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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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9.6.4 バックアップ使用可能または使用不可のマーク付け

ディスク・ドライブが一時的にオフラインになっていたり、テープがオフサイトに保管されているなど、一時的な条件のために1つ以上の特定のバックアップを使用できない場合、これらのバックアップを使用不可とマークできます。Oracle Recovery Manager (RMAN)では、使用不可のバックアップはデータのリストアおよびリカバリで使用されません。

注意:

高速リカバリ領域に保存されたバックアップは使用不可とマークを付けることはできません。

RMANリポジトリには、使用不可のバックアップのレコードが保持されていて、期限切れバックアップを削除する場合、使用不可としてリストされたバックアップがRMANに削除されることはありません。使用不可のバックアップが再度アクセス可能になると、使用可能のマークを付けられます。

関連項目:

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)およびプラガブル・データベース(PDB)に使用される構文の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス』を参照してください

バックアップに使用可能または使用不可のマーク付けをするには、次の手順を実行します。

  1. RMANを使用したターゲット・データベースへの接続で説明されているとおりに、RMANをターゲット・データベースに接続します。
  2. オプションで、次のコマンドを使用して、バックアップ・セットをクロスチェックします。
    CROSSCHECK BACKUP;
    

    期限切れのバックアップを削除する前に行うバックアップのクロスチェックにより、RMANにどのバックアップが期限切れになっているかに関する最新の情報を提供します。

  3. 使用可能なバックアップのサマリーを表示します。
    LIST BACKUP SUMMARY;
    
    List of Backups
    ===============
    Key TY LV S Device Type Completion Time #Pieces #Copies Compressed Tag
    ------- -- -- - ----------- --------------- ------- ------- ---------- ---
    1 B A A DISK 24-FEB-07 1 1 NO TAG20070427T115348
    3 B A A DISK 24-MAR-07 1 1 NO TAG20070427T115452
    4 B F A DISK 24-APR-07 1 1 NO TAG20070427T115456
    
  4. LISTコマンドの出力から、使用可能または使用不可にするバックアップを識別します。「キー」列に表示されている値を使用して、バックアップ・セットを識別します。
  5. CHANGEコマンドを使用して、識別されたバックアップのステータスを使用不可に変更します。

    次のコマンドは、バックアップ・セット4に使用不可のマーク付けをします。

    CHANGE BACKUPSET 4 UNAVAILABLE;
    
    changed backup piece available
    backup piece handle=/ade/b/191802369/oracle/work/orcva/RDBMS/backupset/2012_04_05/o1_mf_annnn_TAG20120405T075520_7qvdlrsl_.bkp RECID=23 STAMP=779788520
    Changed 1 objects to AVAILABLE status
    

    バックアップ・セット4に使用可能のマーク付けをするには、次のコマンドを使用します。

    CHANGE BACKUPSET 4 AVAILABLE;