クライアントは、Oracle Databaseに接続してデータを送信または取得する任意のアプリケーションです。Oracle Databaseクライアント・アプリケーションは、Oracle Databaseクライアント・ソフトウェアがインストールされている任意のコンピュータに配置できます。
Oracle Netはクライアント・コンピュータおよびOracle Databaseのホスト・コンピュータに存在するソフトウェア・レイヤーです。ネットワークを介してクライアント・アプリケーションおよびデータベース間の接続を確立および保持し、業界標準プロトコルを使用してメッセージを交換します。
クライアント・アプリケーションとデータベースが通信するには、クライアント・アプリケーションで接続するデータベースを識別できる必要があり、データベースは識別情報を提供する必要があります。サービス名を使用してデータベースに接続できます。サービス名はデータベースを論理的に表示したもので、この方法によってクライアントにデータベースを提示します。単一のデータベースを複数のサービスとして提示できます。
サービス名では、クライアント・アプリケーションがサーバーの位置を把握する必要のない、位置の透過性を提供できます。データベースを別の位置に移動する場合は、Oracle Netの再構成のみが必要です。クライアント・アプリケーションへの変更は不要です。
この項の内容は次のとおりです。