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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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8.4.1.4 その他の表作成の必要事項

この項では、表作成に関する追加情報を示します。次の項目が含まれます。

8.4.1.4.1 ユーザー定義型およびラージ・オブジェクト(LOB)

新規の表には、ユーザー定義型で定義された1つ以上の列が含まれます。ユーザー定義型により、単一列は単一行内に複数の値を含むことができます。注文書のような実在するエンティティを示すオブジェクト・タイプの場合、配列、ネストされた表、またはオブジェクトなどが複数の値として表示されます。(注文書型の列の値を取得すると、注文書番号、顧客番号、数量などが含まれたレコードを戻すことができます)。ユーザー定義型はCREATE TYPE文を使用して作成します。詳細は、Oracle Database SQL言語リファレンスを参照してください。

ラージ・オブジェクト(LOB)列は、テキストやストリーミング・ビデオなどの非構造化データの格納に使用され、情報をTB単位まで保持できます。

SQL Developerを使用してLOB列を作成するには、表の作成時に「拡張」チェック・ボックスをクリックします。次に、「LOBパラメータ」をクリックすると、LOB列の作成時に使用可能なオプションが表示されます。LOB列の作成の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

8.4.1.4.2 パーティション化された表および索引

表および索引をパーティション化できます。大規模な表と索引をサポートするため、アドレス・キーをパーティション化して、表と索引をパーティションと呼ばれる小規模で管理しやすいピースに分割できます。パーティション化された表と索引にアクセスする際に、SQL問合せおよびDML文を変更する必要はありません。パーティション化はアプリケーションに対して透過的です。

パーティションが定義された後、特定の操作の効率が非常に向上されます。たとえば、一部の問合せではデータベースが表のすべてではなくパーティションのサブセットのみにアクセスして問合せ結果が生成されます。この技術(パーティション・プルーニングと呼ばれます)により向上したパフォーマンスを概算できます。また、データ管理操作はすべての表ではなくパーティション・レベルで発生します。これによりデータ・ロード、索引作成および再ビルド、バックアップおよびリカバリなどの操作の時間が大幅に削減されます。

各パーティションはその他のパーティションから独立した固有の表領域に格納されます。異なる表領域は異なるディスクに配置できるため、可用性およびパフォーマンスのためにより適切にチューニングできる表構造が提供されます。頻繁にアクセスされるデータはパフォーマンスの高いディスクに配置され、取得される頻度の低いデータはより低コストの記憶域に配置されるため、異なる表領域のパーティションを別々のディスクに保存することにより、使用可能な記憶域使用量を最適化できます。

パーティション化は、様々なタイプの大量のデータを管理するアプリケーションで役立ちます。オンライン・トランザクション処理(OLTP)システムでは、多くの場合、管理性および可用性が向上し、データ・ウェアハウス・システムではパフォーマンスと管理性が向上します。

SQL Developerを使用してパーティション化オプションを指定するには、表の作成時に「拡張」チェック・ボックスをクリックします。次に、「パーティション化」をクリックすると、使用可能なパーティション化オプションが表示されます。パーティション化の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

8.4.1.4.3 物理記憶域属性

表について複数の記憶域属性を指定できます。たとえば、ディスク上の表の初期サイズを指定できます。表の記憶域属性設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』および『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

SQL Developerを使用して表の記憶域属性を指定するには、表の作成時に「拡張」チェック・ボックスをクリックし、「表のプロパティ」をクリックしてから「記憶域オプション」をクリックします。

8.4.1.4.4 圧縮表

表の圧縮機能は、OLTPアプリケーションとデータ・ウェアハウス・アプリケーションのどちらにも適しています。表を圧縮すると、必要なディスク記憶域を節約でき、入出力やバッファ・キャッシュの要件が低くなるため、問合せのパフォーマンスがよくなります。圧縮はアプリケーションに対して透過的に行われるため、INSERT、UPDATEまたはDELETEなどの標準DML操作や一括ロードの実行にかかるオーバーヘッドは最小限で済みます。

SQL Developerを使用して表圧縮を構成するには、表の作成時に「拡張」チェック・ボックスをクリックします。次に、「表のプロパティ」をクリックし、「圧縮」オプションを有効にします。

関連項目:

  • 異なる表タイプの設計および管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • 表と索引のパーティション化の詳細は、『Oracle Database概要』および『Oracle Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド』を参照してください。

  • SecureFile LOBおよびBasicFiles LOBの詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。

  • 例: 表の作成