他のフラッシュバック機能とは異なり、Oracle Flashback Databaseは物理レベルで動作します。フラッシュバック・データベースを使用すると、現在のデータファイルが以前のある時点の内容に戻ります。結果はデータベースのPoint-in-Timeリカバリとほぼ同じですが、データファイルのリストアおよびリカバリの必要がないため、フラッシュバック・データベースの方が高速性に優れています。また、メディア・リカバリに比べてREDOデータ適用の必要性はわずかです。
フラッシュバック・データベースでは、データ・ブロックの旧バージョンへのアクセスにフラッシュバック・ログが使用され、アーカイブREDOログ・ファイルのデータも一部使用されます。フラッシュバック・データベースを使用してデータベースを修復するには、「リカバリ設定の構成」の説明に従って、フラッシュバック・ログが生成されるようにデータベースを構成する必要があります。
注意:
Oracle Recovery Manager (RMAN)のFLASHBACK DATABASE
コマンドを使用して巻き戻すことができるのは、個々のプラガブル・データベース(PDB)ではなくマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)全体です。
フラッシュバック・データベース操作を行う手順