は、cmee.extraction.consumer-survey.enableです。

4.4.1 電子メール・テンプレートの表示

「管理」タブの電子メール・テンプレート・セクションで、電子メール通知を構成できます。各電子メール・テンプレートには有効な置換のリストがあり、これらはその特定のテンプレートで使用できます。置換の例として<%asset.name%>があり、これはテンプレートにアセットの名前を移入します。有効な置換のリストは、Oracle Enterprise Repositoryで使用できる30個のテンプレートそれぞれで異なっています。Oracle Enterprise Repositoryで電子メール通知を表示するには、次の手順を実行します。

  1. ログイン資格証明を使用して、Oracle Enterprise Repositoryにログインします。Oracle Enterprise Repositoryのホームページが表示されます。

  2. 「管理」をクリックします。「管理」ページが表示されます。

  3. 「電子メール・テンプレート」をクリックします。図4-5に示すように、電子メール・テンプレートのリストとそのステータスおよび説明が表示されます。

    図4-5 電子メール・テンプレートのリスト

    図4-5の説明が続きます
    「図4-5 電子メール・テンプレートのリスト」の説明

  4. 任意のテンプレートをクリックして、その電子メール・テンプレートの詳細を下のペインに表示します。たとえば、アセット使用をクリックします。図4-6はアセット使用電子メール・テンプレートを示しており、これはアセットが使用されていることをアセットの通知電子メール・フィールドで指定された連絡先に通知するために送信されます。

    図4-6 電子メール・テンプレート - アセット使用

    図4-6の説明が続きます
    「図4-6 電子メール・テンプレート - アセット使用済」の説明

  5. 「保存」をクリックします。

  6. 同様に、他の電子メール・テンプレートの詳細を表示できます。

4.4.2 電子メール・テンプレートの編集

この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で開始します。

  1. 「管理」サイドバーで「電子メール・テンプレート」をクリックします。電子メール・テンプレートのリストがメイン・ペインの上のフレームに表示されます。

    図4-7 電子メール・テンプレートのリスト

    図4-7の説明が続きます
    「図4-7 電子メール・テンプレートのリスト」の説明

  2. 編集する電子メール・テンプレートをリストから選択します。電子メール・テンプレートの編集画面が下のフレームで開きます。

    図4-8 電子メール・テンプレート: 全アセット・タブ承認

    図4-8の説明が続きます
    「図4-8 電子メール・テンプレート: 全アセット・タブ承認」の説明

  3. 「ステータス」リストを使用して、電子メール・メッセージをアクティブにするか、非アクティブにします。

  4. 必要に応じて、テンプレート情報を編集します。

編集に関する注意

  • 「ステータス」フィールドは「アクティブ」または「非アクティブ」に設定できます。「非アクティブ」の場合、指定したイベントについて電子メール通知は送信されません。「アクティブ」がデフォルトのステータスです。

  • 置換は、件名、メッセージおよびメール送信者電子メール・アドレス内に配置できる動的変数です。通知が送信されるときに、これらの変数は適切な値に置き換えられます。次の例は、アセットの名前の置換を入力する構文を示しています。

    <%asset.name%>というアセットを発行しました

    電子メール・テンプレート画面には、各電子メール通知で使用できる置換のリストが表示されます。