Oracle Databaseに存在する他の記憶域構造は初期化パラメータ・ファイル、パスワード・ファイルおよびバックアップ・ファイルを含みます。
初期化パラメータ・ファイル
起動時のOracleインスタンスによって初期化パラメータが使用され、データベースのランタイム・プロパティおよびリソースが決定されます。一部のパラメータは、データベース実行中に設定または変更できます。他の初期化パラメータは、変更を有効にするためにデータベースを再起動する必要があります。「初期化パラメータの表示と変更」を参照してください。
パスワード・ファイル
データベースでは、パスワード・ファイルを使用して、SYSDBA
、SYSOPER
およびSYSBACKUP
権限を持つ管理ユーザーを認証できます。これらの権限のいずれかを使用してデータベースにリモート接続するには、パスワード・ファイルが必要です。これらの権限によりDBAは、データベースを起動および停止し、データベースをバックアップおよびリカバリし、その他の高水準の管理タスクを実行できます。このパスワード・ファイルはデータベース自身の外部にあるため、データベースが起動されていないときにDBA認証を有効化します。(DBAはデータベースを起動する前に認証する必要があります。)
Oracle Databaseのインストール・プロセスの一部としてDBCAを起動する場合、DBCAはSYS
ユーザーの1エントリにつき、1つのパスワード・ファイルを作成します。SYSDBA
、SYSOPER
またはSYSBACKUP
をユーザーに付与すると、そのユーザーが自動的にパスワード・ファイルに追加されます。
注意:
Oracle Databaseは、オペレーティング・システム認証を使用して、SYSDBA
、SYSOPER
およびSYSBACKUP
権限でユーザーを認証することもできます。オペレーティング・システム認証は、パスワード・ファイル認証より優先されます。「SQL*Plusの起動およびデータベースへの接続」を参照してください。
バックアップ・ファイル
バックアップ・ファイルは、厳密にはデータベース・ファイルではありません。データの損失を伴う障害が発生した場合にデータベースのリカバリに使用可能な、特定の形式でのデータベースのコピーです。
関連項目:
初期化パラメータおよび初期化パラメータ・ファイルの詳細は、「Oracleインスタンスの管理」を参照
パスワード・ファイルおよびオペレーティング・システム認証の詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。
バックアップ・ファイルの詳細は、「バックアップおよびリカバリの実行」を参照してください
バックアップとリカバリの概要は、『Oracle Database概要』を参照してください。