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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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10.3.6 SQLチューニング・アドバイザの実行

SQLチューニング・アドバイザを使用してSQL文をチューニングします。通常は、このアドバイザの使用を推奨するADDMパフォーマンス結果を受けて実行します。また、SQLチューニング・アドバイザを手動で起動できます。その理由の1つは、自動SQLチューニング・アドバイザによってチューニング対象とみなされない文をチューニングすることです。

SQLチューニング・アドバイザについてで説明されているように、SQLチューニング・アドバイザはチューニング対象のSQL文をいくつかのソースから選択できます。次の例では、アクティビティが最も多いSQL文をチューニングすると想定しています。

SQLチューニング・アドバイザを実行するには、次の手順を実行します。

  1. EM Expressの「パフォーマンス」メニューから「パフォーマンス・ハブ」を選択します。

    パフォーマンス・ハブ・ページが表示されます。

  2. 「期間の選択」フィールドで目的の期間を選択します。

    この例では、「期間の選択」フィールドで「履歴 - すべて」が選択されています。

  3. 「アクティビティ」を選択します。

    「アクティビティ」タブが表示されます。

  4. 「アクティビティ」タブの下部の表で、チューニングするSQL文を含む行を選択して、「SQLのチューニング」ボタンをクリックします。

    この例では、表の6番目の行のSQL文が選択されています。

  5. 「SQLチューニング・アドバイザのスケジュール」ウィザードが表示され、タスク情報ページが表示されます。

    タスク情報ページで、システムによって生成されたチューニング・タスク名を使用するか、選択したSQL文に対して作成されるチューニング・タスクに選択した名前を入力します。また、チューニング・タスクの説明を入力するオプションもあります。

    右矢印ボタンをクリックします。

  6. 有効範囲ページが表示されます。SQLチューニング・アドバイザが文の分析にかける合計時間(デフォルト値は「無制限」)および分析の有効範囲(「包括」または「制限」)を指定します。

    右矢印ボタンをクリックします。

  7. Scheduleページが表示されます。このページで、SQLチューニング・アドバイザをスケジュールして、文の分析を即時実行するか後で実行できます。SQLチューニング・アドバイザで文の分析を後で実行するよう選択した場合は、SQLチューニング・アドバイザが文を分析する時間を指定します。

    「OK」をクリックすると、選択したSQL文に対するSQLチューニング・アドバイザによるチューニング・タスクの作成が開始されます。

  8. SQLチューニング・アドバイザがSQL文の分析を終了すると、「完了」(チェック・マーク)アイコンがSQLチューニング・アドバイザ・ページの「ステータス」列に表示されます。

    SQLチューニング・アドバイザが分析を終了したSQL文を含む行を選択し、「結果の表示」をクリックすると、SQLチューニング・アドバイザによるこのSQL文に対する推奨事項が表示されます。この例では、最初の行が選択されています。

    SQLのチューニング結果: SQLIDページが表示され、選択したSQL文のチューニング推奨のサマリーが表示されます。

  9. ページ下部の「推奨の選択」セクションには、SQL文のチューニングの推奨が表示されます。

    ページに複数の推奨がある場合は、1つの推奨のみを実装する必要があります。

    推奨事項を実装するには、表でその推奨事項を選択し、「実装」をクリックします。推奨事項を実装するために必要な情報の入力が求められます。

    どの推奨事項(ある場合)を実装するかを決定するには、各推奨事項の詳細を表示する必要があります。

    推奨事項の詳細を表示するには、表でその推奨事項を選択し、「詳細の表示」をクリックします。

    この例では、推奨「システムのリアルタイムおよび履歴パフォーマンス・データの検索により、この文の大体実行計画の一部が見つかりました。」が選択されています。

    「推奨事項の詳細」ページが表示されます。

  10. このページの最上部セクションでは、パフォーマンスの推奨事項について説明され、セクションは推奨タイプにちなんで名付けられます。このセクションに使用可能な名前は、代替計画、失効または欠落の統計情報、SQLの再構築、SQLプロファイルです。このセクションでは、推奨事項の概要について説明します。

    ページ下部の「実行計画の比較」セクションには、選択した文の1つ以上の実行計画を表示できる1つ以上のタブが含まれます。表示可能な4つのタブは、「元の計画」、「コストを調整した元の計画」、「SQLプロファイルを使用した計画」および「代替計画」です。「表」および「グラフ」ボタンを使用すると、実行計画を表形式でまたはグラフィカルに表示できます。この例では、実行計画が表形式で表示されています。

    より適している可能性のある実行計画が含まれていない推奨事項については、「元の計画」タブのみが表示され、元の計画の操作が「元の計画」サブページに表示されます。

    「コストを調整した元の計画」サブページでは、実行計画の手順は「元の計画」の手順と同じですが、(「操作コスト」列に示されているように、)「コストを調整した元の計画」の手順では手順のコストが異なります。

    「SQLプロファイルを使用した計画」サブページでは、手順は「元の計画」の手順と異なり、(「操作コスト」列に示されているように、)コストも異なります。

    元の計画の実行履歴が見つからない場合は、「代替計画」サブページを使用できます。この場合、SQLチューニング・アドバイザによって推奨された代替計画が元の計画より優れていると判明している場合は、「SQL計画ベースラインの作成」ボタンをクリックすると、今後Oracleオプティマイザで文の代替計画が選択されるように、その代替計画のSQL計画ベースラインを作成できます。

    推奨事項を実装するには、ブラウザで「戻る」ボタンをクリックし、チューニング結果ページでその推奨事項を実装します。